推理将棋コミュ 作品一覧 No.801〜No.900
No. 通し番号 作者名 発表日時 手数 題名 完全性 備考
801-A 1014 ミニベロ 平成22年7月12日 11 11手詰 2題  [1]  
801-B 1015 ミニベロ 平成22年7月12日 11 11手詰 2題  [2]  
802 1016 ガイ 平成22年7月18日 13 13手詰み  [3]  
803 1017 けいたん 平成22年7月19日 13 角と桂成の両王手  [4]  
804-A 1018 そが(い) 平成22年7月22日 11 詰めろ逃れの詰めろ(ドナンザ&そが(い))  [5]  
804-B 1019 そが(い) 平成22年7月22日 11 詰めろ逃れの詰めろ(ドナンザ&そが(い))  [6]  
805 1020 DD++ 平成22年7月23日 13 三度の詰めろ返し  [7]  
806 1021 まさ 平成22年7月24日 21 歩の無い将棋は負け将棋  [8]  
807 1022 sirius 平成22年7月27日 21 容易盤端  [9]  
808-1 1023 まさ 平成22年7月31日 10 詰めろ逃れの詰めろ(10手)  [10]  
808-2 1024 まさ 平成22年7月31日 10 詰めろ逃れの詰めろ(10手)  [11]  
809 1025 けいたん 平成22年8月1日 12 5筋に桂を打ってみる  [12]  
810-1 1026 はなさかしろう 平成22年8月1日 10 棚卸し問題  [13]  
810-2 1027 はなさかしろう 平成22年8月1日 9 同飛成まで おもちゃ箱 43−2
811 1028 DD++ 平成22年8月2日 11 最終手は成か不成か [11手ツイン]   [14]  
812   まさ 平成22年8月3日 28 すれ違い  ×  
813 1029 へっぽこ 平成22年8月4日 14 同々巡り   詰将棋パラダイス 第95問
814 1030 けいたん 平成22年8月5日 12 自陣に角を打ってみる  [15]  
815-A 1031 なお 平成22年8月7日 108 108手ツイン  [16]  
815-B 1032 なお 平成22年8月7日 108 108手ツイン  [17]  
816 1033 へっぽこ 平成22年8月8日 22 同々巡り2  [18]  
817 1034 へっぽこ 平成22年8月12日 10 2度の被王手での10手詰  [19]  
818 1035 けいたん 平成22年8月12日 13 取りにかわす  [20]  
819 1036 なお 平成22年8月12日 56 同々巡りのステイルメイト  [21]  
820-A 1037 はなさかしろう 平成22年8月12日 11 池端の推理将棋の龍のこと  [22]  
820-B 1038 はなさかしろう 平成22年8月12日 11 池端の推理将棋の龍のこと  [23]  
821 1039 なお 平成22年8月13日 56 同々巡りのステイルメイト2  [24]  
822 1040 なお 平成22年8月13日 阪神半疑の見た夢  [25] 最短手数探索問題
823 1041 なお 平成22年8月14日 60 同々巡り−まさかの60手  [26]  
824 1042 はなさかしろう 平成22年8月14日 10 馬術競技   おもちゃ箱 46−3
825 1043 けいたん 平成22年8月17日 13 龍を斜め後ろに引いて  [27]  
826 1044 なお 平成22年8月22日 48 桂ががんばった堂々巡り   ダイカイ ツメカイフェアリー作品展サクヒンテン ダイバン
827-1 1045 dsk 平成22年8月23日 10 玉の手だらけ  [28]  
827-2 1046 dsk 平成22年8月23日 10 玉の手だらけ  [29]  
828 1047 へっぽこ 平成22年8月23日 30 同々巡り3  [30]  
829   けいたん 平成22年8月24日 11 とどめは75に駒打ち  ×  
830 1048 dsk 平成22年8月24日 11 7筋の将棋  [31]  
831 1049 けいたん 平成22年8月25日 13 と金を動かして開き王手  [32]  
832 1050 はなさかしろう 平成22年8月26日 12 暢気な単騎  [33]  
833 1051 へっぽこ 平成22年8月26日 13 13手目の両王手   [34]  
834 1052 まさ 平成22年8月28日 すれ違い(改作)   [35]  
835 1053 へっぽこ 平成22年8月28日 11 11手目の両王手   [36]  
836 1054 ミニベロ 平成22年8月30日 13 初手と最終手は同じ 13手  [37] 金子清志・ミニベロ 合作
837 1055 へっぽこ 平成22年8月31日 13 二枚一筋  [38]  
838 1056 まさ 平成22年8月31日 15 町内迷人戦(15) 4人の証言  [39]  
839 1057 へっぽこ 平成22年9月2日 13 二枚一筋vs玉頭玉尻の歩  [40]  
840 1058 魚熊 平成22年9月2日 13 初手と最終手は同じ PartU 成功編  [41]  
841 1059 まさ 平成22年9月2日 13 飛頭の駒  [42]  
842 1060 はらたっと 平成22年9月2日 13 二枚一筋+不成一回   ×  
843 1061 なお 平成22年9月3日 15 頭と腹と尻の歩  [43]  
844-1 1062 なお 平成22年9月5日 14 名人の連勝  [44]  
844-2 1063 なお 平成22年9月5日 15 名人の連勝    
845 1064 まさ 平成22年9月7日 13 狙いうち  [45]  
846 1065 けいたん 平成22年9月10日 13 3段跳ねvs4段目玉   ×  
847 1066 はなさかしろう 平成22年9月12日 12 角道の交差点  [46]  
848 1067 まさ 平成22年9月13日 16 敵歩頭にこだわった勝利  [47]  
849 1068 なお 平成22年9月20日 11 初手と最終手は同じ11手詰  [48]  
850 1069 けいたん 平成22年9月21日 13 とどめは成桂より  [49]  
851 1070 まさ 平成22年9月25日 20 馬引けぃ!  [50]  
852 1071 けいたん 平成22年9月25日 11 3手目は偶数筋  [51]  
853 1072 なお 平成22年9月25日 20 まっすぐ引く  [52]  
854 1073 dsk 平成22年9月25日 9 飛頭の駒 II (9手3題)  [53]  
855 1074 まさ 平成22年9月27日 13 3手連続桂 vs 3手連続玉  [54]  
856 1075 魚熊 平成22年9月27日 15 まね将棋風双方桂の4段跳ね  [55]  
857 1076 なお 平成22年9月30日 22 まっすぐ引く U  [56]  
858-1 1077 まさ 平成22年10月1日 9 練習問題8 (9手詰2題)  [57]  
858-2 1078 まさ 平成22年10月1日 9 練習問題8 (9手詰2題)  [58]  
859 1079 けいたん 平成22年10月1日 11 イエローサブマリン  [59]  
860 1080 なお 平成22年10月2日 22 まっすぐ引くV  [60]  
861 1081 dsk 平成22年10月4日   難易度0問題 -- 8手9手専門トピック      
  1081-8-2-3 dsk 平成22年10月6日 8 6手目の妙手 おもちゃ箱 45−1
  1081-9-1-9 タラパパ 平成23年3月19日 9 先手は後手の飛車のお尻に、「不成」で王手をかけた 詰将棋パラダイス 第124問
  1081-9-2-10 けいたん 平成22年10月9日 9 馬の手は角成の手にあらず おもちゃ箱 46−1
  1081-9-2-19 かなけん 平成23年3月20日 9 先手は後手の飛車のお尻に、馬で王手をかけた。駒取りは1回のみ 詰将棋パラダイス 第123問
862 1082 なお 平成22年10月9日 22 まっすぐの男   詰将棋パラダイス 第133問
863 1083 sirius 平成22年10月15日   安南の休日    
864 1084 へっぽこ 平成22年10月15日 11 王手5回同3回  [61]  
865-1 1085 へっぽこ 平成22年10月20日 14 王手の多い将棋  [62]  
865-2 1086 へっぽこ 平成22年10月20日 15 王手の多い将棋  [63]  
866 1087 dsk 平成22年10月26日 9 裏読み実験  [64]  
867 1088 まさ 平成22年11月2日 16 無駄合い7連続  [65]  
868 1089 なお 平成22年11月2日   王手三昧85%   長手数探索+王手率追求問題です。
869 1090 まさ 平成22年11月9日 5 スイリストたちの会話 (実験出題)  [66]  
870-1 1091 まさ 平成22年11月12日   スイリストたちの会話(2) (実験出題)   [67] 詰将棋パラダイス 第115問
870-2 1092 まさ 平成22年11月12日   スイリストたちの会話(2) (実験出題)   [68]  
871 1093 DD++ 平成22年11月12日 21 左から打つべし   おもちゃ箱 40−2
872 1094 DD++ 平成22年11月12日 11 33には角を  [69]  
873 1095 DD++ 平成22年11月13日 46 シロい煙  [70]  
874 1096 へっぽこ 平成22年11月14日 29 右から打つべし   おもちゃ箱 40−4
875 1097 なお 平成22年11月15日 148 王手率はスリーセブン  ×  
876 1098 ガイ 平成22年11月15日 12 右金だけ  [71]  
877 1099 DD++ 平成22年11月16日   【初心者用】はじめての推理将棋  [72]    
878 1100 DD++ 平成22年11月17日   【初心者用】続・はじめての推理将棋  [73]    
879 1101 DD++ 平成22年11月17日 13 上から打つべし   おもちゃ箱 40−3
880 1102 タラパパ 平成22年11月19日 13 4段目に打つべし  [74]  
881 1103 はらたっと 平成22年11月22日 9 4筋に打つべし  [75]  
882 1104 まさ 平成22年11月22日   封じ手 (スイリストたちの会話3: 実験出題)   [76]  
883 1105 なお 平成22年11月23日 13 6筋に打つべし  [77]  
884 1106 DD++ 平成22年11月23日   推理将棋5番勝負  [78]  
885 1107 なお 平成22年11月23日 13 かなり右から打つべし(2筋)   [79]  
886 1108 dsk 平成22年11月24日   スイリストたちの会話(4) (実験出題)   [80]  
887 1109 dsk 平成22年11月27日   本格ダンジェオンRPG  [81]  
888 1110 ろっしー 平成22年11月27日   スイリストたちの会話(5) (超実験的出題)    × 出題シュツダイ
889 1111 なお 平成22年11月28日   スイリストは打つべし  [82]  
890 1112 dsk 平成22年11月28日 10 スイリストたちの会話(6) (実験出題)   [83]  
891 1113 カワ  平成22年11月29日 11 原形復帰   詰将棋パラダイス 第118問
892 1114 ガイ 平成22年11月29日 17 順番に打つべし  [84]  
893 1115 dsk 平成22年11月29日 10 スイリストたちの会話(7) (実験出題)   [85]  
894 1116 まさ 平成22年11月30日   あるスイリストの話 (スイリストたちの会話8:実験出題)  [86]  
895 1117 へっぽこ 平成22年11月30日 13 順番に打つべしミニ  [87]  
896 1118 魚熊 平成22年12月2日 17 順番に打つべし2  [88]  
897 1119 ガイ 平成22年12月2日 17 順番に打つべし3  [89]  
898 1120 はなさかしろう 平成22年12月2日   三人の観戦記者 (スイリストたちの会話9:実験出題)  [90]  
899 1121 なお 平成22年12月3日 37 左から右まで順番に打つべし  [91]  
900 1122 まさ 平成22年12月3日   ジグソーパズル(スイリストたちの会話10:実験出題)  [92]  
               
               

[1]
11手詰 2題

特に目新しくもない順ですが、悪魔系ですので見えないと難問!

