推理将棋コミュ 作品一覧 No.1101〜No.1200
No. 通し番号 作者名 発表日時 手数 題名 完全性 備考
1101 1328 DD++ 平成24年9月25日 9 トドメは15  [1]  
1102 1329 DD++ 平成24年9月25日 13 角への執着2  [2]  
1103 1330 DD++ 平成24年9月27日 29 角への執着3 × 取り下げ
1104 1331 チャンプ 平成24年9月28日 12 少年の将棋は?(その10)   おもちゃ箱 71−3
1105 1332 橘圭伍 平成24年9月28日 12 双方強欲  [3]  
1106 1333 チャンプ 平成24年10月5日 12 少年の将棋は?(その11)  [4]  
1107-1 1334 なお 平成24年10月6日 11 敗因は成りか不成か?  [5]  
1107-2 1335 なお 平成24年10月6日 11 敗因は成りか不成か?  [6]  
1108 1336 dsk 平成24年10月6日 11 不成が良かった  [7]  
1109 1337 dsk 平成24年10月7日 11 玉の手だらけその2  [8]  
1110 1338 なお 平成24年10月7日 13 ならず者に逆らうな  [9]  
1111 1339 なお 平成24年10月7日 11 やっぱり成ればよかった  [10]  
1112 1340 チャンプ 平成24年10月9日 13 不成の方が良かった(結果論)  [11]  
1113 1341 DD++ 平成24年10月9日 14 痛恨の駒成  [12]  
1114 1342 はらたっと 平成24年10月9日 37 とるイチ将棋  [13]  
1115 1343 チャンプ 平成24年10月10日 14 敗着は最終手の駒成り  [14]  
1116 1344 dsk 平成24年10月11日 23 「角への執着」への執着  [15]  
1117 1345 橘圭伍 平成24年10月14日 13 成れば良かった(錯覚  [16]  
1118 1346 チャンプ 平成24年10月16日 18 角への執着の果て  [17]  
1119 1347 なお 平成24年10月17日 24 角への執着の果て(成禁)  [18]  
1120 1348 なお 平成24年10月19日 28 角への執着の果て(成禁28手)  [19]  
1121 1349 DD++ 平成24年10月19日 25 角への執着の報い  [20]  
1122 1350 けーご@6400 平成24年10月19日 10 手合い違い   ×  
1123 1351 dsk 平成24年10月22日 8 駒落ち将棋  [21]  
1124 1352 dsk 平成24年10月26日 8 駒落ち将棋(その2)  [22]  
1125 1353 dsk 平成24年10月28日 8 駒落ち将棋(その3)  [23]  
1126 1354 なお 平成24年10月30日 41 とるイチ新定跡  [24]  
1127 1355 チャンプ 平成24年10月31日 13 少年の将棋は?(その12)  [25]  
1128 1356 なお 平成24年11月2日 5 太閤将棋  [26]  
1129 1357 なお 平成24年11月2日 5 歩三兵  [27]  
1130 1358 はなさかしろう 平成24年11月4日   清貧だけれど向上心はある  [28]    
1131 1359 dsk 平成24年11月9日 8 駒落ち将棋(その4)  [29]  
1132 1360 dsk 平成24年11月10日 8 駒落ち将棋(その5)  [30]  
1133 1361 なお 平成24年11月10日 35 清貧成上がりも虚し  [31]  
1134-1 1362 DD++ 平成24年11月14日 9 引っ込み思案な指し将棋[32]  
1134-2 1363 DD++ 平成24年11月14日 10 引っ込み思案な指し将棋[33]  
1134-3 1364 DD++ 平成24年11月14日 10 引っ込み思案な指し将棋[34]  
1134-4 1365 DD++ 平成24年11月14日 13 引っ込み思案な指し将棋[35]  
1135 1366 橘圭伍 平成24年11月10日 11 無題 おもちゃ箱 62−2
1136 1367 DD++ 平成24年11月11日 55 午後のマネ将棋[36] ダイ54カイWFP作品展サクヒンテン54−14(WFP64)
1137 1368 なお 平成24年11月12日 12 十二橋巡り[37]  
1138              
1139 1370 なお 平成24年11月14日 81 地球の歩き方[38]  
1140 1371 橘圭伍 平成24年11月17日 55 午後の真似将棋(2)[39]  
1141 1372 なお 平成24年11月18日 79 金に泣くマネー将棋[40]    
1142 1373 橘圭伍 平成24年11月22日   無題[41]    
1143 1374 なお 平成24年11月25日   着手点4カ所で2筋釘付け[42]    
1144 1375 はなさかしろう 平成24年11月25日 22 着手点4箇所問題(2242)[43]  
1145 1376 なお 平成24年11月25日 27 着手点4箇所問題(2742) ×  
1146 1377 なお 平成24年11月26日 25 着手点4箇所問題(2540)[44]  
1147 1378 なお 平成24年11月28日 22 着手点4箇所問題(2241)[45]  
1148-1 1379 橘圭伍 平成24年12月9日 18 19人の刺客!?[46]  
1148-2 1380 橘圭伍 平成24年12月9日 19 19人の刺客!?[47]  
1149 1381 DD++ 平成24年12月10日 22 遺伝子組み換え[48]  
1150 1382 魚熊 平成24年12月12日 58 後手だけ遺伝子完全組み換え[49]    
1151 1383 チャンプ 平成25年1月3日 16 少年の将棋は?(その13)[50]  
1152-1 1384 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[51]  
1152-2 1385 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[52]  
