GRAPEVINE
 
 2005.11.18 sweet home adabana@なんばHatch
もうね、
 
  なんばHatch大好き。
 
 小さいハコで熱気ムンムンのライブもいいけど、こういう設備の整った場所できっちりショーアップされたバインというのもまた格別なものです。”見せる”、”聴かせる”そして”遊ぶところは遊ぶ”というそのバランスが非常に良いライブだったと思います。
 
■セットリスト
1.13/0.9 2.Reverb 3.シスター 4.いけすかない -MC- 5.少年 6.それを魔法と呼ぶのなら 7.放浪フリーク 8.リアリティ 9.公園まで -MC- 10.Metamorphose 11.鳥 12.REW 13.VIRUS 14.KINGDOM COME -MC- 15.ポリゴンのクライスト 16.アダバナ 17.アンチ・ハレルヤ 18.Suffer the child 19.lamb 20.その未来 21.GRAVEYARD
En1.アナザーワールド 2.BREAKTHROUGH 3.ミスフライハイ 4.スカイライン
 
 出だしこそ抑え気味であったものの次第にボルテージ高まる、まさに火をつけた煙草が燃え上がるかのような13/0.9。Reverb・シスターと駆け抜けいけすかないのイントロへ。「こんばんは〜!オオサッカ!久しぶり!」と田中氏。今回この曲でスイッチが入る仕様なんですかね、ギターソロ前でも「もっと来い!」と煽ってらっしゃいました。
 
 「田中さん!」と掛かる声に「やかましいっ!」と一喝。でもその直後「嘘、ゴメン;;;」なんてそっこーで謝ってたりw「このタコ焼きヤロウども」なんて一しきり客席に絡んだ後はちょっぴりしみじみとした雰囲気で、「後三日でツアーが終わってしまう」「前にどこかでも言ったけどツアーが終わるのは夏休みが終わる感じ」
 「まだやってないことがいっぱいあります」と夏休みの宿題にかけて言ったのかなと思ってたら「でもそれは来年に…」ということで、あー今後に向けての言葉なんだと思ったらちょっと嬉しくてジーンとしてしまいました。
 
 少年、田中西川のコーラスワーク、やっぱいいなぁ。ラストのスライドギターに乗せてのフェイクも素晴らしい。CDで聴くよりも何倍ものスケールの大きさに圧倒されます。魔法もアルバムではむしろ苦手な部類なのですが、実にしっとりとしたブルージーな雰囲気がいい味出してます。浸ってしまいます(ただCメロのとこの表打ちのリズムはなんかとっても違和感でイヤン)。
 岡山ではハジけ足らないと感じた放浪、今日は光ってましたね!魔法からのムードの切り替えがはっきりしてて。リアリティもその勢いで優しいというよりはキラキラしてました。そして何といっても公園まで。
 
  輝いてました(爆)。
 
いやもうこの3曲の流れったら。公園なんかもうそのまま歌詞だけちょっと替えたらクリスマスソングにしてもおかしくないと思いましたよ。そして今更だけどライブVer.の曲の終わり方がなんか好き。
 
 水を飲んだり汗を拭いたりしてるメンバー。暫しの間にちょっと遠慮がちに「…田中さーん」と飛ぶ声に「ぃやかましいっっ!!!」と間髪入れず返す田中氏(笑)。「今それ待ってた」って(笑)。
 「自分は神戸生まれだけど小学3年生の時に大阪に来て自分では大阪人だと思っている」と。「昨日も早起きして京阪で実家に帰ってた」とのこと。
 
