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 2004.05.05 LIVE FLASH!〜沈黙の階段〜@京都駅ビル室町小路広場
 曰く、”ツアーファイナルの特別編”ということなのでここに置きます。
 
 当日、ずきん+1名は市内の実家に車を置き地下鉄で京都駅へ。招待ハガキは持っていたものの立ち見にするか階段で見るかに未だ悩みつつ1時頃現地到着。地下鉄を降り駅ビルのエスカレーターを上がろうとすると・・・何か聴こえるぞ何か聴こえるぞ何か聴こえるぞ!!!おおーーリハやってるー!マダカレだ。この巨大な空間に響き渡るバインの音!(> <) これにはちょっと背筋がゾクゾクしましたよ・・・・・・(奮)。
 リハはこれとGood bye〜をやってたみたいです。ウチらはその間待ち合わせの方々を探してウロウロ。電話の向こうから田中氏の声が聞こえるというフシギ(笑)。
 階段に座ってリハを見てらした方々が立ち見ゾーンに下りられるというので、結局入れ替わりにそのPA傍席をゲット(感謝!)。ここから見る限りでは階段席はほぼ満席(上の上までは見えなかったけど)。立ち見ゾーンも盛況。とりあえず第一関門クリア(ホッ)。
 
 いつも通りローディーさんによるサウンドチェックがあり、その後3時ちょっと過ぎに802DJの大抜氏が登場。注意事項があったり80215周年の宣伝があったり(笑)。そうそう、招待ハガキの競争率は17倍だったそうですよ。・・・疑問を抱いたことは内緒だ(w
 「盛り上がってますか〜!?」「イェーー・・・(弱)」「そんなんじゃメンバー出てきませんよ〜(笑)」というお約束のやり取りの後(笑)いつものSEでいよいよメンバー登場。出てくる出てくるTシャツ黒・黒・黒!でもデザインはバラバラ(爆)このビミョーさがエエなぁ。。。
 おデコに手を当てて階段の上の方まで見渡す田中氏。西川さんと言葉を交わしたり・・・。あ、西川さん髪切りましたね??しかも高野さん張りにやけにサラサラ。西川さんもギター下げて遠くの方を見る目をしたり。
 そんな時間が暫しあった後、田中氏が「ほなやろかな」と一言。カウント4つで始まったのはBREAKTHROUGH。・・・あ、何だか一抹の営業臭が(-_-)
 しかーーし!ちょっとこれ何ですか??めちゃめちゃ音いいじゃないですかここ!!!響き過ぎず散り過ぎず。スコーーンとキレイに抜けたこの聴き心地の良さ!加えて田中氏のボーカルが・・・もー完璧なんっすよ!!!(号泣)。音響の良さってのもあったにせよ、もういっそ気持ちいいくらいに声がよく出てて。音程もきちんと取れてて(笑)。もう過去1、2位を争う出来だったんじゃないですかね。
 演奏の方も初っ端挨拶代わりの一曲ということでかいつもよりテンポが遅めで(ていうかいつもが速過ぎるのよね)、お陰で”疾走感ありつつもメロウ”というこの曲本来の魅力が発揮されてたんじゃないかな。あ〜沁みる〜〜(悦)。亀ちゃんのコーラスが若干危なかったけどねー(^^;)
 かと思えば一転掻き毟るようなギターとシャウトが空間をつんざくシスター。文字通り突き抜けてましたね。カッコいい〜〜!その勢いでミスフライハイに突っ込まれちゃあテンション上がらない訳がない!ただメンバーの方はどうだったでしょうねー。若干構えちゃってるところがあったような。全開でこちらに向かって開いてるって感じがしなかったんですよね。亀ちゃんなんかほとんど下向いて叩いてることが多かったし。たまに思い出したように顔は上げるけど。この曲のギターソロでも田中氏は一応前に出てはきたんだけどすぐに元の位置に戻っちゃったし西川さんは定位置から動きもしないし。
 NKでも思ったんだけどバインってやっぱこういう大きな場所とか普段やり慣れてない状況でのライブ捌きが上手くないなぁと。いつもと変わりなくやってるだけ、っていうんでしょうけど、やっぱりその状況状況でやり方も変えた方がいいような気がするんですよね。会場が大きければより遠くまで届ける!って気合いは普段以上に入れるべきだと思うし、バインを初めて見るような人が居るだろう所では媚を売れとは言わないが多少のサービス過剰もあってもいいと思うんですよね。まぁそういうことをしない、いつもの自分らのライブをやるだけで分からない人には分からなくていいってスタンスを変えないのがバインらしいっちゃあらしいんですけどね・・・(もう何回このフレーズを繰り返してるんだ自分(苦笑))。
 「こんにちは〜〜!グレイプバインで〜〜す!」の叫びもあって続いて鳩。でもまぁ何だかんだ言ってテンションは上がってるしこのお祭りムード全開な選曲はナイス。ハンドクラップも起こったりして楽しかった〜!
 
