森広隆
 
 2003.03.04 草加印 西の巻 其ノ壱@心斎橋CLUB QUATTRO
 HUCKLEBERRY FINN主催イベントの対バンとしての出演でした。
 開演時間をかなり回ったところでようやく森くんご一行の登場・・・が!アララララ、この客席の反応の薄いこと。
 
 思いっきりアウェーだよ(大汗)
 
 頑張れ森くん。。。
 
 セットリストは、1.Fuzz Master 2.Mine All Mine(James Brown) 3.退屈病 4.密室 5.夜行性 6.アクロバット(HUCKLEBERRY FINN) 7.エレンディラ 8.サイクロン(新曲) 9.Trash 10.ゼロ地点 11.Lover
 
 ここんとこ今イチなライブが続いてましたが、久々に、「上手い!」と思わせられたこの日の演奏でした。ROUND ABOUT・・・に続き3ピースだったけどその時とは違って音に厚みが感じられました。何より森くんのボーカルがぜっこーちょー☆・・・かどうかはわかりませんが(^^;) でもすっごい声はよくでてたし喉の調子も悪くなさそうだったし。
 Fuzz Masterでの紺ちゃんのコーラスが妙にローテンションで笑えた(笑)。Mine All Mineがかーっこ良かったですねー!森くんの冴えまくりファンキーギター&パーカッシヴボーカルに紺ちゃんのイカしたベースプレイ・波多江さんのいぶし銀ドラムと、やーもう血がたぎります。シビれるぜ!こんちきしょー!(←意味不明)。
 
 このイベントの目玉という”お互いの曲をカバーし合う”という企画で森くんはハックルのアクロバットをカバー。1コーラス目はオリジナルでボサノヴァ調のアレンジで。2コーラス目からは原曲のイメージ通りで(と、お隣のハックルのファンでもあるというおねーさんが仰ってた)普通のロックバンドっぽく演奏。これが新鮮で(笑)。思えばこういう”普通のロック”って森くんのレパートリーに無かったもんなー。大体波多江さんが裏拍を叩いてないんやもん(爆)。波多江さんの8ビート(?)初めて見ました。なんか笑ける(爆)。
 
 新曲のサイクロンは夏の海風を感じさせるスカッと爽快な曲。でもやはりファンキーなリズムパターンだとかひねくれたメロディ進行だとかが隠し味になってて、どこかクセのある、森くんテイスト溢れるナンバーでありました。良い良い。
 
 ゼロ地点前の恒例ドラムソロがえっらい長くなってまして。繋ぎというよりほとんどドラムショータイム状態で、波多江さんの超絶テクドラムが惜し気もなく披露されておりました。うっひょ〜〜〜☆
 が!!!アウェーの悲しさよ(涙)。ハックルファンのメイン層の琴線には触れなかったか、客席の反応が今イチ(^^;) ・・・。かく言うワタシもこういう時にウマいリアクションが取れない人(涙)。何かしたいけど何もできない・・・悔しい。ゴメンよ波多江さん・・・。
 Loverはほんっと名曲。ストーー・・・ンと曲の世界に落とされ込んでしまいます。
 
 さてそんな感じで演奏の方にはかなり満足だったんですが、そこで更なる注文をつけたい。それは”見せ方(魅せ方?)”だ。
 こんな感じで演奏の方は実力派のサポートメンバーに囲まれ森くん自身の力量というのも相当なものがあるのでその点ではノープロブレムなのですが、ライブを見てて、どーーーも、”伝わってくるもの”が無いんですよね。言うなればこっち側で見てて今一つ熱くなれない。何がどう足りないのか上手く言えないんだけど(ダメじゃん)、でもこの後ハックルが出てきてライブやったんだけど、その違いが歴然でしたもん。初めて見た(聴いた)バンドだったけどそりゃもう燃えた。すごいこっちのテンションを上げてくれる何かがある。アウェー、アウェーって言ってるけど、そこで森くんに興味が無かった人をも引き込めるものがあれば問題無いわけで。それが残念ながら今の森くん(この日の森くん?)に足りないものだと思うのでした。上手いだけ・大きな音が出てるだけでは足りないのです。
 あと、演ってる音楽がめっちゃ通好みなまさに”実力派!”(あくまで主観だが)なものなのに比べてMCやら何やらが妙に無邪気さ全開なのがちょっと勿体ないと思う・・・。そのギャップがいいっていう人もいるんだろうけどね。
 
 そのハックルですが。すげー良かったです。私は好きです。
 こちらももちろん森くんのカバーを演りました。「詞が好きなので」ということでPebemaをセレクトされてたんですが、アレンジが・・・ロック調になっていた;;; ・・・無理があり過ぎ(苦笑)。メロディラインも弄ってたというのはいいとして(原曲音域広過ぎるからね)、コード進行の複雑なこの曲はゆったりしたテンポで歌い上げてこそであって、それをこんなアップテンポで歌われちゃあ身も蓋もありませんがな(;´Д`) 微妙も微妙。でもちょっとおもろかった、”パンクバンドの演るメロディアスな曲”みたいで(笑/あ、ハックルはパンクバンドではないですよ。念の為)。