シャンソン→フランスの音楽→おしゃれ≒良い・・・・という安易な先入観をつい抱いてし まうが、僕がこれまで聞いてきた限りシャンソンあるいは、フレンチ・ポップスで本当に良いと思えたものは、実はごくわずか。しかし、その中でもこのバルバ ラは例外的存在。シャンソンという枠を越えて音楽が好きと心の底から言える人すべてに聞いてもらいたい。録音時間三十分強、曲数十一という小品ではあるけ れども、その二分間前後の短い一曲一曲それぞれにドラマがあり、一瞬一瞬すべてが聞かせどころと言っても過言ではないくらいの凝縮度を誇っている。特に僕 が「世界で一番好きな曲の一つ」として公言してはばからない(?)“Une petite cantate”など何度聞いても涙腺を刺激されてしまう。「シャンソンなんてスノッブ気取りのいけ好かない奴が聞くもの」という先入観はかなぐり捨て て、ぜひ聞いてもらいたい一枚。もしかすると一生のお友達になる可能性大。