GRAPEVINE
 
 2003.06.25 CLUB CIRCUIT 2003@心斎橋BIG CAT
 早くも今年二廻し目のツアー☆しかしツアーというものの日程やらなんやらからみても通常のツアーとは違ったものになるだろうというのは考えられるわけで(珍しくメンバー自身から”実験的なものになる”発言も出ましたからな)。
 かくして、とり行われたライブのセットリストがこれ↓
 
永遠の隙間、遠くの君へ、新曲4曲、手のひらの上、涙と身体、新曲4曲?、HOPE(軽め)、嘘、R&Rニアラズ、想うということ、光について、ダイヤグラム
En:Paces、HEAD、(All the young)Yellow
 
 あり得ねー(;´Д`)
 
 しかし率直に言わせてもらいますとですね、はっきし言って、猛烈に不完全燃焼(-_-)
 演奏そのものは良かった、既製曲の選曲も良かった、新曲もかなり良い。じゃあ何がダメだったのかというと、私ねぇ、知らない曲ばっかのライブってどうにもテンション上がりきらないんですよ(;´Д`) 単に曲が演奏されてイイ曲だなぁとかカッコいいなぁとか思うだけではダメなんですよ。何て言うのかなぁ、もっと深いところにあるんですよライブにおいての私とバインの接点は!!!(イベントがダメっていうのはそこから来るものなのかもしれない)。タイトルも知らない、歌詞も知らない、誰の曲かもわからない、愛着も思い入れも無い曲に何をどうしろと!?
 そういう見方がしたい人なので。そんな私にとっては全くもって物足りないライブではあったのですが、逆にこういうのがイイっていう人もいるだろうし。まぁこういうのもたまにはアリかなと。それに書いた通り新曲自体はかなりいい感じだしね。今度、”ちゃんと聴ける”のを楽しみにしておきます。
 
 と御託を並べるのはこのくらいにして本題ですけど。BIG CAT、イイ感じですよねーここも。好きです。中に入ってまず”おっ”と思ったのが、流れてる音楽がいつになく爽やかだった(爆)。今までは濃いぃ感じのが多かったので結構印象的でした。メンバーの登場は流れる音楽はそのままに会場の電気が落とされた中を。この登場の仕方もあんまり無かったですよね。何かいつもと違う感がこの時点でありあり。
 
 そんでもってライブはいきなりの永遠の隙間ですか!(唸)。以前程引っ張るところは無かったけど、エンディングでのベースとシンバルだけで展開されるスウィングっぽいリズム、ナイスですねー。遠くの君へも演奏自体はシンプルながら、本当に”歌の力”で聴かせることができるようになりましたね。グッと来ました。
 そして来ました怒涛の新曲攻撃!最初のは”太陽”かな?歌詞にやたら太陽が出て来たので。うわ、これすごいイイ!スピード感に溢れつつもメロディアスでドラマチック。サビでの金やんとハモってる画がカッコいい!ものすごく”男前”な感じで。次の曲も似たような雰囲気のメロディアスロックナンバー。うをぉぉ、これも好き好き!
 
 ここで一旦区切り。田中氏ドリンクをゴクゴクと呷って「っあ〜〜・・・」と一息。そして「こんばんは〜グレイプバインで〜す」と一声かけるももうさっさと次の曲へ。次も新曲。出だしがかなり捻りまくった不安定な音階で一瞬『なんじゃこりゃ!?』とも思ったけどこの曲も良かった。うーん、あまりに当たりがいいのもかえって不気味だぞ(笑)。新曲第四弾はこないだのJ-WAVEライブで聴いた曲ですね。まぁこの曲はほぼ勢いだけの可もなく不可もないタイプ(笑)。
 
 そしてまた間があって皆黙々とチューニングやら何やらしてたところにおもむろに、「・・・今日は古い曲もいっぱいやります」・・・最初ライトも当たってなかったからどこから聞こえてきた声かと思ったぞ(^^;) 亀ちゃんでした。”喋らされてる”感がありあり(笑)。そして曲は手のひらの上。田中氏がハーモニカ吹くのも久々ですよね。なんか今日は手持ちのカードをとにかく全部出しちゃえみたいなところがあるなぁ・・・。涙と身体と、この辺はほぼ音源に忠実なアレンジで。
 
 チューニングタイムを挿んで再びの新曲ラッシュ。雨がどうのこうのと歌っていて、これが”It was raining”??これは今一つ引っ掛からなかったな。そして次の曲、Aメロは田中氏のファルセットで。ギターから手を離してしまってちょっと肩をすくめてみせるような仕草で歌ったりしてちょっと気取った雰囲気が素敵!サビ?かなんかで絡みを見せる、こちらも裏声気味のコーラス隊がまた決まってるのか決まってないのか(^^;) カッコよさとギャグの境目ギリギリなところはまぁご愛嬌(苦笑)。
 
