GRAPEVINE
 
 2001.12.14 Whitewood@沖縄ダンスクラブ松下
 という訳で沖縄です。もうここまで来たからには最後を見ずに終わる訳にはいきませんって!
 
 昼頃那覇空港に到着し、整理番号をもらいに会場に直行。あっさり道に迷う(笑)。ようやく辿り着いたものの何やらややこしい事態になってる模様。しかしきちんと説明してもらえずうやむやにあしらわれた。ちょっとムカついちゃった♪
 5時頃再び会場に集合。ちなみにもらった番号は120番。最後なんでせめて人並みに見ることさえできればいいんだけどなーとささやかな望みを抱きつつ入った会場は・・・何じゃこりゃ(呆)。えっらい奇妙なステージ設営。しかも他の会場では大抵田中氏前を中心に富士山状を描いていた人の分布が、今日はきっちり均一に納まってやんの。本来人薄な西川さん前最端まで人がギッシリ。仕方なくその6列目位に陣取るも、今度はステージ前方に張り出す形で私の横辺りに設置されてたスピーカーが実は客席側を向いていることが判明。気がつけばもろスピーカー直撃じゃないっすか(泣)。こ、これは前途多難だぞ・・・。
 でも。結論から先に言いますと、こんな位置からでもステージはよーく見えたし(金やんと亀ちゃんはライティングとスモークのおかげでほとんど全滅だったけど(涙))、音も凄いのは凄いんだけど耳にクる感じはあんまり無いし、空間には余裕あるしで全然問題無し!だったのでした。よかったー。
 
 シンセのトラブルのため約20分押しで始まったライブ。ステージに現れたメンバー、お召し物はなんと全員色違いの”海人Tシャツ”!(爆)。何だそれは。皆して土産もの屋ででも買ったのか?田中氏が白、西川さんが薄灰色、亀ちゃんが緑で金やんは赤、そして高野さんが黒・・・と、さてアナタは何色のが欲しいですか?ワタシはもちろん薄・・・ってのは置いといて(笑)。のっけから和ましてくれましたが、泣いても笑ってもこれが最後、Wwツアーファイナルライブスタートです。
 
 1曲目は予想通り、いつの間にかこっちが〆のパターンになってましたね、”I found〜”。さすがにしんみりと聴き入ってしまいました。西川さんのイントロでの直立不動の真面目なコーラス姿からおもむろにギターを構えてそれから一気にスイッチを入れる、その瞬間が大好きでした。
 いつものように、「いぇーーーい、沖縄ーーー!!!行くぞーーー!!!」との田中氏の雄叫びを挿んで”きみが嫌い”、”100cc”、”discord”。こんな曲なのに・・・なんかやたら染みるのです(涙)。ハイテンションで盛り上がるって感じよりもほんとに素直に耳に入ってくる演奏。出来としてはそんなめちゃめちゃ上手い!ってわけでもないんだけど、確実に心に刻み込まれていく。見れば西川さんも派手派手アクションやいつもの歯を食いしばったような表情も控えめで。そのかわりすごくいい感じに力が抜けてるなってのがわかる。気負いが全く無いというか。このライブを楽しもうとしてるっていうのが伝わってきます。
 
 しかしこの西川さんがまた、えっらいかわゆーてかわゆーて(*^-^*) Tシャツ姿が似合ってるのかいないのか。ツアー開始当初のアレはどうにもこうにも納得いかなかったんですが、今の西川さんの姿ってまるでお人形さんみたいなのvvv 身体細いし。後ろ向いて身体揺らしてるところなんかもう持って帰りたいくらいキューーートなのvvv(・・・)。
 
 で、”ふれていたい”に行くんですけど。曲の入りで一言、「最高の団結力を見せてくれ!!!」。うははははは(爆)。やっぱそういうものだったんだあれは。サビ前での「よし来い!!!」の掛け声を合図に一斉に振り上げられた腕で大きな波が巻き起こって。いやー、壮観です。最高!バインでこういうのができるってのがね、ほんまに嬉しいのです。
 ”lamb”と続いて長めのMCタイム。沖縄ではおいしいものも食べた、とか、ツアーも今日で終わり、といったこととか。そして「いいライブにしような」と・・・・・(涙)。
 
 ”ポートレート”、”風待ち”と大人の時間。さすがにジーーーンときます。しかーし。今日はどうにもシンセの具合が悪いらしく、開演前からライブ始まってからもずーーーっとキーボードスタンド周辺でスタッフがゴソゴソ作業を続けてて。かなりハラハラものでした。高野さんも最後がこんな状態で残念だったろうなー・・・。風待ちが終わった瞬間もローディーさんが田中氏に走り寄ろうとしたけど既に次の曲のイントロを弾き始めてしまったから行くに行けなくてジタバタ。頼むで大和(T T) ・・・ってのはいいが。なんと弾いてるのは”青い魚”のイントロではないか!うわ、このバージョンで聴けるとは思わなかったー。あまりの不意打ちに頭がついて行かなくって、サラッと流れちゃったのが勿体ないところ。しかもよりによって”あの”イントロのとこで作業班、『ブチッ!』とか雑音を入れてきやがった!コラァーーー!(号泣)。
 まぁどうにかこうにか”フィギュア”、”坂の途中”、と持ち堪え、おや?”スロウ”が終わったところでおもむろにステージを去るメンバー達。え?え!?何事!?アストロのような二部制ライブになるのか?と思いきや、田中氏が一人ギターのセッティング中。こここれは・・・!!!
 
