推理将棋コミュ 作品一覧 No.601〜No.700
No. 通し番号 作者名 発表日時 手数 題名 完全性 備考
601−1 781 dsk 平成21年3月7日 14 雑談  第1問[1]  
601−1 782 dsk 平成21年3月7日 14 雑談  第2問  
602-1 783 橘圭伍 平成21年3月7日 7 7手詰2題(C+)[2]  
602-2 783 橘圭伍 平成21年3月7日 7 7手詰2題(C+)   
603 784 タラパパ 平成21年3月11日 11 さらば友よ(3) [3]  
604 785 ミニベロ 平成21年3月13日 20 DON QUIJOTE 20手[4]  
605 786 dsk 平成21年3月13日 10 景気の悪い将棋  [5]  
606-1 787 ミニベロ 平成21年3月18日 10 伊藤三兄弟 端の駒 10手 おもちゃ箱 25−3
606-2 788 ミニベロ 平成21年3月18日 10 伊藤三兄弟 端の駒 10手  おもちゃ箱 25−1
606-3 789 ミニベロ 平成21年3月18日 10 伊藤三兄弟 端の駒 10手  おもちゃ箱 25−2
607-1 790 dsk 平成21年3月19日 9 弟子の見た将棋(9手2題)  おもちゃ箱 23−2
607-2 791 dsk 平成21年3月19日 9 弟子の見た将棋(9手2題)  おもちゃ箱 23−3
608 792 タラパパ 平成21年3月27日 11 祝!WBC優勝[6]  
609 793 まさ 平成21年3月27日 15 馬はどう動いた?   [7]  
610-1 794 ミニベロ 平成21年3月28日 11 三捨利警部シリーズ 4畳半二間密室事件[8]  
610-2 795 ミニベロ 平成21年3月28日 15 三捨利警部シリーズ 4畳半二間密室事件  [9]  
611 796 まさ 平成21年3月28日 13 総評3(旧作リメイク)[10]  
612-1 797 まさ 平成21年3月30日 12 遅すぎた改心[11]  
612-2 798 まさ 平成21年3月30日 12 遅すぎた改心  [12]  
613 799 ミニベロ 平成21年3月31日 10 槍の頭(旧作リメイク)[13]  
614 800 まさ 平成21年4月2日 18 全駒帰還[14]  
615 801 魚熊 平成21年4月3日 12 口は災いのもと[15]  
616 802 タラパパ 平成21年4月3日 11 仲良く4連続移動[16]  
617-1 803 dsk 平成21年4月5日 9 理詰めの問題(9手3題) [17]  
617-2 804 dsk 平成21年4月5日 9 理詰めの問題(9手3題)  詰将棋パラダイス 第46問
617-3 805 dsk 平成21年4月5日 9 理詰めの問題(9手3題)    詰将棋パラダイス 第63問
618 806 まさ 平成21年4月6日 18 虹を追ったあゆみ[18]  
619 807 dsk 平成21年4月6日 16 7種同○ [19]  
620 808 ミニベロ 平成21年4月7日 12 合駒はしたけれど 12手[20]  
621-1 809 まさ 平成21年4月7日 9 練習問題7 (9手詰4題) [21]  
621-2 810 まさ 平成21年4月7日 9 練習問題7 (9手詰4題)  [22]  
621-3 811 まさ 平成21年4月7日 9 練習問題7 (9手詰4題)  [23]  
621-4 812 まさ 平成21年4月7日 9 練習問題7 (9手詰4題)  [24]  
622-1 813 魚熊 平成21年4月9日 15 王手たくさん、不成もたくさん[25]  
622-2 814 魚熊 平成21年4月9日 15 王手たくさん、不成もたくさん  [26]  
623 815 ミニベロ 平成21年4月10日 12 香の物 12手[27]  
624-1 816 まさ 平成21年4月12日 10 2つの筋の攻防[28]  
624-2 817 まさ 平成21年4月12日 16 2つの筋の攻防  [29]  
625 818 タラパパ 平成21年4月15日 12 あまりに遅い改心[30]  
626 819 魚熊 平成21年4月16日 13 会心の改心[31]  
627 820 まさ 平成21年4月18日 18 自陣横断[32]  
628 821 けんちゃん 平成21年4月21日 12 まっしゃん作  ×  
629 822 たけとひで 平成21年4月21日 5 たったの5手詰!?[33]  
630 823 たけとひで 平成21年4月24日 7 カメレオン・アーミー (7手)   [34]  
631-1 824-1 ミニベロ 平成21年4月24日 8 天竺?  習作2作    
631-2 824-2 ミニベロ 平成21年4月24日 9 天竺?  習作2作    
632 825 まさ 平成21年4月29日 10 町内迷人戦(13) 角の活躍  [35]  
633 826 かずひで 平成21年5月11日 10 玉は戻れない  ×  
634 827 ミニベロ 平成21年5月13日 12 焦点の成り 12手  [36]  
635-1 828-1 Norman 平成21年5月18日 14 虹色の焦点  [37]  
635-1 828-2 Norman 平成21年5月18日 15 虹色の焦点  [38]  
636 829 はてるま 平成21年5月21日 11 3歩あっても詰みはなし[39]  
637 830 けいたん 平成21年5月27日 12 とどめはこの一手  [40]  
638-1 831-1 dsk 平成21年5月30日 9 そういう手があった(9手3題)   [41]  
638-2 831-2 dsk 平成21年5月30日 9 そういう手があった(9手3題)   [42]  
638-3 831-3 dsk 平成21年5月30日 9 そういう手があった(9手3題)   [43]  
639 832 魚熊 平成21年5月31日 18 我が道を行く[44]  
640 833 橘圭伍 平成21年6月12日 11 旧作改作図  ×  
641 834 タラパパ 平成21年6月12日 11 2手目が敗因?[45]  
642 835 dsk 平成21年6月16日 11 8手目の局面から同じ? [46]  
643 836 けいたん 平成21年6月18日 11 無意味な王手飛車  ×  
644-1 837-1 dsk 平成21年6月21日 11 手数違い同一局面[47]  
644-1 837-2 dsk 平成21年6月21日 9 手数違い同一局面    
645 838 奥野眞氏  平成21年6月25日 13 奥野眞氏の作品  詰将棋パラダイス 第54問
646 839 dsk 平成21年6月29日 9 飛車の駒(9手)   [48]  
647 840 dsk 平成21年7月1日 18 金打のお返し  [49]  
648-1 841-1 dsk 平成21年7月8日 9 W警部の休暇 事件1  [50]  
648-2 841-2 dsk 平成21年7月8日 9 W警部の休暇 事件2  [51]  
648-3 841-3 dsk 平成21年7月8日 9 W警部の休暇 事件3  [52]  
649 842 橘圭伍 平成21年8月1日 9 駒頭シリーズ ×  
650 843 dsk 平成21年8月1日 9 不当に早い将棋[53]  
651 845 けいたん 平成21年8月25日 17 2度両王手  [54]  
652 846 けいたん 平成21年9月7日 9 42飛の手あり[55]  
653 847 けいたん 平成21年9月9日 11 とどめは36歩  [56]  
654 848 タラパパ 平成21年9月11日 11 同じ場所に同種の駒打ち[57]  
655 849 けいたん 平成21年9月14日 11 とどめは36歩タラパパバージョン   詰将棋パラダイス 第58問
656 850 けいたん 平成21年9月18日 11 1/8  [58]  
657 851 KOZMA 平成21年9月20日 10 初手玉上がり 詰将棋パラダイス 第65問
658 852 まさ 平成21年9月20日 12 2つの筋の成駒  [59]  
659 853 へっぽこ 平成21年9月22日 19 斜めにしか動かない馬[60]  
660 854 へっぽこ 平成21年9月24日 23 先後とも1枚しか動かさないその3[61]  
661 855 まさ 平成21年9月27日 27 気の合う相手  [62]  
662 856 奥野眞氏  平成21年9月27日 11 奥野 眞氏の作品 詰将棋パラダイス 第71問
663 857 金子清志氏 平成21年9月27日 14 金子清志氏の作品  ×  
664 858 へっぽこ 平成21年9月28日 20 専守防衛[63]  
665-1 859 まさ 平成21年10月2日 20 馬鋸3題[64]  
665-2 860 まさ 平成21年10月2日 25 馬鋸3題    
665-3 861 まさ 平成21年10月2日 35 馬鋸3題    
666 862 タラパパ 平成21年10月2日 20 囲い過ぎが敗因  ×  
667 863 へっぽこ 平成21年10月2日 15 居玉は避けたけれど ×  
668 864 タラパパ 平成21年10月3日 11 引っ込み思案[65]  
669 865 橘圭伍 平成21年10月3日 14 延長してみた ×  
670 866 まさ 平成21年10月3日 14 4筋の歩はどこにいた?[66]  
671 867 へっぽこ 平成21年10月4日 16 専守防衛2  [67]  
672 868 dsk 平成21年10月6日 10 歩の着手  [68]  
673 869 dsk 平成21年10月6日 10 金底の歩岩よりも固し  [69]  
674 870 へっぽこ 平成21年10月7日 16 雪隠の狙撃手  [70]  
675-1 871 dsk 平成21年10月8日 10 5へのこだわり  [71]  
675-2 872 dsk 平成21年10月8日 10 5へのこだわり    
676-1 873 まさ 平成21年10月8日 16 自陣のみの手で詰み 習作3題  [72]  
676-2 874 まさ 平成21年10月8日 16 自陣のみの手で詰み 習作3題   
676-3 875 まさ 平成21年10月8日 22 自陣のみの手で詰み 習作3題   
677-1 876 dsk 平成21年10月8日 10 角打 vs 飛打  [73]  
677-2 877 dsk 平成21年10月8日 10 角打 vs 飛打    
678 878 ろっしー 平成21年10月10日 29 一途な私たち  ×  
679 879 まさ 平成21年10月11日 16 気まぐれな飛車  ×  
680-1 880 dsk 平成21年10月11日 10 大駒を自陣に成ったが...   [74]  
680-2 881 dsk 平成21年10月11日 10 大駒を自陣に成ったが...   
681 882 ろっしー 平成21年10月12日 18 一途なイカナゴ  [75]  
682 883 けいたん 平成21年10月12日 12 ひとすじに動かす  ×  
683 884 まさ 平成21年10月12日 17 寄り切り  [76]  
684 885 まさ 平成21年10月19日 17 気まぐれな角  [77]  
685 886 dsk 平成21年10月19日 10 57への成駒  [78]  
686-1 887 dsk 平成21年10月21日 10 本格ミステリーW警部の事件簿 パートIII 同時10手詰め事件  [79]  
686-2 888 dsk 平成21年10月21日 10 本格ミステリーW警部の事件簿 パートIII 同時10手詰め事件   
687-1 889 まさ 平成21年10月23日 25 深追い  [80]  
687-7 890 まさ 平成21年10月23日 15 深追い   
688 891 はてるま 平成21年10月24日 14 銀のダンス   詰将棋パラダイス 第59問
689 892 まさ 平成21年10月26日 18 町内迷人戦(14) 2筋の攻防  [81]  
690 893 へっぽこ 平成21年10月27日 24 自陣のみ、1枚の駒のみで詰み  ×  
691 894 まさ 平成21年10月27日 18 わが道を進むのみ  [82]  
692-1 895 dsk 平成21年10月29日 9 飛取りの位置が3人とも違う  [83]  
692-2 896 dsk 平成21年10月29日 9 飛取りの位置が3人とも違う   
693-1 897 dsk 平成21年10月30日 9 31角打  [84]  
693-2 898 dsk 平成21年10月30日 9 31角打   
694-1 899 dsk 平成21年10月30日 9 軽い9手  [85]  
694-2 900 dsk 平成21年10月30日 9 軽い9手  [86]  
694-3 901 dsk 平成21年10月30日 9 軽い9手   詰将棋パラダイス 第91問
695-1 902 まさ 平成21年10月31日 40 タダ取り全駒  [87]  
695-2 903 まさ 平成21年10月31日 42 タダ取り全駒  ×  
695-3 904 まさ 平成21年10月31日 44 タダ取り全駒  [88]  
696-1 905 dsk 平成21年10月31日 11 同5 vs 同7  [89]  
696-1 906 dsk 平成21年10月31日 17 同5 vs 同7   
697 907 まさ 平成21年11月2日 14 気の合う相手2  [90]  
698-1 908 dsk 平成21年11月3日 9 気の合う相手ミニ  [91]  
698-2 909 dsk 平成21年11月3日 11 気の合う相手ミニ   
699 910 dsk 平成21年11月3日 14 気の合う相手3  [92]  
700-1 911 まさ 平成21年11月8日 43 全駒詰  [93]  
700-2 912 まさ 平成21年11月8日 41 全駒詰   
               
