GRAPEVINE and more...
 
 2003.05.31 J-WAVE GROOVE LINE LIVE@Zepp Tokyo
 ねえ。なんなんでしょうかねこのイベントは。バインとトライセラが対バンて。嗚呼、この顔合わせが今更再び見れるとわ(感涙)。
 3年ぶりです。それぞれのバンドの状況もずきんの思い入れ度も当時とはすっかり変わっています。はてさてどうなることやら。
 
 ”GROOVE LINE LIVE”ということで合間合間にはピストン氏&史香嬢によるトーク有り。バインの楽屋は例によって例の如く雀荘と化しているらしく田中氏が大騒ぎしているとか、和田唱の発声練習をしている声がサイレンのように響き渡ってるとかヴィーナスフォートで買い込んできた服で一人ファッションショー中だとか、はやっしーは鏡の前で新型の髪型を開発中だとか(w
 
1.レミオロメン
 
 最近猛烈プッシュされ中レミオロメン。雨上がりは私も結構好きです。その雨上がりを含め8曲程演奏されましたが・・・やっぱり雨上がりしか好きではありませんでした(乾笑)。音の感じは嫌いではないんだけど曲調が今一つ、みたいな。
 MCも3人でほのぼのと。やけに低姿勢(w でも「(レミオロメンって)誰も知らないと思いますけど・・・」ってのはないんじゃない?(^^;)
 
2.GRAPEVINE
 
 セットリストは、1.So. 2.BLUE BACK 3.新曲?? -MC- 4.風待ち 5.羽根 6.パブロフドッグとハムスター -MC- 7.discord 8.Scare 9.(All the young)Yellow 10.マダカレークッテナイデショー
 
 第二期バインのスタートと表していたカレーツアーも蓋を開けてみればむしろ第一期の締めくくりさながらの様相で、個人的な心境の上ではこの日こそが第二期のスタート。果たしてどんな姿を見せてくれるのか?ひょっとしたら何らかのモデルチェンジなんかもあったりするのでは!?との期待もありつつ。がしかし。
 
 バインはやっぱりいつものバインでしたヽ(´ー`)ノ
 
 イベントといえども決して聴衆に媚を売らないライブスタイルといい、ブランク明けならではの今一つ波に乗り切らない感じといい、MCのあっぷあっぷさといい、全てがこれまでと何ら変わりの無いバインでした・・・。
 肩透かしを食らった気分は否めません。が、このどうにも期待通りに動いてくれないところもまたバインのバインたる所以か(泣笑)。
 
 ライブは100%満足とは言えないです。とはいっても演奏がダメだったとかそういうのではないです。その点に関してはもう不安になるところはありませんから。ただねぇ、バインのライブって曲そのものの破壊力というより、2時間3時間なりの時間の中や一本のツアーの中で練り上げられ構築されていくものに拠るところが大きいところがあるので、こういったイベントものではどうしても不完全燃焼感が残る。これはもう前っからそうだ。この日も個々では色々やろうとしているのは分かるんだけど、それがもう一つ完成され切れてないというか上辺だけで終わってしまってる感じがね、凄く、歯痒い。本当のバインはこんなもんじゃないってのを知ってしまっているから。
 かといってそういうところを補える何かがあったかというとこれも残念ながらこれといったものは無し。いっそとことんお祭りモードで押し捲るとかいうのができればまたそれなりに面白いんだろうけど、バインはそういうのはしなさそう。というかできなさそう(苦笑)。この日のMCでも田中氏、「バンド10年やってきたけどイベントでの時間の使い方がまだわからない」とか言ってたし。あんな寒々しいMCを入れてわざわざ流れを止めるぐらいならいっそMC無しで突っ走った方がいいんじゃないかとも思うんですね。実際、discordから後の展開はそれなりに良かったと思うので。
 結局、そこそこ無難な演奏をこなして終わり、という印象しか残らないわけで、私自身が今一つ満足できなかったってのもあるのですが、そういうライブしかできないバインってのがどうしても引っ掛かるんですよ。
 こういうイベントでバインを知らないような人もいる中で、どうせならそういう人にも「バインってイイね」って思ってもらいたいじゃないですかやっぱり。別に他のバンドに負けたくないとかここでファンを増やせとかそういうのじゃなくて、単純に自分がいいと思うものを他の人にもいいなって思ってもらえたら嬉しいじゃないですか。どうやらトライセラファンに囲まれていた模様の私が見たところでは残念ながらそういう空気はあんまり感じられなかったです。中盤以降なんかもう拍手すら放棄されてたからなー(涙)。「わからん奴はほっといたらええやん」とか言われるかもしれません。でも単純にそういうのってやっぱ寂しいじゃないですか(T-T)
 なんて事はね、もう前々から分かってるんだよヽ(`Д´)ノ ただこの半年で何らかの進歩があるかも?なんてちょっぴり期待してたんだよヽ(`Д´)ノ
 多分これはもうどうしようもないものなんだろうなー・・・。
 
