湯西川温泉
平成17年7月28日(木)に久しぶりに温泉に行きました。
湯西川温泉共同浴場 「薬師の湯」
「平家落人の里伝説」の残る湯西川温泉は、栃木県塩谷郡栗山村にあり、細い山道を30分位走りますが、途中、新しい道を工事しておりましたので、近いうちにいい道路に変わるでしょう。
場所には、案内板等は一切なく、柏屋物産店と旅館松屋の間の細い路地を入った歩行者用橋「湯前橋」の手前左側にある小さな小屋が、共同浴場「薬師の湯」です。
先客がいないせいか、風呂は熱くてあまりゆっくり入れませんでした。
湯西川の集落は、平家落人の里として伝えられる。源氏の追手をかわすため、鯉のぼりを上げない、鶏を飼わないといった風習が今も残るという。
料金 | 200円 |
効能 | 神経痛リュウマチ/胃腸/肝臓病胆のう他 |
泉質 | 単純温泉 |
お勧め度 | 3(5点が満点) |
所在地 | 栃木県日光市湯西川温泉 |
温泉街を歩いて温泉へ | 共同浴場の入口 |
岩をくりぬいて作った風呂みたい? | 4人も入ればいっぱいです |
右のホースが熱く、左がぬるいホースです | ここに1人200円入れます。 |
湯西川温泉の由来
壇の浦の戦いに敗れた平家の落人、平重盛の六番の王子の忘れがたみ平忠実は家臣と共に宇都宮朝綱(ともつな)公を頼り、関東へ下ったのでございます。宇都宮へ寄寓すること約1年、鎌倉方の平家追討令が、いよいよきびしくて、朝綱公の厚意に甘んじることあたわず、忠実公は家臣と共に世を忍び、川治の最高峰鶏頂山に身を隠し、敵をさけての生活を余儀なくされたのでございます。
折も折、一族の者の婦人が男子を出生皆々不遇の内にも祥事と喜び、時も端午の節句に当たり、のぼりだけでもと残り布を合わせて、のぼりに仕立て、五月の空に祝える折から平家の残党を血眼に探す源氏の目にふれ、地の利も悪く、一族の多くは、深手を負って渓流伝いに湯西川に至り、その附近、見通しのよくきく「うすの平」に逃れたのでございます。いつまでも湯西川村落の人々、又ゆかりの人々は端午の節句には古書を偲び先祖の悲運を追憶して鯉のぼりを立てないのでございます。又ときをつげる鶏も飼わないのでございます。そして一族は人目をはばかり猟を生計に暮らしていたのでありますが、ある日、忠実公は山をおり川岸を散策する折、そこに温泉の湧き出るのを発見して驚き且つ喜び、温泉の湧き出る所ならば子孫の内、誰かは掘り起こすであろうと、由緒深き伝来の宝物、武具、鎧、兜、金の延べ棒等を秘かに埋め、その後も温泉の事を漏らさず一族と共に不自由を忍び深山の生活に甘んじ続けたのであります。
その頃、猟によって得た熊、鹿、山菜、川魚などを焼石の上で料理した「平家石焼」に因んで今でもこの独得の料理"平家お狩場焼"などの習慣が残っているのでございます。越えて天正元年忠実公より11代目のとき雪が降っても降っても積もらない所を発見し見やれば地下よりこんこんと温泉が湧き出ているのではありませんか、ここを堀り起こさんとしているうち、かたわらより次々と多数の宝物が発見されたのでございます。
その後、川岸、川の中より多量の源泉が発見されその湯量の豊富さを誇っております。当湯西川温泉には、平家塚、高房神社など幾多の古跡が点在し当時の面影が偲べ8月13日から19日まで先祖の霊をなぐさめたたえる平家祭りが催されるなど今なお伝統が受け継がれているのでございます。
ホテル「花と華」より
共同浴場の対岸にある平家の集落
平家の集落にある豆腐屋「会津屋」で、山を見ながら冷奴を食べていると、時間がゆっくり進んでいる感じがします。
平家の集落 | 集落の前には川が流れてます |
集落の豆腐店 | 冷奴をいただく |
平家の里
栗山村の施設である「平家の里」を見学しました。
平家の里の入口 | 見学中 |
縁側でのんびり | 鹿もいます |