               

[1]
まささんの「王様の家来(6)」でのタラパパさんとの
雑談から生まれました。第1問はタラパパさんとの合作です。

第1問
・14手で詰み
・先手は香桂銀金角飛玉を着手しない
・駒取は先手が「同○」と取る1回だけ
・先手が2手以上連続着手した筋は2つあった
・最終手は成る手

第2問
・14手で詰み
・先手はある筋の歩の着手を2連続以上した後、
 別の1つの筋の歩の着手を4連続以上して終った(※)
・後手が4手目に着手した駒が37に成った
・後手の着手には3筋の着手が4手以内しか含まれなかった

※ 歩の着手 =「と金」を動かすのはNG、歩を成るのはOK
※ 2連続のあと5連続か、3連続のあと4連続かは内緒です

[2]
【第1問】
1)7手で詰んだ
2)ルールはマドラシ
3)王手が3回あった

*マドラシ:同種の敵駒が互いの利きに入ると利きがなくなる
      但し、玉は互いの利きに入ることはできない


【第2問】
1)7手で詰んだ
2)ルールはキルケ
3)王手が3回あった

*キルケ
1.駒が取られると最も近い将棋での指し始め位置に駒が戻される
(5筋で取られた場合の復活位置の選択権は取った側にある)
2.戻せないときは持駒になる
3.玉は取られても戻らない
4.成駒は生駒として復活する
5.復活位置は、/○○で示す

とりあえず、試作品
変身物との複合が玉が飛びまくって面白いかもしれません    
[3]
「さっきの将棋見た?駒を打つ手が一度もないまま11手で詰んじゃたやつ」
「ああ、居玉を避けた玉が、3連続着手で歩頭に上がった筋悪将棋のことだね?」
「後手は8手目には動けなかった角を10手目に動かしたし、先手も9手目に角を成ったし、きちんと大駒は活用していたけどね」
「筋の悪さがうつる前に忘れようっと」
「君よりは筋がいいと思うけどな」
[4]
・20手詰
・後手の着手はすべて自陣内で、4手目以降は2枚の駒を交互に使った
・5手目に角が不成で一コマ引いた
・王手4回


「鳴かず飛ばず」「張子房」「墨守」に続く自陣シリーズの最後です。
4作とも「解いてみろ」という作品ではなく、
手順を楽しんでいただく趣向です。

この自陣シリーズのもう一つのテーマが、
「推理将棋に物語性を織り込むことが出来るか」ということだったのですが、
果たしてうまくいったでしょうか。
解答と共に短評も書いていただければ幸いです。

それではドンキホーテとロシナンテ、いざ、冒険の旅へ!
[5]
将棋を指し終わった二人が何やら話をしています。

「最近、景気悪いねぇ」
「全くだねぇ。金銀の手が無かったもんねぇ」
「なんだ、先刻の俺が10手で詰ませた将棋のことか。
 君が不成なんて景気の悪いことをするからだよ。
 折角景気よく、2人合せて3連続で同じ種類の駒を5筋に指したのに」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?推理してみて下さい。

<条件>
・10手で詰み
・金銀の着手なし
・先後合せて3連続で、5筋に同種駒を着手した(※)
・先手が不成を指した

※ 生駒と成駒は区別。駒を成る手は生駒の着手。
  例:13と→「と金」の着手、13歩成→「歩」の着手
[6]
「閑古くん、浮かない顔してるけど」
「ああ、WSC(ワールド推理将棋クラシック)の決勝で、宿敵二本田くんに負けちゃってさ」
「ボクもテレビで見たよ。韓国は思ったより取られたんじゃないかな」
「ボクのほうだって、しっかり駒を取ったよ」
「最後は3-5だったよね?」
「違うよ、25で詰まされたんだよ」
「イチローに打たれて止めを刺されたね」
「そうなんだ、16に打たれたのが止めで、あっさり11手で詰まされちゃったんだ」
「敬遠すべきだったよ」
「不成が2回あってね....ん?少し話が合わないんだけど何の話してるの?」

・11手で詰み
・先手も後手も駒を取った
・25玉に16への駒打ちで詰んだ
・不成2回

※時事ネタというだけの芋筋で

[7]
「隣の将棋は、駒取りがないうちに、たった15手で詰んじゃったね。」
「先手の馬が6回も動いたね。最初は4段目へ、最後は1段目への動きだった。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)15手で詰み。
(2)駒を取る手はなかった
(3)先手の馬が最初に動いた場所は4段目、6回目に動いた場所は1段目だった。

[8]
事件A 11手

「警部、11手詰の密室事件です。
 被害者は51と52だけしか使っていません」
「成る手はあったかね」
「成る手はありません。あと7筋が使用された痕跡もありません」
「なるほど。初歩的な手口だね」

どうやら簡単な事件のようです。

・11手詰
・後手は51と52の2マスだけ使用
・7筋の手はない
・成る手なし
[9]
事件B 15手

「警部、また密室事件です。今度は15手詰ですが、
 やはり被害者は51と52だけしか使っていません」
「とどめは不成りで歩を取っているのだね」
「はい。5回目の不成りはすべて駒を取っています。
 他に、王手は2回のようです」
「なるほど。巧妙に仕組んでいるようだが見えすいた手口だね」