(A)
・11手詰
・1,2手目は同じ筋
・先手の歩の手は3回だけだが、連続着手はない
・駒を取ったのは後手だけ

[2]
11手詰 2題

特に目新しくもない順ですが、悪魔系ですので見えないと難問!

(B)
・11手詰
・先手は初手だけ別の筋で、以降は同じ筋に着手
・後手は2枚の駒を交互に着手
・9手目は歩成りの王手
[3]
13手目6四金で詰み。
駒は打っていない。
成る手があった。
[4]
「うん、13手で詰みだ。
どうだとどめの両王手、角と3段目の桂成のコンビだ」
「負けました。不成はいいとして、最後の歩突きがまずかったね」
「先手が歩を突いたのは76歩だけか」

・13手で詰み
・とどめは角と3段目の桂成による両王手
・後手は不成を指す
・後手の最後の着手(12手目)は歩突き
・先手が歩を突いたのは76歩だけ

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[5]
「隣の11手目の駒移動で詰めろ逃れの詰めろになって勝った対局覚えてる?」
「1、2手目に歩を突かなかった変な対局でしょ?確か5手目44に角を出た」
「そうそう。馬で7筋の銀取ったやつ」
「え?7筋の金じゃなかったっけ」
「あれ?もしかして別な将棋?」

A
・11手目の駒移動で詰めろ逃れの詰めろになった
・1、2手目は歩以外の手
・5手目に44へ角を移動
・馬で7筋の銀を取る

[6]
「隣の11手目の駒移動で詰めろ逃れの詰めろになって勝った対局覚えてる?」
「1、2手目に歩を突かなかった変な対局でしょ?確か5手目44に角を出た」
「そうそう。馬で7筋の銀取ったやつ」
「え?7筋の金じゃなかったっけ」
「あれ?もしかして別な将棋?」

B
・11手目の駒移動で詰めろ逃れの詰めろになった
・1、2手目は歩以外の手
・5手目に44へ角を移動
・馬で7筋の金を取る
[7]
「よし、10手目についに詰めろをかけたぞ」
「じゃあ11手目これで詰めろ逃れの詰めろね」
「む、じゃあ12手目も詰めろ逃れの詰めろだ」
「はい、13手目も詰めろ逃れの詰めろ」
「飛不成で1手詰めかぁ。これは投了するしかないな。参りました。」

さて、どんな将棋だったのでしょう。推理してくださいね。

条件
・10手目に最初の詰めろ
・11手目に詰めろ逃れの詰めろ
・12手目に詰めろ逃れの詰めろ
・13手目に詰めろ逃れの詰めろで飛不成1手詰め局面になり後手が投了

※「詰めろ」はかしこ系基準です。

--

「11手目詰めろ逃れの詰めろ」を題材にいろいろ探していたら
こんな面白い手順が発掘されました。
この題材、意外と面白いです。
難点はどうしても難手順になること・・・。

解答、感想、余詰指摘、お待ちしています。
[8]
推理将棋トーナメントの放送をうっかり見逃したN君。
翌日推理将棋部仲間にどんな将棋だったか尋ねてみました。

「21手で詰んじゃったよ。」
「6手目に玉の腹に金が動いたのは覚えてるよ。」
「不成で歩を取る手や同馬と歩を取ったところは
 見たけど、どちらも同じ段の手だったな。」
「終局時、歩は全部先手の駒だったよ。」

歩の無い将棋は負け将棋という格言どおりの結果だったようです。
さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)21手で詰み
(2)6手目玉の腹に金を寄った。
(3)不成で歩を取る手や同馬と歩を取る手があったが、
  どちらも同じ段の着手。
(4)終局時、歩18枚は全て先手の駒だった。

多数の解答をお待ちしています。余詰指摘も歓迎します。
[9]
「ご隠居、後手にねばられたけど1回も成らずに21手で勝ちきったね」
「熊さんかい、5手目から最後まで連続王手でね、うち5回も盤端から駒を打って王手を掛けたのがよかったんだ。おっと、盤端なんてむずかしいこと言っちゃったかな」
「それ位おいらにも分かるさ。1筋・9筋・1段目・9段目のことだろ。盤端といえば、王さんは盤端じゃない所で詰んだね」
「4手目と18手目は飛車の手だったな」

条件
(1) 21手で詰み
(2) 先手に成りの手はなかった
(3) 先手は5手目から最後まで連続して王手を掛けた。そのうち5回は盤端から駒を打つ手
(4) 玉は盤端でない所で詰んだ
(5) 4手目と18手目は飛の手
[10]
「推理将棋王位戦第1局は挑戦者のH六段が先勝した。
 F王位が初手金を動かす奇策に出て、勢いをかって9手目
 詰めろを掛けたが、10手目詰めろ逃れの詰めろの返し技に
 あい、その応手を考えるうちに時間切れ負けとなった。」

「推理将棋王位戦第2局は、F王位が10手で勝って対戦成績を
 五分に戻した。奇しくも前局同様、9手目の詰めろに対して
 10手目詰めろ逃れの詰めろになり、そこでH六段の考慮中に
 時間切れとなった。6段目の手は初手の56歩のみという珍しい
 将棋だった。」

さて、それぞれどんな将棋だったのでしょうか?

<第1問>
(1)9手目詰めろに対して10手目詰めろ逃れの詰めろをかけられ
   そこで投了。
(2)初手は金を動かした。

なお、「詰めろ」とは、相手が放置すれば次の自分の手番から連続王手で相手玉がどう逃げても詰ます事ができる状態を意味します。

第1問は、804番「詰めろ逃れの詰めろ」(そが(い)氏作)のコメントに書き込んだ作品です。考えてみると10手案は何通りかパターンがあるので、そのうち限定しやすそうな2種類を作品化してみました。

「詰み」と異なり検討が難しく、条件設定も大甘なので、余詰リスク大と思います。解答・余詰指摘お待ちしています。
[11]
「推理将棋王位戦第1局は挑戦者のH六段が先勝した。
 F王位が初手金を動かす奇策に出て、勢いをかって9手目
 詰めろを掛けたが、10手目詰めろ逃れの詰めろの返し技に
 あい、その応手を考えるうちに時間切れ負けとなった。」

「推理将棋王位戦第2局は、F王位が10手で勝って対戦成績を
 五分に戻した。奇しくも前局同様、9手目の詰めろに対して
 10手目詰めろ逃れの詰めろになり、そこでH六段の考慮中に
 時間切れとなった。6段目の手は初手の56歩のみという珍しい
 将棋だった。」

さて、それぞれどんな将棋だったのでしょうか?

<第2問>
(1)9手目詰めろに対して10手目詰めろ逃れの詰めろをかけられ
   そこで投了。
(2)6段目の手は初手の56歩だけだった。

なお、「詰めろ」とは、相手が放置すれば次の自分の手番から連続王手で相手玉がどう逃げても詰ます事ができる状態を意味します。

「詰み」と異なり検討が難しく、条件設定も大甘なので、余詰リスク大と思います。解答・余詰指摘お待ちしています。

[12]
「さっきの将棋12手で詰んだそうだね。
5筋に桂を打ったところは観てたけど」
「ああ、敵陣に入る手はなかったよ」

・12手で詰み
・5筋に桂を打つ手あり
・敵陣に入る手なし

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[13]
「詰将棋メモ」の投稿履歴が詰み上がってしまって気恥ずかしいので
すこしずつ棚卸しをしようと思います。

短手数でシンプルな条件付けの問題は類作が気掛かりです。
特に完全な同一作があったら...申し訳ありません。

・10手で詰み
(1) 3三角成が唯一の角の手
(2) 5手目に動かした駒が10手目に取られた

解答、余詰指摘、類作指摘、感想などお待ちしております。


[14]
「この前、古ぼけた棋譜を見つけたんだ。これなんだけど」
「11手で詰んだことはわかるけど、棋譜が一部かすれてて読めないな」
「2手目と10手目は読めないね。あと最終手の成生も」
「終局図も見えるのは1段目の金2枚と先手持ち駒の歩4枚くらいか。」
「でもこれだけ分かればさすがに全手順の想像がつくな」
「で、最終手は成だよね。不成だと詰まないし」
「え、最終手は不成でしょ?成ると詰まないし」
「あれ、もしかして僕ら違う将棋を思い浮かべてる?」

さて、棋譜の読めた部分には何が書いてあって、
2人はそれぞれどんな将棋を思い浮かべたのでしょう。
推理してくださいね。

条件
・11手で詰んだ将棋が2局
・終局時、1段目に金が2枚、先手持ち駒に歩が4枚、
・2局の棋譜は「2手目」「10手目」「最終手の成生」以外は共通
・片方は最終手は成る手だが、そこで不成だと詰まない
・片方は最終手は不成の手だが、そこで成ると詰まない
[15]
「さっきの12手で詰んだ将棋、
自陣に打った角が印象的だなあ」
「先手が玉で歩を取ったのも印象的だし」
「ああ、出だしは76歩、74歩で、成る手はなかったね」

・12手で詰み
・先手は玉で歩を取った
・自陣に角を打つ手あり
・1手目76歩、2手目74歩
・成る手なし

さて、どんな将棋でしょう?
推理してくださいね。
[16]
(A)
「昨日の隣の将棋、大熱戦だったね。」
『そう、先手が猛攻して、3手目から連続して王手したんだけど、108手目に後手が初王手の逆王手一発で先手が詰まされたんだ。先手後手とも双方とも駒を取る手はなく、不成が4回あった。』
「先手は、右の金銀が動かなかった。42の王手はなかったけど、67の王手が悪手だったんじゃない」
「銀の手に対しては全て玉をまっすぐ引いたよ」

・108手で詰み
・先手は3手目から連続王手
・双方とも駒をとる手なし
・不成4回
・49金と39銀は不動
・42の王手なし、67の王手1回あり
・銀の手に対しては全て玉をまっすぐ引いた

[17]
(B)
「今日の隣の将棋も、大熱戦だったね。」
『そう、先手が猛攻して、3手目から連続して王手したんだけど、またしても108手目に後手が初王手の逆王手一発で先手が詰まされたんだ。先手後手とも双方とも駒を取る手はなく、不成が4回あった。』
「先手は、昨日の反省をして右の金銀を動かし、左の金銀を動かさなかった」
『今度も42の王手はなかったね。後手は3筋から9筋まで王を逃げたけど75には逃げなかったのが勝因かな』
・108手で詰み
・先手は3手目から連続王手
・双方とも駒をとる手なし
・不成4回
・69金と79銀は不動
・42の王手なし。75玉なし
[18]
「4手目から全て『同』と敵の駒を取って22手で詰めたんだ。短いだろう」
「えっ、813番で14手で詰めたって言ってたじゃないか」
「それは初手が76歩の場合だよ。先手は違う手を指してきたんだ」
「それで22手なのか。確かに短いな。他にどんな特徴が有った?」
「僕は一度動かすのをやめた駒は二度と動かさなかったよ。それで最後に取った駒は大駒だった」

さて、どんな将棋でしょうか?

