GRAPEVINE
 
 2003.02.02 CURRY'S SOUNDTRACK@CLUB CITTA' 川崎
 ついに始まりましたねツアー。さすがに言いたいことは色々あるんですけど。とりあえずライブ本体の方から行きたいと思います。
 
 会場に入ってステージの上を見てまず目に付いたのが田中氏マイクスタンドに付随して設置されていたテーブルのような装置(田中氏曰く食事テーブルらしい(笑)。現にドリンクのボトルが置かれていた)。後で分かったんですがマイクのエフェクター?のコントローラーでした。こんな物まで登場するようになりましたかバインライブ・・・。あと何と言っても西川さんのギターが!テレキャスメインに戻ってた!!!(嬉泣)。ううううう・・・感動(´Д⊂ やっぱ西川さんにはテレキャスがお似合いです。。。
 しかーし!喜ぶのはまだ早かった。肝心の西川さん本体(爆)が。
 
 ま〜た〜髪切った〜〜〜(恨)
 (しかしライブレポBBS見て思ったのだがワタシは一体どういうキャラクターで認識されてるのだろう・・・)
 
 冬だからって油断してました・・・(鬱)。
 しかししかし!!!今回は新たにそれを上回る衝撃が。田中氏の頭、またちょっと茶色くなっててちょっといつもよりクルクルな感じ?田中氏といえば汗に濡れてしっとりと顔に貼り付いた髪の毛なんかがえも言われぬ妖艶さを醸し出して超絶に色っぽくてそれが素晴らしかったんですけど、今回は何だかライブが進むにつれてどんどんどんどん膨張していくんですけど(涙)。最後なんかもう完全におばさんパーマ状態・・・。色気のカケラもありませんがな(大泣)。どうなんですかこれわ(-_-) これはかなり問題かもしれません。。。
 その代わりと言っちゃあなんですが高野さんがちょっとワイルドちっくな感じに変貌してらっしゃってビビりました(w 金やんはミナミホイールで見たのと同じような髪型だったんだけど遠目で見たらこれがリーダーに激似。ちょっぴり切なかったです(涙)。亀ちゃんが見慣れた姿だったのが唯一の救いだよ・・・。
 
■セットリスト
1.Tinydogs 2.ドリフト160(改) 3.BLUE BACK 4.マダカレー〜 -MC- 5.ふれていたい 6.Reverb -MC- 7.ナツノヒカリ 8.Sundown〜 9.Our Song 10.それでも 11.マリーの〜 12.Colors 13.望みの彼方 -MC- 14.SUN 15.JIVE 16.白日 
-MC- 17.discord 18.R&Rニアラズ 19.Let me in〜 20.Scare 21.(All the young)Yellow -MC- 22.アナザーワールド
En1.ふたり 2.STUDY 3.HEAD
 
 前半は正直ちょっと『あれ??』と感じていました。田中氏はすっごい楽しそうな顔して歌ってるしMCでも「どうしたんや!?お前らめちゃめちゃエエ感じやん!」とか言ってたし本人らの調子は良かったのかもしれませんが。
 まずTiny〜始まりというのが個人的に今イチ。。。各楽器の音量のバランスも良くなかったし(ベースデカ過ぎ!西川ギター小さ過ぎ!)チューニングもちょっとズレてたりしたしボーカルも音取れてないとこがあったし(すいませんねうるさくて)。目の前のブロックで繰り広げられていたドリフトやBLUE〜での怒涛の縦ノリ大会に圧倒されてしまったり(皆元気いーね)マダカレが想像してたより来なくてかなり不本意だったりSundown〜のあまりの違和感に笑うしかなかったり(演奏云々というよりライブ向きじゃないわこの曲)とOur Song辺りまで『これはちょっとヤバいかも・・・』なんて思ったりしてたんですが。
 なんのなんの。実はこっからがこのライブの真骨頂なのであった!
 