 「ディープな曲が続いたのでここで息抜き」と田中和将一人舞台の始まり始まり。
 
  田「今年は自分にとって忘れられない年になりました」
  客「なんでーーー!?」
  田「ふははははは!(高笑い)」
 
 などというびみょーなやり取りもありつつ(笑)「ここは楽に聴いてください」と、カジノ一本提げての”アイボリー”。
 ・・・なんだかな。周囲からはグスグスいう声も聞こえてたようですが(^^;) そういう泣けるっていうよりは・・・すっごく優しいの。優しくてあったかくて。ホワワ〜〜〜ンと幸せな気分になる、そんな感じ。「他に※×※言え〜る♪」の後でちょっと長めにブレイクした時に客席を実に嬉しそうに眺め渡した表情にこっちまで思わず笑顔。なんか・・・いいな、こういう空気。
 
 そうして会場をあったかムードに浸した後は、無事にメンバーも戻って来て・・・って西川さんの手にはなんとビールの缶(もちろんオリオンビール)が・・・!!!金やんのアンプ、田中氏のアンプとご丁寧に配って回り、もちろん自分もプルタブを開けてグビグビと。あうーーー(T-T)
 大人の時間後半戦は広島辺りからまた一段と進化を見せた”壁の星”から。音源に近い雰囲気が戻ってきたのかな、思わず息を呑む圧倒感。そして”波音”。今日のイントロはもう出血大サービスと言わんばかりにシンバルロールをこれでもかこれでもかと連発してくださいました!西川さんの乗っけてくる何ともファンタジックな飾りフレーズも加わってそれはそれは幻想的な音世界に。まさに波ですよ。どこか異世界の海に連れて行かれたようなそんな感覚。色々ありましたが(苦笑)最後にこんな素敵な波が見れてほんと感激です。
 で、”パブロフ”。このイントロがまた特筆もので。波音が終わった途端、しゃがみこんで何やらエフェクターを調節する西川さん。そして立ち上がって・・・これ多分ディレイタイムを曲のテンポに合わせたってことなんでしょうけど、小節のアタマでジャラ〜ンと一発鳴らした後はエコーで返ってくるのに任せて拍を取りつつ、おお、何気に踊りまくる西川さん!弦を弾くその仕草もまるで振り付けの一部のようにちょっと気取って片手上げてみたり。うにゃぁぁぁぁぁ、カッコいい〜〜〜vvv(壊)。心なしかいつもより長めに引っ張られた感もあり、いやー、いいもの見せていただきました♪
 前半部分が終わったところでは、なななんと田中氏がこっちにピックを投げた!うぎゃーーーっっっ!!!まさかこんな位置取りでピックが飛んでくる(しかも田中氏の)などとは全く予想もしてなかった&生来の運動神経の無さから、ピックは無情にも私の顔の横を通過し背後へ落下。慌てて足元を探るも暗くて全然わかんない(涙)。必死になって探し続けるも見つからず・・・はっっっ、いかんいかん、思わずムキになってしまった。いや、滅多にない機会なんでついつい。まぁ田中氏のピックが真っ直ぐ自分に向かってくるなんてシチュエーションが味わえただけでも感激ものなのだが(笑)。
 しかしステージに向き直ってみたはいいものの、演奏はなんだかまるでただのノイズのようで訳わからん状態に突入していたりして(苦笑)。かき鳴らされるギターとスパークのようなドラムの連打であの超絶ベースさえ埋もれてしまう程。あのー皆さん、張り切るのはいいんですが、ものには限度ってものが・・・(^^ゞ
 
 そして、”Buster〜”、”白日”、”覚醒”、”So.”、”HEAD”、”B.D.S.”、”Yellow”と続いた怒涛の後半戦。MCで田中氏が「悔いのないように終わろう」と言ったその言葉通り、精一杯はじけさせて頂きました!この私が素で拳振り上げたりなんかして☆今ツアーでの盛り上がり時間はテンション高く流れてったことが多かったですね。記憶が吹っ飛ぶのが悲しいところなんだけど。楽しいからいいや!
 本編最後は”アルカイック”。ツアー終盤になって意味深なセリフが付属し出し、今日も「この曲の本当の意味が伝われー!!!」って叫びで曲に入ったりしましたが。本当の意味ねぇ。私みたいな凡人には推し測る術もないんですが。でも、曲中で『君がいれば』ってとこを『君らがいれば』って歌ってくれました。そういうことなのかな。違うかな。でもそういうことにしておこう。だったら嬉しいから。
 それにしてもカッコいいセリフで決めたはいいが、演奏の方が如何ともし難く・・・(大苦笑)。A級戦犯はどうやら西川さんだな。どう考えても1フレット分音が狂ってるよ(涙)。何とも落ち着かないハーモニーのまま何とか勢いで押し切っていき、ギター1本の音が残るところでやっと気付いたのか正常に戻ったものの今度はボーカルがずれてしまってるし(大泣)。ああ〜〜〜最後の最後で勿体なひ・・・。しかしこれもまたバインか(笑)。
 
