推理将棋コミュ 作品一覧 No.401〜No.500
No. 通し番号 作者名 発表日時 手数 題名 完全性 備考
401 510 ろっしー 平成20年7月4日 16 桂だらけの交差点  [1]  
402-1 511 ろっしー 平成20年7月4日 12 市松模様の将棋盤  ×  
402-2 512 ろっしー 平成20年7月4日 12 市松模様の将棋盤  ×  
402-3 513 ろっしー 平成20年7月4日 12 市松模様の将棋盤  ×
403 514 まさ 平成20年7月5日 11 町内迷人戦10 (85が急所)  [2]  
404−1 515 魚熊 平成20年7月6日 17 強欲な成金と苦笑する番頭  [3]  
404−2 516 魚熊 平成20年7月6日 71 強欲な成金と苦笑する番頭  [4]  
405−1 517 Norman 平成20年7月6日 15 追いかけっこ  [5]  
405−2 518 Norman 平成20年7月6日 15 追いかけっこ   
406 519 まさ 平成20年7月6日 16 順列着手  [6]  
407 520 はてるま 平成20年7月7日 20 刺客「玉」  詰将棋パラダイス 第30問
408 521 まさ 平成20年7月7日 30 動いた駒は成らずに取る  [7]  
409 522 村田桂花 平成20年7月8日 11 オーメン2 11手 詰将棋パラダイス 第23問
410 523 ろっしー 平成20年7月9日 15 婦警さん将棋:交差しない角  [8]  
411 524 まさ 平成20年7月9日 14 目撃情報2  [9]  
412 525 タラパパ 平成20年7月9日 15 不肖の弟子  [10]  
413 526 けいたん 平成20年7月10日 11 橋詰くん  おもちゃ箱 15−3
414 527 魚熊 平成20年7月10日 11 宵越しの駒はもたねぇ3  [11]  
415 528 魚熊 平成20年7月12日 15 仮説棄却5  [12]  
416 529 ミニベロ 平成20年7月12日 9 2がキーワード 9手  ×  
417 530 ミニベロ 平成20年7月15日 45 復活 45手  ×  
418 531 まさ 平成20年7月16日 7812496 781万手の将棋  [13]  
419-1 532 魚熊 平成20年7月18日 14 左の銀でとどめを刺す  [14]  
419-2 533 魚熊 平成20年7月18日 19 左の銀でとどめを刺す  [15]  
420 534 ろっしー 平成20年7月20日 13 婦警さんの突歩詰  [16]  
421 535 タラパパ 平成20年7月20日 16 亀の歩み  [17]  
422 536 ろっしー 平成20年7月22日 12 将棋を教えるパパ:王手がないのに詰み? ×  
423 537 ろっしー 平成20年7月22日 10 斜行10手  [18]  
424 538 ミニベロ 平成20年7月23日 45 復活U 45手  ×  
425 539 ミニベロ 平成20年7月23日 16 ロンサム・ジョージの歩み 16手   [19]  
426 540 橘圭伍 平成20年7月27日 18 魔弾の射手  ×  
427 541 魚熊 平成20年7月25日 20 金子清志氏に捧ぐ  [20]  
428 542 ミニベロ 平成20年7月29日 16 魔弾の射手の助手  16手  [21]  
429 543 ろっしー 平成20年8月4日 10 成と不成が2回ずつ+ルール限定成り  [22]  
430 544 まさ 平成20年8月1日 14 どうご温泉  第5回詰四会 Fairy 作品展  第5番
431 545 橘圭伍 平成20年8月5日 11 PG11手     
432-1 546 まさ 平成20年8月3日 9 練習問題(9手詰2題)  [23]  
432-2 547 まさ 平成20年8月3日 9 練習問題(9手詰2題)  [24]  
433 548 DS戦隊シルバーMAS 平成20年8月5日 9 さぬきの将棋  第5回詰四会 Fairy 作品展  第8番
434 549 ろっしー 平成20年8月4日 10 なるとの将棋  [25]  
435 550 魚熊 平成20年8月4日 13 とさの将棋  [26]  
436 551 魚熊 平成20年8月4日 7 京都府の将棋   おもちゃ箱 42−1
437 552 ミニベロ 平成20年8月4日 13 兵庫の将棋  [27]  
438 553 ろっしー 平成20年8月5日 9 龍馬がゆく  おもちゃ箱 新春−3
439 554 ミニベロ 平成20年8月5日 13 青森の将棋  [28]  
440 555 ろっしー 平成20年8月7日 15 はちきん対いごっそう15手  × 解なし(不完全)
441 556 DS戦隊シルバーMAS 平成20年8月11日 11 最後はいよで  [29]  
442 557 ミニベロ 平成20年8月9日 13 「■と▲の将棋」 13手詰  [30]  
443 558 まさ 平成20年8月9日 13 波状攻撃  [31]  
444 559 魚熊 平成20年8月9日 13 「□と△戦法」  [32]  
445 560 ミニベロ 平成20年8月9日 12 予期せぬ出来事 12手  [33]  
446 561 魚熊 平成20年8月11日 12 変な将棋  [34]  
447 562 まさ 平成20年8月11日 11 町内迷人戦11 (動いた成桂)  [35]  
448 563 ろっしー 平成20年8月14日 8 生放送の推理将棋  [36]  
449 564 まさ 平成20年8月14日 12 新聞記事  [37]  
450 565 魚熊 平成20年8月15日 12 相振飛車  [38]  
451 566 まさ 平成20年8月16日 11 とどめは連続同角不成  [39]  
452 567 Norman 平成20年8月22日 16 悲願の金●  × プルーフゲーム16手 (条件なし)
453 568 ミニベロ 平成20年8月24日 24 歩以外全駒 24手  [40]  
454 569 ミニベロ 平成20年8月24日 23 歩以外全駒 23手・不成なし  [41]  
455 570 まさ 平成20年8月29日 13 3人の観戦者  [42]  
456 571 魚熊 平成20年8月31日 12 同種の駒は1枚だけ  [43]  
457 572 ミニベロ 平成20年8月30日 15 新マネ将棋 15手  [44]  
458 573 ミニベロ 平成20年8月30日 11 最後はかしこ 11手  [45]  
459 574 まさ 平成20年8月31日 13 町内迷人戦12 (とどめは隅香取り)  [46]  
460 575 ミニベロ 平成20年9月1日 11 三つの要素の連続手 11手  [47]  
461-1 576 ミニベロ 平成20年9月2日 10 伊藤三兄弟 頭飛車 3題  [48]  
461-2 577 ミニベロ 平成20年9月2日 11 伊藤三兄弟 頭飛車 3題  [49]  
461-3 578 ミニベロ 平成20年9月2日 13 伊藤三兄弟 頭飛車 3題  [50]  
462 579 タラパパ 平成20年9月4日 9 即席ラーメン以下  [51]  
463−1 580 まさ 平成20年9月4日 9 練習問題2 (9手詰2題)  [52]  
463−2 581 まさ 平成20年9月4日 9 練習問題2 (9手詰2題)  [53]  
464 582 けいたん 平成20年9月9日 11 御堂筋くん  [54]  
465 583 魚熊 平成20年9月9日 8 カイセイくん   詰将棋パラダイス 第94問
466 584 まさ 平成20年9月9日 18 一筋ずつ動いた駒  [55]  
467-1 585 ミニベロ 平成20年9月12日 10 角砂糖詰 10手  [56]  
467-2 586 ミニベロ 平成20年9月12日 8 ドミノ詰 8手  [57]  
468 587 タラパパ 平成20年9月12日 11 気の合う友達  [58]  
469-1 588 まさ 平成20年9月13日 11 練習問題3 (11手詰3題)  [59]  
469-2 589 まさ 平成20年9月13日 11 練習問題3 (11手詰3題)  [60]  
469-3 590 まさ 平成20年9月13日 11 練習問題3 (11手詰3題)  [61]  
470 591 タラパパ 平成20年9月14日 12 擬態  [62]  
471 592 Norman 平成20年9月16日 12 箱根登山鉄道  第4回WFP作品展 【PG ・推理将棋】 第1番
472 593 まさ 平成20年9月20日 17 決め手は焦点打  [63]  
473-1 594 魚熊 平成20年9月22日 11 豆腐将棋  おもちゃ箱 17−1
473-2 595 魚熊 平成20年9月22日 10 豆腐将棋 [64]  
474 596 けいたん 平成20年9月24日 11 一本木くん   ×  
475 597 まさ 平成20年9月26日 13 5分の4   [65]  
476 598 ミニベロ 平成20年9月26日 11 最終手は複合手 11手  [66]  
477 599 ミニベロ 平成20年9月27日 29 1対1の勝負 29手  [67]  
478-1 600 まさ 平成20年10月1日 13 どっちが勝ったの?(Part.3)  [68]  
478-2 601 まさ 平成20年10月1日 13 どっちが勝ったの?(Part.3)    
479 602 ミニベロ 平成20年10月2日 13 とどめは金右 13手  [69]  
480 603 ミニベロ 平成20年10月3日 12 侵入せず3 12手  [70]  
481 603 魚熊 平成20年10月4日 13 とどめは金右  [71]  
482-1 604 まさ 平成20年10月4日 11 とどめは連続不成  [72]  
482-2 605 まさ 平成20年10月4日 12 とどめは連続不成  [73]  
483 606 橘圭伍 平成20年10月5日 11 頭打ち  [74]  
484−1 607 タラパパ 平成20年10月6日 11 右脳トレーニング1  ×  
484−1 608 タラパパ 平成20年10月6日 11 右脳トレーニング1  [75]  
485 609 魚熊 平成20年10月9日 12 しとやかな妻  [76]  
486-1 610 まさ 平成20年10月9日 11 玉移動だけの初心者(11手3題組)  [77]  
486-2 611 まさ 平成20年10月9日 11 玉移動だけの初心者(11手3題組)    
486-3 612 まさ 平成20年10月9日 11 玉移動だけの初心者(11手3題組)    
487 613 魚熊 平成20年10月11日 10 打ち場所は駒の有った所  [78]  
488 614 魚熊 平成20年10月14日 15 遠距離通勤  ×  
489-1 615 タラパパ 平成20年10月16日 9 右脳トレーニング2(9手詰2題)  [79]  
489-2 616 タラパパ 平成20年10月16日 9 右脳トレーニング2(9手詰2題)   ×  
490-1 617 まさ 平成20年10月16日 11 2つの筋の交互着手  [80]  
490-2 618 まさ 平成20年10月16日 11 2つの筋の交互着手   ×  
491-1 619 ミニベロ 平成20年10月16日 10 銀ブラシリーズ2作  [81]  
491-2 620 ミニベロ 平成20年10月16日 10 銀ブラシリーズ2作  [82]  
492 621 ミニベロ 平成20年10月16日 12 斎藤君の将棋  [83]  
493 622 ろっしー 平成20年10月16日 10 2つの筋の交互着手アゲイン  [84]  
494 623 タラパパ 平成20年10月16日 11 香先の歩突き  [85]  
495 624 タラパパ 平成20年10月20日 12 大駒の隣に大駒打ち3回  [86]  
496 625 ミニベロ 平成20年10月21日 13 3手で竜馬 13手  [87]  
497 626 魚熊 平成20年10月24日 10 3回連続同じ筋の手  [88]  
498 627 まさ 平成20年10月24日 12 最初と最後は違う金  [89]  
499 628 dsk 平成20年10月24日 9 連続王手   
500 629 dsk 平成20年10月24日 10 連続王手、もう一度   
               