1152-3 1386 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[53]  
1152-4 1387 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[54]  
1152-5 1388 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[55]  
1152-6 1389 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[56]  
1152-7 1390 DD++ 平成25年1月3日 11 新春七番勝負[57]  
1153 1391 けい 平成25年1月3日   不可能局面[58]    
1154 1392 へっぽこ 平成25年2月25日 17 角への執着、成禁、同禁[59]  
1155 1393 へっぽこ 平成25年2月26日 17 4箇所着手問題後手不可能タイプ[60]  
1156 1394 DD++ 平成25年3月2日 11 金底の歩、岩よりも固し 2[61]  
1157 1395 けいたん 平成25年3月3日 10 VSプロ名人 角落ち編[62]  
1158 1396 けいたん 平成25年3月13日 12 奨励会 香落ち編 ×  
1159 1397 けいたん 平成25年3月15日 10 2筋に金打ち 香落ち編[63]  
1160 1398 けいたん 平成25年3月18日 8 とどめは馬で金取り 飛落ち編[64]  
1161 1399 けいたん 平成25年3月19日 8 とどめは2筋に銀打ち 二枚落ち編[65]  
1162 1400 けいたん 平成25年3月20日 10 とどめは2筋に角打ち 飛香落ち編 ×  
1163 1401 けいたん 平成25年3月22日 10 とどめは32金 香落ち編[66]  
1164-1 1402 DD++ 平成25年5月11日 9 将棋ソフトの謎戦術 おもちゃバコ 80−1
1164-2 1403 DD++ 平成25年5月11日 9 将棋ソフトの謎戦術 おもちゃバコ 80−2
1165 1404 橘圭伍 平成25年5月30日 27 公転!? ×  
1166 1405 けいたん 平成25年6月1日 14 12飛打まで 香落ち編 ×  
1167 1406 なお 平成25年6月4日 19 一休さんの勝ち将棋[67]  
1168 1407 なお 平成25年6月5日 21 21世紀の駒柱[68]  
1169 1408 けいたん 平成25年6月5日 10 12歩成まで 飛香落ち編[69]  
1170 1409 橘圭伍 平成25年6月10日   一粒の麦(探索問題)[70]  
1171 1410 橘圭伍 平成25年6月12日   初形-1枚[71]    
1172 1411 なお 平成25年6月18日 66 人生いろいろ[72]  
1173 1412 DD++ 平成25年6月23日 14 21桂の消失[73]  
1174 1413 DD++ 平成25年6月26日 22 歩の大行進[74]  
1175 1415 なお 平成25年7月15日   王手が9割[75] 手順発見型、最短手数探索型
1176 1416 はなさかしろう 平成25年8月5日 12 ひとすじの五連休 ×  
1177 1417 橘圭伍 平成25年8月5日   死線!?関連トピ ×  
1178 1418 なお 平成25年8月11日 70 明日があるさ[76]    
1179 1419 なお 平成25年8月30日 56 同々巡り56手詰[77] WFP63号に「堂々巡りの果て」として出題
1180 1420 橘圭伍 平成25年10月30日   量子将棋    
1181 1421 なお 平成25年11月12日 12 詰まされるが勝ち[78]  
1182 1422 まさ 平成25年11月11日 79 飛はどこへ行った?[79]  
1183 1423 けい 平成25年12月18日   最後を見れば、最初が分かる?    
1184-1 1424 はなさかしろう 平成26年4月7日 12 端がらみ12手2題[80]  
1184-2 1425 はなさかしろう 平成26年4月7日 12 端がらみ12手2題[81]  
1185 1426 weird fish 平成26年5月9日 52 駒取りと連続王手 ×  
1186 1427 Pontamon 平成26年9月19日 56 同々巡り(同角版)  
1187 1428 なお 平成26年9月27日 54 角の同々巡り54手詰  
1188 1429 Pontamon 平成26年9月27日 17 フェアリー・ペンギン・パレード17手[82]    
1189 1430 Pontamon 平成26年10月2日 16 長寿詰み 16手[83]  
1190 1431 なお 平成26年10月13日 50 飛の同々巡り50手詰 ×  
1191 1432 なお 平成26年10月19日 13 11と91の隅に ×  
1192 1433 なお 平成26年10月19日 53 飛の同々巡り53手詰[84] WPF77ゴウ参照サンショウ
1193 1434 Pontamon 平成26年10月19日 54 飛の同々巡り54手詰[85]    
1194 1435 なお 平成26年10月22日 56 飛の同々巡り56手詰[86]    
1195 1436 Pontamon 平成26年10月23日 62 飛の同々巡り62手詰[87]    
1196 1437 Pontamon 平成26年11月1日 30 鍋、熱っ 30手詰 ×  
1197-1 1438 なお 平成26年11月1日 9 樋内一族の四兄弟 WFP作品展66−10
1197-2 1439 なお 平成26年11月1日 9 樋内一族の四兄弟  
1197-3 1440 なお 平成26年11月1日 9 樋内一族の四兄弟  
1197-4 1441 なお 平成26年11月1日 9 樋内一族の四兄弟  
1198 1442 Pontamon 平成27年2月22日   棋譜逆読みの着手    
1199 1443 Pontamon 平成27年3月4日 10 九九の尻取り 10手[88]    
1200 1444 DD++ 平成27年3月28日 55 同飛車大学 東部キャンパス(55手)[89]    
               
