8手詰分類結果


まずは、3420通りを大分類します。

1.7手詰めに先手の無駄な1手を加えたもの -- 875通り
 (1)無駄手が1手目:218通り
 (2)無駄手が3手目:209通り
 (3)無駄手が5手目:197通り
 (4)無駄手が7手目:251通り

2.上記1.で先手の手順を入れ替えたもの -- 1344通り
 (1)無駄手が1手目:239通り
 (2)無駄手が3手目:199通り
 (3)無駄手が5手目:223通り
 (4)無駄手が7手目:683通り

3.その他 -- 1201通り

このうち2.の例は次のような場合です。例えば「9六歩、5四歩、9七角、4二銀、同角生、5二玉、5三銀」という7手手順において、受け方の初手が5二玉だと4二銀を取らせることが出来ずにこの順は成立しませんが、8手手順ですと受け方の初手が5八玉でも「5八玉、1四歩、5六歩、1三角、6八銀、同角生、<無駄手>、5七銀」が成立します。
3.の場合を詰め上がりの形を元に分類しました。

3.の場合を「同じような筋」をまとめて「1種」として分類すると、41種類になりました。「同じような」の判断は、主に収束の形によるもので、主観が多分に入っています。玉を狭めている玉方の駒の種類は無視していることが多いです。

収束駒別中分類
(1)歩成       ― 1種  6通り
(2)桂成       ― 1種  4通り
(3)銀打       ― 6種144通り
(4)金打       ―22種264通り
(5)角打       ― 3種 68通り
(6)角(不)成/馬 ― 6種675通り
(7)飛打       ― 1種 20通り
(8)龍/飛成    ― 1種 20通り

(1)歩成(1種:6通り)

   攻め方は8七歩成までの7手と同じ要領です。
   受け方6八にくる駒が飛車の代りに銀となる手順が1通り、金となる手順が5通りあります。

(2)桂成(1種:4通り)

   7六歩、3四歩、7七桂、同角成、5八玉、(5五/7五)桂、4八(飛/銀)、6七桂成

(3)銀打(6種:144通り)
   ※5七銀しかないので先手玉の位置で小分類します

 A.6八玉(2種:12通り)
  a.6通り
   7八飛、3四歩、4八銀、6六角、5六歩、4八角(不)成、6八玉、5七銀 (5六歩は5手目までならいつでも良い)
  b.6通り
   7八飛、3四歩、6八玉、6六角、5六歩、3九角(不)成、5九金右、5七銀 (5六歩は5手目までならいつでも良い)
 B.5八玉(2種:36通り)
  a.12×2=24通り
   4八銀、1四歩、5六歩、1三角、5八玉、7九角(不)成、5九銀、5七銀 (1、3、5手目順不同可)
   5六歩、3四歩、5八玉、6六角、6八銀、3九角(不)成、5九銀、5七銀 (1、3、5手目順不同可)
  b.12通り
   5六歩、3四歩、7六歩、8八角(不)成、5八玉、7九角成/馬、5九金左、5七銀 (7六歩は3手目まで、5六歩はいつでも良い)
 C.4八玉(2種:96通り)
  a.18通り
   3八飛、1四歩、5六歩、1三角、4八玉、7九角(不)成、5九金左、5七銀 (5六歩は5手目まで3八飛はいつでも良い)
  b.24+54=78通り
   6八銀、1四歩、3八飛、1三角、5六歩、6八角(不)成、4八玉、5七銀 (先手手順前後あり、ただし、5六歩、6八銀は5手目まで)
   6八銀、3四歩、3八飛、7七角(不)成、5六歩、6八角(不)成/馬、4八玉、5七銀 (先手手順前後あり、ただし、6八銀は5手目まで)

(4)金打(21種:264通り)    ※さらに打つ位置 → 先手玉の詰上り位置で小分類します。
 A.4八金(6種:47通り)
 B.5七金(3種:84通り)
 C.5八金(6種:68通り)
 D.5九金(1種:36通り)
 E.6八金(3種:16通り)
 F.6九金(2種:13通り)

