GRAPEVINE
 
 
 2000.11.30 E.WINTER TOUR@名古屋クラブダイアモンドホール
 前日からの耳鳴りが治まらないままライブを迎えてしまいました。軟弱もとい繊細なんだよワタシの耳は。結局どこに居ても死ぬものは死ぬんだね。そこで決めた。
 
  どうせ死ぬなら好きな人の傍で!!!!!
 
 ・・・意味が違うってのはわかってるさ。
 
 今日はやままきさんとレモンさんとご一緒しました。↑のような心境のワタシは、『どこで見ますぅ?』などと冷静を装いつつ半ば強制的に西川さん前に連れ込む。初日とほぼ同じ位置、ええ、2列目です。レモンさんはビビってたらしい(^^ゞ
 
 スタートは『ふれていたい』。今日はいい音出ました(笑)。なんか初日より客の元気がいいぞ。続く『Reverb』、『カーブ』と”跳ばされてる”感じでした。西川さんも今日は頭っからスイッチ入ってる感じです。カーブはこの3日間で一番動いてました。
 4曲目に新曲(アップテンポな方)がきて大騒ぎが少し治まる。ふうぅ、やっと自由に動けるぞ。この曲は西川さんのリフがかっちょいいです。バックでキュンキュンゆってるシンセもグウです。好き好き♪フロント3人の動きが三者三様でおもしろい。リーダーは左右に弾む感じで身体を揺らし、田中氏は片足でおっきく足踏みしてリズムを取り、西川さんは重心落してガシガシ弾いてました。
 
 MCを挿んで『スロウ』、『ポートレート』。はぁ・・・いいですね、やっぱり。
 リーダーの『"Our Song"っていいます』って言葉で今度のシングル曲。好きですよ、これ。かなり好きな部類に入ります。ただ、次のシングルがこれってのはどうかと。世間から見れば完全に”なーんだ、いつものバインやん”だと思うんですよ。ちょっとはがゆい感じ・・・。歌詞は敢えて聞き取ろうとしないようにしてます。こういうのはきちんとした文字になったのを見た方がググッときますので。
 
 続いてのMCもリーダー担当。おお、以前の口の悪さが戻ってきました(嬉)。やっぱりこうでないと調子が出ないね!『ディープになっていくからお前ら着いて来いよ!!!』と、『永遠の隙間』。よぉぉぉっし!!!やっとこの曲を西川さんの傍で見ることができるよ。どんなキレっぷりを見せてくれるかと期待してたのですが、割とあっさりと終わってしまった(呆)。昨日に比べてもかなり抑え気味。”あれーーー?”って思ったんですが。次の曲、新曲(重ーい、おサイケ曲)が×××●※□!!!。これの伏線だったのか?
 前2日はONとOFFのメリハリっていうかクールさと激しさの二面性に魅せられましたが、今日は曲の入りから既に背後にユラユラと立ち昇るものが・・・。その立ち姿だけで酔わされてしまう・・・(悶)。最初からメーター振切れてたような雰囲気。前半部分、イントロ&Aメロからジワジワとした熱のような音を吐き出し(いいんだよこの表現で)、サビでは一撃必殺のフレーズを炸裂させたりと終始圧迫感のあるプレイで。田中氏のボーカルも素晴らしいです。この人の歌い方では通常のキーと高いところを行き来するときの声の抜き方にすごく色気を感じるんですけど、この曲はその最たるものって感じです。いやあもう妖艶なことこの上なし。中盤、キーボードソロのところでは嵐の前の静けさ、田中氏、毎度お馴染みペットボトル片手のグダグダ踊り。西川さんも一時休止、シンちゃんと目を合わせて笑い合ってたり、水なんかも飲んでみたり。そして”さて行きますか”なんて感じでギターを構えて・・・ほーら来るぞ来るぞ来るぞ──────!!!もう後は形容不可能。”凄い”と言うのが精一杯。ワタシ、マジで放心状態。もう何も考えられないです、ただただ西川さんの姿に音に飲み込まれて・・・。凄過ぎる。曲が終わった時は息をつくことしかできなかった。周囲からも歓声というよりは、『おおーーー!!!』とか『ひゅ〜〜〜♪』とかの感嘆の声が多く上がってました。
 
