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演 奏 曲 目


モーツァルト(1756−1791 Aust)  弦楽四重奏曲 第8番 ヘ長調 KV168(ウィーン四重奏曲 第1番)

 T.Allegro. U.Andante. V.Menuetto. W.Fuga 
 1773年8月にウィーンでの作品。〈ウィーン四重奏曲〉の第1番目に位置するこの作品は、構成的な第1楽章、ハイドンの作品から主題を借りて線的に書かれた第2楽章、諧謔味のこめられたメヌエット、そして厳格なフーガ・フィナーレと、6曲のなかでも最も鮮明にハイドンの影響を示した四重奏曲となっている。また、このようにハイドンの進歩的な面からの影響が集約的にあらわれていることは、第1作であるだけに注目に値する。研究者の多くが指摘するように、新しい芸術体験が十分に内面化されているとはいいがたいが、そうした影響による彫りの深さと、17歳の青年らしい清新な表情のそなわった魅力的な作品といえよう。


第二楽章

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