               
               

[1]
・9手で詰んだ
・飛車の手より後に成る手があった
・トドメは15
[2]
少年A「ちょっとこの棋譜見てよ。」
少年B「ん?13手で終わってるようだけど、これが何か?」

少年A「何か気付くことない?」
少年B「どれどれ、ちょっと並べてみようか・・・。」

少年A「後手の人、4手目からずっと次の手番で十字方向からの角取りが可能な局面を保ち続けながら着手してるんだよ。」
少年B「なるほど、この51の着手も角に取りをかけているのか。この人よほど角が好きなんだねぇ。」

少年A「ね?でも最後まで先手の角を取れる局面が現れないまま詰まされてるんだよ。」
少年B「ホントだ(笑)頑張ったけど報われなかったね。」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

※注1:先手の角とは、生角の意味(馬ではありません)
※注2:十字方向とは、先手の角に対して縦横方向の意味
※注3:角取りが可能な局面とは、もしも次に先手がパスしたら次に(角を)取れる局面の意味

・13手で詰み
・後手は4手目から12手目まで十字方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが最後まで角を取れる局面は現れなかった
・後手が51に着手した
[3]
1)12手で詰んだ
2)双方強欲条件
3)角の手が4回
4)駒取りは3回
5)成る手はなく、成らずが最終手を含めて2回
[4]
【問】
少年A「君の将棋早く終わったみたいだけど、どんな将棋だったのか教えてよ。」
少年B「どんなと言われても、12手で詰ませて勝っただけだよ。」

少年A「それだけでは何も分からないよ。」
少年B「仕方がないなー、相手(先手)が自陣の外へ動かした駒は歩1枚のみだったよ。」
  「あと、僕(後手)の歩の手は3回で、その全てが相手の歩の手に応じて進めたものだったね。」

少年A「もう少し詳しく教えてよ。」
少年B「5筋への手は無かったよ。」
  「それと終局時、先手の飛・角と後手の飛・角は全て異なる筋に居たね。」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

※注:先手の飛・角と後手の飛・角とは、生飛・生角の意味(竜・馬は不可)
また、それぞれ1枚ずつ居ないと条件違反になります
(例:先手、飛1枚、後手飛1枚・角2枚というのは×)