813番のヒントになっている部分も有りますが、ほとんど自明なのでそのままにします。
解答、余詰指摘をお待ちします。
[19]
この前の将棋、たった10手で詰ませたんだけれど、その間に2度も王手を喰らったんだ」
「それじゃあ後手玉は遠くへ移動したの?」
「いや終局時に後手玉は52に居た」
「それだけじゃどんな将棋か判らないよ」
「7手目から10手目までの全ての棋譜に座標と駒種以外の文言が記述されたよ。でも『打』は無かった。それから成る手は1回しか無かったよ」
「それで棋譜が判ったよ」

2度の被王手での最短の詰みを目指しました。9手が出来たら発表して下さい。
それでは解答、余詰指摘をお待ちします。

(1)10手詰
(2)先手は2度王手をかけた
(3)終局時後手玉は52
(4)7手目から10手目まで全ての棋譜に座標と駒種以外の文言が記述されたが「打」は使用されなかった
(5)成りは1回しかなかった


2度の被王手での最短の詰みを目指しました。9手が出来たら発表して下さい。
それでは解答、余詰指摘をお待ちします。
[20]
「さっきの将棋13手で詰んだんだって。
先手が飛で取りをかけたら、後手が角をかわしたところまで観ていたけど」
「ああ、小駒を打つ手はなかったよ
それから、端に角を打ってたな。
そうそう、先手が3回王手をかけてたよ」

・13手で詰み
・先手が飛で角取りをかけた。次の手で後手の角が逃げた
・小駒を打つ手なし
・端に角を打つ手あり
・先手が王手を3回かけた

さて、どんな将棋でしょう?
推理してくださいね。

一時問題になった「取りをかける」です。
飛車で王手ならぬ角手をかけたとお考えください。

追記
条件の説明で王手を例にしました。
飛車で王手をかける手がなかったことを保証するものではありません。
[21]
「4手目から全て『同・』と相手の駒を取って56手で勝ったんだ。相手からは1回王手をかけられたけど、こっちは1回も王手を掛けなかった」
「へえ、最後詰ましたんじゃないの?」
「指し手がなくなって投了してくれた」
「相手がアリスだったらステイルメイトで引き分けを主張されていたかもしれないね。どんな手順だったか詳しく教えて。君の大駒は活躍したの?」
「大活躍したよ。角を2回動かしたすぐ後に飛を2回連続動かした。また、飛を2回動かした後、角が成りすぐにその馬を4回動かす手順もあった。飛を5回連続動かした手順もあった。」
「じゃあ、不成の妙手はあったかい?」
「先手の不成はなかったけど、こっちは不成が3回あった。そのうち、2回の同桂不成では歩以外の駒を取った。」
「まだ、わからないな。先手の成る手は何手目だったの?」
「えっと、11手目、21手目に香を成る手があったのはおぼえているけど後は忘れたよ」


◎56手でステイルメイト(終図で先手の指す手なし)
◎後手の条件
・4手目以降は同Xの連続。王手なし。
・角を2回動かしたすぐ後に飛を2回連続動かした。
・飛を2回動かした後、角が成りすぐにその馬を4回連続動かした。
・飛を5回連続動かした。
・不成が3回。そのうち2回は桂で歩以外の駒を取った。
◎先手の条件
・不成なし。11手目と21手目に香成り。王手1回。

※最長手数探索型の問題です。816番で同々の最長は何手?という話題から見つかったものです。手数が長いですが、ご解答よろしくお願いします。
[22]
A「今日この池で龍が出るっていう噂だけど、なにやら看板が立ってるぞ」
B「ふむ、成駒の手は同じ段に龍が2回のみの11手の詰み、だって...おいあれを見ろ」
A・B「出た!」

*  *  *

――それでその看板の通りだったのですか?
A「そうなんだ。二段目に龍が2回出たよ」
B「違うよ。龍が2回出たのは三段目だよ」
――ほう...まぁいずれにせよ豪儀なお話ですね。さぞかし雷なども鳴ったのでは?
A「そうそう。駒を成る手が3回もあったよ」
B「うーんよく覚えていないけど、そうだったっけ?」
――なるほど。どうやらお二人は別々の幻を見て来られたようです。


(条件A)

・11手で詰み
・成駒の着手は二段目に龍の手が2回あるのみ
・成る手は3回

解答、余詰指摘、同一手順や類作のご教示などなど
お待ちしております。
[23]
A「今日この池で龍が出るっていう噂だけど、なにやら看板が立ってるぞ」
B「ふむ、成駒の手は同じ段に龍が2回のみの11手の詰み、だって...おいあれを見ろ」
A・B「出た!」

*  *  *

――それでその看板の通りだったのですか?
A「そうなんだ。二段目に龍が2回出たよ」
B「違うよ。龍が2回出たのは三段目だよ」
――ほう...まぁいずれにせよ豪儀なお話ですね。さぞかし雷なども鳴ったのでは?
A「そうそう。駒を成る手が3回もあったよ」
B「うーんよく覚えていないけど、そうだったっけ?」
――なるほど。どうやらお二人は別々の幻を見て来られたようです。

(条件B)

・11手で詰み
・成駒の着手は三段目に龍の手が2回あるのみ


解答、余詰指摘、同一手順や類作のご教示などなど
お待ちしております。
[24]
「4手目から全て『同X』と相手の駒を取って56手で勝ったんだ。相手からは1回王手をかけられたけど、こっちは1回も王手を掛けなかった」
「へえ、最後詰ましたんじゃないの?」
「指し手がなくなって投了してくれた」
「相手がアリスだったらステイルメイトで引き分けを主張されていたかもしれないね。どんな手順だったか詳しく教えて。君の大駒は活躍したの?」
「大活躍したよ。飛を4回連続動かす手や馬を6回連続動かす手があった。飛は34手目にようやく成れた」
「じゃあ、妙手はあったかい?」
「えっと、先手には端の香打ちがあった。15手目、19手目、24手目、30手目は香不成りだったよ。不成は全部で5回だったね」

同々ステイルメイトの第2弾です。

◎56手でステイルメイト(終図で先手の指す手なし)
◎不成が5回。
◎後手の条件
・4手目以降は同Xの連続。
・飛を4回連続動かした。
・飛は34手目に成った。
・馬を6回連続動かした。
・24手目と30手目に香不成。
◎先手の条件
・15手目と19手目に香不成。
・端に香打あり
[25]
先手は3手目から後手玉に王手を掛け続けたが、最後は逆王手で詰まされた。
ただし、双方駒を取る手はなかった。

どんな将棋だったのか最短手数探索問題として推理して下さい。
はたして最短手数は何手でしょうか。
[26]
「4手めから全て『同X』と相手の駒を取って60手で勝ったんだ。同々の最長手数を達成したよ」
「まさか。ホントかい?理論上は58手が最長と聞いていたんだけど」
「そうなんだ。58手目に37同馬と王手を掛けたけど、合駒のない先手は、玉自ら48に突撃してきたので、60手目にありがたく48同馬と取ったのさ」
「なんだ59手目は反則だったか。それにしても長い手数だね。もう少し詳しい手順を教えて」
「えっと、不成は角不成の2回だけだったよ。先手は11手目と21手目に香成。27手目と45手目が金の手だった。後手は、香が成って飛車を取ったし、8回続けて大駒を動かしたよ」

◎4手目以降は「同X」の連続。
◎不成は角不成の2回のみ。
◎58手目37同馬(王手)に対し、48玉(反則手)
◎先手の条件
 ・11手目と21手目に香成。
 ・27手目と45手目が金の手。
◎後手の条件
 ・香成で飛を取った。
 ・8回連続大駒を動かした。

58手目37同馬までの手順を推理してください。
長手数ですが、ご解答よろしくお願いします。
[27]
「さっきの将棋13手で詰んだんだって。
先手が龍を斜め後ろに引いて角を取ったところまで観ていたけど」
「ああ、端に角を打ったのが唯一の駒打ちだったな。
そうそう、先手が3回王手をかけたよ」

・13手で詰み
・先手が龍を斜め後ろに引いて角を取った
・端に角を打ったのが唯一の駒打ち
・先手が3回王手をかけた

さて、どんな将棋でしょう?
推理してくださいね。
[28]
「珍しい将棋を見たよ。10手で詰んだと言うのに玉が6回も動いたんだ。
 5手目は4手目に着手した筋の隣の筋の歩を突いていたよ」
「僕も10手で詰むまでに玉の手が5回あった将棋を見たよ。玉を着手した
 直後に相手も玉を歩頭に動かしていたよ。成る手はなかったけど不成が
 あったな」

手順に新鮮味はありませんが、玉以外の手が少ないので易しいかと。
軽く解いて下さい。

第一問
・10手で詰み
・玉の着手6回
・5手目は4手目の着手の隣の筋の歩を突いた



[29]
「珍しい将棋を見たよ。10手で詰んだと言うのに玉が6回も動いたんだ。
 5手目は4手目に着手した筋の隣の筋の歩を突いていたよ」
「僕も10手で詰むまでに玉の手が5回あった将棋を見たよ。玉を着手した
 直後に相手も玉を歩頭に動かしていたよ。成る手はなかったけど不成が
 あったな」

手順に新鮮味はありませんが、玉以外の手が少ないので易しいかと。
軽く解いて下さい。

第二問
・10手で詰み
・玉の着手5回
・玉の着手に対して、直後に歩頭に玉をやった
・成る手は無かったが、不成の手はあった

[30]
・先手と後手の条件
(1)30手詰
(2)成りは無し
・後手の条件
(3)4手目から全て「同○」
(4)4手目以降に動かした駒は一度動かすのを止めたら二度と動かさなかった
(5)飛車が取った駒は2種類
・先手の条件
(6)自分の歩のある筋に歩以外の駒を打った
[31]
「さっきの11手で詰んだ将棋だけど、5筋6筋8筋の手が一手ずつあった
 以外は全部7筋だったよ。成る手はなかったけど、歩の手が3連続していたね」