 「沈黙の階段へようこそ」
 「お日柄もよろしく(笑)」
 「『寒い寒い』言うてたけど直射日光が(^^;)」
 「短い時間だけど最後までよろしく」
 
 というMCを挿み、「イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク、シチ、ハチ、クー、ジュウ!・・・リクエスト投票10位、BLUE BACK!」と手元のメモを指差し数え(笑)BLUE BACK。あ、何だか大分いつもの調子が戻ってきたみたい。田中氏の足上げもまた頭の高さら辺までキレ〜イに上がって。アンチ・ハレルヤのイントロでも駆け足駆け足。この曲はお客さんの方も小っちゃく跳ねてたり頭を左右にピョコピョコ揺らしたりで見ててすっごい可愛くって好きなのです(*^-^*) 演奏の方はと言うと田中氏が2コーラス目の頭1フレーズ丸々歌詞飛ばしちゃって、客席から「あ゛〜〜っ!」みたいな冷やかしの声も飛んだりで、こういうハプニングがまた楽しかったりするんですよねー。
 そんなウキウキモードからガラリと雰囲気が変わり ―― 毎度思うんだけどこの佇まいだけで空気を入れ替えてしまえるっての、凄い ―― シンセのSEだかが醸し出す緊張感が会場を包みます。スティックのカウントで濁流の如く溢れ出るのはGood bye〜のイントロ。あぁこの音この音・・・!そう、今この時この音がこの駅ビルに響いているんですね・・・・・・。そう思うと何だかもう感無量で(涙)。あの空間にGood bye〜が響き渡り行き交う無数の人達に降り注ぐ ―― これこそ私がバインファンとして一番待っていた瞬間かもしれません。
 この日空は薄曇りで時々陽が差すといった感じでこの曲の時も空は灰色だったのだけれど、ちょうど西川さんがソロを弾き始めたその時、雲が切れて光がサァァっと差してきて・・・・・・いや、作ってませんて。マジまじ!とにかくもうこの曲は神憑ってましたね。ファンとして誇らしさすら覚えましたよ。
 でそこから続いて来たのがノイズ混じりの不穏なSE ―― うわーそれやりますか・・・・・・豚の皿。これまた空を貫いてどこまでも伸びて行くかのようなAメロのボーカル。凄い。凄いよ田中。今日はどうしちゃったのよ(爆)。確変起こしとりますがな(喜)。実を言うとベース&ドラムが今イチ安定してなかったのと抜けの良い音響がこの曲ではちょっぴり迫力に欠けたのとで曲全体ではあと一歩!なところがあったんですが。やーもうこのボーカルが聴けただけでも大収穫。ちなみにラストの「鳥インフルエンザ気になり出す」には心の中で『もう終息宣言がされたよ』と呟いたとか呟かなかったとか・・・・・・
 
 再びMCタイム。田中氏、日差しを手で遮って「眩しいな(顰)」とオフマイクで(思いっきり西日になるのよね(^^;))。温まったドリンクにも顔を顰めて。
 「・・・まぁまったりしてってください」ってあんな曲の後に言われてもね(;´Д`)
 ”ツアーでは京都に来れなかった”とか”このイベントは802の主催でオンエアもあるみたい”みたいなことを喋って。客席が今イチ反応薄だったのに「なんなんやお前ら(-_-メ)」と2回位仰ってました(笑)。曲の投票をやってた事に触れ、「投票してくれた?・・・(満足気)・・・投票してない人・・・・・・帰れ!」「後ろの方とか俺がどんな顔してゆってんのかわからんやろな。・・・ざまぁ見ろ!」と相変わらずの田中節で(w
 「一位だった曲を」と風待ち。あれ?光についてじゃなかったっけ??と首を捻りつつもこれがまた良くて、というか西川さんのスライドギターがこれがまためちゃめちゃいい音出てたんですよ(咽泣)。真っ直ぐな、胸の空くようなクリアな音色。
 公園までも場の開放感とも相まって実に爽やかに響いておりました。こういうのが聴きたかったんだよねぇ。。。
 
 楽器チェンジの間があったところで田中氏がドリンクのボトルを見て何か困った顔をしてるのに大和くんがスタスタ出てきてボトルを交換。そして何やら田中氏に耳打ちしたかと思うと田中氏が「嘘!」とリアクション。
 「捲って逆転一位になった曲を演ります(^^ゞ」ってほらやっぱ違うやーん!それどういう資料が行ってんの??弁解するようにメモを”ほれほれほれ”とカメラに向ける田中氏(笑)。
 そのリクエスト一位曲の光について、そして「じゃあラスト」と会いにいく。会いにいくでの金やんとのハモりが素晴らしかったー(涙)。やっぱ金やん(or高野さん)コーラスが安心して聴けます。今回亀ちゃんコーラス曲が多くて、それが唯一ヒヤヒヤした点(苦笑)。
 それにしてもこうやってじっくり聴かせて余韻を噛み締めるように終わっていくライブってあんま無かったですよね。でもこれもまた良いもんですね。。。
 
 とは言いつつもてっきりアンコールあると思ってたんだけどねー!だってマダカレまだやってない訳だし・・・。メンバーが引っ込んで間髪入れず現れた大抜氏にプチ殺意が(-_-メ)
 
 まぁでもホンマ、個人的には大大大満足のライブでした。これだけの人の前でこれ程のライブを見せてくれたというのがもう胸が一杯で。。。大体今日のライブって、自分が楽しめるかどうかより表に出して恥ずかしくない演奏をしてくれるかどうかって方が気掛かりだったし(爆)。その点に関しては文句無く合格。それどころか過去見た中でもトップクラスの演奏を聴かせてくれて・・・・・・。ライブの流れも申し分無しだったし。いや、よくやった!これなら大丈夫。これならオッケー。あーもー普段のイベントでもこういう風に上手くいけばいいのに〜〜!
 ともかく。バインの底力というか、”やっぱりバインは凄いバンドだった(普段あんまちゃんと発揮されてないだけで(爆))”というところを大いに実感した次第なのでした。うん、このライブの成功は私の中ですごい大きな自信になりましたね。バインファンやっていく上でのね。
 
■セットリスト
1.BREAKTHROUGH 2.シスター 3.ミスフライハイ 4.鳩 -MC- 5.BLUE BACK 6.アンチ・ハレルヤ 7.Good bye my world 8.豚の皿 -MC- 9.風待ち 10.公園まで -MC- 11.光について 12.会いにいく