≪条件整理≫
・12手で詰み
・先手が自陣の外へ着手した駒は歩1枚のみ
・後手の歩の着手は3回で、その全てが先手の歩の着手に応じて進めたものだった
・5筋への着手は無かった
・終局時、先手の飛・角と後手の飛・角は全て異なる筋に居た
[5]
A:敗因は成
1) 11手詰
2) 10手目に成りの手を指したが、(同一地点に)不成の手を指せば詰まされることはなかった。
3) 7手目は金頭に駒を打ったが、8手目は駒頭の手を指さなかった。
4) 不成の手はトドメの1回だけ
[6]
B:敗因は不成
1) 11手詰
2) 10手目に不成の手を指したが、(同一地点に)成りの手を指せば詰まされることはなかった。
3) 8手目と9手目は金頭に駒を打った

[7]
「さっきの将棋はどうなった?6手目の3筋の着手まで見たけど
 不成はなかったね」
「その後も不成はなく11手目に詰められたんだけど、もし仮に10手目
 を不成に変えていれば11手目に詰められることはなかったんだ」
「その仮の10手目の局面は本当にあった局面とは1つの駒の成生が
 異なるだけなんだよね」
「そうだよ。6筋の着手より後に8筋の着手があったね」

・11手で詰み
・6手目は3筋の着手
・不成の着手はなかったが、もし10手目の着手を「成→不成」に変更していれば、先手は11手目に後手を詰めることは出来なかった
・6筋の着手より後に8筋の着手があった

[8]
「珍しい将棋を見たよ。11手で詰んだと言うのに初手も含めて玉が7回も動いたんだ」
「ほう、それは珍しいね」
「不成の着手や2筋の着手もあったよ」

・11手で詰み
・初手を含め玉の着手7回
・不成の着手も2筋の着手もあった
[9]
「さっきの将棋はどうなった?2手目の玉の手から途中まで見てたけど不成の
手が多かったね」
「そういえば不成の着手が7回もあった。12手目に初めて成る手を指したん
だけどそれが敗着になったよ。だって、13手目の王手で詰んじゃったから。
もし仮に12手目を不成に変えていれば次の王手で詰んでいなかったのにね」
「仮に12手目不成を指して13手目王手をかけている局面は、本当にあった詰ん
でいる終局図とは一つの駒の成生が異なるだけなんだね」
「そうだよ。まあ、それも結果論だけどね」

<<条件>>
1) 13手で詰んだ
2) 成る手は12手目の1回だけだったが、もし12手目の着手を「成→不成」に
変更していれば、次の王手では詰まなかった
(14手目に王手から逃れることができた)
3) 2手目は玉
4) 不成7回

[10]
「さっきの将棋はどうなった?8手目の玉の手まで見たけど成る手はなかったね」
「その後も成る手はなく、10手目も不成の手を指して11手目の王手で詰められたんだけど、もし仮に10手目を成に変えていれば、次の王手で詰められることはなかったんだ」
「仮に10手目に成る手を指して11手目王手をかけている局面は、本当にあった詰んでいる終局図とは一つの駒の成生が異なるだけなんだね」
「そうだよ。しかも11手目に別の王手をかけても詰まなかったよ。その将棋、5段目の着手が2回あったね」

<<条件>>
1) 11手で詰んだ
2) 成る手はなく、10手目不成。もし10手目の着手を「不成→成」に変更して
いれば、次の王手では詰まなかった(12手目に王手から逃れることができた)
3) 8手目は玉の着手
4) 5段目の着手が2回
[11]
「さっきから黙々と棋譜並べをしてるようだけど、それは誰と誰の将棋?」
「ああ、これ?▲天野さんvs△伊藤さんの将棋だよ」

「相変わらず勉強熱心だね〜、えーっと4手目は歩の着手みたいだね」
「この将棋12手目に初めて駒が成ったと思ったら13手で詰まされてるんだよね。」

「ありゃ、でもそんな初心者の将棋なんか並べてたら弱くなっちゃうんじゃないの?」
「でも、この12手目に成った駒をそのまま同じ地点への不成に変えていれば
本譜の最終手となった1筋からの王手に抵抗することができたのにね。」

「まぁでもそれは結果論じゃないの?」
「それもそうだね。」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

≪条件整理≫
・13手で詰んだ
・4手目は歩の着手
・成る手は12手目の1回だけだったが、着手駒も地点もそのままで「成→不成」に変更していれば、本譜の最終手となった1筋からの王手に対して指す手段があった
[12]
「さっき14手で詰まされて負けたっていうその将棋、そんなに悔しかったのかい?」
「当然だよ。その将棋唯一の駒成だった13手目を指した時にもし駒を裏返さなければ、同じ14手目の王手を指されても解消できたし、他の14手目で詰むこともなかったんだし」
「珍しい将棋もあるもんだねえ。どんな将棋だったのか聞いてもいい?」
「まず初手は5筋の手で」
「ああ、最初はいいから終わりの方を」
「えーと、あの桂跳ねの次の手が香頭への着手だったかな」
「よくわかんないけどそれだけ聞くとすごく隅っこで指してそう……」

