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三代大橋宗桂彼の詰将棋百番『象戯作物』(俗称『将棋衆妙』)は正保三年(1646年)刊で、作者の跋はあるが、献上図式の慣例である林家の序文は付いていない。これは『衆妙』が献上図式でなかったためと言われる。 『象戯作物』には万治二年(1659年)版、貞享三年(1686年)版もあり、年代不明『四代宗桂象戯作物』、年代不明『作物』、元禄六年(1693年)版『四代宗桂将棋指南抄』、天明九年(1789年)版『宗桂秘術選象戯曲尺集』、天明九年(1789年)版『将棋曲尺集』、寛政二年(1790年)版『将棋指南筌』、弘化四年(1847年)版『将棋衆妙』などの版もあるが、内容は同一である。 なお、大橋家は彼が比較的若死にし、四代宗伝も早世して、いったん断絶することになる。 |