[1]
条件1: 16手で詰んだ
条件2: 後手は自身の初手の端歩以外、2枚の桂を交互に動かした
条件3: 9手目から16手目までは桂の手だけ
条件4: 成桂を動かす手、桂を取る手は無かった
条件5: 5手目は銀の手
条件6: 不成の手が4回あった
[2]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を皆に聞いてみました。

「11手で詰んじゃったよ。」
「お互い最初は同じ筋の歩を突いたな。」
「先手は85の地点に2回着手したよ。」
「2つの駒が不成で動いたね。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)11手で詰み
(2)初手と2手目は同じ筋の歩
(3)先手は85に2回着手した
(4)2つの駒が不成で動いた
[3]
(第1局)
成金「おーい番頭。番頭はおるかぁ?」
番頭「いかがいたしました、ご主人様」
成金「暇じゃ。将棋でもしよう」
番頭「承知いたしました」
成金「知っての通り、わしは成金じゃ。わしもおまえも成る手は禁ずる」
番頭「(苦笑)」
成金「それから、これも知っての通り、わしは強欲だ。駒が取れるときは必ず取るぞ」
番頭「承知いたしました」
成金「もし駒を取れない状況になったら、おまえはお払い箱だ。わかったな」
番頭「お恐れながら、最初の手では何も取れませんが」
成金「判っておる。最初の手だけは駒を取らなくても辛抱してやる」
番頭「有り難きお言葉。感謝いたします」
成金「それから、おまえは駒を取っても、その次の手ですぐにその駒を打ってはならんぞ」
番頭「承知いたしました」
成金「それから、王を動かしてはならん。ではわしの先手で始めるぞ」
-----------------------------------------------------------------
成金「むむ。これは詰みではないか。まだ17手しか指してないのに」
番頭「恐れ入りました」
 さて番頭はどうやってご主人に勝ちを譲ったのでしょう。
[条件]
(1)17手詰め
(2)先手は3手目から最終手まで駒を取り続けた。
(3)成る手なし
(4)後手が取った駒をその次の手で使ったことはない。
※(2)(3)の条件下で15手以下の解があれば超正解です。
(5)王の手はなかった。
[4]
(第2局)
成金「もう1局つきあえ」
番頭「承知いたしました」
成金「さっきはあっさり終わりすぎた。今度はもっと時間を掛けて楽しみたいものじゃ」
番頭「(苦笑)」
成金「例によって成る手は禁手で、わしは3手目からずっと駒を取るからな」
番頭「了解いたしました」
成金「細かいことはこれ(下の条件)をみてくれ。今度はできるだけ長く詰まされないでくれよ」
[条件]
(1)71手詰め
(2)先手は3手目から最終手まで駒を取り続けた。
(3)成る手なし
(4)後手の飛車で先手の飛車を取るチャンスは1回しかなかった。
(5)先手王への王手は途中の2連続と最後の「角」「飛」「金」の順に始まる10連続で合計12回。
(6)先手玉は55を通った。
(7)10手目に金の手を指した。
※(2)(3)の条件下で、73手以上の解があれば超正解です。
※(4)以下の条件を満たさない手順での解答も歓迎します。
[5]
「僕が後手で15手で詰まされちゃった」
「先手の人は、初手と最終手の他は、全て角の手だったね」
「うん。僕は2手目に玉を動かした。そして6手目から最後まで、相手の角が直前に居た位置に、僕の角を動かしてみたんだ。追いかけっこみたいで楽しかったよ」
「おいおい……。そういえば、駒取りが4回あったね。それと、詰んだ時62に駒は居なかったな」
ーーーーーーー
※2解
注:「角の手」は、角成は含みますが、馬の手は含みません。

・15手で詰み
・先手は、初手と最終手を除いて全て角の手
・後手は、6手目から最後まで、先手角が直前に居た位置へ角を動かした
・2手目は玉
・駒取り4回
・詰んだ時、62に駒は居なかった
ーーーーーーー
※作意解が2通りあります
[6]
「先生、将棋を指してみたいんですが、どういう戦略で指せば良いですか?」
「全ての駒を活用する事だ。玉ばかりとか飛ばかり動かしてはダメだ。
 それと陣形のバランスも大切だ。右辺の駒ばかりとか、左辺ばかりとか
 偏らず、両方に目を配って指さねばいかん。」
「わかりました、では、一局お願いします!。」

・・・(対局開始) ・・・

「ひどい!たった16手で詰まされた!先生に教わった通り、初手から
玉飛角金銀桂香歩の順に全種類の駒を使ったし、9段目にいた小駒も
 バランスよく右辺と左辺で2手ずつ動かしたのに…(泣)。」
「まあ泣くな。3種類の駒の不成があったり、見ごたえのある将棋だった
 じゃないか。はっはっは(笑)。」