条件
・14手で詰んだ
・唯一の駒成だった13手目を指した時にもし駒を裏返さなければ、同じ14手目の王手を指されても解消できたし、他の14手目で詰むこともなかった
・初手は5筋
・桂跳ねの次の(相手の)手が香頭への着手、ということがあった
[13]
トル「取れる駒がある時は必ず取るルールでやろう。ただし取ると王様が取られてしまう場合は反則になる。2つの取る手がある時はどちらの手でもいいよ。」
イチ「わかった。とる君の先手で。2手目は、様子見で94歩で。」
とる「早くも敗着の手だ。これからイチ君は駒を取る手しか指せなくなる。2つから選ぶ局面ではどちらを選んでも詰む。」
イチ「えっ!そんな・・・・」
とる「11手目、ここは金でも銀でもいいが48銀で。」
イチ「22手目、2つ取る手があるけど同銀で。」
とる「33手目、74桂、イチ君はどちらを取ってもあとは簡単。最後は頭金だ。」
イチ「37手で負けました。」
さて、どんな将棋だったのでしょう?

条件
・37手で詰み
・取る一手将棋(駒が合法的に取れる時は必ず取る)
・不成なし
・2手目94歩、11手目48銀、22手目同銀、33手目74桂、35手目73の着手
・4手目以降後手は駒を取り続けた。22手目、34手目、36手目は複数の駒がとれる状況だったが、それ以外は唯一取れる駒をとった。
・19の香車は動かなかったし取られることもなかった。
[14]
 「また棋譜並べかい?えーっと2手目は4筋への着手みたいだけど、どんな勝負だったの?」
 「なかなかの熱戦だったよ、同×と付く手や不成の手は最後まで無かったけどね」

 「あれれ、14手で詰まされちゃってるよ?先手の敗着は?」
 「もちろん13手目の駒成りさ、もしも13手目に成った駒をそのまま同じ地点への不成に変えていれば、14手目は本譜の3筋からの王手に限らず他に何をされても詰まされることは無かったんだからね」

 「となると今度は結果論じゃなく完全な敗着なんだ」
 「そういうことになるね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

    ≪条件整理≫
・14手で詰んだ
・2手目は4筋の着手
・棋譜表記上、同×という手は無かった
・不成の手は無かったが、13手目を着手駒も地点もそのままで「成→不成」に変更していれば、14手目は本譜の3筋からの王手ならびに他の如何なる手を指されても詰まされることは無かった

 

[15]
・23手目の初王手で詰み
・後手は4手目以降十字方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが最後まで角を取れる局面は現れなかった (※)
・同の付く着手はなかった

(※)後手が先手の生角をとることは4手目も含めて不可能
[16]
先手「よし、これで勝ったな。13手で詰みだ。」
後手「敗因は4手目の歩の手かな?8手目の62金の手かな?」
先手「両方共に問題なかったかな?」
後手「ああ、12手目か!この将棋に成る手がなかったから裏返すのを忘れていたけど成っていれば13手目のその手で詰まされる事はなかった!」
先手「君は本当に目が曇っているね」
1)13手で詰んだ
2)12手目の不成を成にすれば本譜の13手目で詰む事はなかった
3)4手目は歩、8手目は62金だった
4)成る手はなかった
[17]
「さっきの将棋、10手目に君が歩で角取りをした局面だけを見たんだけど結局どうだったの?」
「実はあの将棋4手目から最後まで先手の角に十字方向から取りを掛け続けたんだよ」

「え?そんな最初の方から最後まで執拗に角を追い掛け回してたんだ」
「うん、だけど一局を通じて角を取れる局面が一度もなかったんだ」

「あらら、それは残念だったね、それで何手で負けちゃったの?」
「いや、18手目に角取りをしたら先手玉が詰んじゃったよ」

「勝っちゃったの?それはきっと角の神様が微笑んでくれたんだね」
「でも、角が取れなかったから嬉しさ半分ってとこだけどね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

≪条件整理≫
・18手で詰み
・後手は10手目の歩の着手を含め、4手目から18手目まで十字方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが、一局を通して一度も角を取れる局面が現れることなく先手玉を詰ました
[18]
「さっきの将棋、君が角取りを掛けたところまで見たんだけど結局どうだったの?」
「実はあの将棋4手目から最後まで先手の角に縦か横からの取りを掛け続けたんだよ」

