□計画する上で心掛けていること。

 ある統計によれば、日本の住宅は30年使われるものが30%以下であり、

 イギリスでは平均で150年もの間、1つの住宅が使われ続けるといいます。

 その結果、日本では建設に投じたお金がただ消費されただけであり、

 良質な住宅が個人的にも、社会的にもストックされていません。

 一方、欧米では祖父母の建てた家を改築し、暮らしているということもよくあり、

 建てた住宅が長持ちすることで、個人的な資産としてだけでなく、

 風雪に耐えた美しい町並みを形成しています。

 住宅が長く使われるためには、次の2点がとても重要だと思います。

 1つは、構造体が長持ちすること。

 そして2つ目に、家族の使用状況、ライフスタイルに合わせて

 内部空間がいかようにも対応可能で、フレキシブルであること。

 これらを満たすために、外部に対しては、石、煉瓦、ブロック、RCなどの面材で構成し、

 内部は、できるだけ自由に、木や鉄などの線材で構成していきたいと考えています。

 そして、設計期間や建設費が、建築を決定することなく、

 出会ったクライアントの固有の夢(意志)を

 継続可能なシエルターの中に

 ひとつひとつ刻んでいきたいと考えています。