 ここで田中氏に用意されたアコギ、チューニングがてらジャラ〜〜ン♪と鳴らしただけなのにその音がもうもうもう!!!なんて素敵な音色なの〜〜vvv とっても深みがあってすっごいいい鳴りがして。そのアコギのフレーズからの”それでも”。その響きに既にうっとり☆なところにその後全部の楽器が入ってきて更に広がりを見せる音世界。くぅ〜〜〜っっ(悶)。ボーカルも大分調子を取り戻してましたしね。もう一発で惚れてしまいました。
 後ろをちょっと振り返ってタイミングを計るようにしてこれまたアコギでの弾き語り風に始まるマリー〜。音源と違いBメロまでアコギ一本で淡々と進んだかと思ったらサビで一転、ワッと溢れ出る圧倒的な音の塊。思わず息を呑みましたねー。パイプオルガン調のシンセとか何とも言えない荘厳さを醸し出していて。もーう圧巻でした。
 Colorsは波音の再来かという亀ちゃんのシンバルロールから。この曲はまた新たなバインの可能性を感じさせてくれる展開となっておりまして、曲の後半で田中氏、ギターを肩から外して後ろに立て掛けてしまうではないですか。再びマイクの前に戻ってくると今度はお食事テーブル(笑)のつまみをコチャコチャ弄り回してボーカルにエフェクト掛ける掛ける。ボーカルをグワングワン歪ませてらっしゃいました。こういう技を持ち出してくるとは驚きでしたねー。まだちょっと不慣れな感じで多少ぎこちなさがあったのですが、これもツアー後半になると一段とエラいことになるんだろーなー・・・と今後に期待大です。ドラムの音もすごく印象的。ストーーンと入るタムの音色が気持ち良かったー。後半で移調するという展開も新鮮でした。
 SUNからの後半部分は演奏の方もすっかり調子を取り戻して(というのは勝手な思い込みかもしれないけど)、こっちも純粋に楽しむことができました。勢いのある曲が続く割には前半のように”暴れたもん勝ち”みたいなのじゃなくてこうグイグイくるノリが気持ちよかったです。ニアラズの前(だったと思う)には亀ちゃんのドラムソロタイムも有。いいぞ〜亀〜。おれがおれがのイントロを弾く時の身体は半分後ろ向いて客席をキッと見遣った田中氏の視線には思わずゾクゾクッ。
 まさかのScareも演りましたねー。ある意味バカ兄弟を象徴するような曲だけに(笑)封印ということになるのではと思ってただけにちょっとびっくりしました。でもこの曲は元々大好きなので。演ってくれて単純に嬉しいです。さすがに背中合わせとかはやらなかったけど。でもここまで来たらいっそやっちゃえ〜。
 本編ラストのアナザーワールド、そしてアンコールのふたりも良かったです。アナザーワールドは曲が曲だけにさすがにちょっとウルウル。ふたりも淡々としつつもどこか温かさがあって。まさに”ほっこり”って感じ。ラストはHEADで盛り上がって終わりって形だったけど、できればそのまま終わって欲しかったなー(^^;)
 
 とライブそのもののはこんな感じだったのですが、こうやって走り始めた第二期バインを見て。
 うん、いいんじゃないですか?(^-^) 3人のバインがスタートするにあたって実は少し不安もありました。以前リーダーが休業していた時の残されたメンバーでの活動、確かにクオリティの面では申し分なかった。けれどそうやってクオリティを上げることでリーダーの不在を埋めよう埋めようとしてたその気負いがどこか切羽詰った、重い感じがしてた。JAPANで田中氏が言ってた後ろでガシャーーンと扉が閉められる感じ。まさにそれ。それはそれで嫌いではなかったけれどやっぱりどこか違和感があったのは否めない。リーダーが戻ってきてからのバインがすごくいい感じに来てただけにまた3人に戻ってしまうことに結構不安を感じてたんですけど。
 この日のライブ、メンツはあのWwと同じ。でもその時とは受ける印象が全然違ってた。どこか風通しがいい感じ。自然体っていうの?全然気負ったところが無い感じ。例えばまた変なゴリ押しポジティブ路線に走るんじゃないかとか下手したらリーダーの存在は初めから無かったことにされてしまったりするんじゃないかとか思ってたけど、リーダーの脱退もちゃんと報告してくれた。リーダーの曲をこれからも演っていくって言ってくれた。リーダーにとって大切な曲だったという望みの彼方も演ってくれた。本当のところはそこにどんな意味があるのかはわからないけれど、そういうアクションを見せてくれたというだけで私はもう満足です。そんなバインにこれからもついて行こうと思いました。
 
 ほっとしました。きっとこれからのバインも今まで通り楽しんでいけるでしょう。次は神戸だ。あ〜楽しみ〜〜♪