 A.4八金( 6種:47通り)

  a.居玉(2種:22通り)
   @ 6通り
     3八銀、3四歩、3九金、6六角、5六歩、3九角(不)成、6八金、4八金(5六歩は5手目までならいつでも良い)
   A 16通り
     4八/5八金(右)、1四/3四歩、5六歩、1三/6六角、5七金、同角(不)成、3八銀、4八金(1、3手目は逆順可)
  b.5八玉(1種:4通り)
    5八玉、3四歩、5九金左、7七角不成、1八飛、5九角不成、2八銀、4八金(1八飛は5手目までならいつでも良い、初手の場合のみ7八飛も選択可能)
    ※ 7手と同じ筋だが、無駄手で飛車が動いたために最後に銀が2八にも移動可能
  c.4九玉(2種:12通り)
   @ 3通り
     5六歩、3四歩、3八銀、6六角、3九金、同角生、4九玉、4八金(5六歩は5手目までならいつでも良い)
   A 9通り
     4八玉、3四歩、5九金右、7七角、4九玉、5九角生、3八銀、4八金
     (玉と4九金の入れ換えに3手、3八銀に1手。7七角の王手を防ぎかつ5九金を5手目までに行える手順は9通り)
  d.3九玉(1種:9通り)
    4八玉、3四歩、5九金右、7七角(不)成、3八銀、5九角(不)成/馬、3九玉、4八金(3八銀は5手目までならいつでも良い)

 B.5七金(3種:84通り)

  a.6八玉(1種:6通り)
    7八飛、3四歩、4八金、6六角、5六歩、4八角(不)成、6八玉、5七金(5六歩は5手目までならいつでも良い)
  b.4八玉(2種:78通り)
   @ 24通り
     3八飛、1四歩、6八金、1三角、5六歩、6八角(不)成、4八玉、5七金(先手手順前後あり、ただし6八金、5六歩は5手目まで)
   A 54通り
     3八飛、3四歩、6八金、7七角(不)成、5六歩、6八角(不)成/馬、4八玉、5七金(先手手順前後あり、ただし6八金は5手目まで)

 C.5八金(6種:68通り)

  a.居玉(1種:8通り)
    5六歩、1四/3四歩、6八/5八金(左)、1三/6六角、5七金、同角成、3八銀、5八金(1、3手目は逆順可)
  b.6九玉(1種:6通り)
    4八金、3四歩、5六歩、6六角、7八金、4八角成、6九玉、5八金(1、3、5手目は順不同可)
  c.6八玉(1種:12通り)
    4八金、3四歩、5六歩、6六角、6八玉、4八角成、7八金、5八金(先手手順前後あり、ただし、4八金、5六歩は5手目まで)
  d.4九玉(2種:12通り)
   @ 6通り
     6八金、1四歩、3八金、1三角、5六歩、6八角成、4九玉、5八金(1、3、5手目は順不同可)
   A 6通り
     6八金、3四歩、3八金、7七角(不)成、3九金、6八角成/馬、4九玉、5八金(6八金は5手目までならいつでも良い)
  e.4八玉(2種:30通り)
   @ 12通り
     6八金、1四歩、5六歩、1三角、3八金、6八角成、4八玉、5八金(先手手順前後あり、ただし、4八金、5六歩は5手目まで)
   A 18通り
     6八金、3四歩、3八銀、7七角(不)成、39金、6八角成/馬、4八玉、5八金(先手手順前後あり、ただし、6八金は5手目まで、3九銀は3八銀より後)

 D.5九金(1種:36通り)
   6八金、3四歩、3八飛/金/銀、7七角(不)成、4八金/飛、6八角(不)成/馬、4九玉、5九金
   (6八金は5手目まで、それ以外の3手の組み合わせは、「3八/4八飛、4八/3八金、4九玉」か「4八金、3八飛/4九玉、4九玉/3八飛」の4通り)

 E.6八金(3種:16通り)
  a.4通り
    7八金、3四歩、7六歩、8八角成、4八銀、7八馬、8八銀、6八金(1、3、5手目は手順前後あり、ただし7六歩は3手目まで)
  b.6通り
    7六歩、3四歩、7八銀、8八角(不)成、7九金、同角(不)成/馬、4八銀、6八金(1、3手目逆順可)
  c.6通り
    7八銀、1四歩、7九金、1三角、5六歩、7九角(不)成、4八銀、6八金(5六歩は5手目までならいつでも良い)

