第1番―第10番 | 第11番―第20番 | 第21番―第30番 | 第31番―第40番 | 第41番―第50番 |
第51番―第60番 | 第61番―第70番 | 第71番―第80番 | 第81番―第90番 | 第91番―第100番 |
三代大橋宗與大橋分家の三代目(初代は宗古の弟宗與、二代は道仙)。六世名人。慶安元年(1648)に生まれ、享保十三年(1728)81歳で没した。名人襲位は享保八年(1723)で、76歳の時である。 五世名人伊藤宗印(生年不詳)より20歳以上年上だったと思われる。76歳の名人襲位は史上最高齢であるが、これはほかに五世名人宗印の跡を継ぐ人材がいなかったためである。名人と言ってもほとんど名誉職だったであろう。 彼の詰将棋百番『象戯作物』(俗称『将棋養真図式』)は享保元年(1716)、彼が69歳の年に献上された。これには林信充の序文と宗与の跋が付いている。 『養真図式』は、悪質な門人にでも代作させたのか、従来局(『駒競』『手鑑』『力草』など)の焼直しと不完全作品が全体の半数以上を占める悪名高い作品集である。 『象戯作物』には享保元年版『將棊筌』、天明九年版『象戯作物』、天保元年および四年版『将棋養真図式』などの版がある。 |