・11手で詰み
・5筋、6筋、8筋が一手ずつの他は7筋の着手
・歩の手が3連続した
・成る手なし
[32]
「さっきの将棋13手で詰んだんだって。
2手目は歩突きで、確か先手が8筋に駒を打ったよね」
「ああ、とどめはと金を動かしての開き王手さ」

・13手で詰み
・2手目歩突き
・先手が8筋に駒を打つ
・とどめは「と」を動かしての開き王手

さて、どんな将棋でしょう?
推理してくださいね。
[33]
「またおかしな棋譜を拾ってきたのかい」
「相変わらず失敬だなぁ。今日のは新譜の馬単騎だよ」
「12手目に2度目の馬の手で詰みか。どうも暢気な気がするけどな」
「初手は78銀、11手目は68飛だよ」
「なるほど。それなりにがんばっているんだね」

1) 12手で詰み
2) 1手目は78銀
3) 11手目は68飛
4) 2回目の馬の手で馬単騎詰め
[34]
「はい、この両王手で詰みだね」
「そっちは1種2枚の駒しか使ってないのに13手で詰まされるなんて」
「玉を4回連続移動したのが悪かったんじゃないのかな」

(1)13手目の両王手で詰み
(2)先手は1種2枚の駒しか動かさなかった(成ること、成り駒を動かすことは可)
(3)後手は玉を4連続移動させた
[35]
「さっきの将棋はどうなったの?」
「3手目から僕は79の銀、相手は31の銀を、それまでそれぞれの
 銀がいたことがない場所に動かす手を続けているんだ。
 今は指しかけ中で、これがその局面だよ。」
「なるほど、よく見ると君の銀が31に、相手の銀が79に居るな。
 どんな風に銀が動いたのかな?」
「面白い事に、31と79を除き、お互い銀を動かした場所が全く
 同じなんだ。あと、僕が銀を左隣の筋に動かしたのは、
 5段目の銀を動かした1回だけだったよ。見ての通り、
 今のところ駒を取る手も成る手も出ていない。」
 「よくまあ、うまく銀がすれ違えたもんだな。」

この指し掛け局面までの手数と手順を推理して下さい。

<条件>
(1)3手目からお互い左銀を、それまでその銀がいたことがない場所に
  動かし続けた。
(2)差し掛けの局面で、先手の左銀は31に、後手の左銀は79にいた。
(3)31と79を除き、お互いの銀が動いた場所は全く同じだった。
(4)先手が銀を左隣の筋へ動かしたのは、5段目から動かした1回だけ。
(5)駒を取る手も成る手もなかった。

※条件(4)「銀を左の筋に動かす」とは、例えば55銀を64や66へ
 動かす手を意味します。
※最終条件は詰みではないのでご注意下さい。
[36]
「この両王手で詰みだね」
「たった2枚の駒。しかも飛車を使わない相手に11手で負かされるなんて」
「お互い一度動かすのを止めた駒を再び動かすことがなかったのにね」
「しかも君は成る手を指していないだろう。屈辱だ」

(1)11手目の両王手で詰み
(2)先手は飛車以外の2枚の駒しか使っていない
(3)先手も後手も一度動かすのを止めた駒を再び動かさなかった
(4)先手は成る手無し
[37]
・13手詰(奇数手限定)
・初手と最終手は同じ手(棋譜上)
・先手の歩の手は5手目の76歩だけ
・王手3回
[38]
「1筋のみで2枚の駒しか使っていない君に、たった13手で詰まされるとは!」
「不成で緩めることなんてしなかったからね」
「玉頭の歩しか歩を動かさなかったのが良くなかったのかな」
「その歩突きを見てすぐに2枚目の駒を初めて動かしたのが機敏だっただろ」

(1)13手詰
(2)先手の着手は全て1筋で、2枚の駒しか使用しなかった
(3)不成は無し
(4)後手は玉頭の歩しか歩を動かさなかった
(5)先手は後手が玉頭の歩を突いた直後に2枚目の駒を初めて動かした

どんな将棋でしょうか。解答をお待ちします。

[39]
町内の将棋大会に又も欠席したN君。
決勝戦の様子を観戦していた4人の友人に聞いてみました。

「15手で後手玉が詰んじゃった局面を見たよ」
「玉頭に飛の手を指したのは見たよ」
「玉のコビンに飛の手を指したのを見たけど、
 玉のコビンへの手はその1回だけだったらしいよ。」
「先手が『どうだ!君の玉へ7回目の王手だぞ!』と
 叫んでいる局面を見たけど、角が3筋にいたな。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)15手で詰み
(2)玉頭への飛の手あり
(3)玉のコビンへの手は飛の手1回のみ
(4)先手が7回目の王手を掛けた局面では3筋に角がいた。
[40]
「1筋のみで2枚の駒しか使っていない君に、たった13手で詰まされるとは!」
「君が玉頭の歩を突いたのを見て、すぐに2枚目の駒を初めて動かしたのが機敏だっただろ」
「玉の尻に歩を突いたのが敗因かな」

(1)13手詰
(2)先手の着手は全て1筋で、2枚の駒しか使用しなかった
(3)後手は玉頭の歩を突いた
(4)先手は後手が玉頭の歩を突いた直後に2枚目の駒を初めて動かした
(5)後手は玉の尻に歩を突いた
[41]
「よし、これで詰み。最後の13手目は最初の手とおんなじだ」
「うーん詰まされてしまったか。二人とも1つの駒を4連続で
 動かしたのがこの将棋の特徴だったなぁ」

(1)13手詰み
(2)初手と最終手は表記上同じ手
(3)先後共に1つの駒を4連続で動かした
[42]
「さっきの将棋はどうなったの?
 4手目に角が動いたところまでは知ってるけど。」
「13手で詰まして勝ったよ。僕は自分の飛頭にいる駒を
 動かす手を4回指したんだ。あと、駒を成る手はなかったね。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)13手で詰み
(2)4手目は角
(3)先手は自分の飛頭の駒を動かす手を4回指した
(4)駒を成る手はなかった

先例ある収束を用いたお笑い系作品です。多数の解答をお待ちしています。
[43]
「さっきの将棋、成る手を3回やられて15手で詰まされたよ。」
「君が玉頭の歩と玉腹の歩を突いた手は見ていたけど」
「玉尻に歩を突く手も指したよ。金の1手が悪手だったかな」

<条件>
(1)15手で詰み 。
(2)成る手は3回。
(3)後手は玉頭の歩を突く手、玉腹の歩を突く手、玉尻に歩を突く手を指した。
(4)後手の着手は玉歩以外は金の1手のみ。
[44]
「先手番の2局目も勝って、H名人が連勝したね」
「そうなんだ。第1局では先手番の挑戦者Xが14手で詰まされて負け。それなのに第2局後手番にもかかわらず挑戦者Xは意地で1局目と同じ指し方をして15手で詰まされたんだ」
「どんな勝負だったのか、H名人が連勝した将棋を詳しく教えて」
「挑戦者Xは玉頭の歩と玉腹の歩を突く手を指し、玉尻に歩を突く手も指したんだ。H名人が同じ駒を3回連続動かしたすぐ後に挑戦者Xが金の手を指したよ。それから、唯一の駒成りで取った駒を6段目に打っていた。」

共通条件
(1)敗者は玉頭の歩を突く手、玉腹の歩を突く手、玉尻に歩を突く手を指した。
(2)勝者が同じ駒を3回連続動かしたすぐ後に、敗者は金の手を指した。
(3)唯一の駒成りで取られた駒は6段目に打たれた。

ツイン条件
・条件A:14手で詰み
・条件B: 15手で詰み

名人が連勝した指し方とはどんな将棋だったでしょうか。推理してください
[45]
うっかり寝坊して推理将棋トーナメントを見逃したN君。
翌日推理将棋部の友人たちにどんな将棋だったか聞いてみました。

「たった13手で詰んじゃったよ。」
「着手された駒は3種類しかなかったね。取られた駒に到っては
 1種類だけだったよ。」
「そういえば、一度動かし続けるのをのを止めた駒をその後で
 また動かした事はなかったな。」
「3段目への着手は、最終手で飛を動かした手だけだったよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
(1)13手で詰み
(2)着手された駒は3種類、取られた駒は1種類だけ。
(3)一度動かし続けるのを止めた駒は二度と動かさなかった
(4)3段目への手は飛が動いた最終手だけ。

[46]
(1) 12手で詰み
(2) 初手は端の手
(3) 7段目の手が4手続いたことがあった *1
(4) 最終手は2枚の角の利きが交差している升目への着手 *2

*1 先手後手通算。先後先後か後先後先の4手です。
*2 つまり角の手ではありません(解釈が微妙なのであえて書きます)。

解答、余詰指摘、同一手順や類作のご教示などなど
お待ちしております。
[47]
「昨日指した将棋は16手で詰まして勝ったんだけど、
 僕が指した手は最初の手を除き全部相手の歩頭の
 手だけという珍しい将棋だったよ。相手が最初の2手
 同じ駒を動かしたのが良くなかったんじゃないかな。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか。

<条件>
(1)16手で詰み
(2)先手は最初の2手同じ駒を動かした。
(3)後手は最初の手を除き全て先手の歩頭に着手した。

手段が色々あり、余詰リスクは高そう。指摘歓迎します。

[48]
「さっきの将棋、どうだった?3手目は4筋の手だったよね」
「11手目に初手とおんなじ手を指して詰んだよ」
「へえ、妙手はあったかい」
「成る手はなかったけど。7手目に玉頭の手を指したのが勝因かな」

1) 11手で詰み。
2) 初手と最終手は(棋譜上)同じ手。
3) 3手目は4筋の手。
4) 7手目は玉頭の手。
5) 成る手なし
[49]
「さっきの将棋13手で詰んだんだって。2手目は玉の着手だったよね」
「ああ、不成があったよ。それから、とどめは成桂を寄る手だったな。それから終局時玉は4段目だったね」

・13手で詰み
・2手目は玉の着手
・不成あり
・とどめは成桂を寄る手
・終局時玉は4段目
[50]
「さっきの将棋はどうなったの?角が11に成ったのは見たけど。」
「結局成る手はその1手だけでね。20手目の飛不成の初王手で詰んじゃったよ。
 馬を引く手が7回もあったのに、駒を打つ手は1回もなかったな。」

