湖東錦物語

昭和10年3月25日誠文堂発行 石井勇義編 「東洋蘭と富貴蘭」より
立葉性で葉巾は広く、葉丈も長い。 筬(オサ・葉と葉のつけねの間隔をいう)は ゆるく(間隔の広いこと)て、白の美しい切込覆輪で、羆とならぶ高貴品である。 近江八幡の丸平氏が岐阜の真平氏から譲りうけたものを十数年間珍重愛培 中、白の覆輪が出て「湖東錦」と命名した。昭和十年ごろ大阪池田の魚治の 会で、愛知の藤井氏が当時千七百円という大金を出してこれを買求め、話題を まきおこしたことのある品種。雄大で風格のある高貴品といえよう。
昭和45年4月20日常盤園発行 角谷新治・榊莫山著 「富貴蘭」より