こちらもさほどの難事件ではないようです。

・15手詰
・後手は51と52の2マスだけ使用
・最終手の歩を取る手を含め5回の不成りはすべて駒を取る手だった
・王手2回

[10]
「13手で先手の勝ちとなりました。K九段、総評をお願いします。」
「後手は4手目51へ金を寄る変則的な立ち上がりでしたね。
 先手が角を打った直後に後手も角を打った辺りでは長期戦かと
 思いましたが、先手は3連続桂跳ねまでで見事に後手玉を
 詰ませてしまいました。先手は不成の手を3回も指すなど、
 総じて先手の華麗な指し回しが光った一局でした。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)13手で詰み
(2)4手目51へ金を寄った
(3)先手が角を打った次の手で後手も角を打った
(4)先手は最後の3手(9・11・13手目)3連続で桂を跳ねた
(5)先手の不成が3回あった

当コミュニティへ初出題した作品のリメイクです。
当時はとにかく難しく作りたいと考えていましたが、同じ素材
でも比較的易しく手順解析できる条件にしたつもりです。
旧作には既に多くの方から解答頂いていますが、初見の方、
余詰にお気付きの方はどんどん解答・指摘をお寄せ下さい。

[11]
●第1問
不慣れな居飛車で対局を始めた三間飛車党のM君。
勝手がわからず、結局9手目に28飛を78飛と振ったものの、
時既に遅く、結局12手目の桂打ちで詰まされてしまいました。
ちなみにこの将棋で歩以外に取られた駒は、89で取られた
桂だけだったそうです。さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)12手で詰み
(2)先手は9手目に28飛を78飛と振った。
(3)歩以外に取られた駒は、89で取られて最終手に打たれた桂だけ。※
  ※取られた歩は1枚とは限りません。
[12]
●第2問
初手58飛と、不慣れな中飛車で対局を始めた居飛車党のN君。
勝手がわからず、結局11手目に58飛を28飛と振り戻したものの、
時既に遅く、結局12手目の桂打ちで詰まされてしまいました。
ちなみにこの将棋で歩以外に取られた駒は、89で取られた
桂だけだったそうです。さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)12手で詰み
(2)初手58へ振った飛を、11手目に58から28へ振り戻した。
(3)歩以外に取られた駒は、89で取られて最終手に打たれた桂だけ。※
  ※取られた歩は1枚とは限りません。
[13]
・10手詰
・自香頭に駒を取って成る手があった

旧作のリメイクです。
割と気に入っている詰め上がりなので、
無理やり1条件に直しました。
御存知ない方は是非どうぞ。
[14]
N君がたった18手で詰まされてしまった将棋の終局図は、
40枚の駒全てが、その駒が初形でいた場所にあったそうです。
またこの将棋では、9筋の手や、不成の手があったそうです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)18手で詰み
(2)終局時、全ての駒はその駒が初形で置かれていた場所に居た。
(3)9筋の手と、不成の手があった。

言うまでもありませんが、初形に置かれていた場所にありさえすれば、
成駒になっていようが相手方の駒になっていようが不問です。

先手の88角を例に取ると、88角が33角成〜88馬と戻っていたり、
後手に取られて後手がその角を88に打っている形などは条件に
適合しますが、後手の22角が88角成としている形は条件外れと
なります(88にいる馬は、初形では22に居た駒なので)。

[15]
「いやぁ、口は災いのもとだねぇ」
「どうしたんだい」
「いやこの間、女房に内緒で将棋を指したんだ」
「それで?」
「ばれちゃいけないと思って、棋譜を消したんだけど、『口』のつく字だけ
 消し忘れちゃったら、そこから足がついちゃったよ」
「どんな棋譜なんだい?」
「これさ」

xxx xxx xxx 同x xxx 同x xxx xxx xxx右 同x xxx 同x まで12手で詰

「最初に角道を開けなかったのまでばれちゃったよ」
「ふむ、奥さんもなかなかやるなぁ」

注:田や日のように口から線が延びているものや、四のように口の中に線のあるものは
  消されています。純粋に口の付く字だけ残っています。またxの数と実際の棋譜の
  文字数は無関係です。

[16]
「11手で詰まされましたか。と金を取って優勢になったつもりでしたが」
「お互いに一つの駒を4連続で動かしたのに、今回は私のほうに指運がありました」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)11手で詰み
(2)後手は「と金」を取った
(3)先手も後手も、一つの駒を4連続で動かした

完成度という点で、気になっていた旧作のリメイクです。
当時はとにかく簡単には解かせないぞとばかり、ややこしい条件設定をしていましたが、完成した作品にすべく、まささん、ミニベロさんに倣ってリメイクしてみました。
[17]
第1問
「さっきの将棋の将棋どうなった?
 5手目に63に駒を打ったところまで見たんだけど」
「9手目の4筋の手で詰んだよ。成る手はなかったね」



[18]
「たった18手で詰ましたって?どんな将棋だったの?」
「4手目から7手連続で、直前に相手が動かした駒を同じ
 1枚の駒で取っていたら自然に勝勢になったよ。
 勝ちを確信したのは角を取りながら駒を成った時だね。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?
[19]
まささんの問題を考えているときに出来たものです。
条件は多めで拙いですが、よろしく御願いします。

会話文から分かるように16手で詰んでいます。また、
安い順とは「歩香桂銀金角飛玉」の順であるとし、
駒の種類に関しては成生の区別はしないものとします。

後手「4手目から連続で『同○』とこれまで取ったことの
   ない種類の駒を取り続けたら7枚目の駒を取ったとき
   に空き王手で先手玉が詰んだよ。1筋の駒も取ったよ」

先手「僕は最後3手を安い順に指したよ。
   成った回数は合計3回だったよ」
[20]
・12手詰
・生駒の王手に対して連続で合駒をしたのに頭金を打たれて詰み
・歩の手は2手だけあったが初手は歩ではない

頭金・・・玉の頭に金の手です。

自玉の頭に金、のような怖い順も考えられますが、
今回は「打つ」ですので、そのようなことはありません。

詰む場所さえ推理できれば易しい「頭金」です。


※・歩の手は2手「だけ」あったが初手は歩ではない

だけ、を追加しました。3手は駄目をはっきりさせました。
[21]
●第1問
「君が相手の玉角金銀の4枚が効いている場所に飛を打ったのは見たけど、
 あれからどうなったの?」
「総手数9手で詰んじゃったよ。」



[22]
●第2問
「君の45桂の直後に相手が52金直としたよね。あれからどうなったの?」
「総手数9手で詰んじゃったよ。」
[23]
●第3問
「72金上と指した局面は双方持駒なしだったよね。あれからどうなったの?」
「総手数9手で詰んじゃったよ。」
[24]
●第4問
「相手が88角成と指した直後、君が62金としたよね。あれからどうなったの?」
「相手の次の手はちょっと意外だったけど、結局総手数9手で詰んじゃったよ。」
[25]
第1局
「気持ち良く王手をかけてたさっきの将棋はどうなった」
「5手目からずっと王手をかけて、15手で詰ましたよ」
「どんな将棋だったんだい」
「不成を5回指したな。相手は2つの筋しか使わなかったけど、
 同じ場所に指したのは1回だけだったよ。それから持ち駒を
 使い切って詰ましたのが、気持ちよかったな」

[条件]
(1)15手詰め
(2)先手は5手目から終局まで連続王手をかけた。
(3)不成5回
(4)後手の着手は2つの筋だけだが、同じ場所への着手は1回(2手)だけ。
(5)終局時先手に持ち駒なし。
[26]
第2局
「今度も気持ちよ良さそうに王手をかけてたねぇ」
「3手目からずっと王手をかけて、15手で詰ましたよ」
「どんな将棋だったんだい」
「王手が1回多い分不成は4回しか指せなかった。今度も相手が2つの筋
 しか使わないもんだから、こっちも3つの筋しか使わなかったけど、
 同じ場所には1回しか着手しなかったよ。」

[条件]
(1)15手詰め
(2)先手は3手目から終局まで連続王手をかけた。
(3)不成4回
(4)後手の着手は2つの筋だけ。
(5)先手の着手は3つの筋だけだが、着手地点の重複なし
[27]
・12手詰
・先手も後手も不成りで香を取った
・先手は初手78銀以下、駒ランク下から順の着手
[28]
●第1問
「この棋譜は珍しいな。たった10手で詰んでいる。」
「先手は最後の手を含めて4手も同じ筋に指しているな。」
「後手もその同じ筋に、最後の手を含めて4手指しているよ。」
「別の筋に指した残る1手ずつも、どちらも同じ筋だね。」

<条件>
(1)10手で詰み
(2)両者とも、最後の手を含む4手を同じある筋、残る1手を別の同じある筋に指した。
    「両者ともA筋に4手、B筋に1手着手したが、9手目・10手目はA筋。」
    という事です。
[29]
●第2問
「この棋譜も珍しいな。たった16手で詰んでいる。」
「先手は2つの筋に交互に指し続けているな。」
「後手も直前の先手の手と同じ筋の手を続けているよ。」
「最後に「上」が付く手で詰んだのも珍しいね。」

