GRAPEVINE
 
 2001.11.24 Whitewood@Zepp Osaka
 やはりZepp神話は不滅でした。そして、
 
 本日のMVPは迷うことなく金やんに捧げ
 たいと思います!!!

 
■セットリスト
1.I found the girl -MC- 2.きみが嫌い 3.100cc 4.discord -MC- 5.ふれていたい 6.lamb -MC- 7.ポートレート 8.風待ち 9.フィギュア 10.坂の途中 11.壁の星 12.波音 13.パブロフドッグとハムスター -MC- 14.Buster Bluster 15.白日 16.So. 17.HEAD 18.B.D.S. 19.(All the young)Yellow -MC- 20.アルカイック
En1.Our Song 2.カバー曲(アル・クーパーの曲) 3.SOUL FOUNDATION
 
 今日は西川さん側スピーカー前2列目で見てました。もちろん音的には昨日に比べて確実に悪条件。でもZeppだとそんなに気にならないのです。確かに音は歪んでるしたまに突然ブワン!と響いてくる音があって『う゛っっっ・・・!(苦)』とかなったりするんだけど(笑)、それでもそんなに辛くない。今日の演奏もすっごい良かったー!!!
 そして思ったのが、こないだまで感じてた、”あまりにもサクサク進み過ぎ”っていう印象が無くなっているということ。昨日のもだけど。間の取り方が良くなったと思います。特に今日は客席とのリアクションのやりとりもいっぱいあったり、MCでお客さんの声に返したり、MC以外に曲間にも言葉を挿んだり、小さなことなんだけどそんな些細なことでライブの雰囲気もグッと良くなるしメリハリも効いてて良かった。今までは一方的に聴かされてるって感じることもあったけど、この2日間は同じ時間・空間を共有してるって雰囲気があって嬉しかったです。
 
 ライブの方はそんな酷く押されるってこともなくとても楽しめました。ただ一つ、隣の人のリズムを取ってる手がちょうど私の顔の位置に来てて、しょっちゅう顔にぶつかったり時々目に当たりそうになったりもしたのが気になって今いちライブに集中しきれなかったのが残念でした(涙)。目を叩かれたら怖いので何回か『気をつけてもらえませんか?』って声掛けたんだけど、結局初めから終わりまで私の目の前を握り拳が行き交ってました・・・。まぁね、他人が文句言える義理じゃないとも思うけど(私もそんなに嫌なら場所移ればいいんだし)。グチだけ言わして(^^ゞ
 
 今日の演奏は丁寧さ・重厚感は昨日にも全く劣ることなく、加えて勢いもありました。特に100ccからdiscordの流れ。めちゃめちゃスピード感があって息をつく間も無いくらい。凄い凄い!!!
 ”ふれていたい”の前で田中氏が『いくぞーーー!!!』って西川さんをバッッッと振り返ったのに西川さんまだ用意中で、『あれっっっ!?』てズッコケてたのがかわいかった♪そしてサビ前ではいつものように客席を煽って手を上げさせて。あの手って皆パーとかグーとかチョキとか色々やっててめっちゃ笑けます。昨日上から見てて羨ましかったんです(笑)。これに混ざるのが今日の目標でした(爆)。叶って嬉しい!
 ”大人の時間”もこんなスピーカー至近距離にもかかわらずとてもいい演奏が聴けました。
 ”フィギュア”、私は基本的にこの曲が全然引っ掛からなくてライブでもこの曲だけはただ、『ふーん』って感じで通り過ぎていくんですが、今日のはそんな私でも『おおっっっ!』て思いました。いつもはあの隙間感で今イチ間延びしてしまうんですが、今日のは空気の密度がギュッと詰まってた。とてもスリリングで。思わず息を呑んでしまいました。
 ”波音”はですねぇ、イントロのアレンジ少し変えたでしょう。いつもゆってるあの感動的とさえ言える亀ちゃんのシンバルプレイ、あれが無くなってる(大泣)。やってるかもしれない。でも少なくとも前のような胸に迫ってくる感じがしない。何よりかにより亀ちゃんに照明が当てられてないのよ!!!!!(激怒)。ウヲ〜〜〜、あの後光を背負った神々しい亀ちゃんが見えないじゃないかー!誰だこんな構成にしたのは〜〜〜!!!!!(マジ切れ)。これはかなり悲しい出来事でした。ううう・・・元に戻ってくれないかなぁ(←無茶を言う)。でも演奏自体はとても良かったです。イントロはがっかりしたけれど、中身の方はドラムもいい音出てたし波がグワーーーって押し寄せてくるようなギター・ベースのハーモニーには圧倒されました。
 
