GRAPEVINE
 
 2001.11.29 Whitewood@名古屋クラブダイアモンドホール
■セットリスト
1.I found the girl -MC- 2.きみが嫌い 3.100cc 4.discord -MC- 5.ふれていたい 6.lamb -MC- 7.ポートレート 8.風待ち 9.フィギュア 10.坂の途中 11.壁の星 12.波音 13.パブロフドッグとハムスター -MC- 14.Buster Bluster 15.白日 16.So. 17.HEAD 18.B.D.S. 19.(All the young)Yellow -MC- 20.アルカイック
En1.Our Song 2.カバー曲(アル・クーパーの曲) 3.SOUL FOUNDATION
 
 前日の金やんタオル手渡し話に触発されたずきんの決意表明。
 
 今日のライブは戦利品目当てでいきたい
 と思います!(奮)

 
 ・・・不純極まりないね(涙)。
 
 しかしバインライブ、今まで数多く行けども自分のいる方角に物が飛んでくるという体験をしたことすらほとんどありません(それを思うと大阪C.E.Sでのピックゲットはまさに奇跡だ・・・)。大体いつもスピーカー前か、そうでなかったら後ろの方の飛来物争奪戦など縁のないところにいるかなので。野望を叶えるにはまずそこからだな。
 そういう訳で今日のスタンバイ位置は史上初となる田中〜西川間約5列目。その時点では西川さん前2列目も余裕で行けたというからこの気合の入れようを誉めて(笑)。大体この位の場所がよく物が飛んでると見た!しかしこの場所ってよく考えたら超激戦区、最も危険な地帯のような気がしないでもないのだが・・・。どうなることやら(不安)。
 
 ライブスタート、案の定メンバー登場と同時にとてつもない勢いで押し寄せてくる人の波!一気に前方に圧縮され、同時に中央方面に押し流されることに。その勢いったら西川さん前とか金やん前とかのそれとは比べ物になりません。う〜ん、これは想像以上だ。一曲目のI found〜が始まっても状況は一向に収拾の気配を見せず、後ろからひたすら押してくる人、ノリに乗じて捻り込んでくる人、ひたすら叫び声を上げる人、大声で歌いまくる人・・・。こ、これがタナカ前というものか(唸)。世界が違うぞ(爆)。
 ただ、一つ思わぬ発見だったのが、ここって前の方にもかかわらず音が結構いいんですよ。バランスもいいし。これは意外でしたね。ってかスピーカー前に比べりゃあ、どこだって天国か(泣笑)。いかに普段自分がどんな悪状況下にいるかというのをひしひしと思い知るのであった・・・。
 なーんて。そんな冷静に分析してる場合ではありません。曲がアップテンポなものになると同時に周りの皆さんの熱も急上昇。更に激しさを増す押し合いへし合い。流れに乗ってあっちへふらふら〜こっちへふらふら〜。見えるステージ上の光景も一瞬たりとも固定せず、ある一瞬は田中氏の全身がズバーンと見えてたと思ったら次の瞬間もう視界の外、そのかわり今度は西川さんがよーっく見える!と思ったらもう次の瞬間・・・ってな具合で、あーもう集中できないったら!それでも音はいいんだから今日は演奏だけでも聴いてられたらいいやって割り切ろうにもとにかく周りの状況が凄くてとてもじゃないけどついて行けん(涙)。100ccの時なんかもう皆マジで飛んでるんだよ(涙)。そりゃあ縦ノリぐらいはするよ。だけど曲中ずっと完全に靴の底宙に浮かせて飛び続けるなんてさ、おばちゃんしんどいっす。さすがにこれは耐えられないっす。今からこんなんじゃ後半戦を思うだけでぞっとするっす〜〜〜!!!ワタシなんて全くもってお呼びじゃないっす(大泣)。
 今日は戦利品目的ということでもうライブの方はほとんど捨ててもいいやって頭で来たんですが(最低なヤツだな(^^ゞ)命はやっぱり捨てたくないです。ちょっともったいないという気もしてかなり葛藤したんですが、結局discordが終わった時脱出の運びとなりました。総員退避〜退避〜。そして辿り着いた先はなんのことはない、昨日と全く同じ場所。ああ、私は何をやってるんだろう(T T) でもまぁ今日は元からライブは捨ててたしタナカ前突入という滅多にできない体験もできたということでこれはこれで有意義な時間でした(爆)。
 
 それにしても。普段私は”ライブの楽しみ方なんて人それぞれであっていいんじゃない、そしてそれを他人がとやかく言う権利もないんじゃない”っていうスタンスを取っておるのですが、さすがに今日ああいう状況を目の当たりにしてしまうと複雑な心境になるのです。確かにひたすら暴れまくるのもライブの醍醐味の一つなんだろうとは思うけど。
 
 勿体ないよ。
 
 せっかくあんなにいい演奏しててめちゃめちゃかっこいいステージを展開してるってのに、あの状況下で一体どれだけの人がまともに聴け、見れてるのか。一歩でも、1ミリでもタナカに近づくことが今日ここへ来た目的なのか?あそこまでめちゃくちゃに押しまくる意味ってあるんだろうか。”見えない”っていうんなら、逆にずんずん前へ詰めることで視界が狭まって余計に見えにくくなると思うのだが・・・。
 などなど、思うところは色々とあるんですが。ここで私が悶々としたところでどうなる訳でもないので。
 さて、古巣に帰った私を出迎えたのはお約束の身体を震わす音圧と磁場の渦。しかし今日はそれすらも心地いい(爆)。はぁぁ、やっぱりここが一番落ち着くね。慣れないことはするもんじゃないね。例えスピーカーから発される音圧をモロに食らおうとも、物が飛んでくることはなくとも、目線すら送ってもらえることすらなくとも(涙)、そこそこステージが近くて自分のペースで楽しむことができるこの場所が、私は一番好きさー。それに、ここんとこ慣れてしまったのか、この腹の底に響いてくるこの感じがないと何か物足りない気分になっちゃったりもしてるし!(卑屈)。
 
 その後はと言えば実にまったりと残りの時間を過ごしておりました。いやーもうすっかり毒気抜かれちゃって(笑)。坂の途中が、”渋い”とか”ムード満点”などというのを通り越してもう堕ちるところまで堕ちてやれ、といった感じにズドーーーンと重ーい演奏になってて笑った(笑)。パブロフの影響がこんなところにも?そのパブロフも皆イントロから既に競うようにして音出しまくってて。おいおいまだイントロだよ。こんな頑張ってどーすんべ?(-_-) もう大阪一日目から見てもほとんど別曲のようになってしまってますね。アルカイック前では、「この曲が皆に伝わることを信じてます」などという『ひゅ〜ひゅ〜〜〜♪』もののセリフもありつつ(笑)何とも妙なライブは終了しました。いやはやいやはやいやはや・・・・・・。いや、基本的には悪くないライブだったと思いますよ。多分。なんにせよ、今日一番しみじみ思ったことはですね、
 
 田中氏のファンじゃなくて良かったー(T T)
 
 ってことですかね・・・(あとですね、私語がちょっと多過ぎるように感じたんですが。曲間とかでちょこちょこっと隣の友達と言葉を交わしたりなんかするのはいいですよ。でも次の曲が始まってるのにまだ延々と喋り続けてるってのはいかがなものかと。ステージ上の皆さんにも失礼ではありませんか?壁の星のイントロのブレイクんとこで声を響かせてしまったアナタのことですよ。こちらもバツの悪い思いでいっぱいでした)。