ひどい先生ですが、さてどんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)16手で詰み
(2)先手は玉飛角金銀桂香歩の順に着手した。
(3)初形で9段目に居た小駒は、5筋より右と左でそれぞれ2枚ずつ動いた。
   例1)先手は49金・79銀・89桂・19香を動かした・・・右左2枚ずつなので、OK.。
   例2)先手は69金・39銀・89桂・99香を動かした・・・左辺が3枚動いたのでダメ。
(4)3種類の不成があった。
[7]
「ちょっと、この棋譜を見てみろよ。面白いぜ。」
「なんだこりゃ?後手は4手目からずっと、『同なんとか』ばかりじゃないか。」
「そのくせ、10手目の同桂から終局まで、後手は同じ駒を続けて動かしてないんだ。」
「それで30手で先手玉を詰まして勝っているよ。」
「後手が最後の2手で取った駒は、香と金か。」
「駒を成る手も1手もないし、珍局だね。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

47番「橋本孝治氏作」(名作!)の習作です。条件は以下の通りです。

(1)30手で詰み。
(2)後手は4手目から最終手まで、直前に先手が指した駒を取り続けた。
    ずっと「同×」といった手が続いた事になります。
(3)駒を成る手はなかった
(4)10手目同桂以降、後手は同じ駒を続けて動かす事はなかった。
   10手目からの後手の手のみを例に取ると、
   例1)33同桂、66同角、14同歩、45同桂、15同歩、… ○。条件に合っています。
   例2)33同桂、66同角、14同歩、15同歩、52同飛、… ×。1筋の歩が2手続きました。
   例3)33同桂、66同角、14同歩、24同歩、52同飛、… ○。
       同歩が続きましたが、違う歩なのでOKです。
(5)後手が28手目と30手目で取った駒は香と金。
   28手目で金・香どっちを取っても良いです。まあ、明らかですが(笑)。

なお本作は、(2)(3)の条件で考えた結果、私が見つけた最速で詰む
手順が30手だった(複数あり)ため、その1つを作意にしたものです。
もし(2)(3)を満たし28手以下で詰む解があればご教示下さい。
[8]
「婦警さんが将棋を指してるのを見たんだけどさ」
「まさか、歩桂、なんて言うんじゃないだろうね」
「その通り!歩の手と桂の手を交互に指して、15手で勝ってたよ。」
「ということは、桂の手が15手目で、トドメになったんだね。」
「適格なヒントをありがとう。後手の最後の手(14手目)は玉の手でね。
 ただし、桂打ち、桂成りは一切無くて、
 終局時に同じ筋にある桂はなかったよ。
 そうそう、角同士がにらみ合う局面は一度もなかった。」

「え?この設定で唐突に角が出てくるの?」
「えー、婦警さんとかけてこの問題とときます。
 どちらも、角でぶつからぬよう注意してます」
「まさかそんなオヤジギャグのために条件を加えたんじゃないだろね!」


条件整理
条件1:先手の手は歩の手と桂の手が交互で、15手目の初王手で詰ませた。
条件2:桂打ち、桂成りは無し
条件3:終局時に同じ筋にある桂はなかった
条件4:角で角を取ることのできる局面は一度もなかった
条件5:後手の最後の手(14手目)は玉の手

「桂打ち無し」は外しても逃れてるのではないかなーと今でも思ってるのですが、
あまりにギリギリで怖すぎる筋が多いので、臆病になって加えました。
その結果、問題としては、かなり易しくなったと思います。
[9]
「では捜査会議を始める。A巡査部長。報告を。」
「はい。詰まされたのはまさ3級の玉。先手番での対局でしたが
 わずか14手で最終手不成までの都詰にされています。」
「対戦相手の着手に関する目撃情報は?」
「はい、各段及び各筋に聞き込みを行ないました。
 その結果、後手は1筋〜6筋の6つの筋に大駒の手を指したこと、
 また同じく後手は4段目〜9段目の6つの筋に大駒の手を指した
 ことが判明しました。」
「なるほど。・・・ということは、両者の着手は明らかだな。」

どうやら切れ者のM警視正には手順がわかったようです。
いったいどんな将棋だったのでしょうか?

拙作353番「目撃情報」シリーズ第2弾です。
前作よりはちょっと難しいかも。条件は以下の通りです。

(1)14手で詰み
(2)玉は55で詰んだ。
(3)後手は1・2・3・4・5・6筋に大駒の手を指した。(順番は不問)
(4)後手は4・5・6・7・8・9段目に大駒の手を指した。(順番は不問)
(5)最終手は不成だった。

色々な攻め方がありそうです。解答・余詰指摘をお待ちしています。
[10]
弟子「師匠、後手番で15手で詰まされちゃいました」
師匠「不肖の弟子よ、どんな将棋だったんだ?」
弟子「全着手同じ筋で、駒を成る手はありませんでした」
師匠「不肖の弟子よ、お前はどんな手を指したんだ?」
弟子「一度も駒を打たず、一つの駒を3連続で動かしました」
弟子「それから、2手続けて駒を斜めに動かしました」
師匠「不肖の弟子よ、それでどんな将棋か分かったぞ。相変わらず筋が悪い」
弟子「どうでもいいですけど、いちいち”不肖の弟子”と呼ばなくても」

(条件)
○15手で詰み
○全て同じ筋の着手
○成る手なし
○後手に駒打ちなし
○後手は一つの駒を3連続で動かした
○後手は斜めに動く手を2手続けた

※斜め移動には、桂馬が跳ねるような動きを含みません。

[11]
隣の対局者(以下”対”)「隣の将棋はすぐに終わっちゃったね」
隣の観戦者(以下”観”)「11手だったよ」
”対”「なんだか駒打ちが多かったみたいだけど」
”観”「両対局者共に江戸っ子らしく,手持ちの駒はすぐに使いたがるんだ。
    二人とも取った駒を、取った2手後にその駒の初型位置に打ったことがあったよ」
”対”「他に何かわかったことは?」
”観”「成る手はなかったけど、王手は4回もあったなぁ」
[条件]
(1)11手で詰んだ
(2)先後共に、駒を取った次の手で、取った駒をそれの初型位置に打ったことがある。
(3)成る手なし。
(4)王手4回。

[12]
対局者「今度は15手で詰まされちゃったよ」
友人 「今度こそ、駒をいっぱい取られたんでしょ?」
対局者「いや、駒を取る手はなかったよ」
友人 「じゃあ、駒をいっぱい成られた?」
対局者「それもなかった」
友人 「じゃあ、王様が一人でふらふらと盤の真ん中の方に進んでいったんだ!」
対局者「いんや。今までで懲りてるから2段目にも行かなかったよ」
友人 「よくわからない対局だなぁ」
対局者「4手目と14手目にAと言う駒をBと言う駒の頭に動かしたよ。それから、
    相手は4連続で同じ駒を動かしたけど、王手は最終手だけだったよ」
[条件]
(1)15手で詰んだ
(2)成る手も駒を取る手もなし
(3)後手玉は2段目にも行かなかった。
(4)王手は最終手だけ。
(5)4手目と14手目はAをBの駒頭に移動する手。
※AとBは「王飛角金銀桂香歩」のどれかです。
 (例)飛を歩頭に移動する、桂を銀頭に移動する、など。
※4手目と14手目のAやBはそれぞれ同じ駒である必要はありません。
(6)先手は1つの駒を4連続で動かした。
[13]
「例のパソコンソフト将棋選手権の対局、ついに終わったらしいよ。」
「えらい長い将棋だったな。どんな思考回路だったのかな?」
「先手は、次のような条件でプログラミングしていたらしい。
 (1)3段目から7段目の範囲で、歩かと金をまっすぐ上下指せる手しか指さない。
 (2)同一局面は生じないように指す。
 (3)(自分が)1筋以外の手を指したら、次は(自分は)必ず1筋の手を指す。
 (4)1筋以外の駒を動かすためには、その駒のいる筋より右の筋は全て、
   3段目か7段目のいずれかでと金が横一列に並んでいなければならない。
 (5)歩を6段目に突くには、その筋より右の筋は全て7段目にと金がいなければならない。
 要するに、歩やと金を中段で動かし続けたということだね。」
「で、後手は?」
「それが、最初から最後まで72飛と82飛を繰り返していただけらしい。」
「それじゃあ勝負がつかないな。千日手で終わったのかな?」
「いや、最後に先手のとが7段目に9枚並んで、後手が次の手を指したら、
 そこで先手が投了したらしい。ソフトのミスだった、と言っていたな。」
「で、いったい何手で投了したんだ?」
「7,812,496手だってさ。おそらく史上最長手数の対局じゃないかな。」

さて、この将棋、どんな手順だったたのでしょうか?

