風不死岳山頂からの眺望
（2003・8・30　撮影）
　　
　　　　　　　　　　　　　　
　樽前山・風不死岳山行記　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　澄み渡った青空の朝、山のお花を見たくなり家を出た。
樽前山の稜線は美しく、砂礫の中の低木から
虫の声が響き、山は私の期待に答えてくれた。
お花を撮って帰るつもりが、風不死岳の方へ足が向いて行く。
樹林帯に入り木々のざわめきに、緊張感が全身を走る。
熊がいるかも・・・・・登山道は険しく、一枚岩が道をふさぎ
足のかけばも、つかまるところも見当たらない。
戻ろうか・・・一瞬思った。ふっと振り返ると
樽前の山肌が眼に入り、さわやかな風が全身を吹き抜けた。
心の葛藤を繰り返しながら頂上に立ったとき
私はすべてを忘れ、喜びで満たされていました。
登山は私の健康のバロメーターであり、生きる喜びでもあります。
深い感動を与えてくれる山々に感謝したいと思います。


　　　　　　　夏雲の影の遊べる原始林　　　　　洋子