目 次

きっかけと決め手
日々の世話
しつけ
ムダ?吠え
低 血 糖
犬との十の約束

奇跡の母子犬
奇跡の母子犬後日談
簡易サークルnew

きっかけと決め手

 我が家では、犬を飼う以前から うさぎと熱帯魚を飼育していましたが、昨今の小型犬ブームでテレビで可愛い小型犬などが紹介されると、「いつか室内で飼える小型犬が欲しいなぁ…」とは思っていました。

 しかし、「いつか…」と思うだけで、ウサギの餌やおやつを買うついでに犬・猫のコーナーを見ても「可愛いねぇ…」と、家内と言葉を交わすだけで終わっていました。

…と言っても、その「いつかは…」のために、少しずつ準備をしていたのも事実です。犬のしつけに関する番組があれば、必ずと言っていいほどチェックしていまたし、ビデオに録画していました。

 一番のネックになっていたのは価格でしたが、それでも我が家の家計で買えない事はない価格でした。うさぎと熱帯魚がいるので、「これ以上は…」という思いで、いま一歩踏み切れないでいた…というところでしょうか。

 では、なぜ犬を飼うことになったのかというと、それは、私の場合は出会いだったと言えるでしょう。

 普段親しくお付き合いしている友人との会話の中で、何とはなしに犬の話題になったときに「ブリーダーで直販している店を知っているので行ってみたら?」という情報をもらいました。

 そして、実際お店を訪問し、価格が今まで見たペットショップよりも半額に近かったことと、ブリーダーさんにお話を伺う中で、「この人なら信頼できる」と思えたからです。

 すぴかを購入した後も、ちょっとした疑問にも親身になって相談に乗ってくださり、どれだけ頼りになったか言葉では言い表せません。

 特に、すぴか が低血糖で死にかけたときには、動物病院まで駆けつけてくださったり、私の商売上、看病すのは大変だろうと3週間も預かってくださり、お忙しい中、その状況を毎日のようにメールで報せていただきました。

 一般のペットショップのことは知りませんが、何かあったら「24時間いつでも電話してください」と言ってくださり、実際に夜遅く電話をかけたこともありました。

 いまの すぴか があるのは、ブリーダーさんに助けていただいたからこそと思っています。

 初めて犬を飼おうと考えている人がいらっしゃったら、犬だけを見るのではなく、ブリーダーさんやスタッフと十分に話をして、信頼できると納得してから購入を決めるのが良いと思います。

 すぴかを購入しお世話になっているお店:わんわんstage ぴゅあロイヤル

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日々の世話

 我が家では妻が外で働き、私が自宅で自営業を営んでいるので、当然のことながら私が一日の大半の世話をすることになりました。

 朝の餌やり、トイレのしつけと後始末、ブラッシング、遊び、散歩等々。今ではずいぶんと楽になりましたが、最初は腫れ物に触るような感じで世話をしました。

 幸いだったのは、すぴかを一人ぼっちにする時間がほとんど無いということです。私が仕事をして相手をしてやれなくても近くで私の姿が見え、声が聞こえるので安心して待っていることができるのではないかと思います。

 ブリーダーさんのお話によると、1日10分程度でいいので一生懸命向き合って遊んであげれば良いということです。

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しつけ

 犬の飼育書を読むと、タイムスケジュールがびっしりと書かれていて、こりゃあ大変だぁ〜 と戦々恐々としていたのですが、ブリーダーさんは「トイレのしつけさえできればOK」、そして「ダメなことはダメと叱る」の二つだけを指導されました。

 我が家の場合、私が自営業であるため、手が空いたときは十分に相手をすることができ、仕事中も私が見える位置にケージを置いていたため、寂しがることや吠えることはありませんでした。

 ところが、トイレはブリーダーさんに教わった方法では上手くいかず、いろいろと試行錯誤しました。

 教わった方法は、ケージへの閉じ込め作戦で、ケージの中へ閉じ込めて、オシッコをしたら褒めてやり外へ出して遊んでやるという方法でしたが、これが、長時間待ってもケージの中でしてくれないのです。 ケージにはベッドがあるので、外でするものと決めていたのかもしれません。

 あんまり長時間オシッコをさせないのも体に悪いと思ってケージから出してペットシーツの上に置いてもしてくれず、チッタカチッタカ歩き回って、ひとしきり遊んでから、いきなり シャー です。

 行動を観察してトイレに誘導するという方法も、ウンチは、ソワソワしたあと腰を低くして力むので判りやすいのですが、オシッコはいきなりしゃがみ込んで シャー っとするものですから、行動を見て誘導するという方法ではダメでした。