 F.6九金(2種:13通り)
  a.4通り
    7八金、3四歩、7六歩、8八角成、5八飛、7八馬、4八銀、6九金(1、3、5手目は手順前後あり、ただし7六歩は3手目まで)
  b.6+3=9通り
    7八金、3四歩、6八銀、7七角成、5八飛、7八馬、4八銀、6九金(1、3、5手目順不同可)
    7八金、3四歩、6八飛、7七角成、4八銀、7八馬、4八銀、5八飛 (6八飛は5手目までならいつでも良い)

(5)角打(3種:68通り)

  a.48通り
    7六歩、3四歩、4八金/銀/飛、8八角(不)成、5八玉、7七角成/馬、6六歩、6七角 (手順前後あり、ただし7六歩は1、3手目、6六歩は5、7手目)
  b. 8通り
    6八銀、3四歩、5八金左、7七角(不)成、6九玉、8八角成/馬、5九金寄、7八角 (6八銀はいつでも良い)
  c.12通り
    7六歩、3四歩、6八玉、8八角(不)成、7八銀、7七角(不)成/馬、7九玉、8八角 (1、3、5手目は手順前後あり、ただし7六歩は5手目不可)

(6)角(不)成/馬(6種:675通り)

  a.16×35=560通り
    7六歩、3四歩、6八玉、8八角(不)成、7七桂、2二〜6六/8五/9九角(打)、5八金右/飛、7七角不成/角(上下左右)成/馬
    (先手順前後あり、ただし7六歩は1、3手目、7七桂は5、7手目)
    → 先手手順前後8通り、5八の駒2通りで16通り
    → 後手6手目の駒打の場所が7通り
    → 後手4手目の(不)成と、最終手の組み合わせ5通り(自陣角2通り、打った角(馬)3通り)
  b. 4通り
    7六歩、3四歩、6六角、同角、4八玉、6八角、3八銀/飛、5七角上成(5、7手目逆順可)
  c.16+17+21×2=75通り
    7六歩、3四歩、6六角、同角、5八玉、4八/6八角、<無駄手>、5七角上成(5、7手目逆順可)
    → 5手目4八玉のとき、無駄手16通り、5手目6八玉のとき、無駄手17通り。
    → 7手目4八玉、6八玉のとき、無駄手それぞれ21通り。
  d.18通り
    7六歩、3四歩、7七角、同角成、5八玉、4五/5六/7八角、4八銀/金/飛、6七角(不)成
  e.2通り
    7六歩、3四歩、6八玉、8八角成、5九金左、6九角、7八銀、同馬(3、5手目逆順可)
  f.8+4+4=16通り
    7六歩、3四歩、6八玉、8八角不成、7八玉、6八角、5八/5九金左、7九角(左右)成(1、3手目逆順可)
    7六歩、3四歩、5八金左、8八角不成、6九玉、6八角、7八玉、7九角(左/右)成 (1、3手目逆順可)
    ※ 7九角右成は「7手+7八玉(無駄手)」として考えることもできます(6九玉のままでも同じ手順で詰むので)。
      しかし、ここでは玉の位置が異なるので8手オリジナルと見做しました。
    7六歩、3四歩、5八金左、8八角(不)成、6九玉、6八角、5九金寄、7九角(左)成 (1、3手目逆順可)
    ※ 最終手7九馬/角右成でも詰みますが、それは7手+5九金寄と見做してここの分類には含めていません。

(7)飛打(1種:20通り)

  8+12=20通り
   7六歩、3四歩、7八飛、8八角成、4八銀/金、7八馬、5八金左(上)、6九飛 (1、3手目と5、7手目逆順可)
   7八飛、3四歩、4八銀/金、7七角成、6八銀/金、7八馬、5八金左(寄)、6九飛
   (3、5、7手目手順前後あり、ただし6八の手は5手目までにする、また、6八金のときは5手目に限る)

(8)龍/飛成(1種:20通り)

   7六歩、3二飛、3三角(不)成、同飛、6八銀/金直/飛、3七飛(不)成、5八金右(上)、3九飛成/龍 (5、7手目、6八飛のとき以外逆順可)