「え?そんな最初の方から最後まで執拗に角を追い掛け回してたんだ」
「うん、一局を通じて成る手もなく角を取れる局面が一度もなかったんだ」

「あらら、それは残念だったね、それで何手で負けちゃったの?」
「いや、24手目に角取りをしたら先手玉が詰んじゃったよ。終局図で後手の持駒もなくぴったりの詰みだった」

「勝っちゃったの?意外な展開だったね」
「そのとおり。ホントに角に執着していたのは先手だったんだよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

※注1:先手の角とは、生角の意味(馬ではありません)
※注2:角取りが可能な局面とは、もしも次に先手がパスしたら次に(縦横斜めいずれかの方向から)角を取れる局面の意味

≪条件≫
1) 24手で詰み
2) 後手は4手目から24手目まで縦方向または横方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが、一局を通して一度も角を(縦横斜めいずれかの方向からも)取れる局面が現れることなく先手玉を詰ました。
3) 成る手なし
4) 終局図で後手の持駒なし
[19]
 「ちょっとこの棋譜見てよ。」
 「ん?28手で終わってるようだけど、これが何か?」

「何か気付くことない?」
「先手の人、28飛が1回、88角が2回か。駒があんまり進んでいないね。先後とも成る手もないし不成が7回もあるね。ちょっと並べてみようか・・・」

 「後手の人、4手目からずっと次の手番で縦か横方向からの角取りが可能な局面を保ち続けながら着手してるんだよ。」
 「なるほど、先手の人もずっと角取りから逃れているね。この人たちよほど角が好きなんだねぇ」

 「ね?でも最後まで先手の角は取られることなかったけど玉が詰まされてたんだよ。」
 「ホントだ(笑)『王より角を可愛がり』だったね」

 さて、どんな将棋だったのだろうか?

 ※注1:先手の角とは、生角の意味(馬ではありません)
 ※注2:角取りが可能な局面とは、もしも次に先手がパスしたら次に(縦横斜めいずれかの方向から)角を取れる局面の意味

<条件整理>
 1) 28手で詰み
 2) 後手は4手目から26手目まで次の手番で縦か横方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが実際に角を取れる局面は現れなかった。28手目は縦か横方向からの角取りにもなっている王手だった。
 3) 先手は「28飛」を1回と「88角」を2回着手した。
 4) 成る手なく、不成7回

[20]
「昨日ちょっと将棋観戦してたら、妙な将棋指してるやつらがいたんだよ」
「ふうん、どんな将棋だったの?」
「後手が4手目からずっと縦横から角取りをかけ続けてたんだ。
 正確に言えば次に先手がパスしたらその次の手で縦横から角を取れるようにする手だね」
「なるほど、それを先手がかわし続けた結果、ついに角を取る手はなかったってかい」
「いや、そうでもない」
「そうなのかい?」
「六段目の駒打ちがあった前だったか後だったか、1回だけ角を合法的に取れる局面が発生した」
「ほう」
「そしてもちろんそのときに実際に角を取った」
「ほう!」
「で、その角を打った」
「ほう!!」
「さらにそれを成って、ああこれは唯一の駒成だったんだけど、その手で見事敵玉を詰ましたんだ」
「やるなあ後手のやつ。で、何手で詰んだんだ? 30手か? 28手か? 26手くらいか?」
「たしか25手」
「……うん?」

条件
・25手で詰んだ
・後手は4手目以降ずっと縦横からの角取りをかけ続けた
 (次に先手がパスしたらその次の手で縦横から角を取れるようにする手を指し続けた)
・角を取れる局面が生じたのは(先後あわせて)1回だけで、そのとき実際に角をとった
・打った方の角を最終手に成ったのが唯一の駒成
・六段目に駒を打った
[21]
「この前の8手で詰んだ同○不成の手が
 あった将棋のことだけど」
「あ、駒落ち将棋のことか、33への駒打の
 後に銀の手もあったぞ」
「手合割はどうだった?」
「忘れたなぁ。標準的な香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)だったけど」

・駒落ち将棋、手合割は、香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)
・8手で詰み
・同○不成の着手あり
・33への駒打の後に銀の着手あり
(※)香落ち、飛香落ちではは角側の香を落とします