<条件>
(1)16手で詰み
(2)先手も後手も、同じ2つの筋に、同じ順番で交互に着手し続けた。
    先手・後手共に、X筋、Y筋、X筋、Y筋…の順に着手したという事です。
(3)最終手は棋譜表記で「上」が付く手。
[30]
不慣れな居飛車で対局を始めた振り飛車党のT君。
勝手がわからず、歩を突くことすら忘れて指し続け、
11手目に28飛を88飛と振ったものの、時既に遅く、
結局12手目の桂打ちで詰まされてしまいました。
ちなみにこの将棋で歩以外に取られた駒は、89で取られた
桂だけで、途中で不成による王手があったそうです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)12手で詰み
(2)先手は歩を突かなかった。
(3)途中で不成による王手があった。
(4)11手目に28飛を88飛と振った。
(5)歩以外に取られた駒は、89で取られて最終手に打たれた桂だけ。※
  ※取られた歩は1枚とは限りません。
[31]
不慣れな居飛車で対局を始めた振り飛車党のK君。いらいらしながら対局を
続けていたが、ついに辛抱しきれずに13手目に飛車を横に動かしたら、それで
勝ってしまったという。成る手はおろか金銀の手もなかったが、王手は4回も
掛けた彼は同種の駒を3連続で使ったという。彼が2度動かした駒はとられた
この将棋はどんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)13手詰め
(2)成る手も金銀の手もなし
(3)王手4回
(4)先手は同種の駒を3連続で使った。
(5)13手目の初めての飛車の手は横移動。
(6)先手が2度動かした駒はとられた。

[32]
後手番となって専守防衛の方針で自陣内の着手だけする事に決めたN君。
一方の端からもう一方の端へ向かって順番に1筋ずつ隣の筋の手を指して
いたら、なんと18手目に指した端の手で相手が詰んでしまいました。
この将棋では、N君も相手も、それぞれ3手以上連続で動かした駒が
1枚ずつあったそうですが、それ以外の駒を連続して動かす事はなかった
そうです。さて、どんな将棋だったのでしょうか?

[33]
「フェアリールールの将棋で、後手玉は5手で詰んだよ。」
「王手の瞬間に、王は王手をかけている駒と同じ動き方になるルールだっけ。」
「駒を成る手はなかったよ。」

 Transmuted Kingsと呼ばれる詰チェスのルールです。

[34]
「カメレオンというルールを知ってる?」
「王と歩以外の盤上の生駒は、その升目から動くたびに香→桂→銀→金→角→飛→香の順で種類が変わるルールだね。」
「そのルールの将棋で後手玉が7手で詰んだよ。駒の成る手はなかったな。」

Chameleon ChessではS(ナイト)→B(ビショップ)→R(ルーク)→Q(クイーン)→Sの順で変わります。
棋譜の表記は先手「9七香=桂」「9三香=桂不成」など。 「9三香不成」もOKですが盤上は桂ですよ。なお作意には直接影響しませんが、単純化のため成駒は動いても種類が変わらないものとします。
[35]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を皆に聞いてみました。

「10手目の初王手で詰んじゃったよ。」
「駒を打ったのは4筋への角打ちだけだったね。」
「そりゃそうさ、この将棋は角しか取られなかったんだから。」
「角を成る手はなかったけど、角不成は1回だけあったよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?
[36]
・12手詰
・最終手は4枚の敵の利き場所への着手で、唯一の成る手
・初手は歩ではない
・角取りに歩を突いた

[37]
(A)
「14手で指し掛けになった隣の将棋は凄かったよね」
「14手目を指した局面は、1つのマスに飛角金銀桂香歩が直接利いていて、その焦点マスの周り8マス全てに駒が居た」
「最初の2手と最後の5手の計7手は、同じ筋の手だったね。みな驚いてたなあ」

※注:7種の利きのある焦点マスには、駒が居ても居なくても構いません。
[38]
(B)
「15手で指し掛けになった隣の将棋は凄かったよね」
「15手目を指した局面は、1つのマスに飛角金銀桂香歩が直接利いていて、その焦点マスの周り8マス全てに駒が居た。また、それら8マスの駒のうち、焦点を挟んで銀と歩が点対称の位置にあった」
「最終手は駒を打ってたな」
「7度の不成も圧巻だったね。ななが重なるなあ」

※注:7種の利きのある焦点マスには、駒が居ても居なくても構いません。
[39]
「11手で打歩詰の局面になったって?」
「さすが詰棋家同士の対局だね」
「双方ともに不成もあったし」
「後手は歩3枚も持っているのに、宝の持ち腐れだね」
いったいどんな将棋だったの?

註:「11手で打歩詰の局面になった」とは、12手目歩で王手すると打歩詰の反則になってしまう局面になった、ということです。実際に歩が打たれた局面ではありません。
[40]
「うーん、12手で詰みか。
出だしは同じ筋の着手だったんだけど」
「とどめは初手に一度だけ動いた駒を成桂で取る手だったな」
「先手は3手連続で玉を動かしたね」

・12手で詰み
・出だしは先後とも同じ筋の着手
・とどめは初手に一度だけ動いた駒を成桂で取る手
・先手は3手連続で玉を動かす

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[41]
第1問
「隣の9手で詰んだ将棋は61飛という手があったね」
「でも最後ではなかったね。とどめは2段目の手だから」
「角の隣に角を打った手が面白かったね」
[42]
第2問
「隣の9手で詰んだ将棋は25桂という手があったね」
「でも最後ではなかったね。とどめは3筋に成る手だから」
[43]
第3問
「隣の9手で詰んだ将棋は54角という手があったね」
「1段目の駒を不成で動かす手もあったね」
「途中の王手はなかったみたいだよ」
[44]
(1)18手詰
(2)1つの駒が6つの駒をとりながら8連続で同じ方向に移動した。
(3)17手目は小駒
(4)成る手なし

 おもちゃ箱の推理将棋22−3の解答発表を見ながら思いついた
問題です。例によって促成栽培のため、余詰め検討不十分ですが
ご了承ください。やさしいことだけは保証します。
[45]
「負けました。たった11手で詰まされるとは」
「初手に動かしたこの駒で、2手目に動かした駒を取って有利を確信しました」
「う〜ん、2手目が敗因でしたか。ここで動かした駒を取られて、途中51に王手で打たれたんですから」

(条件)
・11手で詰み
・初手に動かした駒で、2手目に動かした駒を取った
・先手は前条件で取った駒を、途中で51に打って王手をかけた
[46]
手順前後+αを越えた同一局面詰め(1号局は魚熊さんの「奇遇」(552番)です)
を研究しておりました。

A君「11手で詰めて快勝だよ。終了図はこれさ」
B君「あれ、僕も11手で同じ図だよ。
   玉頭の歩を突いたのが悪手だったね」
A君「珍しいこともあるね。僕の対局も同じだったよ。
   棋譜はどうなってるのかな?」
《お互い棋譜を確認》
A君「最後の3手はどちらの棋譜も同じだね。
   僕の棋譜は5手目66角成、7手目44馬だよ」
B君「僕のは5手目22角成、7手目64角だね。
   7手目の角はその後成ってないよ。最後の3手
   が同じってことは8手目の局面から同じなのかな?」
A君「いや、そうとも限らないよ」

<共通条件>
・11手で詰み
・最後3手の棋譜表記と終局図が他方の局と同じ
・後手は自玉頭の歩を突いた
<A君の条件>
・5手目は66角成、7手目は44馬(※)
<B君の条件>
・5手目は22角成、7手目は64角(※)
・7手目の角は成らなかった

(※) 会話文にある通り、棋譜表記です。したがって、例えば、A君手順の4手目は66の着手ではない(もし、そうすると5手目は「同角成」となる)ことを意味します。
[47]
手数違い同一局面の実験局です。手順は馬鹿馬鹿しいくらい簡単です。

A君「初手58飛としてこの終局図で詰めて勝ったよ」
B君「奇遇だね。僕も初手58飛で同じ図で勝ったよ。
   後手の最後から2番目の指し手は玉だったよ。」
A君「僕の方もだよ。さらに6手目42玉だったよ。」
B君「あれ?僕の方も6手目は玉だけど...ってさっきの
   は6手目の話ではないの?」
A君「ということは君は9手で詰めたのかい?僕は11手
   だね。あと、5手目は4手目に指した駒を取ったよ」
B君「うん、9手だよ。僕は駒を打たなかったよ」

<共通条件>
・初手58飛
・終局図が他方と同じ
<A君の条件>
・11手で詰み
・5手目は「同」の付く手
・6手目42玉、8手目玉
<B君の条件>
・9手で詰み
・6手目玉
・先手は駒を打たなかった(※後手が打ったかどうかは不問)
[48]
A君とB君の会話です。

A君「9手で詰んだ変な将棋を見たよ」
B君「どう変だったの?」
A君「先手が盤上の飛車の駒を丁度2回動かしていたよ。
   連続ではなかったけどね」
B君「『飛車の駒』という言い方が気になるけど普通じゃない?」
A君「うん、実はその『飛車の駒』が生駒だったか、
   あるいは成駒つまり龍だったかを覚えていないんだ」
B君「なるほど。すなわち飛を2回か、龍を2回か、
   あるいは飛龍を1回ずつ動かしたんだね。他に変なことは?」
A君「角の1マス右隣に玉が居る局面があったんだ」
B君「それも普通だと思うけど。右隣と言うのは例えば、
   後手22角の右隣は32で、先手88角の右隣は78だよね」
A君「うん。そうだけど、説明の仕方が悪いのかなぁ...」