<条件>
(1)20手目の飛不成の初王手で詰み
(2)駒を成ったのは11角成だけ。
(3)馬を引く手が7回あった
(4)駒を打つ手はなかった。


[51]
「さっきの将棋、11手で詰んだんだってね。先手は3手目以外は奇数筋の着手しか指さなかったんだって」
「ああ、成る手はなかったよ。それから後手が角打ちをしてすぐ先手が角打ちをしたな。そうそう終局時玉は4段目だったね」

・11手で詰み
・先手は3手目以外は奇数筋の着手
・成る手なし
・後手が角打ちをした次の手は先手の角打ち
・終局時玉は4段目
 
[52]
「さっきの将棋20手で詰んだんだって。駒を成られた相手は、すぐ後に玉筋の手を2回続けて指していたけど」
「そう、駒成りはその1回きり。成った駒は7回連続まっすぐ引いたんだ。それから、『同X』の手は1回だけだった。あ、そうそう2回連続して不成りの手があったよ」

・条件
1) 20手で詰み。
2) 駒成りは1回で、成った駒を7回連続まっすぐ引いた。
3) 成られた相手は、成られたすぐ後に2回連続して玉筋の手。
4) 2回連続不成り。
5) 同Xは1回。

[53]
A君「さっき変な将棋見たよ」
B君「うん、僕も。先手が飛頭の駒を3回動かしていたんだよね」
A君「僕が見たのもそうだったよ」
C君「え、僕が見たのもそうだよ。9手目の58への着手で見るのをやめたけど」
A君「僕も9手で見るのをやめたけど、最後に見た局面では18に動いてきた生角があったな」
B君「僕は8手目の1手詰めの詰めろを9手目に回避したところまで見たよ」
C君「そうそう、僕が最後に見た局面では歩、銀、飛、以外の駒はすべて初期配置の通りだったよ」
B君「僕らが見た将棋はひょっとして同じ将棋だったんだろうか?」
C君「さて、どうなんだろう?師匠に聞いてみよう」

弟子のA君、B君、C君の疑問に答えてあげて下さい。

<共通条件>
・9手で先手が飛頭の駒を3回動かした
※ 詰みであるかどうかは不問です
<A君のみ>
・9手指した局面で18に動いて来た生角が居た
※ 「18に打った角がそのまま残っていた」というのはいけません
<B君のみ>
・8手目の1手詰めの詰めろを9手目に回避した
<C君のみ>
・9手目は58の着手
・9手指した局面で歩、銀、飛以外の駒は初期配置


詰みかどうかを問いませんが、9手でやることが限られていて簡単ですので、サクっと解いて頂ければ、と思います。元の「飛頭の駒」ほど簡単かどうかは分かりませんが…。(A君は同じくらい簡単かと思います)



[54]
「13手で詰まして勝ったって?どんな将棋だったの?」
「相手の最後の3手は玉を全て違う筋に動かす手だったよ。
 一方僕の最後の3手は、3手とも桂を跳ねる手だったよ。
 ちなみに僕は同じ筋の手を3回続けたことはなかったね。
 あと、成る手は1度もなくて、不成も歩を取った1回だけだったよ」

<条件>
(1)13手で詰み
(2)先手の最後3手は、全て桂を跳ねる手
(3)後手の玉は、最後に3手連続で全て違う筋へ動いた
(4)成る手は無く、不成も歩を取った1回だけ
(5)先手は同じ筋の着手を3手続けたことはない。

推理に必要な情報は十分と思います。多くの解答をお待ちしています。

<追記>

●条件(2)で指定された9・11・13手目の桂は、
 ・打つ手は含まれません。「跳ねる」=盤上の桂を動かす手です。
 ・成る手や成桂を動かす手は、条件(4)からありえません。
 ・3手とも同じ桂である必要はありません。
 ・7手目までに桂を打ってそれを跳ねても構いません。

●条件(3)の制約を具体的に示すと、例えば7手目までの時点で玉が居玉の場合、

(A)8手目52玉、10手目42玉、12手目32玉…可(5→4→3筋)
(B)8手目42玉、10手目51玉、12手目62玉…可(4→5→6筋)
(C)8手目52玉、10手目41玉、12手目51玉…不可(5→4→5筋で、5筋がダブり)
(D)8手目42玉、10手目32玉、12手目42玉…不可(4→3→4筋で、4筋がダブり)

となります。

●条件(5)の制約を具体的に示すと、例えば、

(a)初手16歩、3手目18飛、5手目17桂…不可(1・3・5手目が連続1筋)
(b)初手16歩、3手目18飛、5手目28銀、7手目17銀…可
(c)初手26歩、3手目16歩、5手目18飛、7手目17桂…不可(3・5・7手目が連続1筋)

となります。この間(2・4・6・8手目)の後手の着手がどこかは不問です。
[55]
「ほい、これで詰み。わずか15手じゃないか。相変わらず弱いなぁ。
 ちょっと緩めてやろうと思って、初手に歩を突かなかったら、まね
 して同じ筋に同じ駒を動かすし、5手目からこっちが桂の4段跳ねを
 したら、おんなじように6手目から4段跳ねするし。角を使わない
 ところや持ち駒を打たないところまでまねしてる暇があるんだったら
 もうちょっと将棋の勉強したらどうなんだい」

(条件)
(1)15手詰み
(2)最初の2手は同じ筋に歩以外の同種駒の着手
(3)5手目から双方とも桂の4段跳ねをした。*
(4)角の手と駒打ちなし

*同じ桂を4連続で動かした。成桂の手は不可。

 拙作には珍しく理詰めで解ける条件設定になっていると思いますので、
多くの方の解答をよろしくお願いします。
[56]
「22手で詰んだんだって。成った駒をまっすぐ引いていたけど」
「そう、相手は11に成った駒をすぐ8回連続してまっすぐ引いたんだ。双方とも成りは1回ずつで大駒を取る手はなかったよ」

1) 22手で詰み。
2) 11に成った駒をすぐに8回連続まっすぐ引いた。
3) 成りは双方1回ずつ。
4) 大駒を取る手はなかった。
[57]
●第1問
「さっきの将棋はどうなったの? 君が後手玉がいる筋に桂を打ったのは見たけど。」
「結局その桂は玉頭に成ってね。9手で詰まして勝ったよ。」

[58]
●第2問
「さっきの将棋はどうなったの? 51金右と指したのは見たけど。」
「その3手後に同角不成でも同角成でもない、ただの同角と指してね。
 結局9手で詰んじゃったよ。」
[59]
「さっきの将棋11手で詰んだんだって。確か先手は3連続で角を動かしたよね」
「ああ、とどめは8筋に打った駒で歩を取る手さ。それから終局時82に角があったな。そうそう金は釘付けだったよ」

・11手で詰み
・先手は3連続で角を動かす
・とどめは8筋に打った駒で歩を取る手
・終局時、82に角があった
・金は釘付け

さて、どんな将棋でしょう?推理してくださいね。
[60]
「また、22手で詰まされたんだって。成った駒をまっすぐ引いていたけど」
「そう、成った駒はすぐに8回連続して同じ筋に引いたんだ。でも、5、4、3、2、1筋の順に着手の筋をずらす相手の作戦にやられたんだ。そうそう、2、3、4筋の順に着手の筋をずらす手順もあったよ」

・条件
1) 22手で詰み。
2) 先手は成った駒を成った直後から8回連続まっすぐ引いた。
3) 後手は5、4、3、2、1筋の順に連続して指した。
4) 後手は2、3、4筋の順に連続して指した。
[61]
○○新聞ニュース
推理将棋竜王戦第一局は11手にて先手の勝ちとなりました。
王手が5回と激しい攻防になりました。
また「同」と直前に動いた駒を取る手が3回有りました。
2手目62銀が敗着と言われています。
「主催紙じゃないから棋譜が載せられないのか」
「いや、巧妙に棋譜を載せているよ」

(1)11手詰め
(2)王手5回
(3)同と直前に指された駒を取る手が3回
(4)2手目は62銀

解答をお待ちします。
[62]
「さっきの将棋すごかったね。14手で詰んだんだけれど、半分の7手が王手だったよ」
「不成が有ったね」
「最終手が76へ移動する手とは意外だったね」



「今度の将棋はもっとすごかったね。15手で詰んだんだけれど過半数の8手が王手だったよ」
「それなのに歩での王手があるのは珍しいね」
「今度の将棋も不成が有ったね」
「先手が歩を4枚取ったのは欲張りだろう」


(1)
・14手詰
・王手7回
・不成有り
・最終手は76へ移動する手
 
[63]
「さっきの将棋すごかったね。14手で詰んだんだけれど、半分の7手が王手だったよ」
「不成が有ったね」
「最終手が76へ移動する手とは意外だったね」



「今度の将棋はもっとすごかったね。15手で詰んだんだけれど過半数の8手が王手だったよ」
「それなのに歩での王手があるのは珍しいね」
「今度の将棋も不成が有ったね」
「先手が歩を4枚取ったのは欲張りだろう」


(2)
・15手詰
・王手8回
・不成有り
・歩での王手が有った
・先手は歩を4枚取った
[64]
下記の問題は、そのままでは余詰だらけです。
しかし、超裏読みすると唯一解となります。すなわち、
☆他の手順ではその終局図にはならなかった
という条件を加えると唯一解となります。その解を答えて下さい。

第1問 「71飛までの9手で詰んだよ」
第2問 「31飛成までの9手で詰んだよ」

※ 超裏読みは、ただの裏読みだけでなく、最終手にある駒が「生」だったら
  その駒が途中で成ることが出来ない(ただし打った可能性はありますね)、
  などの事実も利用します。
  この場合☆の条件が「成る手はなかった」の代りになったりします。
[65]
「16手目に飛で初王手を掛けた局面で先手の投了となりました。
 K九段、投了図以下の解説をお願いします。」
「先手玉は王手を防ぐには歩を合駒するしかないですが、
 どこに歩を合駒しても同飛と取られて意味がありません。
 こういう合駒を無駄合といいます。
 実のところ投了の局面から先手は、後手が同飛とする限り
 7回連続歩の無駄合いが可能ですが、潔く投了しました。」
「全体を振り返っていかがでしたでしょうか?」
「5手目同歩と応じた辺りから乱戦の予感はありましたね。
 両者とも14に歩以外の駒を動かしましたが、その手の
 価値の差が明暗を分けたと言えるでしょう。」

投了図(16手目)まではいったいどんな手順だったのでしょうか?