 「新しい曲もいっぱいやってます。覚えて帰ってください」との西川さんの言葉を挿んでまだまだ続く新曲。しかし毎度毎度、西川さんが喋ると盛大な拍手が起こるのは何故だろう(爆)。その新曲はナツノヒカリテイストのかなりポップ&キャッチーナンバー。曲自体の良さもさることながらこの曲、西川ギターが映える映える。イントロ&Aメロだったかなぁ、裏でずっと鳴ってるカキカキしたフレーズ。その音の光り具合といったら・・・(> <) そしてそれを弾く西川さんの仕草がもう・・・(撃沈)。腕を上げ下げする度に肩をすくめるようにするその動きがキュートでお茶目でそれでいてクールでカッコよくて(泣)。このライブ西川さん、派手な動きってのはあんま無かったように思えたけど、音の面ですごい印象的な部分が多かったんですよねー。積極的に曲に入りに行ってるみたいで。その次の曲はこれもあんましピンと来ませんでした。風待ちとかそれでもを聴いた時のような「あーー・・・」ぐらいの印象。ともう一曲新曲があったかもしれない。ちょっとあやふや(スマン)。
 
 そしてまた間を取った後イントロ、ドラム前で田中氏と西川さんが向かい合ってせーので入るHOPE。これ間奏がまた強烈(苦笑)。楽器隊による「♪tu tu tu〜」とたどたどしいことこの上ないユニゾンコーラス。わ、笑う〜〜〜(苦)。助けて〜〜〜(悶絶)。嘘はやっぱ印象が違っちゃってて今イチしっくりこなかったけど、それでもこうやって新しい居場所を作りながらでも残ってってくれるのは嬉しいことですね。その後は”何でこんなとこにあるんだろう(苦笑)”のニアラズでしばしノリノリタイム。
 
 想うということ、大サビ(?)で「Junt turn around、oh〜Junt turn around」ってアドリブっぽく節回しするとこ、大好き(涙)。そして本編ラスト2曲は現在のバインを象徴するかのようなほんと素晴らしい歌いっぷり・演奏っぷり。特にダイヤグラム!何を隠そうこの曲、”今のバインで聴きたい曲”の筆頭だったものなんです。この曲を今の成長した音で演ったらどんな素晴らしい演奏になるだろうってずっと思ってたので。
 シンバルロールがあったりシンセのSEが入ったりで一瞬『波音かな?』と思ったところに入ってくる田中氏のギターが奏でるコード。お〜〜、来た来た来た〜〜〜!!!(嬉)。
 思わず圧倒される程の音の重厚感。それに全然負けてない田中氏の堂々たるボーカル。フェイクとギターソロとの絡みもそれはそれは鳥肌もので(涙)。思い描いてた通り、もうほんと圧巻 の一言。凄い凄い!やっぱり凄いやバイン・・・・・・。
 と感激に浸ってたら、「どうもありがとう。バイバイ」とエンディングの余韻の中捌けていくメンバー。えええええっっ?もう終わりですか!?まだ一時間半しか経ってないのに・・・。曲数にすると18曲で決して少な過ぎるわけではないけれど充実感の方がどうにも・・・(困)。
 
 アンコール、「こんな感じでやってます」と田中氏。「前のツアーに来てた人にはアッパーな部分が無くて物足りないだろうけど」「ざまぁみろ!(笑)」。いや、別にそういう訳で物足りないんじゃないんだけどね(^^ゞ
 一曲目はPacesとこれまたずきん泣かせな選曲ではありましたが普通にスススイ、と。西川さんのスライドギターも無かったし(拗)。ま、今日はしょうがないか。
 でこのまま最後までしっとりと終わるかと思いきや。やっぱり出ましたHEAD(^^;) もうこれ、やらずには終われないって感じなんでしょうかね;;; コーラスがまた酷い酷い(泣)。あーあ西川さん、そんなバカ口開けちゃって・・・(大泣)。「勲ベィベー!」(確かそう聞こえた)っつーコールはアリなのか!?途中、ピースピースで客席を見渡すのはいいが鳴らした音の残響が消えてもまだしつこくピースピース(笑)。ギターソロで前にガーーっと出てきた西川さんは元の位置に戻るのを忘れてコーラスに間に合わず。一瞬「あっっ;;;」って顔をしたのは見逃さなかったぞ(爆)。最後もYellowで大盛り上がりでシメ。シンコペでのキメのところで田中氏が音に合わせて妙な動きをするのを見て金やん大笑い、とか、結局最後はいつものバインらしい大騒ぎの中で終わるライブなのでした。
 
■ 余談 ■
 最後恒例の田中氏のTシャツ投げ、田中氏が投擲の体勢に入った途端、わらわらと群集の中から脱出してくる人間多数(笑)。私は客席後方、PAブースの前辺にいたんですけどその私の周りの人達まで「それ逃げろ」と言わんばかりに更に後方に退避。「えっ、まさか」と思ったら案の定、物凄い地響きを立ててまるで隕石が落ちたかのような様相を呈して崩れた人波の余波がこちらまで( ̄□ ̄;) これ・・・その内絶対事故起こるよ;;;