本作は手順を一手ずつ記述解答するのは無理ですので(笑)、もし解答頂ける
場合は、考え方だけを頂ければ結構です。

[14]
(第1局)
「左は世界を制すって言うだろ」
「突然何を言い出すんだい」
「ボクシングの世界の格言だけど、推理将棋の世界でも同じだなと思って」
「何があったんだい」
「14手目に駒を取りながら左の銀の不成でとどめを刺されたんだ」
「どんな展開だったんだい」
「初手は歩で、3手目に銀を動かしたけど、これが相手のペースにはまる
 原因だったらしい」
「他に特徴は?」
「先後共に最終手以外で同*と駒を取る手があったな。それから金を引く
 手はあったけど、成る手と最終手以外の王手はなかったよ。
 終局時には相手の持駒が2枚だったよ」

[条件]
(1)14手詰め
(2)最終手は同銀左不成
(3)初手は歩、3手目は銀
(4)成る手と最終手以外の王手はなかった
(5)金を引く手があった
(6)終局時後手の持駒は2枚
(7)先後共に最終手以外で同*と駒を取る手があった
[15]
(第2局)
「また駒取りの左の銀に不成でとどめを刺されちゃったよ」
「進歩してないねぇ」
「いや、今度は後手番だったけど、19手まで粘った」
「がんばったねぇ」
「その代わり、3人がかりでよってたかられた」
「どういうこと?」
「18手目に打った駒を取れる銀が3枚居たと言うことだよ」
「他に特徴は?」
「2手目は歩を突いたよ。それから同じ地点に駒打ちで金取りを掛けられた
 ことが一度ならずあったんだけど、金を逃げなかったことも、金を引いて
 逃げたこともあったよ。あ、もちろん成る手はなしね」

[条件]
(1)19手詰め
(2)最終手は同銀左引不成
(3)成る手はなかった
(4)同じ地点への駒打ちでの金取りの手に対して、金を逃げなかった手も
  金を引いて逃げた手もある。
(5)2手目は歩の手
[16]
またあの婦警さんが指してるのを見たよ!
今度は13手で突歩詰で勝利さ。」
「例の、歩と桂を交互に動かす婦警さんだね」
「後手は、最初の二手同じ駒を動かしたのが敗因かな。
 先手が取った駒は2枚だけ。と金はできなかったよ」

●条件
1、先手は歩と桂を交互に動かして、13手で突歩で詰ませた
2、後手は最初の2手(2手目と4手目)同じ駒を動かした
3、歩成はなし
4、先手が取った駒は2枚
[17]
友人「例によって駒を成る手もない将棋だけど、見事に16手で詰ませたね」
対局者「ボクは4手目からずっと、一つの駒を斜めに1コマずつ動かしていただけなんだけど」
友人「先手は一度動かすのをやめた駒は、二度と動かさなかったね」
友人「ところで、どこで勝てると思った?」
対局者「相手が初手に歩を突かなかった時かな」
友人「なんと言っても先手の敗因は、全部で小駒2枚を君に取られたうちでも、あの急所の金を取られるのを見落とした事に尽きるけどね」

(条件)
○16手で詰み
○成る手なし
○後手は4手目から一つの駒を斜めに1コマずつ動かし続けた
○先手は初手に歩を突かなかった
○先手は一度動かすのをやめた駒は、二度と動かさなかった
○後手は金を含む小駒2枚だけ駒を取った(※)

※金+αの小駒、αがもう一枚の金でも構いません。
[18]
「わずか10手で負けちゃったよ。相手は、4手目からずっと同じ駒を
 斜めに一コマずつ前に進めてただけなんだけどなぁ」
「キミは何か特別なことをしたのかい?」
「初手は良くわからないから適当に指したけど、
 3手目からは、その前に相手が指した筋の手を真似して指したんだ。
 自主性のなさが敗因かなぁ」

条件: 
1、10手詰め
2、後手は4手目から同じ駒を斜めに一コマずつ前進させる手のみ
3、先手は3手目から、後手が直前に指した筋と同じ筋の手を指し続けた
[19]
・16手詰
・後手は4手目から一つの駒を斜めに1コマずつ動かし続けた
・先手は5手目以降、駒ランクの低い順に指した
・後手は駒を5枚取った
・成る手はなかった
・5筋の手があった
[20]
[条件]
(1)20手詰め
(2)76歩、***、33角生、42銀ではじまった。
(3)後手は6手目以降、一つの駒を2カ所に交互に動かした。
(4)5手目以降、先手は3種類の駒を順番に着手していたが、19手目にその法則を破った。
※5手目から先手は**A、**B、**C、**A、**B、**C、**A、**?の順に指したと言う意味です。
 A,B,Cはそれぞれ同じ文字(駒種)ですが、同じ駒である必要はありません。
(5)後手は何回か駒取りしたが、同*と取ったのは1回だけ。
(6)成る手はなかった

 396番 金子清志氏作のパロディーです。
[21]
・16手詰
・後手が使ったのは二つの駒と4マスだけ
・終局時後手の盤上の駒は19枚で、すべて初期配置の位置
・先手は初手より3手連続で同じ筋の手を指した(1,3,5手目)
・後手の最後の2手(14手目、16手目)は連続王手

「魔弾の射手」を解図中に紛れこんだ順ですが、
面白い順なので、作品化してみました。

一見悪魔系に見えますが、実は条件からかなり的は絞られます。
詰上がりからの逆算で簡単なはずですが。
[22]
「たった10手で詰んだのに、成と不成が2回ずつある変な将棋を見たよ。
 ※それぞれ先手と後手とで成と不成が1回ずつだった。
 しかもその中に、ルール限定成りがあったんだよ。あと、端の手があったな」


10手詰め
・先手と後手とそれぞれ成と不成が1回ずつ、のべ4回
・成りにはルール限定成りがある
・端の手があった
※ルール限定成り:不成を選択できない、桂の一段目か二段目、香と歩の一段目の成り
[23]
<第1問>
「たった9手で詰まして勝ったって?どんな将棋だったの?」
「最後の2手は31玉に42金までだったね。
 あと、僕は馬を2回動かしたよ。」

推理将棋は、変わった収束・趣向的手順といったものを表現するだけでなく、
「解答者に作品を解く鍵を全て提示し、理詰めで犯人(作意順)探しをする」
という、いわば「推理小説風」の純粋な論理パズルという方向性も考えられると思います。
[24]
<第2問>
「隣の将棋は、たった9手で詰んじゃったね。」
「取られた駒は飛だけだったな。」
「駒を成る手は、最終手の飛成だけだったね。」
「2手目に銀を動かしたのが良くなかったのかな?」

推理将棋は、変わった収束・趣向的手順といったものを表現するだけでなく、
「解答者に作品を解く鍵を全て提示し、理詰めで犯人(作意順)探しをする」
という、いわば「推理小説風」の純粋な論理パズルという方向性も考えられると思います。
[25]
「なると出身同士の対決だけに、と金に成る手で、10手詰めだね。」
「本当は成るのは嫌いなんで、絶対に自分では選ばないんだけど」
「あと、先手の駒が3回続けて動いたのが元気ハツラツだった」
「オロナミンCが徳島県だと連想できる人は少ないと思うが・・・」

・後手の10手目、歩がと金に成る手で詰んだ
 後手は自ら選択して駒を成ったことは無い
 (=最終手はルール限定成り)
・先手は同じ駒を3回連続で動かした

本作、私のオリジナルでは全くなくて、
前作「429番成と不成が2回ずつ+ルール限定成り」
の余詰としていただいたアイディアをいじったものです。
独立した問題というにはおこがましいのですが、
四県そろえてみたかったものですから。
あとは高知県か・・・
[26]
「『とさの将棋』を見たんだったって?」
「いやボクも人から聞いただけなんだけど、後手が2連続の手を3回指したんだとさ」
「それで?」
「『同ナントカ』と駒を取る手はあったんだけど、7筋の手はなかったんだとさ」
「まさか語尾が『とさ』だから『とさの将棋』と言うんじゃないだろうね?」
「あ、忘れてた。13手の終局時に、と金が3枚あったから『と3の将棋』だったんだとさ」
「しつこい!」