<条件>
(1)16手目で先手玉に飛で初王手が掛かっており、歩合いするしか
  王手を回避できない。
(2)先手は17手目以降無駄合いを7回連続できるが、全て
  同飛と取られて取り返せない(無駄合い)。
(3)5手目同歩
(4)先手も後手も、14に歩以外の駒を動かした。
[66]
推理将棋部の部内名人戦決勝は先ほど始まったばかり。
3手目を指し終えた局面だけを見て戻ってきたA君と
5手目を指し終えた局面だけを見て戻ってきたB君
の2人が話し始めました。

B君 「5手目にして早くも王手が掛かっているけど、どうやってこの局面に
    なったのか手順が限定できないな。」
A君 「ちなみに3手目は王手じゃなかったよ。」
B君 「それを早く言ってくれ。おかげで5手目まで全手順が推理できたよ。」
A君 「君が全手順推理できたと聞いて、僕も5手目までの手順が推理できたよ。」

さて、5手目まではどんな手順だったのでしょうか。

なお、A君・B君は与えられた情報(自分の見た局面と、上記会話)から局面を推理する完璧な能力を持っているものとします。

(注)推理の前提条件とはなりませんが、解いてみて「推理できない」という答にはなりません。
  作意手順が存在しますので安心して挑戦してみてください(笑)。

[67]
<第1問>

推理将棋部の部内王将戦決勝は先ほど始まったばかり。
ギャラリーは遠慮して時々近付いて局面を覗く他は離れた所にいます。
初手だけ見て戻ってきたX君に、しばらく遅れて局面を見に行ったY君が
戻ってきて話しかけました。

Y君 「まいったな。3手目を指し終えた局面を見たんだけど、
    もうそこまでの手順が推理できないよ。」
X君 「そんなことは僕が1手目を見た段階でわかっていたよ。」

さて、X君が見た初手とは何でしょう?

<補足>(●印を念のため追記 2010.11.12 2:20)
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を
 備えているものとします。
・条件ではありませんが、第1問、第2問いずれも唯一の作意解が存在します。
●会話内容以外に会話者間の情報交換(例えば自分の見た駒配置を教えた等)
 はありません。 
[68]
<第2問>

推理将棋部の部内竜王戦決勝は先ほど始まったばかり。
2手目を指し終えた局面だけを見て中座したA君が、その後
何人かの部員に個別に話を聞いてみました。

まず呼んだのはB君。
A君 「B君。君が見た局面について教えてくれないか?」
B君 「4手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。おかげで4手目までの手順が僕にも推理できたよ。」

次に呼んだのはC君。
A君 「C君。君が見た局面について教えてくれないか?」
C君 「6手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。おかげで6手目までの手順が僕にも推理できたよ。」

次に呼んだのはD君。
A君 「D君。君が見た局面について教えてくれないか?」
D君 「8手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。おかげで8手目までの手順が僕にも推理できたよ。」

最後に呼んだのはE君。
A君 「E君。君が見た局面について教えてくれないか?」
E君 「10手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。おかげで10手目までの手順が僕にも推理できたよ。」

さて、10手目まではどんな手順だったのでしょうか?

<補足>(●印を念のため追記 2010.11.12 2:20)
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を
 備えているものとします。
・条件ではありませんが、第1問、第2問いずれも唯一の作意解が存在します。
●会話内容以外に会話者間の情報交換(例えば自分の見た駒配置を教えた等)
 はありません。
[69]
「11手目、33角成と角をいただいて詰みだな」
「6手目の金の手が地味ながらもミスだったかなぁ」

条件
・11手で詰んだ
・最終手33角成で角を取った
・6手目は金の手
[70]
46手煙詰ができた(35番参照)ので、出題というよりは記録的な意味で作っておきます。
ただし、見つけた手順の非限定を消しただけですので、
全く異なる46手手順があった場合余詰むかもしれません。

条件
・46手で煙詰(終局図で盤上に駒が3枚しかなかった)
・先手はある駒を9連続で、別のある駒を10連続で動かした
・後手は途中で3手続けて玉を直進した
・39手目の盤隅の駒が動く手以降に王手5回
・龍が斜めに動くことはなかった
・不成なし

21手目が38番(48手煙詰)にはない手で、この順最大の鍵かと思います。

もちろん挑戦いただいた方からの解答はお待ちしています。
[71]
推理将棋部の部室で将棋を指していた2人が感想戦をしています。

「後手は初期局面で6一にあった金を動かすだけの単調な攻めだったのに、たった12手で君の玉が詰んでしまったね。」
「3手目に不成の手はやっぱり悪手だったのかなあ。」

条件
・12手で詰み
・後手は初期局面で6一にあった金のみを動かした
・ 3手目に不成の手があった
[72]
日経をご覧になってこのトピに来た、初めて推理将棋を解く方向けの出題です。
このコミュは
・問題を作った人が出題をする
・わかった人はその棋譜を書いてmixiメッセージで出題者に送る
・正解という返答があったら感想をトピに書く(ただしネタバレ禁止)
というやり方で成り立っています。
入門用の推理将棋を4題ほど出題しますので、 一問でもわかった方はぜひメッセージをください。

第一問
「昨日将棋さしてたらたった7手で詰まされちゃった」
「ずいぶん短い将棋だね」
「トドメは歩を成る手だったよ」
さてどんな将棋だったのでしょうか?
ヒント:先手が指せる手はたった4手。それで歩を成るには?

第二問
「昨日将棋さしてたらたった7手で詰まされちゃった」
「ずいぶん短い将棋だね」
「歩を突き合う指し始めで、途中で9筋の角を動かして成られちゃったよ。」
さてどんな将棋だったのでしょうか?
ヒント:9筋の角はどこへ成ったのでしょう?成る時にしなければならない「あること」に気づけるかどうかがポイント。

第三問
「昨日将棋さしてたらたった7手で詰まされちゃった」
「ずいぶん短い将棋だね」
「トドメは62金だったよ」
さてどんな将棋だったのでしょうか?
ヒント:先手が金を取らなければなりませんが、さてどこでどうやって?

第四問
「昨日将棋さしてたらたった8手で詰まされちゃった」
「ずいぶん短い将棋だね」
「最後は55にいた桂馬が成る手だったよ。 あと、こっちが銀を動かしたのが失敗だったかな。」
さてどんな将棋だったのでしょうか?
1手長いですが最後なのでノーヒント。

1問だけの解答でもかまいません。解答お待ちしています。
また、これでは物足りないという方は、他のトピにもどんどん挑戦してみてください。

[73]
877番が「ホップ」なら、続く「ステップ」「ジャンプ」も必要だろうということで、
推理将棋の面白さがよくわかる続きの3問+αを用意してみました。
問題番号も続きの第五問からで、難度も第四問までよりそれなりに上がっています。

第五問
「昨日将棋さしてたらたった8手で詰まされちゃった」
「ずいぶん短い将棋だね」
「そういえば駒を斜めに動かす手は一度もなかったなぁ」
  (ミニベロさんの名作(迷作?)より条件のみ引用)
ヒント:攻めには角も桂も使えませんが飛車の出動は間に合わず。何で攻めましょう?
※推理将棋にはこういう脱力系問題もあります。何が脱力系かは解いてみてのお楽しみ。

第六問
※推理将棋には94形式という出題形式があります。以下のように4手分だけヒントが示されて、そこから9手で詰んだ将棋の全手順を復元するという問題です。「9手で詰んだ」条件は通常省略されます。
・5手目は12馬
・7手目は3筋の手
・8手目は42銀
・9手目は角の手
ヒント:1つの関門である9手詰になりました。まずは途中の5手目12馬を目指してみるのがポイント。

なお、推理将棋での表記の掟について補足です。
「角の手」は「棋譜に角と記載される手」を意味します。例えば「53角成」はOK、「53馬」はNG。他の駒でも同様です。これは覚えておいてください。
「3筋の手」は3筋へ駒を移動する手か3筋への駒打ち。移動の場合他の筋から動いてきてもかまいません。棋譜表記が「同」になってもそれが3筋であればOKです。

第七問
「昨日将棋であっという間に負けちゃったよ」
「どんな将棋だったんだい」
「最初に64歩と突いたあと、玉を、62、63、54、と進めたんだ」
「それは危ないね。で、その後は何を指しだんだい」
「9手で詰まされちゃったから、それだけしか指してないよ」
「・・・」
「空成って怖いんだね」
  (おもちゃ箱にて出題の拙作より)
ヒント:後手の形は明らかです。これを詰ますには先手駒をどう配置すればいいでしょう?ポイントは63への逃げ道塞ぎ。

※この問題は推理将棋の醍醐味の1つを味わうことができる作品です。こんな形でも詰みなんです。なお、「空成」は、駒を取らずに成ること。

第八問(メタ推理将棋)
まずは、お好きな攻め方で短手数(9手以内が理想)で玉を詰ませてください。
そうしたら、その手順の特徴を書き出して、問題として出題してみましょう。

注意点としては、通常の推理将棋は完全に棋譜を再現するパズルなので、
成っても成らなくても詰む駒の成生を限定することや、
どちらを先に指してもよい手の順番をしっかり限定すること、
そして、最初のうちはできる範囲でかまいませんので、
全く違う手順で同じ条件を満たせてしまわないか確認することです。

これができれば私やミニベロさん、他のこのコミュの常連メンバーと既に同じ土俵の上です。
最初のうちは作る上での失敗も多いですが、がんばってください。
[74]
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に4段目に駒を打って王手がかかったんだ」
「なんかまた嫌な予感がしてきたぞ」
「続いて9手目、また4段目に駒を打って王手がかかったんだ」
「この話の流れはいつもの・・・で、13手目も、4段目に駒を打って王手がかかったんだろ?」
「うん、それで詰んだんだ。ちなみに、駒を成る手や、打った駒が動いたり取られることはなかったよ」

条件
・13手で詰み
・5手目から4手毎に4段目に駒を打つ王手があった(5、9、13手目)
・成る手なし
・打った駒が動いたり取られることはなかった
[75]
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に4筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「なんかまた嫌な予感がしてきたぞ」
「続いて9手目、また4筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「おいおい。まさか今度も13手目、17手目。。。」
「いや、今回は9手目で詰んだそうだ。飛車が動いたより後に、角が成ってたよ」
「ずこっ!簡単そうだね。。。。」

・9手で詰み
・5手目から4手毎に4筋に駒を打つ王手があった(5,9手目)
・飛車が動いたより後に、角が成った
[76]
夜の電車でばったり会ったA君とB君が話しています。

A: 「こんばんは。今朝推理将棋竜王戦を観戦したんだって?」
B: 「うん。初手が見れただけだったけど、生で見れてよかったよ。
   ところでその後どうなったのか知らないんだが、知ってるかい?」
A: 「たった6手進んだだけで封じ手になってね。僕は手順を全く見て
    なくて、竜王が7手目を封じた局面だけ見たんだけど、初手から
    封じ手までの6手だけでなく、封じ手も完璧に推理できるよ。」
B: 「なるほど。2手目以降どうなったのか全く知らなかったけど、
    その話を聞いて僕にも封じ手も含めた7手が推理できたよ。」