 ってなんかライブレポになってなくてごめんなさい。後のトライセラが余りにあれだったのでどうしてもこういうことを考えてしまうのです。
 
 それはそうと3曲目は新曲なんでしょうか??紹介も何もなかったので詳しいことがわからないのですが。もし新曲だとしたら、まぁこういう曲も出てくるだろうなといった風情の。簡単に言うと100ccをパワーアップさせたような。音出しまくり!ギター弾きまくり!かなりゴリゴリのロックっぽい曲でした。このコード感の捻じ曲がり具合から西川曲とみたがどうだ!?(リーダーがいたら間違いなくリーダー曲だと思っただろうなーw)。なんか聴いたことある感じと思ったのはメンバー登場時SE(カレーツアーの時のやつ)と同じフレーズが使われていたからでした。
 
 あと、毎度しつこくて申し訳ないですが、
 西川ギターをテレキャスに戻して下さい(泣)
 
3.TRICERATOPS
 
 この話の流れからおわかりになると思いますが。すっごいすっごいすっごいすっごいいいライブだったよー(涙)。このところ抱いていた斜陽感を木っ端微塵に吹っ飛ばしてくれました。演奏の質云々の話よりまず盛り上げ方が上手い。いや、盛り上げられてるというのではなく向こうのペースに有無を言わせず巻き込まれてしまう感じ。もう単純に、「いいライブ!」って思えるの。
 
 マトモにレポ書いてたら収拾つかなくなるので(笑)さくっといきます。セットリストが、1.Star Jet 2.カバー曲 3.Couple Days 4.カバー曲(Sir.Duke:Stevie Wonder) -MC- 5.GREEN -MC- 6.新曲 -MC- 7.Finally 8.Believe the Light 9.GROOVE WALK 10.Raspberry
 でアンコールにMILK。
 
 Star Jet、出だし1コーラスは抑え気味のバッキングでボーカルが大フィーチャーされてて。これが実に感動的。地平線から朝日が顔を出すようなそんな情景が思わず浮かんでしまう壮大さ。この時点で既にギュギュッと心掴まれ(涙)。ちょっと硬派なカバー曲に続いていかにもトライセラ的ポップロックといった風情のCouple Days。Bメロで展開されるはやっしーとのコーラスワークのキュートさったら!(悶絶)。Sir.DukeはCMでもお馴染みの曲。自然と身体がウキウキとリズムを刻みます。
 ここで和田唱が「昨日できたばかりの新曲を」と。『え、昨日できたばっかでもう演んの!?』とビビるも歌い出したのは、「♪君とえ〜らんだ〜グリーンの手帳は〜か〜つ〜やくする〜」・・・・・・だ、脱力;;; やってくれるよなぁ・・・・・・。
 そんな憎い仕掛けで客席を沸かせるも、「今度は本当に新曲」とちょこちょこっと言葉を挿み「かも〜〜ん、幸治!」のコールでベースが走り出す。曰く、また最近はシンプルな楽曲に戻りつつあるらしいです。迷走癖は相変わらずなのね(w その言葉通り、ガガガガッッと勢いで押し捲るような感じの曲。「世界は燃えている」みたいな感じの詞が付いてました。そうか。燃えてるか(^^;)
 その後は和田唱恒例マシンガントーク。いやーこの暴走っぷり、毎度毎度笑っちゃうんだけど(っていうか苦笑?w)ここまで見事だとむしろ爽快ですね。
 ひとしきり会場を盛り上げた後は「皆に捧げます」とFinally。ああもうこれがもうもうもうもうもう・・・!!!(感涙)。ハーモニーの素晴らしさ、これはもう絶品としか言い様がありません。途中で和田唱が声を伸ばしてる裏ではやっしーと佳史さんでメインを取るなんてところもあったりするんですよね。すごい!あー、バインのコーラス隊もこのくらい歌えたらなー・・・。
 トライセラVer.のBelieve〜は初めて聴きましたが、原曲に全然負けてないパワフルさ。ノリの良さ。カッコいい!その勢いをキープしたままGROOVE WALKに突入。もう誰のファンってのも関係無し、会場中ノリノリで大盛り上がり。最後はRaspberryとこれまた嬉しい選曲でラストのコール&レスポンスもしっかりやってくれました。アンコールのMILKの疾走感も締めに相応しく、実に充実した気分で終わったライブなのでした。
 
* * * * *
 
 ってすみませんね、勝手な事ばっかゆって。まぁ好みとか感じ方は人それぞれなので。だから大体私、イベントでのバインっていつもそんな期待はしてないんですよねー(あっまたそんな事を;;;)。