障害の定義+α(不随意運動) 

 自分の体の状態が悪く それを指して病院の先生から 「あなたは○○の障害があります。」と、言われれば 「あ、こういう状態が ○○と言うんだ。」と、わかりますが、自分以外の人(例えば子供)が いわれた場合、私たちとしては=?= と感じることもあります。

 障害の説明を書いておきたいと、思いました。

 一過性脳虚血発作(TIA)
 1)概説
  脳の循環障害によるさまざまな症状が急速に出現し、短時間のうちに(一般的に24時間以内)その症状、
  徴候が完全に消失する臨床病態。
  潰瘍性アテローマ由来の微小塞栓や脳血管不全などがその原因と考えられている。約20〜30%が、
  数年以内に脳梗塞に移行するため脳梗塞の前駆症状と考えられている。治療によりある程度抑制することが可能。

 2)症状
  1.内頚動脈系TIAの症状:一側上下肢の脱力や感覚障害、失語、失算、同名半盲、一過性黒内障など。
  2.椎骨脳底動脈系TIA:種々の組み合わせの上下肢脱力感や感覚障害、同名半盲、失調、平衡障害など。
  3.TIAとは考えにくい一過性症状:意識障害(失神を含む)、強直性および間代性けいれん、
   マーチする感覚障害、回転性めまいのみなど。


 脳梗塞
 1)定義:24時間以内に完全に神経症状が消失するものをTIA。 24時間以上持続するが3週間以内に消失するものをRIND。
       3週間以上持続すものを脳梗塞とする。

 2)症状
   1.一般的症状
    梗塞の部位、広さなどにより極めて多彩な症状を示す。
   2.各部位の特徴的症状
    a)中大脳動脈症候群
     1)対側の片麻痺と錐体路徴候。
     2)対側の感覚脱失。
     3)同名半盲。
     4)優位半球障害のとき(多くは右片麻痺があるとき)は失語症。
     5)劣位半球障害のとき(多くは左片麻痺のあるとき)は左半側空間無視、
      病態失認など。
     6)一般に、広汎な出血性梗塞以外は意識障害は軽度。
    b)前大脳動脈症候群
     1)対側の片麻痺(下肢に強い。下肢のみのこともある)と錐体路徴候。
     2)尿失禁。
     3)側副血行路が発達しているため、無症状のこともある。
    c)頚動脈症候群
     1)時に無症状。
     2)症状が出るときは中大脳動脈全体の閉塞症状。
     3)各動脈の境界領域の障害症状がでることもある。
    d)後大脳動脈症候群
     1)反対側上1/4半盲。
     2)記憶喪失。
     3)失読。
    e)椎骨脳底動脈症候群(一側性の橋または小脳の障害)
     1)同側性運動失調。
     2)対側片麻痺、感覚障害(錐体交叉より下では交代性片麻痺になる)。
     3)眼振、回転性めまい、嘔吐、難聴、耳鳴り。
     4)核間性眼筋麻痺(輻輳は正常だが、外側注視ができない)。
     5)軟口蓋ミオクロ−ヌス。
     6)高度閉塞では両側性の徴候(橋出血とほぼ同じ)。
     7)この動脈の閉塞においては、Wallenberg 症候群など種々の症候群を
      引き起こすが、頻度は低い。

神経の構造と働き

 神経系には、脳及び脊髄からなる中枢神経系、脳及び脊髄から出ている末梢神経系があり、さらに特殊な物として自律神経系がある。

 脳は大脳・小脳・脳幹等に区分される。大脳は左右の大脳半球に分けられ、それを脳梁(のうりょう)が連結している。大脳はさらに前頭葉、側頭葉、及び後頭葉の分けられる。小脳は大脳の後下方にあり、その前方の脳幹がある。脳幹は間脳、中脳、橋、延髄等に分けられ、脳下垂体もこれに属している。
   
    ・大脳は主として身体の各部にある感覚器、筋肉、臓器などから刺激を受け取った
     り命令を各部に伝えたりする。
    ・小脳は身体の平衡を調節する役割
    ・延髄は人間が生きていく上に直接必要な呼吸、循環、えん下(飲む込むこと)など
     の働きを支配している。
   脊髄
     
・脊椎間の中にある神経細胞と神経繊維の集まりで、末梢神経系と共に、各部
     からの刺激を脳に伝え、脳からの命令を身体各部に伝える働きをしている。
   
末梢神経系
    ・脳から出ている12対の脳神経と、脊髄から出ている31対の脊髄神経がある。
     脳神経は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚などを伝えたり、目・耳・口などへの命令を
     伝えたりする物であり、脊髄神経は頸部以下の身体各部の知覚及び運動を
     支配するもの
である。
   自律神経系
    ・中枢神経系と、末梢神経系野量法に分布しており、交感性と、副交感性という
     2つの種類に大別され、これらは心臓、平滑筋、腺などの随意的調節の不可能な
     身体部分の神経支配に関与している。
    ・交感神経の緊張は心拍数増加、末梢血管収縮による血圧の上昇などを来す。
    ・副交感神経は交感神経との逆の働きを持っていて心拍数を減少、腸の蠕動
     (ぜんどう)や、腺の活動を高め、括約筋を弛緩させる。