さて、A君はどんな将棋を見たのでしょうか。推理して下さいね。

<条件>
・9手で詰み
・先手は盤上の飛(龍もカウント)を丁度2回動かしたが、連続ではなかった
・角の1マス右隣に玉が居る局面があった
[49]
「僕が6手目から丁度6手連続で1つの駒を動かしたら、
 相手も同種の駒を11手目から3連続で動かしたんだよ」
「おしいね。先手も6連続なら6が3つそろったのに」
「題名見てよ。『オーメン5』って書いてないでしょ。
 という訳で、7手目に玉尻に金を打たれたお返しに、
 18手目に玉頭に金を打ったら詰みになったよ。
 金打は他になかったけど両方端の手じゃなかったよ」
「お返しの金打で快勝って訳だね」
「うん。あと、二枚の生角の間に接して駒が
 はさまっている局面もあったよ」

<条件>
・18手で詰み
・金打は、7手目の玉尻と最終手の玉頭だけで、いずれも端の手ではなかった
・後手は6手目から丁度6連続で1つの駒を動かし、先手は11手目から丁度3連続で後手と同種の1つの駒を動かした。 (※1)
・二枚の生角の間に接して駒がはさまっている局面があった。(※2)

※1 当該の駒は4手目、9手目、17手目には動いていません
※2 生角、当該の駒、生角の順に接して縦または横1直線に並んでいる局面です。

[50]
W警部の休暇中に部下から電話がかかって来た。

「警部、また9手詰の難事件3件発生です。
 今回は容疑者以外の目撃者からの証言を得ることが出来ましたので、
 全員嘘はついていないと思われます。詳しい内容はメールで送りましたので」

今回は聞き込みで正しい証言を4つずつ得ることが出来たようだ。
部下からのメールには下記のように証言の概要が書かれていた。
手口が分かれば犯人は部下たちが探すそうだ。

     * * * * * * * * * * *

■事件1(被害者:是角氏)
私の質問「例の9手詰事件について何か知りませんか?」
A氏回答「僕は22角という手を見たよ。角成や角不成ではないよ」
B氏回答「私は44に角を動かす手を見ました」
C氏回答「玉が動いた後は角の手はなかったぞ」
D氏回答「終局図に成駒はありませんでした」

     * * * * * * * * * * *

さて、W警部は手口を推理することが出来たのでしょうか?
一つの事件だけでも結構ですので解決してW警部を助けてあげて下さい。

※今回はA氏〜D氏の中に嘘吐きはいません。ご注意下さい。
※けいたん氏風に被害者の名前を入れてみました
[51]
W警部の休暇中に部下から電話がかかって来た。

「警部、また9手詰の難事件3件発生です。
 今回は容疑者以外の目撃者からの証言を得ることが出来ましたので、
 全員嘘はついていないと思われます。詳しい内容はメールで送りましたので」

今回は聞き込みで正しい証言を4つずつ得ることが出来たようだ。
部下からのメールには下記のように証言の概要が書かれていた。
手口が分かれば犯人は部下たちが探すそうだ。

     * * * * * * * * * * *

■事件2(被害者:原内氏)
私の質問「例の9手詰事件について何か知りませんか?」
A氏回答「僕は金の腹に駒を打つのを見たよ」
B氏回答「私は玉の腹に駒を打つのを見ました」
C氏回答「2度目に打った駒は銀だったぞ」
D氏回答「終局図に成駒はありませんでした」
     * * * * * * * * * * *

さて、W警部は手口を推理することが出来たのでしょうか?
一つの事件だけでも結構ですので解決してW警部を助けてあげて下さい。

※今回はA氏〜D氏の中に嘘吐きはいません。ご注意下さい。
※けいたん氏風に被害者の名前を入れてみました
[52]
W警部の休暇中に部下から電話がかかって来た。

「警部、また9手詰の難事件3件発生です。
 今回は容疑者以外の目撃者からの証言を得ることが出来ましたので、
 全員嘘はついていないと思われます。詳しい内容はメールで送りましたので」

今回は聞き込みで正しい証言を4つずつ得ることが出来たようだ。
部下からのメールには下記のように証言の概要が書かれていた。
手口が分かれば犯人は部下たちが探すそうだ。

     * * * * * * * * * * *
■事件3(被害者:夏田氏)
私の質問「例の9手詰事件について何か知りませんか?」
A氏回答「僕は1筋で駒が成るのを見たよ」
B氏回答「私は2段目で駒が成るのを見ました」
C氏回答「わしは7段目で駒が成るのを見たんだが」
D氏回答「玉が動きました。縦か横か忘れましたけど、斜めではありません」

     * * * * * * * * * * *

さて、W警部は手口を推理することが出来たのでしょうか?
一つの事件だけでも結構ですので解決してW警部を助けてあげて下さい。

※今回はA氏〜D氏の中に嘘吐きはいません。ご注意下さい。
※けいたん氏風に被害者の名前を入れてみました

[53]
橘さんのコメントに触発されて作ってみました。

A君「先刻の将棋、9手で詰むとは速かったね」
B君「不当に早い将棋だったねぇ」
A君「そう言えば歩頭への着手が多かったねぇ」
B君「『先手の歩頭』への着手が3回あったねぇ」
A君「『後手の歩頭』への着手が2回あったねぇ」
C君「あれ、僕はその逆のパターンで9手で詰む将棋を見たよ」

<条件>
A君とB君の見た将棋
・9手で詰み
・『先手の歩頭』への着手(着手自体の先後は問わない)が3回
・『後手の歩頭』への着手(着手自体の先後は問わない)が2回

C君の見た将棋
・9手で詰み
・『先手の歩頭』への着手(着手自体の先後は問わない)が2回
・『後手の歩頭』への着手(着手自体の先後は問わない)が3回

どこかで似たような手順を見たことがある、というのは内緒
2題あるように見えますが、C君の方はおまけで実質1題です。

[54]
「さっきの17手で詰んだ将棋、駒取りが2度あったね」
「61金の頭に金を打つ手もあったよ」
「王手は5回あったね」
「王手はみんな金だったな。
でもこの表現は誤解されそうだ。
そういえば、馬金の両王手が2度あったじゃないか」

・17手で詰み
・駒取りが2度
・61金の頭に金を打つ手あり
・王手は5回
・王手はみんな金だが、そのうち馬金の両王手が2度あり

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[55]
「さっきの将棋、
9手で詰んだんだね。
42飛の手があって、
とどめは角成だった」
「ああ、王手が3回あって、
不成はなかったよ」

・9手で詰み
・42飛の手あり
・とどめは角成
・王手3回
・不成なし

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[56]
「うん、11手で詰みだ。
どうだ、とどめの36歩」
「負けました。
この将棋、先手の不成があったね」

・11手で詰み
・とどめは36歩
・先手の不成あり

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[57]
「隣の将棋は先手の猛攻が決まって、11手で詰んじゃったね」
「うん、駒成りの王手を2度かけた時なんか指がしなってたよ」
「その時さ、同種の駒を取ってたよね」
「同種の駒といえば、先手と後手が同じ場所に同種の駒を打ってたっけ」

(条件)
・11手で詰み
・先手は駒成による王手を2度かけた(※1)
・上記の王手2回で、同種の駒を取った
・先手と後手が、同じ場所に同種の駒を打った(※2)

※1 王手回数が全部で2回とは限りません
※2 先手が12歩と打っていれば、後手も12歩と打っているようなこと(順不同)。

[58]
「うん、11手で詰みだ。
惜しいな、後手玉の周り8マスのうち1マスにだけ駒がある。
それは歩だ」
「不成がないね」
「先手が一つの駒を3連続で動かしたのが勝因かな」

・11手で詰み
・終局時、後手玉の周り8マスのうち1マスにだけ駒がある 。その駒は歩
・不成なし
・先手が一つの駒を3連続で動かす

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。

[59]
町内名人戦を観戦できなかったN君。
観戦していた人達に尋ねたところ、

「12手で詰んじゃったよ。」
「駒を打つ手は2回あったよ。」
「後手は4回も先手玉に王手を掛けていたよ。」
「後手が1筋の成駒を動かしたのを見たよ。」
「僕は後手が7筋の成駒を動かしたのを見たよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

(1)12手で詰み
(2)駒を打つ手は2回あった
(3)後手は王手を4回掛けた
(4)後手は、1筋の成駒と7筋の成駒を動かした

手数+1条件の余詰指摘を受け、条件追加で修正したものです。
かなり厳しい条件なので手段の絞込みは容易なはず。多数の解答をお待ちしています。

[60]
「どんな将棋だったの?」
「19手で勝ったよ。3手目からは一つの駒で王手を続けて詰ましたんだ」
「一つの駒って、角かそれが成った馬でしょ。馬は強力だから当然だよ」
「でもその馬は斜めにしか動かさなかったよ」
「それは珍しい。他にはどんな特徴が?」
「終局時には先手も後手も歩が2枚持駒に有ったな」
※歩以外の持駒の枚数は問いません。
[61]
「やった23手で初王手で詰ませたぞ」
「そっちは1枚の駒しか動かしてないじゃないか、しかも不成りが有ったのに」
「そっちも玉しか動いてないよ。その動いた先が5箇所とは狭過ぎるよ」
「でも、玉には味方の駒が利いていたから安心してたんだ」
「最後の手で玉が味方の駒の利きから外れたのが敗因だね」