さて、今日指された6手及び封じられた次の7手目を推理して下さい。

<補足>
・両者とも、局面を推理する十分な推理力を持っているものとします。
・7手目「投了」という選択肢はないものとします。
・A君が見たのは6手目を指した直後の局面で、6手目は見ていません。
・会話以外の情報交換(例えばA君がB君に、A君が見た局面の
 配置を教えた、など)はありません。
[77]
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に6筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「なんかまた嫌な予感がしてきたぞ」
「続いて9手目、また6筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「この話の流れはいつもの・・・で、13手目も、6筋に駒を打って王手がかかったんだろ?」
「うん、それで詰んだんだ。ちなみに、駒を成る手や、打った駒が取られることはなかったよ。あ、そうそう銀の手は1回だけだったよ」

条件
・13手で詰み
・5手目から4手毎に6筋に駒を打つ王手があった(5、9、13手目)
・成る手なし
・打った駒が取られることはなかった
・銀の着手は1回だけ
[78]
「昨日将棋で5番勝負をしたんだ。ハンデで全部先手持たせてもらったんだけど。」
「ほう、結果はどうだったんだい」

「1局目は負けたよ。初手の36歩も3手目の歩の手も失敗だったかな。
 端から駒を成られてたった8手で詰まされちゃった。」

「残念だったね。2局目は?」
「9手で勝ち。1局目のトドメと同種駒のトドメでやりかえしてやったさ。
 そういえば初手以外三段目しか着手してないな。
 相手は2手目にいきなり飛なんて動かしてたのがまずかったね」

「おー、おめでとう。3局目は?」
「2局目で玉が詰んだ位置とちょうど対称(※)な位置で詰まされて8手で負け。やられたね。
 3手目の銀の手に続いて7手目にも銀を左斜めに上がったけどこれがおかしな手だったな」

「後がなくなったか。で4局目は?」
「勝ったよ。相手は2手目と4手目を3局目と同じように指してきたけどね。
 7手目の駒移動に焦ったのか8手目に玉が死地に飛び込んでくれて9手で詰んだよ」

「これで五分に戻して最終戦で決着か。どうなったの?」
「これが不思議な将棋でね。過去4局で着手された駒は1枚も着手されなかったんだ。
 4手目は5筋の手だったな。この将棋も1桁手数で詰んで決着がついたよ」

さて、この人は5番勝負に勝ったのでしょうか、負けたのでしょうか。
5局の将棋はそれぞれどういう将棋だったのか推理してくださいね。
[79]
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に2筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「なんかまた嫌な予感がしてきたぞ」
「続いて9手目、また2筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「この話の流れはいつもの・・・で、13手目も、2筋に駒を打って王手がかかったんだろ?」
「うん、それで詰んだんだ。12手目の4筋の手が悪手だったね」

条件
・13手で詰み
・5手目から4手毎に2筋に駒を打つ王手があった(5、9、13手目)
・12手目は4筋に着手
[80]
推理将棋部の部内竜王戦決勝は先ほど始まったばかり。
2手目を指し終えた局面だけを見て中座したA君が、その後
何人かの部員に個別に話を聞いてみました。

まず呼んだのはC君。
A君 「C君。君が見た局面について教えてくれないか?」
C君 「6手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。しかしそれだけでは6手目までの手順は僕には推理できないなぁ。後手が2、4、6手目で何をやったかだけは分かったんだけどね」

次に呼んだのはE君。
A君 「E君。君が見た局面について教えてくれないか?」
E君 「10手目を指し終えた局面しか見てないけど、そこまでの手順は推理できたよ。」
A君 「ありがとう。おかげで10手目までの手順が僕にも推理できたよ。」

さて、10手目まではどんな手順だったのでしょうか?

<補足>
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を
 備えているものとします。
・上記会話内容以外で各君の知っていることは、A君は2手目の局面、
 C君は6手目の局面、E君は10手目の局面のみです。
[81]
884番で「RPG」が出題されておりますが、私のこだわりとしては
RPGと言えばダンジェオン、すなわち迷宮です。第一問から問いて
鍵を入手し、その鍵で次の部屋(第二問、第三問、…)と進んで行く
という寸法の問題ですが、本問では一筋縄では行きません。
なんと第一問〜第四問には予め余詰(偽の鍵)を用意しております(笑)。
余詰を掴んでしまいますと、第五問が解ける前に無解になってしま
って前に進むことが出来ません。もちろん第四問が解けたからと
言って安心できません。当然ですが、作意解は唯一ですので、
第五問まで解ける解は第一問〜第四問まで一通りしかありません。
さて、第五問を倒して迷宮の奥にある宝を取ることが出来るでしょうか?

挑戦者を待ち受けております。

第一問
・9手で詰み
・2手目は歩
・52玉は6手目以外の指し手だった
・7手目に63に打った大駒がとどめで成った

第二問
・8手で詰み
・3手目及び、第一問で52玉と指した手目で駒が成った
・5手目は6筋の手

第三問
・9手で詰み
・3手目は成る手
・6手目以外で5筋の手があった
・とどめは第二問で5手目に指した種類の駒を31に打つ手

第四問
第三問で6手目に動かした駒の元居た筋をn筋とします。
・10手目でn筋の玉が詰んだ
・4手目は第二問と棋譜上同じ
・成る手なし
・6手目、とどめは7段目

第五問
・9手で詰み
・不成は1段目の手を含めて3回あった
・3手目は第四問と棋譜上同じ
・6手目は第三問と棋譜上同じ
・終局時の先手持駒は第四問で先手が打った駒と種類枚数とも同じ
 例:角を2枚打った→持駒角2
   歩と香を打った→持駒歩香
   何も打ってない→持駒なし


[82]
本スイリ新聞 文化面より転載
 いま、スイリストの間では「打つべし」がブームになりつつある。5手目から4手ごとに同じ筋に王手で駒を打っていく一種の新戦法だ。将棋愛好家の私は、「打つべし」将棋の世話役を自任し、この新しい戦法の普及を目指して奔走している。

A「きのう、同じ筋に『打つべし』戦法で勝ったよ。5手目から4手ごとに同じ筋に王手で駒を打つ新戦法なんだ。たった13手で詰ませた」
B「そうそう、話題の新戦法だ。オレも同じ戦法を使って13手で詰ませたぜ」
C「優秀な戦法だよ。ボクも同じ筋に『打つべし』戦法を使って13手で詰ませて勝ったよ」
D「君たちの将棋は3局とも拝見させてもらったよ。3局とも別の筋の『打つべし』だったね。3局とも成る手はなく先手の駒が取られることもなく、打ったのと同じ筋の玉が詰まされてた。後手の敗着は12手目の全く同じ着手だったよ」
E「今の話を聞いただけだけど3局の棋譜がわかった。3局とも12手目は72銀だね。金を打ったのは誰だい。Dさん教えてくれよ」
D「A君とB君だよ」
E「C君の棋譜がわかったよ」
A「B君とC君の棋譜がわかったよ」
B「A君とC君の棋譜がわかった。二人とも銀を打ったんだね」
A、C「うん、そうだよ」
C,E「A君とB君の棋譜もわかったよ」

さて、A、B、C三人の指した将棋はどんな手順だったでしょうか。Eさんの立場で推理してください。

共通条件
1) 13手詰
2) 5手目、9手目、13手目は同じ筋に駒を打って王手して、同じ筋の玉が詰まされた。 (ただし、「同じ筋」とは各対局の中での同じ筋。その筋は3局とも異なっている)
3) 成る手なく、先手の駒が取られることはなかった。
4) 12手目は72銀

Aの条件:金と銀を打った。
Bの条件:金を打ったが、銀は打たなかった。
Cの条件:銀を打ったが、金は打たなかった。

<補足>
・上記会話内容以外で各君の知っていることは、A、B、Cの3名は自分の指した将棋のみ。Dは3局の全手順。Eは全くなしです。
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を備えているものとします。 ただし、本題作者の検討能力は完全ではありません。余詰めの可能性があります。
・会話文は一見、論理問題風ですが、実は共通項を利用した条件付け問題です。試みとして出題いたします。ご解答お待ちしております。
[83]
スイリストたちの会話(2)をさらに発展させて一局の将棋にしてみました。

推理将棋部の部内竜王戦決勝は先ほど始まったばかり。
初手だけを見たA君、
2手目を指し終えた局面だけを見たB君、
4手目を指し終えた局面だけを見たC君、
5手目を指し終えた局面だけを見たD君、
10手目を指し終えた局面だけを見たE君
が会話をしています。

C君「僕は4手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   そこまでの手順は推理できたよ」
B君「おかげで2手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   4手目までの手順が僕にも推理できたよ」
E君「僕は10手目を指し終えた局面を見たけど先手玉が詰んだよ」
D君「僕は5手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   おかげでそこまでの手順は推理できたよ」
B君「それを聞いて全手順が推理できたよ」
A君「それを聞いて初手しか見ていない僕が全手順推理できたよ」

さて、部内竜王戦決勝の棋譜を再現して下さい。

<補足>
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を
 備えているものとします。
・上記会話内容以外で各君の知っていることは、各君の見た局面のみです。

こんどこそ「137番 見ればわかる」で懸念された類の問題になってしまったかもです(一応自分の中では結構簡単に作意以外は省けるつもりです -- つもりだけでした。今回の修正でさらにややこしくなってしまいました)。

[84]
推理将棋部のA君とB君が部室で話をしています。
A「昨日一年生が指してた将棋は奇妙な将棋だったな。」
B「どんな将棋だい?」
A「まず5手目に1筋から駒を打って王手をかけたんだ。」
B「まさか、これはいつもの・・・・・」
A「次に9手目に2筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「あれ?いつもと少し違うね。もしかして13手目は3筋から、17手目は4筋から駒を打って王手をかけたとか?」
A「よくわかったね。ちなみにその17手目で詰みだったよ。それと角成りで王手が2回もかかってたよ。」

条件
・17手で詰み
・5手目は1筋、9手目は2筋、13手目は3筋、17手目は4筋からの駒打ちの王手
・角成りの王手が2回
[85]
スイリストたちの会話(6)を易しく改題しました。これなら、解ける問題になったかと思います(証明の行数が大幅(スイリストたちの会話(6)の2〜3%程度)に減りました)。

推理将棋部の部内竜王戦決勝は先ほど始まったばかり。
初手だけを見たA君、
2手目を指し終えた局面だけを見たB君、
4手目を指し終えた局面だけを見たC君、
が会話をしています。
C君「僕は4手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   そこまでの手順は推理できたよ」
B君「おかげで2手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   4手目までの手順が僕にも推理できたよ」
A君「それを聞いて初手しか見ていない僕が4手目まで推理できたよ」