(条件)
(1)13手詰
(2)終局時、盤上にと金が3枚あった。
(3)後手は2手連続して同じ駒を動かすことを3回繰り返した。
(4)同*と駒を取る手があった。
(5)7筋の手はなかった。

 四国問題シリーズに触発されて作ってみました。ただ、構想から出題まで3時間
という、促成栽培&検討不足問題ですので、例によって余詰めリスク大です。
解答と共に余詰め御指摘も大歓迎です。
[27]
怪しい流行に便乗して、一応故郷の作品を。

・13手詰
・76歩、34歩の出だし
・王手は2回
・終了時先手の持ち駒は歩が5枚
・玉が移動する時は必ず歩の下に移動した
[28]
・13手詰
・駒成りは「とどめに」27飛が23へ成った1回だけ。
・後手に駒を取る手はなかった
・金銀は釘付けだった

魚熊さんのリクエストで、
なんで青森なのか、というのも問題にしましょう。
解答時にコメントくださいね。
[29]
「さっき見た11手の将棋、壮絶な最期をいよで迎えてたよ。」
「最後に玉が1四で詰まされ、討ち取られた将棋でしょ。僕も見てた。」
「先手の初手と後手の初手が隣同士の筋の手だったのに、急な展開だったね。」
「同じ駒が成る手も含めて3回連続で動いたけど、その後動かなかったのが効いたのかな。」

(条件)
(1)11手で詰み。
(2)玉は1四の地点で詰まされた。
(3)先手の初手(1手目)と後手の初手(2手目)は、隣合った筋の手。
(4)ある駒が成る手を含めて3回連続で動き、成った後は動かなかった。
[30]
・13手詰
・先手は取った駒、成った駒、動かした駒全て同じ■と▲の2種2枚だけだった
・4手目72玉
・使った■と▲のどちらか片方は一度しか動かなかった

442番の出直しです。
まささんのご協力により、シンプルな条件になりました。
制作協力ありがとうございました。

地名ですが、あくまで「■と▲」でお願いします。
「■▲」は作者の意図しない余詰ですので、よろしくお願いします。
[31]
「隣の将棋は、たった13手で詰んじゃったね。」
「王手は2回だけだったけど、どちらも同じ位置への飛不成だったね。」
「先手が角を打った直後に後手が銀を動かしたのが悪手だったと思うな。」

さて、どんな将棋だったか推理して下さい。

<条件>
(1)13手で詰み
(2)2回だけあった王手は、どちらも同じ場所への飛不成だった。
(3)先手の角打ちの直後、後手は銀を動かした
[32]
・13手詰
・先手は取った駒、成った駒、動かした駒全て同じ□と△の2種2枚だけだった
※生駒と成駒は別種とします。
・4手目72玉
・9手目に駒が後退した
※9手目にX段目にいた駒をY段目に移動させたとき、X<Yだった(別の筋に移動
 してもかまわない)という意味です。

ミニベロ氏作442番「■と▲の将棋」の余詰め筋を作意にしました。
条件からも、タイトルからも(笑)どの駒を使ったか明らかです。
解答、余詰め、類作指摘等どしどしお願いします。
[33]
「これからという局面でいきなり詰まされちゃった」
「初手の銀はよかったのに、まさか12手目で詰むとは、予期せぬ出来事だったね」
「詰まされたとき、駒の損得もお互いの持ち駒もなかったんだよ」
「7手目で取った生駒を9手目に打った手が拙かったみたい」

・12手詰
・初手は銀
・7手目に同玉と取った生駒を9手目に打った
・終了時、双方駒の損得も持ち駒もなし
[34]
「隣の将棋は変な将棋だった」
「どんな将棋だったんだい?」
「12手で詰んだんだけど、4連続の手と3連続の手があった」
「そういうこともあるだろうね」
「成る手はなく、不成も1回だけだったよ」
「そんなこともあるかも知れない」
「駒を取る手は最終手だけで、2手目が32飛だったと言えば全部判るだろ?」
「ハハハ、そりゃ変だね」
さてどこが変なのでしょうか。推理してください。

(条件)
(1)12手詰
(2)2手目は32飛。
(3)4連続で移動した駒と3連続で移動した駒がある。
(4)成る手はなく、不成も1回だけ。
(5)駒取りは最終手だけ
[35]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を皆に聞いてみました。

「11手で詰んじゃったよ。」
「先手は同じ種類の駒の手が2手続く事はなかったね。」
「不成の手があったのと、6筋に成桂が動いたのは憶えているよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?


<条件>
(1)11手で詰み
(2)先手は同じ種類の駒の手を連続して指すことはなかった。(修正2)
(3)不成があった。
(4)6筋に成桂が動いた。

酷似した手順の先行作(拙作)がありますが、こちらは「易しく解けること」を目標に作りました。
解答時には、ぜひ難度評価(1〜5)もお願いします。作者のイメージは難度2〜3(かなり易しい〜普通)です。
[36]
作中の「おにぃちゃん」になったつもりで、
段落変え(作中のおにぃちゃんのセリフ)のたびに必ず一回手を止め、
同時進行で解いていただきたいです。
問題自体はここのメンバーには申し訳ないほど易しい8手詰ですので。

「ヒナちゃんが、推理将棋の問題を作ったって?
 将棋のルール、知ってたんだ」
 「えー、おにぃちゃんに見せるのは恥ずかしいぉ。
  このあいだおにぃちゃんの本棚の古い本に、
  いちばん早く詰む手順はこれです、って書いてあるのを見て
  それにことばをつけてみただけなんだから」
 「解いてあげるからさ、ちょっとだけ聞かせてよ」 
・・・Thinking time・・・

・詰め上がり図に馬が2枚
・8手詰
 「なるほど、8手詰にしたんだ。それならちゃんと推理将棋になってると思うよ」
・・・Thinking time・・・

・3手目は玉の手
・4手目は角を成った
・5手目には右金が動いた
 「条件付けは慣れてない感じだけど、わかるわかる。でもこれじゃまだ不完全だね。
  あと一個、角に関するヒントをくれればOKかな」
・・・Thinking time・・・

・角を、飛車で入手する機会があった
 「さぁ、おにぃちゃん、推理してみて欲しいぉ」

[37]
●推理将棋王位戦 F王位が先勝● (A新聞社会面より)
推理将棋王位戦第1局は×月×日、×温泉「Tパパ亭」で行なわれ、
わずか12手でF王位が挑戦者のH名人を破り先勝した。
お互い最初は歩を突かない変則的な序盤となったが、
11手目H名人が角を打った手が大悪手。
12手目34歩と指されて1手トン死の終局となった。
次局は×月×日、「ホテルTぼん」で行なわれる。

さて、どんな将棋だったのでしょうか?推理してみて下さい。

<条件>
(1)12手で詰み。
(2)1手目と2手目は歩突きではなかった。
(3)11手目角打ち。
(4)12手目34歩。
[38]
「この間の将棋でひどい目にあったよ」
「どんな将棋だったんだい」
「僕が振り飛車党なのは知ってるよね?だからいつも通り3手目に66歩と指したんだ。
 そうしたら相手が先に飛車を振ったもんだから、5手目68王から王を囲ったんだ」
「それで?」
「でもやっぱり振飛車党の血が騒いでね。飛車を振ったんだ」
「そしたら?」
「王も囲って、飛車も振って、戦闘態勢が整ったと角交換を挑んだ」
「で、どうなった?」
「次の手で詰まされちゃった。12手目だったよ。それまで相手が同じ駒を続けて動かさ
 なかったから、このとき続けて動かす手を見落としていたんだ」
※”飛車を振る”とは初型位置から5筋もしくはそれ以遠に横移動することをさします。

 さて、どんな将棋だったのでしょう?