 不随意運動
 
   意志によらず、不随意に繰り返し筋収縮が起こって生じる運動であり、
    目的を持たず、比較的規則的なものから不規則なものまで種々である。
        ☆運動に際して姿勢や躯幹の平衡をつかさどる大脳基底核
         (線条体、淡蒼球、視床下核、黒質などからなる)が破壊されると
          おこる。
        ☆酸素欠乏症、核黄疸、出産時の障害あるいは脳血管障害
          先天性疾患でみられる。

   種類   @舞踏病様運動・・・歩行時、ダンスをしているようにみえる。
            統一のとれた運動とはならなず、また精神的緊張で増強する。
        Aアテトーゼ・・・手足舌のねじれるような運動、関節でバラバラに
            屈伸するような不規則な運動。
        Bジストニー・・・運動が躯幹や四肢近位筋にみられ、ねじ曲げるような
            運動が長く続く。
        Cバリスムス・・・四肢のつけ根から投げ出すような、大きく激しい
            常同的な運動の繰り返し。
        D本体生振戦・・・じっとしている時には震えが出ず、字を書くなどの
            動作などの一定の姿勢を取ろうとすると症状が出る。
            突然ピクッと動くのではなく、リズミカルで規則的。
         パーキンソン病の振戦・・・動作をしていていないときにふるえが出る。
        Eその他
        T)ミオクローヌス・・・筋あるいは筋群の一部が不随意に急激に
             力強く動き、すぐにまたもとの状態にもどる。
        U)痙性斜頚・・・通常一側に強く起こり、頭部が回ったり傾いたりする。
        V)チック・・・顔面・頚部・躯幹のすばやい瞬間的な筋収縮で、精神的
             要因が関与する。

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1.視野の障害

   視野とは、眼球を動かさないで見ることができる範囲を言う。視野の障害には、
     視野狭窄と視野内に部分的に見えないところができる暗点がある。
     視野狭窄には、視野が周辺部から狭くなるもの(球心性視野狭窄)、
     視野が不規則に狭くなるもの(不規則性視野狭窄)、右または左半部の
     視野欠損が起こるもの(半盲性狭窄)がある。
     
     視野の障害は 網膜剥離、網膜血管の閉塞、視神経、大脳の視中枢の傷害
     及びその間の神経繊維の傷害等によって起こる。
     乳幼児の視野については正確なことはわかっていないが、5〜6才になれば
     ほぼ成人と同じ広さであるという。しかし、老人になるとやや狭くなる。

2.視力障害

    物が見えにくくなったり、見えなくなることを視力障害という。視力障害は、眼球や
     眼窩(眼球とそのまわりの部分をいう。)の傷害、またはその障害を原因とした
     角膜の混濁(濁って不透明になること。例えば、角膜白斑など。)、前眼房の混濁
     (前眼房出血、前眼房蓄膿など)、瞳孔閉鎖、水晶体の混濁、硝子体の混濁、
     眼底の変化(網膜の出血、萎縮、剥離など)、眼圧の異常、視神経の傷害
     (視神経萎縮など) 視覚中枢の傷害(頭蓋骨折 頭蓋内出血など)によって起こる。

3.平衡機能障害

    平衡機能は、小脳を中心とする神経系、視覚、四肢の筋肉を中心とする運動系
     及び、内耳の前庭系によって保持されている。したがって、これらのどの部位の
     傷害によっても平衡機能障害が現れる。頭部打撲などによる内耳の損傷、
     特に三半規管の傷害によって起こりやすい。平衡機能に障害があれば、
     目を閉じて立ったり、両足のかかととつま先を会わせて立ったとき、体がぐらついたり、
     甚だしいときは転んだりする。また、目を閉じたまままっすぐに歩くと、歩行が一方に偏り
     またを開いてアヒルのような歩き方になり、よろめいたり、転んだりする。
     障害がさらに激しいときは 目を開いたまま歩いても同じようになる。

4.音声障害

    声は咽頭にある声帯が肺から押し出される空気の流れ(呼気流)によって振動する時に
     出る音である。したがって、あらゆる咽頭及びその周辺の疾患、傷害によって音声は
     変化する。咽頭全摘、気管切開などでは発声不能となる。また、咽頭を支配する
     神経麻痺や筋肉、咽頭の軟骨組織の損傷、呼吸機能の低下などによっては発声は障害
     される。

5.言語障害  

   失語症
     大脳の言語中枢の障害によって、言語の構成や言語の理解そのものに障害が起こる
     場合を失語症という。

   構音障害
     言葉を音として口から発する装置、すなわち口唇、した、口蓋、咽頭、喉頭の損傷や
     麻痺のために音を組み立てることの障害を来すことを 構音障害という。

    また、小脳に障害がある場合は音を一つ一つ出すことは出来るが、言葉の調和が失われ
    音が欠けたり、音が抜けたり、どもったり、音の強さが変化する。
    このほか、ヒステリー等の障害や、高度難聴で起こる場合がある。

6.そしゃく機能障害

   そしゃくとは、下顎の運動によって上下の歯形が互いに接触し、これによって食物が
    砕かれ、混合されることをいう。下顎を運動させる筋肉は数多くあるが、それらをあわせて
    そしゃく筋という。
     そしゃく機能は障害は、歯、舌、口蓋、上顎、下顎、顎関節、そしゃくに関係のある筋、
    神経などの障害によって起こる。障害の程度により、流動食以外のものは取ることが
    できないもの、粥食程度の物しか取れないもの、ある程度固型食を取ることができるもの
    などある。

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