(1)23手詰め
(2)先手も後手もそれぞれ1枚の駒しか動かさなかった。
(3)不成りが有った
(4)後手玉の動いた先は5箇所(5一玉と指さない限り5一は数えません)
(5)21手目までは後手玉に味方の駒が利いていたが、22手目で利きから外れた
(6)最終手が初王手
[62]
気の合う親友同士のA君とB君が将棋を指したそうです。

2手目以降、二人ともお互い一つの駒をそれまでその駒が居た事が
ない場所に動かし続け、27手で後手玉が詰んでしまいましたが、
二人が2手目以降動かした場所13ヶ所は全く同じだったそうです。
また、この将棋で取られた駒は3枚だけだったそうです。

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)27手で詰み
(2)2手目以降お互い一つの駒をそれまでいたことがない場所に
  動かし続けたが、動かした場所13ヶ所は全く同じだった。
(3)取られた駒は3枚だけ。

<注>
 ・先手は3手目〜27手目同じ駒なので、初手は不問です。
 ・例えば先手28飛を動かす場合、28への着手は(初形で居た事が
  ある場所なので)不可です。
 ・駒の成生は不問です(成っても当然同じ駒です)。
 ・13ヶ所に動かした順番は先手・後手で当然違います。
[63]
「これで詰みだね。自陣二段目で飛車と金しか使わなくても勝てるんだ」
「飛車を二度しか動かさなかった相手に20手で負けるなんて」
「どの駒も自分が一度動いた場所には二度と動かさなかったしね」
「55玉としたのが良くなかったかな?」
「7手目に不成で王手をかけたのは無駄だったと思うよ」

(1)20手で詰み
(2)後手の着手は全て二段目
(3)後手は飛車と金しか使わなかった
(4)後手の駒は自分が一度動いた場所には二度と動かなかった
(5)後手の飛車は二度しか動かなかった
(6)先手は55玉と指した
(7)先手は7手目に不成で王手をかけた

自陣でしか駒を動かさずに詰ますのは20手が最短と思います。
出来るだけ少ない条件で作品化してみました。
[64]
推理将棋部の部室で、A君・B君、C君の3人が話しています。

A 「昨日指した将棋なんだけど、4手目に角を成って、6手目からその馬を
   馬鋸で一方通行に動かし続けたら、そのまま20手で詰まして勝っちゃった。
   相手は玉頭の歩を突いたあと、その歩をもう一度突いたんだけど
   それが悪い手だったんだ。ともあれ、馬鋸連続8回は珍しいだろう?」

B 「そうでもないぜ。僕が以前指した将棋では、僕が5手目に角を成って
   7手目からその馬を一方通行に馬鋸し続けて25手目で詰ましたことがある。
   相手は4連続でそっぽの端の手を指していたし金銀は釘付けのままだった
   から楽勝だったけどね。流石に馬ノコ連続10回はなかなかないだろう?」

C 「ふっふっふ。まだ甘いね。僕の指した将棋では、5手目に成った角を
   7手目から馬鋸で一方通行に動かし続けて、35手で詰まして勝った
   事があるよ。確か僕が同馬と指した直後に相手が42歩と打った
   将棋だったな。どうやら僕の馬鋸15連続が最長のようだね。」

変わった将棋ばかり指している人達ですが、それぞれどんな将棋
だったのでしょうか?

なお、ここでいう「一方通行の馬鋸」とは、例えば33に成った角を、
43馬、44馬、54馬、55馬、65馬…と縦横交互に動かすような手順を意味します。
23馬、22馬、23馬、33馬、34馬…と逆戻りしたり、43馬、44馬、45馬、55馬と
縦又は横の手が連続したりするのは条件違反です。

[65]
「さっきの君の将棋、角不成、角成、馬の順に全部で3回王手があったね」
「うん、最後の馬が唯一の端の手でね、11手で詰ましたよ」
「持駒に歩を一枚余して完勝だったね」

(条件)
・11手で詰み
・角不成、角成、馬の順に全部で3回の王手があった
・止めの馬が唯一の端(1・9筋)の手
・終局時、先手の持駒は歩が一枚だけ

[66]
町内名人戦決勝をまたも見損なったN君。
4筋の手しか指さないまま、14手で詰んだと聞いて、
観戦した人達5人にどんな将棋か尋ねたのですが・・・

A 「僕が見た時、4筋の歩は43に1枚あっただけだったよ。」
B 「いや、僕が見た時は4筋の歩は47に1枚あっただけだった。」
C 「そうか?僕が見た時は43だけでなく46にも歩があったぞ。」
D 「変だな?僕が見た時は44と47に歩がいたよ。」
E 「僕が見た時は45で歩がぶつかっていたけどなぁ。」

どうやら、みんな見た局面が違うようです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)14手で詰み
(2)全着手4筋
(3)4筋にある歩は43歩だけの局面があった。
(4)4筋にある歩は47歩だけの局面があった。
(5)43歩と46歩がある局面があった
(6)44歩と47歩がある局面があった
(7)45で歩がぶつかっていた局面があった。
※「45で歩がぶつかっていた」とは、一方が45歩、他方がその効きに歩がいる形です。
  つまり、先手45歩・後手44歩、又は先手46歩・後手45歩のいずれかです。

4筋で歩の手を沢山指した初級詰です。詰み形さえ見えれば簡単なはず。多数の解答をお待ちしています。

[67]
(1)16手詰み
(2)後手の指し手は自陣3段内のみ
(3)不成が2回
(4)後手は3回の王手に対し、王手駒を取る、玉を逃げる、合駒するの3種の対応をした
(5)端の手は無かった
(6)16手目に動かしたのは(4)の合駒
(7)後手は3連続で動かした駒がある
[68]
「となりの将棋は10手で詰むとは早かったねぇ」
「全くだ。最後は歩の着手で見事な空き王手の詰め上がりだったねぇ」
「そうなの?僕も歩の着手を見たけど、直後に3筋に駒を成っていたよ」

さて、どんな将棋だったのでしょうか? 推理して下さいね。

・10手で詰み
・とどめは歩の着手で空き王手
・歩の着手の直後に3筋に駒成りの着手があった
[69]
何やら将棋をしている音と声が隣の部屋から聞こえて来ます。

パチッ。「王手」
パチッ。「よし。飛を成ったぞ」
パチッ。「金底の歩、岩よりも固しだ」
パチッ。「はい、これを打って詰み。10手まで。僕の勝ちだね」

さて、どんな将棋だったのでしょうか? 推理して下さいね。

・10手で詰み
・次の4つの着手が順にあった
 1. 王手の着手
 2. 飛を成る着手
 3. 自分の金底に歩を打つ着手
 4. とどめの駒を打つ着手
[70]
開司「相手は自陣の手しか指さなかったのに16手で詰まされてしまったよ」
和也「僕もだよ。しかも最後は雪隠の駒の王手で詰まされてしまった」
開司「僕もだよ。最初の4手は、○○○、□□□、●●●、■■■で始まった」
和也「僕の将棋もその4手で始まった。相手は4つの筋に2手ずつ着手したよ」
開司「僕の将棋は二人で計3枚の駒を3連続で着手したんだ」
和也「へえ、僕も相手も同じ筋の着手も同じ駒の着手も連続して行わなかったよ」
開司「僕は王手を3回掛けた」
和也「僕は玉頭の歩を突いた」


共通
・16手詰み
・後手は自陣三段の手しか指してない
・雪隠(1一または9一)の駒の王手で詰まされた
・最初の4手の進行は全く同じだった

開司
・3回連続で動かされた駒が先手後手で合計3枚有る
・先手は3回王手を掛けた

和也
・後手は4つの筋に2手ずつ着手した
・先手も後手も、同じ筋の着手、同じ駒の着手を連続して行わなかった
・先手は玉頭の歩を突いた


張子房を考えた時に浮かんだ筋と
専守防衛2にミニベロさんから頂戴した余詰筋を作品にしました。
[71]
「5段目の角打以外は5筋の歩、と5にこだわったら10手で勝ったよ」
「相手はどんな手だったの?」
「角打の直前は3筋の手で、9手目は駒を前に直進させていたね」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「こんどは6手目に5筋に角を打ってみたらやっぱり10手で勝ったよ。
 この手が成る手ではない唯一の角の手だったんだ」
「他の手はどうだった?」
「3筋の着手が4回、6筋の着手が2回、7筋の着手が3回だったよ。
 詰め上がりは両王手ではなかったんだ」


第1問
・10手で詰み
・後手は5段目の角打以外は5筋の歩の着手
・角打ちの直前は3筋の着手
・9手目は駒を前に直進させる着手

第2問
・10手で詰み
・成らない角の着手は6手目の5筋への角打のみ
・3筋の着手が4回、6筋の着手が2回、7筋の着手が3回
・詰め上がりは両王手ではない
[72]
推理将棋部の部室で、A君・B君、C君の3人が話しています。

A 「昨日、自陣内の手しか指さずに16手で詰まして勝っちゃった。
   その将棋では玉が8筋にいたことがあったのと、相手が続けて
   歩を突いたことがあったよ。」

B 「奇遇だね。僕も昨日、自陣内の手しか指さずに16手で詰まして
   勝ったんだ。しかも僕は2枚の駒しか使わなかった。
   それとお互い2種類の駒を1マス寄る手を指したけど、駒を寄る手を
   続けて指した事はなかったね。」

C 「珍しい事もあるもんだね。僕も昨日自陣内の手しか指さずに
   詰まして勝ったよ。ただし手数は22手掛かったけどね。
   しかも、僕は8連続である1枚の駒を動かし続けたんだ。
   相手は4種4枚の駒を使ったけど、着手はずっと安い順だったし、
   成る手もなかったし、僕の陣内へは1回指しただけだったよ。」

例によって変わった将棋ばかり指している3人ですが、
それぞれどんな将棋だったのでしょうか?