(条件)
(1)12手詰
(2)3手目から▲66歩△X2飛▲68王。(X=3,4,5のいずれか)
(3)先手は7手目以降に飛車を振った。
(4)11手目に角交換を挑んだ。
*「11手目を指すことによって、互いに互いの角を取れるようになった」という意味です。
(5)後手は10手目まで同じ駒を続けて動かさなかったが、12手目に10手目に動かした駒
  でとどめを刺した。
[39]
「隣の将棋は、たった11手で詰んじゃったね。」
「先手の最後の2手は連続同角不成だったね。」
「後手は、2手目に飛を動かした後は飛角がそのまま釘付け
 だったね。あれでは勝てないよ。」

さて、どんな将棋か推理してください。

<条件>
(1)11手で詰み
(2)2手目に飛が動いた以降、後手の大駒は動きも取られもしなかった。
(3)9手目と11手目はどちらも「同角不成」だった。

橘圭伍氏作で殆ど同じパターンの作品があります。
本作は、かなりの部分を理詰めで追える様に作ったつもりですが、
人によって難度に差が出そうな気もします。解答・余詰指摘を
お待ちしています。
[40]
・24手詰
・後手は先手の歩以外の10枚の駒をすべて「不成で」取った
・「同角不成」と「5連続で」取る手があった
・初手は歩、最終手は飛車打ち
・8筋の手は一度だけ

終了時「歩以外10枚持ち駒」にするだけなら23手で出来ますが、
手順が面白くないので、こちらにしました。

検討漏れがあればご指摘ください。
[41]
・23手詰
・終局時、後手の歩以外の10枚の駒はすべて先手の駒台にあった
・後手は右側(1筋側)から順に3枚連続で歩を突いた ※
・不成はなかった
・3筋で詰んだ
●8手目は飛車 (8.24 22:15 追加修正1)

※勿論34歩が最初ですが、そのあとは隣の歩とは限りません


一応23手順をでっち上げました。
手順はとくに面白くはないです。
余詰・非限定ありましたらご指摘ください。
[42]
夏祭りの余興に行なわれた町内縁台将棋名人戦を見逃したN君。
観戦した人たち3人にどんな将棋だったのか聞いてみました。

「先手が13手で38角までで詰ました局面を見たけど、
 確か盤上にもう1枚生角がいたな。」
「僕は先手が角を成った局面を見たよ。」
「後手が自玉の斜め後ろに歩を突いたのを見たね。」

どうやら3人とも別々の局面を見たようです。
いったいどんな将棋だったのか推理して下さい。

<条件>
(1)13手で詰み
(2)最終手に38角と指した時、もう1枚生角が盤上にあった。
(3)先手は角を成った
(4)後手は自玉の斜め後ろに歩を突いた

[43]
友人 「さっきの将棋はどうなった?」
対局者「12手で勝ったよ」
友人 「どんな将棋だったの?」
対局者「僕は3種類、相手は2種類の駒を使ったんだけど、同じ種類の駒を2つ以上
    使うことは二人ともなかったなぁ」
友人 「他には?」
対局者「僕は同じ駒を続けては動かさなかったし、成る手はあったけど、敵陣に入った駒は動かさなかったよ」
友人 「それだけじゃわからないなぁ」
対局者「初手は歩の手だった。それから、王手は最後の手だけだったよ」
(条件)
(1)12手詰
(2)先手は2種2枚、後手は3種3枚の駒しか使わなかった。
(3)後手は同じ駒を続けて動かさなかった。
(4)王手は最終手だけ。
(5)初手は歩。
(6)成る手はあったが、敵陣に入った駒は動かさなかった。
[44]
・15手詰
・後手はマネ将棋を続けていたので、14手目の1手詰を指さなかった※
・3手目は歩ではない
・「3手目より」8手連続で同じ筋の手


※55の点対称・13手目が自玉に詰めろの大悪手だったのにマネをしてしまった

はてるまさんの11手は別格として、
マネで詰ませるだけなら13手でいろいろありますが、
あえて15手を出題してみました。
[45]
・11手詰
・後手に先手の駒を取るチャンスは一切なかった ※1
・最後の3手は「かしこ詰」※2
・先手は3手連続で駒を取った
・不成なし

※1 自駒があたりの状態で相手に手番を渡してはいけません。
※2 平凡な3手詰です。
[46]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を皆に聞いてみました。

「13手で詰んじゃったよ。」
「最終手は隅の香を取る手だったね。」
「先手は1手おきに、大駒を動かしていたよ。」
「後手は最初2手続けて、端の手を指していたね。」
「大駒のうち3枚は終局まで釘付けだったよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?推理してみて下さい。

<条件>
(1)13手で詰み
(2)最終手は隅の香を取る手
  11、91いずれかの地点で香を取ったという事です。
(3)先手は大駒を1手おきに動かし続けた
  1・5・9・13手目に大駒を動かしたか、3・7・11手目に大駒を動かしたかの
  いずれかです。
(4)後手は最初の2手、端の手を指した
(5)大駒4枚のうち、3枚は動きも取られもしなかった
[47]
・11手詰
・9,11手目は共に「駒取り・不成・王手」の三つの要素のある手だった
・後手に、「銀の次に金の手」があった
・歩の手は2回だけ
[48]
伊藤家の三兄弟が、また揃って負けたようです。
兄弟らしく負け方も「頭飛車まで」と似ていました。

以下、箇条書きにしましたので、その三つの棋譜を推理してくださいね。


◎看守の場合 10手

・10手詰
・とどめは頭飛車
・不成4回
・初手は歩

※頭飛車は、玉の頭に飛車が接した手です。
 打っても移動してもかまいません。
 「飛車成り」で終了図に竜が乗っかっていてはいけません。
[49]
伊藤家の三兄弟が、また揃って負けたようです。
兄弟らしく負け方も「頭飛車まで」と似ていました。

以下、箇条書きにしましたので、その三つの棋譜を推理してくださいね。

◎看護の場合 11手

・11手詰
・とどめは頭飛車
・後手の使った駒は、2手目に42に動いた玉と他1枚だけ
・成る手なし

※頭飛車は、玉の頭に飛車が接した手です。
 打っても移動してもかまいません。
 「飛車成り」で終了図に竜が乗っかっていてはいけません。
[50]
伊藤家の三兄弟が、また揃って負けたようです。
兄弟らしく負け方も「頭飛車まで」と似ていました。

以下、箇条書きにしましたので、その三つの棋譜を推理してくださいね。

◎看板の場合 13手

・13手詰
・とどめは初王手の頭飛車
・初手は76歩、5手目は桂
・先手の収束は3手連続大駒、後手の収束は3手連続玉で、玉の手はこれだけ
・成る手なし
・駒を取ったのは双方一度ずつ

※頭飛車は、玉の頭に飛車が接した手です。
 打っても移動してもかまいません。
 「飛車成り」で終了図に竜が乗っかっていてはいけません。
[51]
将棋大会に出たTパパ初級の様子が心配で、大会にやって来た師匠と兄弟弟子。

弟子「師匠、3分遅刻です。もう始まっちゃってます」
師匠「あいつは5分も持たんことがある。不肖の弟子よ、早く見てきてくれ」
弟子「もう終わってました。たった9手で、3分で詰まされたそうです」
師匠「近頃、即席ラーメンでも3分じゃできんぞ。不肖の弟子よ、どんな手順だ?」
弟子「・・・・・・・・・・・・・・・・」
師匠「気が効かんのぉ、聞かなかったのか。ならば終了図は?」
弟子「しゅ、終了図ですか?」
師匠「覚えとらんのか。つくづく弟子運に恵まれんのぉ」
弟子「少し覚えてます。二段目の駒は82飛の他に、大駒・小駒各1枚ずつ(計3枚)で、82飛の横3マス(72、62、52)が空いてました」
師匠「それから?」
弟子「88に角がいました」
師匠「他には?」
弟子「・・・・・・・・・・・・・・・・」
師匠「たったそれだけかい!」
師匠「ん?そうか、不肖の弟子よ!指し手がぜんぶ判ったぞ」

(条件)
・9手で詰み
・終了時、二段目の駒は82飛の他に大駒・小駒各1枚の計3枚
・終了時、82飛の横3マス(72、62、52)は空いていた
・終了時、88に角が居た