 「緑の電車はいいねぇ」
 
 うんうん(^-^)(←喜ぶ同じ京阪沿線民)
 「大阪の電車は初乗りが高い」とか言うのに客席も「うんうん」みたいな井戸端会議状態に、「こんないい人っぽくなってしまってマズい…マズいねんボケ!!!」といきなり逆ギレ。今回のコンセプトはキレキャラですか??
 「おけいはんロック!」メタモル。今回のメタモル、なんか軽いのよねぇ…。あんまり印象に残らないのはそれでかな。鳥は今日は歌詞飛ばずに歌えました(笑)。サビでコーラスに負けてるところがあるんだけど…でもあのフロント3人でボーカル取る姿すごい好き。
 今日はそのままREWに突入(っつっても岡山の記憶も怪しいんだけど;;;)。照明が美しかったです。ちょっと青みがかった白色で統一されたライトにドラムセットやキーボードスタンドのシルバーの反射が強調されてて。VIRUSのイントロのとこがまたね…落とした照明の中にエフェクターやアンプやキーボードの色とりどりの光点があちらこちらで浮かび上がって幻想的ったら。シンセとドラムのSEも加わってまるで宇宙船のコクピットのような光景。 KINGDOM COMEも凄かった。サーチライトが渦を巻きそこにねじ込んでくるサイケなギター音…なんですか、異国どころか異次元の世界にでも引きずり込む気ですか(;´Д`) ブラックホールに吸い込まんばかりの吸引力は半端じゃありません。いやー酔った酔った。ただ後半のジャムセッション、ベース突然大きくなるの勘弁してください;;; あーもう田中氏も頑張り過ぎです;;;;; ううう、西川さんのソロがかき消される(涙)。
 
 やたらニコニコと客席を見回す田中氏。ということで飛ぶ「田中さ〜ん!」の声ですが「もう言わない」と、このあまのじゃく野郎め(-_-)
 「今日はタマやんが来てます」らしく、金やんを指して「今日はツチやんです。ツチやんと呼んであげてください」…相変わらず意味がわかりません(-_-) 上からは金やんにスポットライトがピカーーン。「……………」といった風情で見上げる金やんに大笑い。そして暫しの後に”はいはい終わり終わり”とばかりにさっさと消されるライトにまたまた大笑い(笑)。
 ここでも「大阪には二度と来ません!」と極悪発言。でも「来年も日曜じゃなかったらまた7時にハッチに集合」って、うんうん、楽しみにしてます(^-^)
 ポリゴンではラストのベースのフレーズからメンバー金やんに注目。何だろうと思ってたら金やん、一段高くなってるドラムセットの台座に上りそこからジャンプ!でそれを合図に全員で締めのジャーーン。皆大ウケ。続くアダバナもテンション高く、田中氏なんてもう終始内股で生まれたての仔馬のようにヨタヨタさせてて(笑)。ハレルヤのイントロでは袖に向かって『ホレホレ』っていうみたいに煽って。金やんも曲の途中でローディーさんかな?に向かって何かアピールしてたな。二人共やけに楽しそう。亀ちゃんもドラム叩きながらノリノリで熱唱してました(笑)。
 Suffer〜でちょっぴり腰を落ち着かせた後はかなり間をとり空気を作ってのlamb。そしてその未来と、鬼気迫る演奏ですごく良かった。特にドラムが迫力でした。なだけにやっぱラストのGRAVEYARDの取って付けた感が非常に惜しい。本当に勿体無い。
 
 アンコールで出てきた田中氏、「オオサッカ、イェー!なんばHatch、イェー!」などと客席とコール&レスポンス。
 
 「…今日は自分が大阪人だということを再認識しました」
 
 ははははは(^^;)
 「冬だけどしっとりした曲を」とアナザーワールド。「もうちょっとやらして」とBREAKTHROUGH。フライハイのギターソロでは田中氏、金やん側ステージ前端へ出てきて、そしたらそれを見た西川さんもステージ端の方へ歩いてくもんだから、コード捌く大和くん、右へ左へ大忙し。金やんも田中氏のコード蹴り飛ばしてお手伝い(笑)。そういえば合間合間のブレイクのとこで田中氏が片膝しゅたっっと立てたり片手片足上げるポーズなんかをしていましたが…これがムシキングのポーズってやつですか?<某さん
 「明日も来るやつ以外はまた来年なんばHatch集合!」ってなことでラストは大団円のスカイライン。客電は明るいまま、見ればそこかしこで手拍子が起こってるではないですかΣ( ̄□ ̄;) い、いつの間にこんなものが定着したんだ……
 
 「♪大阪まで〜、♪難波まで〜」
 
 で最後は亀ちゃんのドラムぶん殴りに合わせてジャン!…×7、8回(笑)(これハズした人後でやいやい言われるんだろうなぁ(^^;))
 
 いやでもほんと、非常に充実したライブでした。いつも言ってますが、じっくり聴けて(見れて)それでいてちょっとした”遊び”も盛り込まれて…というのが理想のライブなので。そんな私には非常に居心地のよい時間でした。田中氏もかなりご機嫌さんだったんじゃないかな。曲の合間とかしきりに「フッフーー♪」とかゆってたし(^-^)