 アンコール待ちの間には結構な数の人がタオルを巻き始めました。今まで見た中で一番タオル率高かったですね。にもかかわらずステージに戻ってきたメンバーはタオル巻き無し。客席から起こるブーイングに、「売り切れて自分らの分がなくなった」とかなんとか。
 「懐かシングル!」と”光について”。これもまただいぶヘタれだったんですけど(笑)。エンディングで西川さんが、一瞬でサッとスライドを指にはめて弾いてみせたのがおおっと思いました。
 そして、「沖縄に似合わない歌だけど・・・僕達の歌という曲があって」、”Our Song”と会場をしんみり感で包んで・・・あら?曲が終わったと思ったらやけにあっさり引っ込んで行くメンバー。声を上げることもできずに呆然とする客席に田中氏片手を上げて「バイバイ」。えええーーーっ!!!?いや、嘘嘘。これで終わりのはずがないもんね!
 
 間髪入れずに再度アンコールの手拍子が巻き起こり、ややあって、やっぱりそうこなくっちゃ!タオルを巻いた金やんがステージに。しかし後から続いてくるはずの他の4人がなかなか出てこない(笑)。仕方なく一人客席に向かって両手上げてガッツポーズなんかしてみたり。金やん・・・お疲れ様でした。高野さん共々結局最後まで紹介らしい紹介もしてもらえず(涙)、あのリーダーの代役ということで微妙なスタンスだったでしょうに、ほんまにいい仕事をしてくれました。今日までありがとう。
 遅れて出てきた皆さん、亀ちゃんはタオル巻き、田中氏は右手にタバコ左手に灰皿(!!!)、高野さんも咥えタバコなんかで出てきたり、そして西川さんの手にはしっかりビールの缶が(泣)。咥えタバコでチューニングを始める田中氏に客席からは「ビール!ビール!」の掛け声。もちろん田中氏は飲みかけのビール缶を手に取って思いっきり高く放り投げて。「ぬるいで!」とビシッと指差したりしてたけど、っちゅーかあぶねーよ(汗)。
 
 西川さんがジャカジャカギターを鳴らし亀ちゃんがドコドコドラムを響かせ、金やんがまたもやガッツポーズしつつ前に出てきてベースを振り回し出したから・・・”ナポリ”!!!あーもうめちゃめちゃカッコいいなぁ(惚)。ギターソロでは西川さん、ステージ前方のスピーカーが組んである台の方までズカズカと進んできて、私のすぐ近くのスピーカーの真ん前で仁王立ち!思わず駆け寄ってしまいましたよ。ソロ丸々全部と最後の指をネックの上で滑らせてガーーーン!とピックを叩きつけるところまで目の前で見れて、すっかり舞い上がってしまいました。幸せ〜〜〜♪
 後はカバー曲と、「これがほんまに最後の曲です」って言って”SOUL〜”。広島ではちょっとしんみりしたものがあったけど、今日はもう楽しく終わりたいって思いが強かった。精一杯完全燃焼して・・・ラスト!終わり!!!ツアーも終わり!皆みんなお疲れさまでしたー
(^-^)
 
 色々あったこのツアーだけど、終わり良ければ全て良し。来てよかった。ほんとにほんとによかった。これでやっと胸のつかえが取れました。ふぅぅぅぅ。
 でも次はできれば近場でファイナルにして欲しいなー(爆)。
 
■セットリスト
1.I found the girl -MC- 2.きみが嫌い 3.100cc 4.discord -MC- 5.ふれていたい 6.lamb -MC- 7.ポートレート 8.風待ち 9.青い魚 10.フィギュア 11.坂の途中 12.スロウ -MC- 13.アイボリー -MC- 14.壁の星 15.波音 16.パブロフドッグとハムスター -MC- 17.Buster Bluster 18.白日 19.覚醒 20.So. 21.HEAD 22.B.D.S. 23.(All the young)Yellow -MC- 24.アルカイック
En1.光について 2.Our Song 
En2-1ナポリを見て死ね 2.WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU(カバー) 3.SOUL FOUNDATION
 
〜おまけトピックス〜
 冒頭の”海人Tシャツ”ですが。『同じ物が欲しい!』との某さん(複数)のたっての希望により(?)、翌日国際通りの目ぼしい土産もの屋を探しに探しまくる。が、一向に同じ物というのが見つからない。オリジナルを販売している処があるというのできっとそこだと店に行き、『これこれこういうデザインで・・・』と尋ねたところ、なんとそれはコピー商品だということが判明!バッタもん買ってんなよ・・・(-_-;)
 結局同じ物は買えなかった某さん(複数)ではあるが、とりあえず本家本元海人Tシャツを購入しご満悦の様子でありました。・・・ちなみにワタシは買ってません。ええ買ってませんとも。買えるかい、んなハズいもん!!!