 という感じで、ここまでは期待通りの展開。演奏は素晴らしいし西川さんはカッコいいし、このままいけば『はーーー、今日もいいライブだった(溜息)』ってなるはずでした。が!しかし。この後の”パブロフ”ですよ・・・(ううっ)。
 昨日も書いた通りこれまでとアレンジが変わってまして、とんでもないことになってます。戦場です。個々の音が殺人的な勢いで荒れ狂う様はまさに嵐!何度も言ってるようにやっぱり基本的には以前のエロエロ路線が好きで仕方ないんですが、これもここまで振り切れてくれるとさすがに文句のつけよう無し。この迫力は尋常じゃありません。
 そして圧巻は何と言っても金やん!これでもかこれでもかと言わんばかりにほとんど暴力的に唸りを上げるベース、ほんまにもうもうもう、何なんだこの人は!?ベタな表現しかできなくてめっちゃ悔しいんですが凄すぎる!!!!!私はといえば発作を起こして「ウキャ〜〜〜!!!」とか訳わからん奇声をあげながらジタバタ足を鳴らすというアブない人に(笑)。でもほんまあんなん聴かせられたら正気じゃいられませんって!「ベース最高!!!」って叫んでくれたお兄さん、ありがとう!!!西川さん前にさえいなければ私も叫びたかったです!
 で、この衝撃のおかげで私の頭の中は”今日のライブは金やんが凄かった”ってことで一色になってしまった(爆)。あれー?西川さんにも相当見せ場はあったのにー(涙)。
 
 終盤戦もめっちゃ盛り上がりました。もう最近は記憶に頼らずとも満足感は残るので覚えてることがあんまりなくて具体的なことが書けないんだけど(^^ゞ すっごい良かったよー。
 ”So.”ではついに!田中氏と西川さんの絡みが見れました!間奏のところで、初め2人の立ち位置の中間地点で向かい合うような格好でリフ弾いてて、それだけでもかなり嬉しかったんだけど、更にツカツカと前に出てきたと思ったら2人して並んでガンッて前のモニターに足を掛けて息合わせてリズム取ってみせてくれて!きゃ〜〜〜〜〜vvv(狂喜乱舞)。元の位置に戻っていく時の田中氏の嬉しそうな顔!片や西川さんは、『あーあ、やらされちゃったよ・・・』とでも言いた気に苦笑い(笑)。もう最高笑ったー(嬉)。
 本編ラスト”アルカイック”もフィナーレにふさわしい実に感動的な音光景でした。そしてこのアウトロでもベース、唸る唸る唸る・・・!!!西川さんのアルペジオも田中氏のソロも頑張ってるんだけど、金やんのあのベース振り回してる姿には敵わない。ハイポジのギュワンって音がすっごく心に染みるんです。激しくて切なくて。大好き。
 
 しかしほんま金やんには参りました。サポートメンバーでありながらここまでの存在感、いや、恐れ入ります(敬服)。
 そんな金やんに敬意を表して(笑)アンコールではタオル、巻きましたよー♪西川さん前は結構巻いてる人多かったですね。でも巻き方がわかんなくて適当に被って後ろで結んでたから食堂のおばちゃんみたいになってたかも(笑)。
 出てきたメンバーは金やんのみタオル巻き。そして今日も亀ちゃんと高野さんは結んだタオルを距離を競うようにぶん投げて。亀ちゃんの楽しそうな顔といったら(*^-^*) 田中氏は客席を見回して「巻いてるねー。(タオル)売れてるんやな」っておっしゃってましたが・・・すいません、自前です(^^ゞ
 「せっかく巻いてくれてるんやけどしっとりした曲を(笑)」とOur Songと、あとは昨日と同じくアル・クーパーのカバー曲とSOUL〜。実はこの時向こうの方で何かあったらしくローディーさんとかスタッフの人が慌しく走り回っててちょっと集中できなかったんですね(悔)。そこんとこが残念だったけど、まぁ私も修行不足ということで。
 
 にしても。金やん、本当に凄い。十二分にリーダーの居ない穴を埋めてっていうかむしろはみ出してる気が(笑)。シルエットが時々リーダーに激似だったりしてちょっとドキッとしてしまったりもするんだけど(涙)。ただの穴埋め要員なんかでは決してなくって確実に今のバインの音楽に欠かせない人になってるし、バインそのものにも多大な影響を及ぼしてるように思います。ひょっとしたら複雑な気持ちの人もいるのかな。でも私としては諸手を上げて大歓迎。これを機にバンドがより幅の広いものになっていったらいいなーと思うのです。それでこそリーダーの休業も報われるってもんです。
 ツアーもあと少し。ラストスパート大車輪の活躍を期待してます。あ、もちろん高野さんもー!(←全く話題に上りませんが、決して忘れてる訳ではありませんので)。