GRAPEVINE
 
 2004.04.24 沈黙の臓器@東京ベイNKホール
 諸々の期待と不安と憶測を引き連れて、遥々来たぜベイNKホーール!
 アリーナの床面積にしてZepp東京の約3倍・なんばHatchの約4倍ということで、足を踏み入れた第一印象は、”体育館みたい”。人気の無い体育館の真ん中に一人立っているような圧迫感とも浮遊感ともつかない感覚に、一瞬包まれました。
 客席の埋まり具合はおおよそこんな感じかと↓
 
    (笑)
 
 ちなみに私が居たのが例によってこの辺↓
 
    
 
(近頃頓に後ろへ後ろへ下がる傾向のあるずきんですが、これは決して”他から一歩引いた冷静な自分”をアピールしている訳ではなく;;; 単に体力・気力的に前がしんどくなったのと後ろからの方がかえって見通しが良い場合が多いからであります故)
 
 これが思わぬ誤算。
 
 ステージ遠!Σ( ̄□ ̄;)
 
 メンバーの表情はおろか、姿さえろくに視界に入らないときた(呆)。はっはっは(乾笑)。だから大きい会場は嫌いなんだよー(´Д⊂
 
 という訳でスミマセン、ライブの内容については他を当たるか8月のオンエアを待ってください;;; ここでは現地での印象を書いておきます。セットリストは次の通り。
 
1.鳩 2.シスター 3.白日 4.BLUE BACK 5.(All the young)Yellow -MC- 6.BREAKTHROUGH 7.リアリティ 8.会いにいく -MC- 9.ぼくらなら 10.羽根 11.遠くの君へ 12.公園まで -MC- 13.光について 14.It was raining 15.11%MISTAKE 16.豚の皿 17.SEA 18.Paces -MC- 19.いけすかない 20.HEAD 21.アンチ・ハレルヤ 22.Suffer the child 23.ミスフライハイ 24.Good bye my world
En1.スロウ 2.パブロフドッグとハムスター 3.マダカレー〜
En2-1.君を待つ間 2.SOUL FOUNDATION
 
 とにもかくにも。バイン@NKホールは可か不可か?と問われれば私は躊躇なく”不可”と答えます。何がどうというよりとにかく”何か違う”のです。やたら響く、それでいてどこか空虚に感じる音といい普段と全く違って聴こえる楽器の音色といい。ステージとの距離感といい客入り度が醸し出す風通しの良さといい(黙)。
 TVカメラが入っていたというのは影響はあったのだろうか、ミスを誤魔化そうとするのがかえって不自然に耳についたり、ステージングがいつもよりおとなしめだったり。端から端へ走れとは言わないが、ほとんど定位置から動かないフロントってのもどうなのよ??あのいつもの暴れっぷりは何処へ(TДT)
 音に関しては単に慣れとか好みの問題かもしれませんが、それにしてもいつものバインのライブの良さがすっかり鳴りを潜めてしまったかのようでした。もちろんかつて無い規模の会場でかつてない規模のファンを集めているということにはそれなりの意義はあるんでしょうけど、いかんせんライブとしては中途半端と評さざるをえなく・・・。
 まぁ本人らもそこら辺を試すところがあったようですが(cf.FC会報)。さて、あの人達はどのような自己評価を下すんでしょうね。
 
 ライブ本体の印象はというと、前半はその違和感バリバリの音についていけなかったりやたら曲のテンポが速かったりで(高速羽根には泣けたよ・・・)、セットリストの新鮮さに助けられて何とか聴いていられたというのが正直なところ。raining辺りの中盤からはそこそこ楽しめたって感じかな。
 rainingは西川ギターがほんと雰囲気たっぷりで。ソロでのその肩を竦めるような弾き姿といい、もううっとり。。。豚の皿は照明との相乗効果もあって今までで一番迫力がありました。そして、SEAのエンディングからシン・・・と静まり返ったホールにしっとりと流れ出すのがPacesイントロのギターのストローク ―― うわぁ・・・・・・(絶句)。
 うわ反則だこれ(泣)。ズルいズルい!何で今になってこんなとこにこんなもの持ってくるのよぉぉ・・・。ほとんど涙目。しまった。うっかり『これで今日来た甲斐があった』なんて思ってしまった(;´Д`)
 HEADからアンチ・ハレルヤへの流れがサイコー☆ミスフライハイは間奏のとこの動きが無かったのが残念。こういう大きいとこでこそガーーッと動いてくれたらよかったのに。Good bye〜はここへ来て突然ベースが大きくなったりして???なところもあったけど概ね満足。
 それにしてもやっぱ照明の効果ってのは大きい。11%での下町の歓楽街といった風情の色とりどりのライト(イメージはウォールマーケット@FFZだ(爆))は曲のムードをぐっと高めていたし、ストロボライトの閃光に彩られた豚の皿は緊迫感に満ちていて。SEAでは青い靄に包まれたホールの中空にミラーボール(というかそれ自体が光を放ってるような。ハリセンボンみたいなヤツ(爆))が浮かび、まぁこれが幻想的なことこの上なく。これテレビのオンエアで雰囲気再現できるといいのになぁ・・・。
 拍手とかももの凄くて。もちろん人数が多いんだから当たり前なんだけど(^^ゞ でもGood bye〜が終わった後とか、普段ならすぐにアンコールを求める手拍子に変わるんだけどこの日は拍手がいつまでも続いて。それが何だか感動的で・・・・・・って単に皆の息が合わなかっただけとかだったらガッカリだけど(w
 
 アンコールは正直無かったことにしたい(爆)。まさかのパブロフにはさすがにニヤリとさせられたけど。マダカレの序盤はあれは何だったんだ(汗)。イントロからなんかおかしなことになっていてボーカルも1フレーズ目の途中からやっと入ってきたような・・・。
 最後のSOUL〜も何を意図したのか客席が明るくなってせっかくの雰囲気がすっかり醒めちゃったり、本編と同じでこの後ニアラズがあるかなあるかな??と思ってたら無くって、『あら、これで終わりなのね』みたいな終わり方(自分の中での)をしてしまって。。。
 
 
 
 んーやっぱり私はいつものライブの方が好きです。なんか色んな意味で調子狂う。これはこれで面白いものではあるのかもしれないけれど、やっぱりいつものライブの方が好きです。。。