※ さほど新鮮な手順ではありませんが、嵌まると悩むかも。
  大駒:飛角&その成駒 小駒:金銀桂香歩&その成駒。

[52]
<第1問>
「9手で詰まして勝ったって?どんな将棋だったの?」
「角の効いている15に角を打ったのが、僕の会心の一手だったよ。」
「その15の地点に効いていた角は、君の角?それとも相手の角?」
「当ててごらん(笑)。あと、相手は僕の王手に42銀と受けたのが
 失敗だったと思うね。」
[53]
<第2問>
「隣の将棋は、たった9手で詰んじゃったね。」
「後手は最初から5筋、7筋、5筋、7筋の順に指していたな。」
「先手の最初の4手は逆だね。初手から順に7筋、5筋、7筋、5筋だった。」
「駒を取る手は7手目だけだったね。」
[54]
「見てよこの棋譜、11手で詰まされたよ」
「2手目は玉の着手で、とどめは1段目の駒を取る手か 。
結局この棋譜、8手目以外は、全て隣り合った2つの筋の着手だね 。
3つの筋で勝負を決めるとは、さすが御堂筋くんだ」

(1)11手で詰み
(2)2手目は玉の着手
(3)とどめは1段目の駒を取る手
(4)8手目以外は、全て隣り合った2つの筋の着手

さてどんな将棋でしょう?推理してくださいね。

[55]
<条件>
(1)8手詰め
(2)後手は大駒の頭に大駒を打った
(3)成る手は1回だけ
(4)金銀不動

久々に1桁問題が出来ましたので投稿します。
おもちゃ箱出題中の「駒場くん」の解図中に思いついた問題です。
今日は全国的に天気が良かったのでカイセイくんにしました。
[56]
・10手詰
・終局時、2×2のマスの中に大駒3枚と玉が収まっていた
・金の頭に駒を打った
[57]
・8手詰
・終局時、1×4のマスの中に大駒3枚と玉が収まっていた
・途中の王手なし
[58]
「隣の11手で詰んだ将棋。二人は気の合う友達なんだろうね」
「ボクもそう思って見てたよ」
「どちらも隅に角を成ったもの」
「どちらも最後は小駒の手だったしね」
「2手目の玉がいただけなかったよなぁ」

(条件)
・11手で詰み
・先手も後手も隅に角を成った
・2手目は玉
・10手目と11手目は、小駒の着手

※ 隅とは11、19、91、99のことで、同じ場所でも別の場所でも構いません。
  小駒:金銀桂香歩&その成駒
[59]
<第1問>
「最終手角成までの11手で後手玉の詰みとなりました。
 解説のK九段、一言お願いします。」
「7手目角頭に香を打ったのが面白い手でした。」
[60]
<第2問>※
「11手で詰んだって?どんな将棋だったの?」
「駒を成る手は、9手目の41歩成だけだったよ。」

※タラパパ氏作にほぼ同一手順があります。
[61]
<第3問>
ある将棋を観戦していた人たちからの情報です。
「11手で詰んじゃったよ。」
「2手目は銀を動かしたね。」
「龍を81に動かす手があったよ。」
[62]
「隣の将棋、とどめは飛車で12手で詰んだらしいけど、詰上がりが不思議だね」
「そうだね、後手陣(1〜3段目のこと)の駒は19枚だけど、全部初形と同じ配置なんだね」
「うん?...ちょっと待てよ。そうじゃなさそうだよ、目をこすって見てご覧」
「成駒はないし、あぁ〜っ!隅の香車が先手駒に入れ替わってる」

(条件)
・12手で詰み
・とどめは飛車
・終局時、後手陣(1〜3段目)の駒は19枚で、18枚が初形配置と同じ、香車が1枚先手の駒と入れ替わっていた
・終局時、成駒はなかった

※ 終局時の後手陣(1〜3段目)の姿は、たとえば83歩が3段目から消え、残る19枚のうち11香が先手の11飛に入れ替わっているような姿です。
  4段目〜9段目の姿は先手、後手とも問いません。
[63]
「隣の将棋、とどめは飛車で12手で詰んだらしいけど、詰上がりが不思議だね」
「そうだね、後手陣(1〜3段目のこと)の駒は19枚だけど、全部初形と同じ配置なんだね」
「うん?...ちょっと待てよ。そうじゃなさそうだよ、目をこすって見てご覧」
「成駒はないし、あぁ〜っ!隅の香車が先手駒に入れ替わってる」

(条件)
・12手で詰み
・とどめは飛車
・終局時、後手陣(1〜3段目)の駒は19枚で、18枚が初形配置と同じ、香車が1枚先手の駒と入れ替わっていた
・終局時、成駒はなかった

※ 終局時の後手陣(1〜3段目)の姿は、たとえば83歩が3段目から消え、残る19枚のうち11香が先手の11飛に入れ替わっているような姿です。
  4段目〜9段目の姿は先手、後手とも問いません。
[64]
第2局
(1)10手目に成銀の頭に歩を打った
(2)銀を「引いて」成った手以外に成る手なし
(3)2手目は54歩
(4)全ての着手は異なる地点だった
[65]
「さっきの将棋どうだった?」
「13手で詰ましたけど、王手が5回もあったよ。
 そのうち最終手以外の4回は4連続王手だったよ。
 それと歩を取る王手が最終手と、それとは別の
 3連続王手とで、合計4回もあったよ。」

380番「4分の3」(けいたん氏作)の習作です。
問題文も原作に似た文体にさせて頂きました。

<条件>
(1)13手で詰み
(2)王手5回のうち、最終手を除く4回は連続王手
(3)歩を取る王手が3連続王手と最終手で合計4回
[66]
・11手詰
・最終手は「同じ駒による同じ場所への再度の不成」で、※
 初王手でもあり、同○と「金」を取る手でもあった
・2手目は歩ではない
・終局時の先手の持ち駒は、最後に取った金だけ

※全手順中の2回目の不成り、という事ではありません。

ちょっと悪魔系ですが、易しいはずなんですが。
[67]
・29手詰
・先手も後手も1枚の駒しか使わなかった
・後手は一度使ったマスは2度と使わなかった
・後手の指し手は、3手連続で斜めの手があった以外は縦と横の動きだけ

※初期配置の場所はまだ使っていないとしてお考えください。
[68]
「H名人とW竜王の竜王戦は1勝1敗になったね。」
「2局ともまだ並べてないけど、どんな将棋だったの?」
「出だしは普通に76歩、34歩から始まったんだけど、
 たった11手で詰んじゃったんだよ。
 W竜王の最後の手は、3段目に駒を打つ手だったけど、
 金銀を打つ手ではなかったよ。
 あと、W竜王の指し手には不成は無かったけど、
 H名人は小駒の不成を2回も指したよ。」
「それは、1局目の話?それとも2局目の話?」
「両方ともさ。1局目はW竜王が、2局目はH名人が勝ったよ。」
「H名人とW竜王の竜王戦は1勝1敗になったね。」
「2局ともまだ並べてないけど、どんな将棋だったの?」
「出だしは普通に76歩、34歩から始まったんだけど、
 たった11手で詰んじゃったんだよ。
 W竜王の最後の手は、3段目に駒を打つ手だったけど、
 金銀を打つ手ではなかったよ。
 あと、W竜王の指し手には不成は無かったけど、
 H名人は小駒の不成を2回も指したよ。」
「それは、1局目の話?それとも2局目の話?」
「両方ともさ。1局目はW竜王が、2局目はH名人が勝ったよ。」
[69]
・13手で詰み
・とどめは金右 ※
・成る手なし
・王手5回

※ 「寄」や「引」などの代用は×。純粋な右か左の選択の「右」です。
[70]
・12手詰
・先手はある一つの駒を一手おきに指した(1,5,9手目か、3,7,11手目)
・使った駒は全部で3種類
・敵陣に入った駒はなく、玉は自陣から出ない
・後手は同じ筋の手を連続で指さなかった

「侵入せず」シリーズです。
同じ詰め上がりは無いと思うんですが。
[71]
・13手で詰み
・とどめは金右 ※
・最終手以外に4連続王手があった。
・成る手はなかった。