手順と手合割をご解答ください。
[22]
「この前の8手目の頭金で詰んだ将棋、初手は
 歩だったよね。何故4手目成らなかったの?」
「あ、駒落ち将棋のことか、4手目成っても相手
 の歩以外の駒には当たらなかったんだよ」
「手合割はどうだった?」
「忘れたなぁ。標準的な香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)だったけど」

・駒落ち将棋、手合割は、香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)
・8手目頭金で詰み
・初手は歩
・4手目の不成を成に変えても上手の歩以外
 の駒の「取り」にはならなかった
(※)香落ち、飛香落ちではは角側の香を落とします

手順と手合割をご解答ください。
[23]
「この前の、82に着手するまでに角の手が
 3回あった将棋はどうなった?」
「ん?同なんて付く着手はなかったよ…
 というのは冗談として8手で詰んだよ。
 駒落ち将棋だったんだ」
「手合割はどうだった?」
「忘れたなぁ。標準的な香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)だったけど」

・駒落ち将棋、手合割は、香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)
・8手目で詰み
・82の着手より前に角の着手が3回
・記譜上「同」の付く着手はなかった
(※)香落ち、飛香落ちではは角側の香を落とします

手順と手合割をご解答ください。
[24]
「取れる駒がある時は必ず取るルールでやろう。ただし王手を回避するのは大前提だ。駒を取って王手を解消できるときは駒を取るし、駒を取ると王様が取られてしまう場合に限っては取らなくともよい。もちろん2つ以上取る手がある時はどちらの手でもいいよ」

「わかった。こっちは後手番でいいよ。2手目は様子見で94歩だ」
「早くも敗着の手だ。勝ちを読み切ったよ。これから、こっちの先手番は駒をいっぱい取られるけど、君は駒を取る手しか指せなくなる。なにしろ、選択肢は一つだけだからね」
「えっ!そんな・・・・」
・・・
「41手で負けました。やっぱり2手目が敗着か。変化の余地はなかったようだし」
「先手は手順を尽くしたんだ。7段目に駒を打ったし、『3筋→2筋→1筋の順に続けて着手』、『5筋→7筋→9筋の順に続けて着手』、『9筋→8筋の順に続けて着手』がそれぞれ1回づつだった。研究済みの新定跡さ」

さて、どんな将棋だったのでしょう?

条件
1) 41手で詰み
2) 取る一手将棋(駒が合法的に取れる時は必ず取る)
3) 後手は、2手目94歩と指し、それ以降は選択肢が一つしかなく唯一取れる駒を取り続けた。
4) 先手は、7段目に駒を打った。
5) 先手には、異なる筋に続けて着手する手順として、「3筋→2筋→1筋の順に続けて着手」、「5筋→7筋→9筋の順に続けて着手」、「9筋→8筋の順に続けて着手」が各々1回づつあった。
6) 不成なし
[25]
【問】
少年A「君の将棋早く終わったみたいだけど、どんな将棋だったのか教えてよ。」
少年B「どんなと言われても▲65桂まで13手で詰ませて勝っただけだよ。」

少年A「それだけでは何も分からないよ。」
少年B「仕方がないなー、2手目の△62玉に対して僕(先手)は桂の手で返したよ。」
 「あと、駒を成る手は無かったね。」

少年A「ん〜いつもよりはヒントが多い気もするけど、もう少しだけ詳しく教えてよ。」
少年B「相手(後手)は12手目に玉を動かしたけど、もし玉を動かさなくても▲65桂は王手だったね。」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

≪条件整理≫
・▲65桂まで13手で詰み
・2手目△62玉に対して先手は桂の着手で応じた
・成る手は無かった
・12手目に玉が動かなかったとしても13手目の▲65桂は王手だった
[26]
参りました。頭金迄たったの5手で詰むとは。さすが太閤様。
[27]
「師匠、一局教えてください」
「うむ、よかろう。手合いはどうする?六枚落ちか?歩三兵か?」
「歩三兵でお願いします」
「今日は謙虚じゃのう。まあ良い、定跡を外して4筋から着手することにしよう」
「負けた後でハンデを言い訳に使わないで下さいね」

「ふむ。たったの5手で儂の勝ちか」
「そんな、初王手で詰まされるなんて」
[28]
 1) 将棋のルールに則った手の中から選ぶ
 2) 1)に駒を取らない手があれば、その中から選ぶ
 3) 2)に成る手があれば、その中から選ぶ

 ※ 例えばこのように進行します。
 ・ ▲76歩 △84歩 の次は▲33角成(駒取り)ではなく、駒を取らない手を選びます。
 ・ ▲76歩 △34歩 の次は▲33角成しか選べません。