[73]
16手の自陣詰めでは一題も解けずに取り残されておりますが、
同一局面詰め、綺麗に仕上がりましたので出題します。

A君「B君、この終局図を見てよ。たったの10手で見事快勝だ!」
B君「奇遇だね。僕も同じ終局図で10手で勝ったよ。
   8手目の飛打のあと先手が右金を動かしたのが敗因だね」
A君「違うよ?先手が右金を動かしたのは6手目の角打の後だよ」
B君「では確認するけど初手は歩だよね?」
A君「そうだけど...」

何とも頼りない条件ですが、これで二人の棋譜を推理して下さい。
※ 右金とは初期配置で49にあった金のことです

<A君の条件>
・10手でB君と同じ局面で詰み
・初手は歩
・6手目の角打の直後、先手は右金を動かした

<B君の条件>
・10手でA君と同じ局面で詰み
・初手は歩
・8手目の飛打の直後、先手は右金を動かした
[74]
A君「僕は飛を68に成ったんだけど、10手で詰められてしまったよ」
B君「奇遇だね。僕も角を48に成ったのに、10手で詰められたんだ」
A君「ぼくの初手は歩でなかったけど、君の初手は?」
B君「それは教えないけど5手目は歩だったよ」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<A君の将棋>
・10手で詰み
・先手は68に飛を成った
・初手は歩でない

<B君の将棋>
・10手で詰み
・先手は48に角を成った
・5手目は歩

[75]
「またひどぉい。たった18手で詰まされた。」
 私は一途に玉を別な場所に動かし続けていたのに」
「僕も8・16手目の不成の手を含めて、一途に同じ筋の手しか指してないよ」

条件
・後手が18手で詰めた
・先手は玉を常に新たな場所に動かした手だけ(▲59玉は不可)
・後手の手は同じ筋の手だけ
・8・16手目は不成の手

[76]
寄りを得意とする推理将棋部屋のN関。稽古の合間に付け人と話をしています。

「関取、昨日の将棋はどうでした?確か角が端にいる時に、それとは
 別の角を関取が同玉と取ったところまで見たんですが。」
「ああ、あの将棋は17手で詰まされちまったよ。まあ、俺は例によって
1筋側へ1マス寄る手しか指さなかったから仕方ないさ。はっはっは。」

どうやらN関は、将棋は最後まで寄り切ったものの勝負には負けたようです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)17手で詰み
(2)後手は駒を1筋側へ1マス寄る手しか指さなかった。
(3)端に角がいる局面で、もう1枚の角を後手が同玉と取った。

後手の選択肢は殆どない、易しい問題です。
なお、題名が「寄り切り」だからといって「寄り続けて1筋まで駒が到達した」
とは限りませんので、誤解なきよう(笑)。
[77]
例によって町内名人戦の決勝を見逃したN君。
たった17手で詰んだとだけ聞いて、見に行っていた角田家の皆に聞いたところ、

「先手が角を1マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を2マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を3マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を4マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を5マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を6マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を7マス動かしたのを見たよ。」
「先手が角を8マス動かしたのを見たよ。」

皆言う事が違うのでさっぱりわかりません。
仕方なく、そのお隣の段崎家の人達に聞くと、

「両者合わせると、全ての段に着手していたな。」
「先手が直前の後手の手と同じ段に着手したのは2回だけだったよ。」
「端に成駒がいた局面はなかったね。」

と、漠然とした情報しか得られませんでした。
N君のために、いったいどんな将棋だったのか推理してあげてください。

<条件>
(1)17手で詰み
(2)先手は角を1マス動かす手、2マス動かす手、…、8マス動かす手の8通りを指した。
(3)両者合わせると全ての段に着手があった。
(4)端に成駒がいた局面はなかった。
(5)先手が直前の後手の手と同じ段に着手したのは2回だけ。

<注(補足説明)>
●「角を動かす手」は角成も含みますが、馬移動は含みません。
 「1マス動かす」とは例えば88角を77角とする手、「2マス動かす」とは
  88角を66角と動かす手を意味します。
●「先手が直前の後手の手と同じ段に着手」というのは、例えば
  76歩、34歩、44角、42玉、66角、35歩、55角、…といった順での
  3手目(2手目・3手目とも4段目)や7手目(6・7手目は共に5段目)が該当します。

679番「気まぐれな飛」の姉妹作です。
意図的に紛れを増やした条件付けとしたので余詰リスクは高いと覚悟しています。
多数の解答・余詰指摘をお待ちしています。

[78]
A君「ねぇねぇ。10手で詰ませて勝った僕の将棋の話、聞いてよ」
B君「うん、どんな手で勝ったの?」
A君「57へ成駒を動かしたのが4回目の王手だったよ」
B君「それで不成の手はあったの?」
A君「うん。あったよ」
B君「分かったよ。その手は57馬だね」
A君「いや、違うよ」
B君「あれ?おかしいなぁ...」

さて、A君の棋譜を推理してください。
※ 非限定ですが、よろしければB君の予想手順もご解答下さい

・10手で詰み
・4回目の王手は57へ成駒を動かす手だが57馬ではない
・不成の手があった

[79]
10手の嘘吐き当てもやってみたいのですが、なかなか検討が難しいので別のネタでいきます。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

W警部のところに部下がやってきました。

部下「謎の同時10手詰め事件です。同じ局面で詰んだのに、最終手の駒種が違うんです」
警部「2つの10手詰めがあったのか。最終手の情報は他にないのか?」
部下「最終手は大駒ではなく、6手目は6筋の駒打ち。不成もなかったようです」
警部「うーん、なるほど分かったぞ。駒の種類は生駒と成駒を区別する訳だな?」
部下「はい、そうです。駒を成る着手は生駒の着手だそうです」

さすがにこれはW警部にも分かったようです。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

部下「また同時10手詰め事件です。今度も同じ終局図で最終手の駒種が違います」
警部「また2つの10手詰めだな。またどうせ生駒と成駒を区別するんだろう」
部下「いえ。今回は成る手は7手目までに1回だけで、敵陣から出て成ったそうです」
警部「変なこともあるものだなぁ。他に情報はないのか?」
部下「3手目は5筋の手だそうです」
警部「…」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

2問とも同じ局面に至る2つの異なる手順を求めて下さい。
このテーマで既存(類似)手順に頼らないことは10手以下だと不可能だと思います。
ご容赦下さい。

第1問 (同じ局面に至る2つの手順を求めて下さい)
・10手で他方と同じ局面で詰み
・6手目は6筋に駒打ち
・不成の手はなかった
・最終手の着手駒は大駒ではなく、他方と異なる種類(※)

※ 生駒と成駒は区別し、成る着手は生駒の着手とみなします。

第2問 (同じ局面に至る2つの手順を求めて下さい)
・10手で他方と同じ局面で詰み
・3手目は5筋の手
・成る手は7手目まで(7手目含む)に1回だけで、敵陣の外に成った
・最終手の着手駒は他方と異なる種類
[80]
推理将棋部の部室で、A君とB君が話しています。

A 「昨日指した将棋では、2手目から相手のある駒に狙いをつけてその駒に
   取りを掛け続けたんだけど、結局終局までその駒を取れるチャンスは
   ないまま、相手が43桂と初めて駒を打ったので良く見たら、それが
   初王手で王手銀取りで、しかも自分の玉が詰んでいたよ。
   総手数は25手だったな。」

B 「僕も似た経験があるよ。僕が指した直後の局面ではいつも相手の
   ある駒に取りが掛かっていたのに、結局その駒を取れるチャンスが
   巡ってこないまま15手で僕の玉がトン死しちゃったんだ。
   あの将棋では相手が不成1回、歩を突く手を4回指したな。」

どちらもある駒を深追いしすぎた様ですが、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>

●第1問 (修正3)
(1)25手で詰み
(2)後手は2手目から先手のある駒に取りを掛け続けたが、その駒を取れる
   局面はなかった。
(3)初駒打ちで初王手で王手銀取りの43桂で詰み。

