IN manifold 清掃
延び延びになっていた、インテークマニホルドの清掃を先日実行しました。
ランクルを購入した時の走行距離が53000q、購入してすぐにEGRカットとブローバイガスは
タンクを付けて大気開放にしましたが、それまでに堆積した黒煙+ブローバイガスが
マニホルドの中にてんこ盛り状態!走行中に堆積物がむしれて、そのままシリンダー内に
吸い込まれたら...等と考えると(実際には堆積物の粘度が高いことからまずあり得ないと思う)
気持ちが悪く、清掃に踏み切りました。
実行するにあたり、事前調査。
おおよその手順は頭の中で出来ていましたが、マニホルドassyをエンジンブロックより外すには
マニホルドを囲うように付いてある高圧パイプを外さなければいけません。
一度外した高圧パイプを組み付けた際にパイプ内に入ってはいけない空気が入ることになります。
コイツを抜いてやらなければ上手くノズルより軽油を噴射することが出来ませんね。
整備書を持たない私....ことある事に質問している「北海道のalgernonさん」にメールで
聞いて、解決!いざ実行へ 手順は下記の通りです。
簡単に言ってしまえば、INマニ周りに付いている全てのパーツを
取り外し、マニホルドを清掃し、逆の手順で組み立てればOKです。
@ボディー側に繋がっている「ヒーター用」クーラントが通っている
ゴムホースを片側外し(黄色←@)邪魔にならない所に避けておく。
AINマニよりATFゲージ固定ボルトを外す。(←A)
BアクセルワイヤーをINマニより外し、更にポンプに繋がっている
ロットを外す。
Cアクセルワイヤーが架かっていた、(何て言うんだろ)
扇状のモノをマニより外す。(←B)
D各ホースを元繋がっていた箇所が間違えず済むように
テープ等で印を付けながら邪魔なモノは全て外す。
Eインタークーラーパイプ(ノーマルでは接続マニ)をINマニより
取り外す。(←C)
FパワステOILタンクを外し邪魔にならない箇所に避けておく。(←D)
G軽油リターンパイプを取り外し、外した箇所はゴミが入らないように
塞いでおく。(←E)
H高圧パイプ固定ブラケットを外す(3箇所)。(←F)
I高圧パイプをシリンダー順でBD@EACの順番でポンプ及び
シリンダーヘッドより取り外し、埃のしないようにしておく。
ココで言うシリンダー番号はフロントより@A...後ろ側がEと
言う意味です。左図は噴射ポンプ後部、高圧パイプ配管図です。
組み直す時、位置を間違わないように。
J剥き出しになったINマニの取り付けボルト(8箇所)を一番外しにくい
ボディー側から緩めていきます。
なぜボディー側かって?....最初に目に付く緩めやすい箇所から
緩めるのは簡単ですが、こうすると いざ奥側の緩めにくい箇所を
外す時に持ち合わせの工具では出来ないことがある為
まずは難しい箇所から攻めていきます。
(過去、何度かこういう経緯がありパーツを外す時は手が届きにくい等
難所から外すようにしています(^^ゞ)
KINマニを外し、剥き出しになった吸気ポートにゴミが入らないよう
布テープなどで塞いでおきましょう。
外したマニの中を見たら「どっひゃぁ〜」って感じだと思います。
L「メタルクリーン」なる洗浄剤(大変優れもの)600c(粉末)を
約20リットルのお湯に溶かし(私は風呂場で湯沸かし器の上限60度で)
INマニを2時間程度、薬浴させます。(写真)
Mこの漬け込み1度では中の堆積物は溶かすことは出来ませんでしたから
同じようにもう一度行いました。 しかし...「まだ残っていやがる!」
途中ワイヤーブラシでゴシゴシやりましたが「残ってる」!
時間的に結構かかるので、3度目の漬け込みは夜寝る前に漬け込んで
翌朝、引き上げて(約10時間)ようやく綺麗になりました。(新品みたい)
N新品同様になったINマニを外した時と逆の手順で組み付けていきます。
マニホルドをエンジンに組む時、ボルトの締め付け順は中央部分から
外側の順で一度に締め付けず徐々にトルクを掛けていくようにしないと
長さの長いパーツですから歪む可能性があります。
また、組み付けの際、ガスケットは新品に交換します。
なをガスケットは弾力性があるため、ある程度時間が経った時点で
増し締めをした方がよいと思います。(多分)
Oすべて組上がったら(高圧パイプ、エンジンブロック側の締め付けを除く)
ポンプ側高圧パイプを締め付け、燃料フィルターの
プライミングポンプを上下させ燃料系統を満菅にし
E〜A番噴射ノズルに繋がる高圧パイプ(エンジンヘッド側)を締め付け
@番のみ緩めて エンジンをクランキングする。
緩めている@番高圧パイプ接続部分からエアーが抜け軽油が吹いたら
クランキング停止(私はこの時点でエンジンがかかりました)
@番に繋がるパイプを締め付け本来であれば、同じ要領で残りA〜E番
高圧パイプも同様の事を繰り返して、終了となります。
P全ての作業が終了して、ポンプ周辺、シリンダーヘッド高圧パイプ接続部に
軽油の漏れがないか、確認して全ての作業を終了します。
※この作業行程は私自身が考えた手順です。整備書を持っていないため
本来の作業手順及び表現上出てくるパーツ名は違っている箇所が
あると思われます。特に難しい作業ではありませんが時間は結構かかります。
最後にこの作業をするにあたり、アドバイスして頂いた
北海道の「algernonさん」に感謝申し上げます。
強力洗浄剤「メタルクリーン」
マニホルド薬浴中、生意気にもお湯に漬かっています。
新品同様に生まれ変わったINマニ。
内部もご覧の通り!綺麗です。
吸気ポート剥き出し状態、埃がしないように
テープで塞いでおきましょう。