 余韻が冷めたのを見計らって、『じゃあ、”here”』。SBの時は今イチ良いと思えなかった。熱唱され過ぎて逆に冷めてしまうというか。今くらいの淡々とした感じの方がいいと思います。
 『here』の後はチューニング&気持ちの入れ換えタイム。田中氏、後ろを向いて黙々とチューニングしてたのですが、客席からすごいハスキーな声で『かっこいい〜〜〜!!!』とのコールが。瞬間、ガバッ!と振り向いた顔!!!まさに『ぁあ゛!?』って表情。おっかしかった〜〜〜(爆)。
 
 さて、いよいよ後半。『用意はええか!?いくで!ホンマにええか!?』思いっきり客席を煽って、自分のテンションも上げて──────『B.D.S.!!!!!』。この瞬間、なんともいえない感情がワーーーッと込み上げてくるんです。サンマリで初めて聴いた時はもっと刺さる曲に感じたんですが、今では全然違って聴こえます。イントロのギターのフレーズ、Aメロの伸びやかなボーカルを聴く度に、『バインを好きでいて良かったー!』って気分になるのです(照)。田中氏もこの曲の時がおそらく一番いい笑顔をしてるのです。こっちまで嬉しくなってしまうあの笑顔。これからもきっと私にとって大事な大事な曲になることでしょう。
 『ナポリ』は今回は半音下げにしないようです。でもそんなに違和感無し。キーボードも入ったこともあって、以前より洗練された感じがします。ちらっとリーダーの方を見ると、おー、モニターに片足掛けてがんばってます。いいぞ〜〜〜!
 
 昨日は後半ノンストップだったのですが、今日はここでもMCが入りました。でももう何しゃべってたか全然憶えてない・・・。とにかく何かしゃべってそんで『カモーーーン、亀ちゃん!!!』の掛け声で『HEAD』!ドラムの連打で田中氏、ジャーーーンプ!!!この先はもう大変なことこの上なく、思い出すだけでしんどいので割愛します(爆)。いやもうほんとよ。やままきさんがハンドクラップしようとか何とかゆってましたけどそんなん無理ですって。後、『25』、『1&MORE』、『Scare』と続いて色々あったような気もするんですが、とてもとても・・・。今も、”25”って文字を見るだけで涙目になります・・・。
 
 ってなワケでほとんど拷問のような怒涛の攻撃を乗り切り、いよいよ本編ラスト。『Paces』。この曲は相当好きな曲で特にCDでの淡々とした演奏が好きなんですが、ライブアレンジは西川さんのスライドギターが大フューチャーされており、これがまた良いんですよ。ちょっとブルージーな感じになってて涙腺にくる音です。特にアウトロ、もう鳥肌立ちまくり。いつまでも終わって欲しくない、そんな想いで一杯でした。
 
 なんかもうここで感無量状態。アンコールに『君待ち』と『三十度以上』を演奏してくれましたが、今日のライブは『Paces』で終わってたような気がします。『三十度以上』、今日は音少し外してた部分もありましたが、きちんと歌い切りました。前日のこともあるからね、そういうのが気になってしまったのでちょっと客観的だったかな(^^ゞ アンコールで登場する時に、シンちゃんがタオルを客席に投げ込もうとして、一瞬迷って結局手近なところに落してたみたいでした。謙虚なんだから♪
 最後に田中氏が一人残って『ありがとう』ってゆって、よし、今日は脱ぐぞ(笑)。ガバッと脱ごうとしたけどうまく脱げず、うにょーんと引っ張って悪戦苦闘(笑)。どこに投げようかと焦らせてみせてましたが、結局普通に正面に投げて帰っていきました。
 
 以上、レポ終わり!3日目にして初めて内容を追うことができました。でももしかしたら前の日の記憶も混ざってるかもしれない。ご了承ください。
 とにかく大満足の3日間でした。バインでこんな気持ちになるなんて思ってもみなかったよ(失敬な)。ちょっと怖い部分もあるんですけどね(裏切られるようなことがあったらどうしようとか、慣れてしまったらどうしようとか)。
 次は1ヶ月後、大阪です。その時にはどんな姿を見せてくれるか・・・。楽しみに待ってます!