 上手くいったのは、最初はフェンスを作って行動範囲を狭くし、その中にペットシーツを敷き詰める方法でした。とにかく、ペットシーツの上でオシッコをするという感覚を覚えさせ、徐々に枚数を減らしていきました。

 そして、失敗しても大声を出したり叱ったりせず静かに後始末をし、成功したらオーバーすぎるくらいに褒めてご褒美のオヤツをあげることを繰り返すうち、徐々に失敗の回数が減ってゆきました。

 要は、焦らずに時間をかけ、犬の個性に合った方法を見つけることでしょうか。 試行錯誤の努力を続けつつ、「そのうちにできるよ」って気長に考えないと、自分の気持ちが暗くなります。

 人間だって、小学生になってもお漏らししたりオネショをする子もいるのですから、決して焦らず気持ちを大きく持ってあげてください。

 先日1歳になった すぴか は、オスワリ、お手、おかわり、くらいしかできませんが、私が仕事を始めるとベッドや自分のくつろげる場所へ行ってジッと終わるのを待っていますし、時に本気で怒ると「ごめんなさ〜い!」と私の膝の上に飛び込んできます。

 そして、オシッコやウンチをすると、「したよ〜」って感じで、傍にきて教えてくれます。

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ムダ?吠え

 犬は、決してムダに吠えることは無いそうで、吠える何かしらの理由があるということなのだそうです。

 すぴか は、散歩で出会ったワンちゃんがどんなに吠えようとも、一言も吠えたことがありません。 ブリーダーさんにも「吠えませんねぇ、お利口さんですねぇ」と褒められるくらいなのに、玄関のインターホンが鳴ると「ワンワンワンッ!」と、立て続けに吠えて玄関に走ろうとします。

 でも、玄関から入ってくる人の姿を確認するとそれ以上は吠えず、「いい子いい子して! 遊んで!」って感じでフェンスに手をかけてヤクルトジャンプ!

 どうやら、すぴか の場合、警戒しているということもあるかもしれませんが、来る人を歓迎し嬉しくて吠えているのではないかと思うのですが…

 とにかく、家族以外の来訪者は「カワイイねぇ!」と褒めてくれる人ばかりですから、人が来ると可愛がってもらえると思い込んでいるのかもしれません。

 何度叱ってもダメで、年を重ねて落ち着くのを待つしかないかなぁ…って思っています。

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低 血 糖

 お恥ずかしい話ですが、すぴかを我が家に迎え入れて1か月も経たないうちに低血糖にさせてしまいました。

 ブリーダーさんからは、低血糖にならないよう「砂糖水でいいから時々与えて下さい」と指導されていたにもかかわらず、餌の準備やトイレのしつけ、後始末等で視野が狭くなってしまい、すっかり忘れていました。

 また、餌の量についても、「洗濯洗剤用スプーン半分でいいです」という指導に神経質になりすぎ、ずいぶんと少なく与えていたようです。

 そもそも、ブリーダーさんが使っている洗濯洗剤用スプーンと我が家のスプーンの大きさが違っており、我が家のものが小さかったのです。

 そんなことは、低血糖になった後にブリーダーさんと話すうちにわかったことなのですが、あとの祭りで すぴか を苦しい目に遭わせてしまいました。

 動物病院でブドウ糖注射をしてもらって意識は取り戻したのですが、一時的に目が見えなくなっていました。

 その頃にはトイレのしつけができており、トイレに行きたくてもシーツが見つけられずクルクル回りながらペットシーツを探し回ります。

 ペットシーツの上に置いてやり、「ワンツー、ワンツー」と合図の声をかけてやっても、思いどおりにならないのが悔しいのか断末魔のような声をあげて「ギャーン!ギャーン!」と泣くのです。

 それが1〜2時間おきに一晩中続き、朝には私も妻もすっかりまいっていました。 もがき苦しむ姿を見て、夜が明けてからブリーダーさんに電話をして安楽死の相談をするほどでした。

 そんな私の状態をブリーダーさんが察してくださり、戻して良いと判断できるまで預かっていただくことになりました。

 3週間ほど預かっていただきましたが、その間、別の動物病院へ連れていってくださったり、ほとんど毎日メールで すぴか の状況を報せてくださいました。

 その間のブリーダーさんのお心遣いに、深く深く感謝しております。

 我が家に帰ってきた後も、再度低血糖にさせはしないかとトラウマになっており、体重が1kgを超える頃まではとても気をつかいました。

 後に、低血糖になる直前の状態を思い出したところ、私が叱っていないのにプルプルと小刻みに震えることが何度もあり、それが低血糖の初期症状だったようです。

 我が家に帰ってきた後も、プルプル震えることがあり、そんなときはアイスコーヒー用のガムシロップを1〜2ccほど舐めさせました。

 半年ほどは低血糖になった時と同じ格好で すぴか が寝ていると「ドキッ!」としてしまい、体を揺すって起きるかどうか確認していました。

 いまでは、体重3kgでガッシリとした体格になり、あの日の出来事が嘘のように元気に走り回り、ときにイタズラが過ぎて叱られたり、とっぴな行動をして笑わせてくれたり、私たちの心を癒してくれています。