問題1 部内竜王戦決勝の棋譜の4手目までを再現して下さい。

そこに後から、
5手目を指し終えた局面だけを見たD君、
10手目を指し終えた局面だけを見たE君
がやってきました。

E君「僕は10手目を指し終えた局面を見たけど先手玉が詰んだよ」
D君「僕は5手目を指し終えた局面しか見てないけど、
   おかげで全手順が推理できたよ」

問題2 部内竜王戦決勝の棋譜を全手順再現して下さい。

<補足>
・登場人物はいずれも与えられた情報から局面を完全に推理する能力を
 備えているものとします。
・上記会話内容以外で各君の知っていることは、各君の見た局面のみです。

[86]
「僕がその将棋を見たときにはもう5手目を指し終えた局面で、そこまでの
 手順は初手以外は特定できなかったんだ。
 それでもそこから辛抱強く観戦を続けて、後手が16手目を指すのを
 見た瞬間に、僕はこの将棋は後手の勝ちだな、と思った。
 そして思った通り後手の勝ちに終ったと同時に、僕には最初の5手が
 推理できたんだ。」

<条件>
(1)16手以上で後手の勝ち。
  ・勝ち方は推理に都合が良いように任意に設定して下さい。
   詰み、投了、先手の反則、何でも結構です。
  ・手数は16手以上なら何手でも構いません。もちろん16手でも結構です。
(2)5手目を指し終えた局面を見たが、初手以外は特定できなかった。
   つまり、2・3・4・5手目は限定できなかったという事です。
(3)6手目から終局まで見たことで、5手目までの手順も推理できた。

解答は推理できた最初の5手だけで結構です。
(全手順を解答していただいてもかまいません)

スイリストたちの会話シリーズ、今回のテーマは、途中〜終局までをみたことで、わからなかったそれまでの手順が見える、というトリック。
同種の作例もある簡単な一発芸ですが、条件(1)でちょっとだけ工夫してみました。その分不完全リスクも大。おかしい、と気付かれた方はぜひ指摘頂きたくお願いします。
[87]
ガイさんの順番に打つべしに便乗します。

推理将棋部のA君とB君が部室で話をしています。
A「昨日一年生が指してた将棋は奇妙な将棋だったな」
B「どんな将棋だい?」
A「まず5手目に1筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「まさか、これはいつもの・・・・・」
A「次に9手目に2筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「あれ?いつもと少し違うね。もしかして13手目は3筋から駒を打って王手をかけたとか?」
A「よくわかったね。ちなみにその13手目で詰みだったよ」


条件
・13手で詰み
・5手目は1筋、9手目は2筋、13手目は3筋からの駒打ちの王手

機械検討の結果これだけで限定できています。
ガイさんからは既に解答をいただいています。

皆様からの解答をお持ちしております。
[88]
推理将棋部のA君とB君が部室で話をしています。
A「昨日一年生が指してた将棋は奇妙な将棋だったな」
B「どんな将棋だい?」
A「まず5手目に1筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「まさか、これはいつもの・・・・・」
A「次に9手目に2筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「あらら、またかい。もしかして13手目は3筋から、17手目は4筋から
  駒を打って王手をかけたとか?」
A「よくわかったね。ちなみにその17手目で詰みだったよ。成る手はなかった
  けど、後手の3度目の2筋の手が悪かったと言ってたな」


条件
・17手で詰み
・5手目は1筋、9手目は2筋、13手目は3筋、17手目は4筋の駒打ちの王手
・成る手無し
・後手は2筋に3度着手した。
[89]
推理将棋部のA君とB君が部室で話をしています。
A「昨日一年生が指してた将棋は奇妙な将棋だったな」
B「どんな将棋だい?」
A「まず5手目に1筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「まさか、これはいつもの・・・・・」
A「次に9手目に2筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「あらら、またかい。もしかして13手目は3筋から、17手目は4筋から
  駒を打って王手をかけたとか?」
A「よくわかったね。ちなみにその17手目で詰みだったよ。成る手はなかったのはいいとして、後手は二度の同玉と5二玉と指したのがまずかったね。」

条件
17手で詰み
・5手目は1筋、9手目は2筋、13手目は3筋、17手目は4筋の駒打ちの王手
・成る手無し
・後手は5二玉と指した
・同玉が二回
[90]
いよいよR王戦が開幕。観戦記者の会話です。

B記者
「私が対局室に行ったら立会のX九段が「6手目までの局面だよ」と教えてくれたので、
 駒の配置を見ただけでそれまでの手順が全てわかったよ。」

C記者
「私が対局室に行った時にちょうど駒取りの着手がなされて、それで詰んでしまったんだ。
 X九段は「10手で終局か」と教えてくれたけれど、
 終了図を見ただけでは後手の手順しかわからなかったな。
 でも、今Bさんの話を聞いて、先手の手順もわかったよ。」

A記者
「私が対局室に行ったらX九段は「5手目までの局面だよ」としか教えてくれなかったので、
 駒の配置を見ただけでは初手から5手目までのどの手の棋譜もわからなかったよ。
 でもBさんの話を聞いたところで5手目までの手順がわかったし、
 Cさんの話で後半の5手の手順もわかったよ。」

R王戦第1局の棋譜を推理してください。

<条 件>
(1) Aは「5手目までの局面」と告げられ、その駒配置を見た。
  ⇒ (手番がどちらかわからず、)初手から5手目までのいずれも確定できなかった。

(2) Bは「6手目までの局面」と告げられ、その駒配置を見た。
  ⇒ 初手から6手目までの手順を確定できた。

(3') Cは10手目に駒取りの着手で詰んだことを知り、詰め上がりの駒配置を見た。
  ⇒ 後手の全手順を確定できた。

(4) Aは情報(2)を知った。
 ⇒ 行動(1)と併せて考え、初手から5手目までの手順を確定できた。

(5) Cは情報(2)を知った。
  ⇒ 行動(3')と併せて考え、全手順を確定できた。

(6) Aは情報(5)を知った。
  ⇒ 行動(4)(行動(1)および情報(2))と併せて考え、全手順を確定できた。

※ 駒配置でわかる情報は盤面情報から手番情報を除いたものとお考えください。
  指しかけの将棋を横から覗いた時に「どっちの手番?」と聞きたくなる感じを
  思い浮かべていただければと思います。

※ また、手あるいは手順を確定する、というのは、手数情報(n手目)と棋譜表記を
一致させることを意味しますが、着手を特定できれば良く、「同〜」は考慮しません。
  棋譜用紙の升目に記入して後で完成した棋譜が再現できればOK、という感じです。


スイリストたちの会話シリーズ、想像以上に奥深くて面白いので私にも挑戦させてください。
読みの量はそれほど必要としない問題と思うのですが、不完全リスクは大きいです。
おかしいと思ったらご指摘のほどよろしくお願いいたします。

※ 想像以上の難問になっていたようです。
(1),(2),(4)を満たす初手〜5手目が一つでもわかれば解答してみて下さい。
[91]
推理将棋部のA君とB君が部室で話をしています。
A「昨日一年生が指してた将棋は奇妙な将棋だったな」
B「どんな将棋だい?」
A「まず5手目に9筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「まさか、これはいつもの・・・・・」
A「次に9手目に8筋から駒を打って王手をかけたんだ」
B「あらら、またかい。もしかして13手目は7筋から、17手目は6筋から駒を打って王手をかけたとか?」
A「よくわかったね。まだ続きがあるんだ。21手目は5筋から駒を打って王手、25手目は4筋から・・・」
B「ひょっとして1筋まで行ったりして」
A「そのとおり。37手目に1筋から駒を打って詰みだったよ。成る手はなかったけど、不成り9回と全7種類の駒を打つ王手がある華々しい将棋だったね。そうそう大駒で銀を取る手はなく、打った駒は1枚だけ取られただけだった。24手目45桂に対する25手目香打ち(4筋の王手)が好手だったよ」

条件
1) 37手で詰み
2) 5手目は9筋に駒を打って王手、以下4手ごとに一路ずつ右の筋に駒を打って王手(9手目は8筋、13手目は7筋、17手目は6筋・・・37手目は1筋)
3) 成る手なく、不成が9回
4) 7種の駒を打つ王手あり
5) 打った駒は1枚だけ取られた
6) 24手目45桂に対し25手目香打ち(4筋の王手)
7) 大駒で銀を取る手はなかった

例によって、強引な条件付けです。筋の悪い将棋で失礼します。
ご解答お待ちしております。
[92]

【第1問】
推理将棋部室に居た3人の部員に顧問の先生が声をかけ、一人1枚ずつ紙を渡しました。

「今から諸君の推理能力をテストしてみよう。
 諸君に渡した紙には、ある将棋の初手から3手目までが1手ずつ書いてある。
 誰に何手目を渡したかはわからない。手を覚えたら目をつぶること。」

そして、3人とも目をつぶったところで、顧問が尋ねました。

「自分の見た手だけで3手目までが全て推理できた者は手を挙げなさい。
 私が「目を開けて」と言ったら、手を動かさずに目を開けること。
 他の人の様子を見て、手を上げ直してはいけない。」

第1回目の挙手が終わったが、手を上げたのは一人だけだった。

「では2回目を行う。要領はさっきと同じだが、諸君は1回目の結果はわかっている。
 それを参考に、先ほど手を上げられなかったが今はわかった、というものも
 手を上げること。この調子で、全員がわかるまで何度も繰り返すぞ。」

そういってテストを続けた結果、最終的には全員が手を上げた、つまりこの将棋の指し手を推理できたそうです。
さて、将棋の3手目までの手順と何回目で推理できたかを答えてください。

【第2問】

第1問のテストをしているうちに部員が何人か集まってきました。
顧問の先生は今度は集まった部員も入れて、人数を増やしてもう1回同じ
テストをすることにして、第1問とは別の将棋の、初手から部員の人数分だけの
手数目までの手を1手ずつ書いた紙を用意して同じ事をやってみました。
すると、1回目の挙手で手順が推理できたのが1名、2回目の挙手で
手順が推理できたのが2名(1回目でわかった人+1人)だったそうです。
この将棋も最終的には全員が推理できたのですが、どんな手順を何回目で
推理できたのでしょうか?

<付記(2問とも共通)>
(A)推理将棋部員たちは7手詰の全手順を基本知識として知っており、
  十分な推理能力を持っているものとします。
(B)手順は一般的な表記に基き書かれています。また、先後を示す記号は書いて
  いません。
  例1:初手58金右を「58金」などと略記しませんし「▲58金右」と▲は付けません。
  例2:76歩、34歩、77桂、同角不成と進んだ4手目を「77同角不成」や「同角」
    「△同角不成」などとは書きません。この場合「同角不成」と書かれます。
(C)渡された紙には手以外の情報、例えば「52金まで詰み」といった情報は書かれていません。