※ 「寄」や「引」などの代用は×。純粋な右か左の選択の「右」です。
[72]
●第1問
「11手で詰ましたって?どんな将棋だったの?」
「僕は9手目同飛不成、11手目は同角不成だったよ。
 相手は最初に玉を動かしていたね。」
[73]
●第2問
ある将棋に関する情報です。
「12手で詰んじゃったよ。」
「両者とも端の手があったよ。」
「3手目は、玉の横に金を動かす手だったよ。」
「駒を取る手は後手の最後の2手だけだったけど
 どちらも不成の手だったね。」
[74]
・11手で詰んだ
・駒頭への着手は玉飛角金銀桂香歩頭への1回ずつだけだった
・歩頭の着手は成駒だった
・不成禁止

注) 初手に48飛とすると今後一切金頭(42、62、68)への着手は不可です。他も同様です
[75]
<第2問>
・11手で詰み
・相手の角の横隣に角を打った
・金は動きも取られもしなかった
・止めは4筋の着手
[76]
妻「将棋しましょ」
夫「やだよ。おまえ強すぎるんだもん」
妻「じゃあハンデつけるわよ」
夫「どんなハンデなんだい」
妻「わたし、おしとやかですから、あなたの3歩後ろを歩いていきますわ」
夫「どういう意味?」
妻「あなたが指した3手後に同じ筋の手を指しますわ」
夫「そこまでいうなら、僕は初手から右の筋から順に指していってやるよ」
妻「ほほほ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
夫「負けました。まだ12手かよ」
妻「歩の手は1手だけでしたわね」
夫「僕が同じ駒を2回だけ続けて使ったことはなかったんだけどなぁ」

(条件)
(1)12手詰
(2)先手は1筋から左に順に着手した
(3)後手は4手目から1筋から右に順に着手した
(4)歩の手は1手だけ
(5)先手が同じ駒を2連続で使ったことはない※
※もし2連続で使ったら、3連続以上で使ったことになります
[77]
「昨日、推理将棋センターで指した相手が初心者でね、
 玉をそれまで居た事がない場所に動かす手しか指さないんだ。」
「それは楽勝だね。」
「うん、そのくせ負けず嫌いで『もう1局!』の連発で、
 結局3局も指して、全部11手で僕が詰まして勝ったよ。
 しかもどの将棋も最後は3連続王手で一方的だったね。」
「つまり、3局とも同じ手順だったのかい?」
「いや、そうじゃない。3局とも88角が敵陣に成る手があったけど、
 1局目は成った角が成った地点から動いて、
 2局目は成った角が成った地点で取られて、
 3局目は成った角は成った地点から動きも取られもしなかったよ。」

さて、この3局はそれぞれどんな将棋だったのでしょうか?

3局セットで、いずれも易しい11手詰です。多数の解答をお待ちしています。
[78]
(1)10手詰め
(2)端で駒を取った「後手は」その次の「手番」で、取った駒を
  「9段目」に打った。
(3)初手は歩。
(4)不成なし。
[79]
某大学の推理将棋講座の授業風景です

教授「この9手で詰んだ将棋を適切に説明してくれ」
生徒A「駒を成る手がありませんでした」
生徒B「先手が同じ場所に2度駒を打ちました」
生徒C「後手は一つの筋の手しか指しませんでした」
生徒D「はい、教授。それから・・・・・・」
教授「待て待てD君、すでに説明は尽くされとるだろう」

・9手で詰み
・先手が同じ場所に2度駒を打った
・後手は一つの筋の手しか指さなかった
・成る手なし
[80]
「昨日、面白い将棋を見たよ。」
「僕も別の場所で面白い将棋を見たよ。」
「お互い、同じ2つの筋に交互に着手し続けたんだ。」
「奇遇だね。僕が見た将棋もそうだったよ。」
「それで、たった11手で詰んじゃったよ。」
「奇遇だね。僕が見た将棋もそうだったよ。」
「不成が1回だけ出てきたよ。」
「そこが違うな。僕が見た将棋は成りも不成もなかった。」

さて、それぞれどんな将棋だったのでしょうか?

●第1問
(1)11手で詰み
(2)どちらも同じ2つの筋に交互に着手し続けた。(順番不問)
(3)不成が1回だけあった。

(補足)
条件(2)の「順番不問」とは、例えば先手がA筋、B筋、A筋、B筋、A筋、B筋という順で着手したとすれば、後手は、
(a)A筋、B筋、A筋、B筋、A筋の順に着手した
(b)B筋、A筋、B筋、A筋、B筋の順に着手した
のいずれかであり、(a)(b)どちらでも構わないという意味です。

[81]
・10手詰
・とどめは銀を取る手
・33の歩と22の角と88の角は釘付け
・7手目は銀
・先手に3連続で動いた駒があった
[82]
・10手詰
・とどめは銀を取る手
・37の歩と22の角と88の角は釘付け
・7手目は銀
[83]
・12手詰
・同○、同○という駒を取り合う連続手があり、とどめも同○だった(※)
・敵陣に入った駒はなく、玉も自陣から出ない
・初手は銀
・終局時端に大駒があった

(※)同○は、同じ駒である必要はありません。
[84]
「昨日、また面白い将棋を見たよ。」
「まさか、またお互い、同じ2つの筋に交互に着手し続けて、
 11手目で詰んだ、んじゃないだろうね?」
「そのまさかさ。今度は2手目と10手目に同じ駒を動かしてたよ」 

さて、今度はどんな将棋だったのでしょうか?

(1)11手目で詰み
(2)どちらも同じ2つの筋に交互に着手し続けた。(順番不問)
(3)2手目と10手目は同じ駒の手だった

(補足)
条件(2)の「順番不問」とは、例えば先手がA筋、B筋、A筋、B筋、
A筋、B筋という順で着手したとすれば、後手は、
(a)A筋、B筋、A筋、B筋、A筋の順に着手した
(b)B筋、A筋、B筋、A筋、B筋の順に着手した
のいずれかであり、(a)(b)どちらでも構わないという意味です。

[85]
「11手で詰ましたよ。ボクが相手の馬に当てて馬を寄ったら、悠然と香先の歩を
突いてきたんだ。止めは駒を打つ手じゃなかったよ」

(条件)
(1) 11手で詰み
(2) 後手の馬に当てて先手が馬を寄ったら、後手は香先の歩を突いた
(3) 止めは駒を動く手

※香先の歩:自分の香車の先にある最初の駒の「歩」

[86]
「隣の12手で詰んだ将棋、風変わりだったね」
「うん、相手の大駒の隣に大駒を打つ手が3回もあったからね」
「それも、頭、下、横と違う位置関係だったね」
「成る手は飛成の一度だけで、初手も飛車だったな」

(条件)
・12手で詰み
・相手の大駒の隣に大駒を打つ手が「頭」「下」「横」の3度あった(順不同)
・初手は飛車
・駒を成る手は飛成が一度だけ
[87]
・13手詰
・先手の初期配置の飛車角は共に成ったが、先手の大駒の手は3手だけ(※)
・6手目は駒取り
・先手の取った駒は歩が2枚だけ
・最終手は角成り
・金銀釘付け

(※)取った駒ではなく、最初にある駒と言う意味です。
   成る場所はどこでも構いません。

[88]
(1)10手詰め
(2)3手目と4手目、5手目と6手目、7手目と8手目は
  それぞれ別の同じ筋の手で、その筋は先手から見て右から順※
(3)成る手も、駒打ちもなし。
※3、4手目がX筋、5,6手目がY筋、7,8手目がZ筋なら X<Y<Zの意味です。
[89]
ある将棋に関する情報です。

「12手で詰んじゃったよ。」
「初手も最終手も金を動かしたけど、同じ金ではなかったね。」
「王手を4回見たけど、4回とも5筋の玉に対する王手だったね。」
「後手は3手連続で不成の手を指していたよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>

(1)12手で詰み。
(2)初手と最終手は、それぞれ異なる金を動かす手だった。
(3)5筋に居る玉に対する王手が4回あった。
(4)後手は3連続で不成の手を指した。

(補足)

・条件2で、例えば初手に動かした金を後手が取って打って、
 最終手にその金を動かしたら「同じ金」なので条件違反です。
 最終手で自陣に居た金を動かす、あるいは初手の金とは
 別の金を取って打って動かすのは問題ありません。

・条件3で王手4回は先手後手どちらでも良く、また5筋以外の
 場所に居た玉への王手が他にあってもかまいません。