 これから小型犬を飼おうと思っていらっしゃる方は、私の失敗を参考にしていただければ幸いです。

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犬との十の約束

「犬との十の約束」は、2008年3月〜4月に放映された主演:田中麗奈 製作:フェルムパートナーズ 「犬と私の十の約束」の番宣などで知り、調べていくうちに欧米のWEBで広がった、作者不詳の詩だということを知りました。

映画で、主人公の母親が語った十の約束を聞いただけでもウルウルしそうになりましたが、原題は Ten Commandments for Dogs で、From a Dog’s Point of View というサブタイトルが付けられてたり、Ten Commandments for Owning a Dog というものもあります。

「犬の十戒」と直訳されているものもありますが、「犬の戒め」と受け取られてしまうので、多くは「犬との十の約束 〜犬の視点から〜」と訳されているようです。

英語の原文自体、WEBで広がるうちに少しずつ形を変えたようで、あれこれと英語のページを見ましたが、文章が少しずつ違います。

和訳も、訳され方が少しずつ違うので、

前記、映画での十の約束は、

  1. 私と気長につきあってください。
    Give mi time to understand what you want of me.

  2. 私を信じてください。それだけで私は幸せです。
    Place your trust in me. It's crucial to my well-being.

  3. 私にも心があることを忘れないでください。
    Be aware that however you treat me I'll never forget it.

  4. 言うことを聞かないときは、理由があります。
    Before you scokd me for being lazy.
    ask yourself if something might be bothering me.

  5. 私にたくさん話しかけてください。
    人の言葉は話せないけど、わかっています。
    Talk to me sometimes. Even if don't understand you words,
    I do understand your voice when it's speaking to me.

  6. 私をたたかないで。
    本気になったら私のほうが強いことを忘れないでください。
    Remember before you hit me.
    I have teeth that could hurt you. but that I chooose not to bite you.

  7. 私が年を取っても、仲良くしてください。
    Take care of me when I get old.

  8. あなたには学校もあるし友達もいます。
    でも、私にはあなたしかいません。
    You have your work,your entertainment,and your friends.

  9. 私は10年くらいしか生きられません。
    だから、できるだけ私と一緒にいてください。
    My life is likely to last 10 to 15 years.
    Any separation from you will be painful for me.

  10. 私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。
    そして、どうか覚えていてください。
    私がずっとあなたを愛していたことを。
    Go with me on difficult journeys.
    Everything is easier for me if you are there.
    Remember I love you...

…であり、主人公の少女用に作り変えてあるので、大まかには合っているのですが、原文と比べると順番が違ったり、足りない部分があります。

WEBに掲載されている和訳についても、原文同様少しずつニュアンスが違い、著作権の問題ですべてを比較掲載できないので、私なりに要約したものを掲載します。

  1. 私の一生は10〜15年です。その間、少しの時間でもあなたと離れるのは辛いことです。
    私を買う(飼う)前に、そのことを思い出してね。

  2. あなたが望むことを理解するのに時間をくださいね。
    短気にならないで、我慢強く付き合ってね。

  3. 私を信じてね。信じてくれたら、わたしもあなたを信じることができるよ。
    時間をかけて信じあえるようになろうね。

  4. 私を長い時間叱ったり、罰として閉じ込めないでね。
    残念だけど、わたしには理由が分からず、ただ突き放されたと思うだけです。
    あなたには仕事や楽しみがあり、友達もいるよね。でも、私にはあなたしかいないんです。

  5. ときどきは話しかけてね。
    あなたの言葉は理解できなくても、あなたの声のトーンで気持ちがわかるよ。
    あなたは、尻尾の動きだけでわたしの気持ちがわかるよ。

  6. あなたがどのように私に接したか、けっして忘れないんだよ。
    だから、虐待しないでね。人間を嫌いにならないように接してね。

  7. 私を叩かないでね。
    私は叩き返すことはできないけど、噛み付いたり引っ掻いたりすることはできるんだよ。
    でも、そうしないでいることを分かってね。

  8. 言うとおりにしない とか、頑固だ とか、怠け者だと言う前に、そうなった原因が無いか考えてね。
    餌はくれた? 暑い中放っておかなかった? 歳をとったせいかもしれないよ? 本当に疲れているのかもしれないよ?

