ハイドン(1732−1809 Aust) 弦楽四重奏 ニ長調 作品64−5 (雲雀)
T.Allegro moderato. U.Adagio catabile. V.Menuetto Allegretto. W.Vivace.
1790年の作品。作品64の6曲は「第2トスト4重奏曲」と呼ばれています。この曲集の大きな特徴は、特にソナタの表面的な展開が実に破天荒である点です。急激な転調やリズムの変換、唐突のユニゾン、その他、人を驚かせるような仕掛けが随所に見られます。最大のポイントは再現部が一筋縄ではいかないことでしょう。この作品64−5「雲雀」の第一楽章は典型的で、展開を含む再現部と、普通の再現部が、都合2度に渡って登場する形になっています。
|