●第2問 (修正2)
(1)15手で詰み
(2)後手が指した直後の局面では常に先手のある駒に取りがか掛かっていたが、
  後手がその駒を取れる局面はなかった。
(3)先手が不成を1回と歩を突く手を4回指した。

第1問、第2問とも、「ある駒」とは不特定の駒でなく特定の1枚を意味します。
また、「歩を突く手」は駒取りも条件を満たすものとします。

なお、「ある駒に取りを掛ける」とは、トピック「将棋PG雑記帳」コメント
#236〜240でも議論されている通り、ややこしい問題を含んでいます。

この問題では混同しにくい条件設定・手順設定にしたつもりですが、
表現の適切性などについてもご意見を頂ければ幸いです。

[81]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を皆に聞いてみました。

「18手で詰んじゃったよ。」
「先手が最初2手続けて玉を動かした他は、全部2筋の手だったよ。」
「王手は3回だけだったけど、全部先手陣内の手だったね。」
「最後は丁度2連続王手で詰んでいたよ。」
「成る手も不成の手もあったよ。最後の手もそうだったけど
 成りか不成か忘れちゃったな。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)18手で詰み
(2)1・3手目の玉移動以外は全て2筋の着手
(3)王手はとどめの丁度2連続王手※を含む3回だけで、全て先手陣内の手。
   ※16・18手目は王手だが14手目は王手でないという意味です。
(4)成る手も不成もあったが、そのうち1回は最終手。

序盤はほとんど絶対手。以後も2筋にしか着手しないので極めて手段は
限られています。なお、「2筋」は「2つの筋」という意味ではありません。
多くの解答、余詰指摘をお待ちしています。

[82]
お互い頑固で意地っ張りのA君とB君が将棋を指しました。
二人とも、自分がここと決めた筋の手しか指しませんでしたが、その筋は別々でした。
両者とも、駒を後退する手も、駒を成る手も指しませんでした。
また両者とも、一旦ある駒を動かすのをやめて他の駒を動かしたら、
2度とその動かすのを止めた駒は動かしませんでした。
お互いの意地がぶつかったこの将棋、18手で先手玉が詰んでしまったそうです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)18手で詰み。
(2)両者、異なる1つの筋にだけ着手した。
(3)お互い、1度動かすのを止めた駒は2度と動かさなかった。※1
(4)駒を後退する手も駒を成る手もなかった。※2


※1: 「1度動かすのを止めた駒は2度と動かさなかった」とは、
   例えば76歩、34歩、75歩、32飛、78銀と指したら、6手目35歩や7手目74歩は
   「一度動かすのをやめた駒を再度動かす手」で条件違反ということです。

※2: 「駒を後退する手」とは、例えば26歩、52玉、27飛、51玉、28飛…といった
    順の4手目51玉や5手目28飛が該当します。

多数の解答、余詰指摘お待ちしています。

[83]
9手という短手数で勝ちを収めた3人。終局図を持ち

よってみると実は全員同じ。しかし、全員飛を別々の
場所で取っていたのです。3人に聞いてみると...。

A君「8手目は銀でした」
B君「馬が動いた後に金の手がありました」
C君「『同角成』の手がありました」

またまた9手で勝ちを収めた3人。終局図を持ちよって
みるとこれまた全員同じ。全員別々の場所で飛を取って
いたのもまた同じです。3人に聞いてみると...。

A君「どの棋譜も『同』の付く手がありますね」
B君「私の棋譜とC君棋譜は8手目が異なります」
C君「僕の棋譜には不成の手がありました」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

第1問
・9手で全員同一局面で詰み
・どの将棋も飛を取ったが、位置は全員異なる
・A君の将棋の8手目は銀
・B君の将棋では、馬が動いた後に金の着手があった
・C君の将棋では「同角成」の着手があった

第2問
・9手で全員同一局面で詰み
・どの将棋も飛を取ったが、位置は全員異なる
・どの棋譜にも「同」がある
・B君とC君の棋譜の8手目は異なる
・C君の棋譜には不成がある

[84]
A君「僅か9手で詰んだ将棋なのに31角打という手があったよ」
B君「自角の利きに角を打つ手だよね。実は僕もそうだったよ」
A君「僕の将棋には不成はなかったよ」
B君「僕の将棋には金頭の角や角の利きへの金打があったね」

さて、2人の将棋はどんな棋譜だったのでしょうか?

[85]
第1問
「13に角を打つのを見たけど9手で詰みだって?」
「うん、君の見た角はその後動いたよ」
[86]
第2問
「9手で詰みとは早いね。確か2手目は歩や金ではなかったよね」
「うん。相手の63への着手をすぐ次の手で取ったよ」

[87]
推理将棋部の部室で、A君、B君、C君の3人が話しています。

A 「この前Nと指した将棋では、たった40手で全駒にしてやったぜ。
   Nの奴、僕の駒を取るチャンスすらなかったよ。
   僕は同馬と指した手が16回もあった。たくさん同馬と指しすぎてよく
   憶えてないけど、確か67と27では同種の駒を同馬と取って、27では別の
   駒を同馬と取ったこともあったな。」

[88]
推理将棋部の部室で、A君、B君、C君の3人が話しています。

C 「君たちの将棋を見た後に僕もNと指したんだけど、やっぱり
   44手で全駒にしちゃったよ。4手目に僕が突いた歩をNが5手目に
   取ったんで、それを6手目に同飛と取り返してからずっとNが
   動かした駒を同飛か同飛不成と取ってただけなんだけどね。
   実のところ、Nは5手目以外は僕の駒を取るチャンスすらなかったよ。
   それと、5筋を中心に左右対称位置で同じ種類の駒を1筋側・9筋側の
   順に連続して取ったことが6回もあったな。とにかくNは弱すぎる。」

[89]
前回の同5温泉町の懸賞問題の好評を受けて、今度は同5温泉町と同7温泉町で
懸賞問題を作ることになりました。今回も手順を推理出来た人にはそれぞれの町
から年間無料入浴券を提供するとのことですので皆さん推理してみて下さい。

同5温泉町の問題
・下記を満す初期配置から11手の手順を推理して下さい
・「同」の付く着手が5回連続した
・2回連続で動いた駒と3回連続で動いた駒があった

同7温泉町の問題
・下記を満す初期配置から17手の手順を推理して下さい
・「同」の付く着手が7回連続した
・2手目の歩と8手目は同じ筋の着手
・12手目は駒を成る着手
・銀が動いた
[90]
A君とB君が指した将棋は、たった14手で詰んでしまったそうですが、
二人とも同じ7地点に着手したそうです。
また、どちらも最後の手以外で駒を成る王手を掛けたそうです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)14手で詰み
(2)どちらも、同じ7地点に着手し、途中で駒を成る王手をかけた。

[91]
A君「僕の将棋は、初手を除くと僕も相手も同じ4ヶ所に1手ずつ着手したんだよ」
B君「面白いこともあるんだね。僕の場合は5ヶ所だけど同じような将棋を指したよ。
   最後は連続駒打ちで相手を詰めて、終局図に成駒はなかったよ」
A君「僕の場合は相手は最後に小駒を指していたよ」

さて、二人の将棋はどんな棋譜だったのでしょう?推理して下さい。

<条件>
第1問 A君の将棋
・9手で詰み
・初手を除くと、先手と後手は同じ4ヶ所に着手した。
・8手目は小駒の着手

第2問 B君の将棋
・11手で詰み
・初手を除くと、先手と後手は同じ5ヶ所に着手した。
・9手目、11手目は駒を打つ着手
・終局図に成駒はなかった

[92]
A君が棋友のB君と指した将棋は、たった14手で先手玉が詰み、
終局となったそうですが、A君もB君も全く同じ7地点に着手したそうです。
また、A君もB君も不成の着手で王手を掛けたそうです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1) 14手で詰み
(2) 先手後手とも同じ7地点に着手した
(3) 先手後手とも不成の着手で王手を掛けた

[93]
推理将棋部の部室で、A君とB君が話しています。

A 「この前Nと指して、43手で全駒にすると同時に詰ましちゃったよ。
   僕は3手目22角成以降馬で駒を取り続けただけなんだけどね。
   Nは玉を7手動かした以外は歩の手しか指さなかったけど、2手目34歩・
   6手目24歩・10手目44歩を除く他の歩の手は全部同馬と取ってやったよ。
   あと、Nの玉が寄った直後に飛を取って全駒を確信したね。」

B 「僕もこの前Nと指した時に、41手目に初王手を掛けると同時に全駒にして、
   良く見たらその局面で詰んでたよ。
   僕は3手目角成以降馬で駒を取り続けただけなんだけどね。
   歩を同馬と取った事はなかったけど、歩以外の駒は全部同馬で取ったよ。
   特に僕の最後の9手は9連続同馬で、その中で82同馬とまっすぐ引いた時に
   全駒を確信したね。
   Nの歩の手は4段目に2回あっただけで、うち1手は歩を打つ手だったね。
   あと、Nの玉は22を経由しながら1筋まで4連続で動いたけど、その連続
   玉移動の以前に22角と、連続玉移動以降に成香を引く手を2回指してたな。」

相変わらずN君がいじめられているようですが、それぞれどんな将棋だったのでしょうか?