  9. 私が歳を取ってもお世話してね。
    あなたも同じように歳を取ったとき、お世話や愛情が欲しいと思うでしょ?

  10. 私が最期の旅立ちのときは傍にいて見送ってね。
    「もう見ていられない」とか「私の見えないところで逝かせて」なんて言わないでね。
    あなたが傍にいてくれるだけで安らかに旅立てます。
    …そして、どうか忘れないでね。私があなたを愛していることを…

これは、あくまでも私が要約し、感じたことを付け加えたので一般的な和訳とは大きく違います。一般的な和訳は「犬との十の約束」をキーワードに検索してみてください。
そして、皆さんも自分なりの約束を考えてみてはどうでしょう。

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奇跡の母子犬

 2008年10月末、熊本へ旅行した折に宿泊したホテルの無料チャンネルでひまわり 奇跡の母子犬という番組がリストにありました。

 「犬」というタイトルが付いているので、もちろん興味津々でリモコンのボタンを押しました。

 番組が始まると、テレビ番組ではなく写真と文字とバックミュージックだけのスライドショー形式の番組でした。

 番組の内容は、2007年2月7日、宮崎中央犬管理所に収容された4匹の母子犬の物語です。

 生まれたばかりの3匹の仔犬を連れた母犬は、自分ひとりだったら逃げることもできただろうに、仔犬たちと一緒に捕獲される道を選んだという場面から始まります。

 捕獲されてもなお、必死で仔犬を守ろうとする母犬の愛情と、小さな命の大切さ、動物を飼う責任の重さが語られています。

 この犬のファミリーに起こったできごとが奇跡といえるかどうか見方は様々でしょうが、無責任な人間のために多くのペットが各地で日々致死処分されている実情があるということ… 「犬との十の約束」でも詠われているように、最期のときがくるまで責任を持ってペットと暮らす覚悟が必要だと思います。

 「奇跡の母子犬」の物語を知らない方は、是非ホームページをご覧になってください。 また、同タイトルでPHP研究所から本が出版されているようです。

 さらに、この物語をもとに「ひまわり 〜動物たちの未来のために〜」という曲も作られています。 とても優しくも悲しく、命の大切さを伝えている歌だと思います。

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奇跡の母子犬後日談

 私は、HDDレコーダーに面白そうな番組があると予約録画をするのですが、録画する番組が沢山ありすぎて、よほど興味がある番組以外は随分と後になって観ることが多いのです。

 先日、その録画した番組をまとめて観ていると、日テレの「誰も知らない泣ける歌」の11月11日放送分で、「ひまわり 〜動物たちの未来のために〜」が紹介されていました。

 そして、宮崎中央犬管理所の職員さんに引き取られた「ひまわり」も出てきたのですが、な、なんとまぁ、メタボの私のように丸々と太っているじゃありませんか。

 引き取られた職員の方によると、「好きなだけ食べていいんだよ…って食べさせていたら、こんなになっちゃいました」って話していらっしゃいましたが、本当に幸せな日々を送っているんだなって思いました。

 でも、あれだけ太ると、今度は生活習慣病で命を縮めてしまうのでは…って思ったのは私だけでしょうか…。

 どちらにしても、ひまわり のように幸せに暮らしている犬はほんのわずかで、今日も数多くの犬が致死処分になっていることでしょう。

 「ひまわり が幸せでよかった。」だけで終わりにしないで、飼い主の責任をしっかり考えたいですね。

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簡易サークル

我が家では、すぴかの行動範囲を制限するために、ホームセンターのDIYのコーナーで売っている、棚などを作る鉄製の部品を接続して簡易サークルを作っています。

様々なサイズが売っていますが、すぴか は小型犬なので、45cm四方のサイズを使っています。

最初は、45cmでは飛び出るかもしれないと心配したのですが、縁につかまってピョンコピョンコするだけで、いままで飛び出たことはありません。

1枚800円前後で少々高いのですが、自由自在に形を変えて広くしたり狭くしたりできますし、使わないときは折りたたむことができるので、とても重宝しています。

もちろんジョイントも売っており、何枚でも接続できますが、鉄製なので枚数が増えるとかなり重たくなります。

最初は6枚程度を買い、予算があるときに少しずつ買い足していけば、負担に鳴らないのではと思います。

我が家では、7枚を繋いだものを2セット揃え、私の実家にも6枚繋いだものを送っています。

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