GRAPEVINE
2000.12.23 E.WINTER TOUR@Zepp Osaka |
いやーあ良かった!ほんま良かった!完璧!!!(っていうのは、まさに私が”こういうのが観たい”って思ってたようなのだったという意味で)。
こう見えても小心者な私ですので、自分の持った印象が他の人と違うと、『あー、やっぱり私って特殊なんだなー』とトホホな気分になることもあったんですが、今日のは断言できる。良かったほんまに。たとえ私以外のみんなが今イチだったって言っても、それこそメンバー自身が良くない演奏だったって言ったとしても、私にとっては最高のライブでした。そう自信を持って言わせてもらうから!
■セットリスト
1.ふれていたい 2.Reverb 3.カーブ 4.100cc -MC- 5.スロウ 6.空の向こうから -MC- 7.Our Song -MC- 8.永遠の隙間 9.パブロフドッグとハムスター -MC- 10.here -MC- 11.B.D.S. 12.ナポリを見て死ね -今日もしゃべりはなかったけど結構長い間が- 13.HEAD 14.25 15.1&MORE 16.Scare -MC- 17.Paces
En1.TIME IS ON YOUR BACK 2.その日、三十度以上
今日は西川さん側、例によって正面少し右寄り。この位置好きなんだな、ピックは飛んでこないけど(涙)。で、こっちに来ると西川さんしか目に入らなくなってしまうので、また偏ったレポになりますが勘弁して(^^ゞ
スタートからの4曲は今までになく動きの少なかった西川さん。いつもの『Reverb』のコーラス前の口パクも無く。でもすっごい気合いが入ってるのがわかった。動くことそっちのけで弾くことに集中してる感じがした。全体の音もおとついと違ってビシッと決まってた。うん、いいライブになりそう。
そしたら『スロウ』の出だし一発目の西川さんのギター、一球入魂って感じで何とも凄い音が来たんです。それでもうそこから先、全神経西川さんに持ってかれてしまいました。ついこないだまでリードギターの魅力がわからんなんてゆってたのが嘘みたいです。ほんまに凄いギター弾くんやねこのひと。
懸案の(笑)『Our Song』はやっぱりまだピンとこなくて、でも西川さんの弾いてるメロディがめちゃめちゃ好きなことに気が付きました。はっきり言ってボーカル耳に入ってません(大暴言)。
『永遠の隙間』、いつもは壊れっぷりが楽しみなこの曲なんだけど、今日のはかーっこ良かったなー。足踏ん張って仁王立ちになってたりなんかして、それはもう王者の風格(笑)みたいなものがありました。
そして最初の山場、『パブロフドッグ』。いやあこれもうどうなんでしょ(悶)。特に前半部分が冴えてました。まさに私が理想とする演奏そのものでした。完璧。田中氏のエロエロオーラも今までで一番炸裂してました。身体をくねらせてみたり髪の毛をかき混ぜてみたり、いやほんと、こういうのが様になるのはこの人しかいません。西川さんも、前にも書いた押しと引きの対比がばっちり。その引き方も、抑えてはいるけれど決して冷めきってしまわない、そのさじ加減が絶妙。ほんとにいい雰囲気が出てました。鳥肌が立ったとか電気が走ったとかそんなレベルじゃないのよ。身体の中が何かグルングルンしたものでいっぱいになって壊れそうで息が詰まって涙が出て来た。あとちょっと押されてたら確実に発作起こしてた。凄かった。そうそう、この曲に限らずこの2人は完全に壊れてしまうより、いきそうでいかない、そのギリギリのところでスッと引いていく、でも冷めてるかといえば絶対どこかに熱は感じられる、そんなところが好き。
『25』、ギターソロで西川さんが真ん中の方につかつかと進んでいって、そのままステージの前の方まで出てきてたので、”あーーー”とか思って見てたら、なんとこっちの方(ってのはステージの端)まで来てくれた!ひゃーーー、感激!でもそんな大きな動きの割には冷静っぽいなー、とか思ってたら、スッと背を向けて元の位置に戻っていく時、”おりゃーーーっ”とモニターを踏んづけて行った!思わず”うわーーー・・・”って呟いてしまった・・・。その後弦も切ってしまったりしたけど、その時も”このやろーーーっ”て感じですごい気迫でギターをかき鳴らしてました。表に表れない熱さもね、このひとの魅力なんですよね・・・(惚)。
『Paces』、なんでだろう、Our Songよりもhereよりも三十度以上よりもこの曲が一番心に染みてくる。西川さんのギターが一番好きなのはこの曲。表面上は淡々としててそっけないんだけど、その裏側に実はこっそりおっきな愛情が隠れてる、そんな音。広ーい地平にあったかい夕焼けが果てしなく広がってる、そんな光景が目に浮かぶんです。
あーもうほんとに良かった!今のところ今まで観た中で1番になるかなー。
今日のライブで、バインが今までとは明らかに変化してるってことを確信しました。で、これからもそんなバインにもついていけるって改めて思うことができました(ってなんかおおげさですけど、私って音楽聴くのにそういう位置付けというか意義みたいなのがないと気が済まない人なので)。
最初のMCで田中氏が、『決まり事とか無いので自由に楽しんでって』って言ってるんですがこれね、すごい重要なキーワードなんですよ、まさにそんな心境だから。今日もやっぱりおとなし気味の客席でしたが、いい演奏さえ聴ければ私は満足なんやもん。それに私が楽しみにしてる部分ってどっちかというとじっくり聴かせてもらうっていうところが多いし。西川さんのギターにしてもそういう曲でこそ本領発揮って気がするので。
というわけで明日もいいライブをお願いしますね、バインさん。
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