9路盤の打ち方 その2 |
9路盤の打ち方の2ページ目だよ。
あと少しだけガマンして読んでネ!
■石の生き死に
まず左の図をじっくり見てほしい。左上の白も、左下の白も、右上の白も、み〜んな黒石に囲まれてアタリの状態になってる。次が黒の番だったら、白は取られちゃう。もっとも白の番だったとしても、どうしようもない状態だよね。つまり3つの白のグループは、「お前はすでに死んでいる」ってこと。このように1つしか陣地(目)のない石のグループは、生きることができないってわけなんだ。わかるよね?
じゃあ次に、左の白石はどうなっているのか考えてみよう。これ、白石は2目の陣地をもっているんだけど、黒から取りにいく手はないのかな? 次の説明を読む前に、ちょっとだけ考えてみて……。
左上、黒の番だったら、たとえば1と打つことができるよね。次は白の番だから、白はアと打って黒石を取ってくる。すると右下の状態になって、今度は黒の番。てことは、黒はイと打てば白石を全部取ることができるね。つまり、上の図のような2目の陣地の白石も取られる運命にあるってことなんだ。■3目中手とは?
それでは、左のような3目の陣地の場合はどうなっているんだろうか? もしキミが黒だったら、どこに打つ?
はいはい、黒1と真ん中に打ちたいと思った人はスゴイ! 囲碁のことをなんにも知らないのに「黒1かなあ……」なんて感じた人は、もしかしたら天才かもしれないよ。じつはこれ、3目中手(さんもくなかて)といって、急所なんだ。え? どうしてかって? それはね……
黒1と真ん中に打つと、白はもう助からないんだ。次に白がアに打てば、黒はイと打って白を取ってしまう。白がイなら、黒はア。どっちにしろ、白は取られてしまうんだよね。こういう白を取るには、とにかく真ん中が急所。もし黒が1じゃなくて、先にアとかイとか打ったら、白に1と打たれて逆に取られちゃう。すると、下の図になるんだ。
白が真ん中に打ったのが左の図。これ、次に黒はアに打つこともできないし、イに打つこともできないよね? ルールでは、次の手で取ることができるときだけ、アやイに打つことができるって話だったよね。ところが左の場合、黒はアやイに打ってもすぐに白を取ることができないから、ルール違反でダメなんだ。ということは、左の白はもう絶対に取られることがない。つまり「生きている」ってことなんだ。真ん中の1のところは、白にとっても黒にとっても急所だったってわけ。
こんなふうに囲碁では、真ん中が急所になるケースがたくさんあるから、覚えておくといいよ。さあ、いよいよ最後のページを読んで、基本的な説明はおしまいにしよう。
最終更新日:1999.7.7