 両者がこのルールで指した棋譜を特定してください。

    問1
    ・6手目の同玉までで指し掛け(詰みではありません)
    ・角の手は1度だけ

    問2
    ・15手で詰み
    ・15手目は駒取りかつ4度目の王手
    ・偶数筋の着手は4度

    問3
    ・19手で詰み
    ・初手と2手目と14手目は同じ筋
    ・3手目と4手目は同じ筋
    ・19手目は3度目の同玉

[29]
「8手目に42に駒を成られて詰められてしまったよ。
 相手の王手は歩以外のこちらの他の駒に当たって
 なかったからなぁ」
「それって駒落ちだったんでしょ。手合割は?」
「忘れたなぁ。標準的な香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)だったけど」

・駒落ち将棋、手合割は、香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)
・8手目42への駒成で詰み
・下手の王手の着手駒が上手の歩と玉以外に
 当たる(効く)ことはなかった(★)
(※)香落ち、飛香落ちではは角側の香を落とします
(★)例えば、32飛、76歩、42玉、33角成(王手)とすると、
   33になった角(馬)は上手の飛に当たっているので条件に合いません


手順と手合割をご解答ください。

[30]
「駒落ち将棋でね、上手が歩を突いて始まったん
 だけど、62飛が面白い着手でね、結局8手目の
 1段目の着手で詰んだんだ」
「31角右成?」
「いや、31への角や馬の着手ではなかったんだよ」
「手合割は?」
「忘れたなぁ。標準的な香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)だったけど」

・駒落ち将棋、手合割は、香、角、飛、飛香、
 2枚、4枚、6枚のどれか(※)
・8手で詰み
・初手は歩
・とどめは1段目の着手だが31への角や馬の着手ではない
・62飛という着手があった

(※)香落ち、飛香落ちではは角側の香を落とします

手順と手合割をご解答ください。
[31]
「いま流行の清貧成り上がり将棋を一局やろう。僕が先手でいいね」
「じゃあ2手目と4手目は同じ筋の手を指そう」
「5手目は5筋の手で対抗するよ」
・・・
「空成すると即負けになるから31手目空不成でもいいかな」
「今回だけは仕方がないね」
「35手で詰み。34手目9筋の手が敗着だね」
「あっそうか。別の9筋の手を選べば詰まされることはなかったのに」

1) 35手で詰み
2) 双方『☆清貧成り上がり』条件で31手目に空不成
3) 2手目と4手目は同じ筋に着手
4) 5手目は5筋
5) 34手目は9筋に着手。別の9筋の着手を選べば詰まされることはなかった。

☆清貧成り上がり条件(改訂)とは、次の着手制限です。
・通常ルールで合法な着手の中で、
1.空成が可能なときは空成の中から着手を選択。
ただし、可能な空成が一つだけで、かつ唯一の空成を着手すると即負けになる場合に限り空不成を選択。
2.空成が不可能なとき、駒を取らないことが可能ならば駒を取らない着手を選択。
3.駒を取る手以外に合法な着手がないときのみ任意に選択
[32]
    清貧成り上がりが流行してますが、他にも推理将棋として面白くなりそうなルールはないだろうか、と考えてこんなものを。

    ☆引っ込み思案
    駒を引く合法着手が存在する場合はその手(のうち一つ)を選択する。大駒を二段以上引く手がある場合には最も多くの段数引ける手(のうち一つ)を選択する。前進する手と寄る手と打つ手の間に優劣は存在しない。

    例1:▲38銀△42金▲48金と進んだ場合、4手目は△41金と引く手が存在するのでこれを着手しなければならない。5手目は▲49金と▲49銀の2つ引く手が存在するため、このどちらを着手しても構わない。
    例2:▲76歩△52玉▲33角成と進んだ場合、4手目は玉を51に引くのは非合法着手であるので好きなように指してよい。仮にここで△44歩とした場合、5手目は駒を引く手が4つ存在するが、一段引く手より二段引く手が優先されるために15馬と着手しなければならない。

    問1
    ・9手で詰んだ
    ・双方引っ込み思案
    ・大駒の手は7手目を含めて2回あった
    ・銀の手があった

    普通の将棋に比べて攻め方が非常に難しくなります。たぶん8手では詰まず、9手もそう広くないんじゃないでしょうか。予想外の手筋で余詰むものも出そうですが……。

[33]
    清貧成り上がりが流行してますが、他にも推理将棋として面白くなりそうなルールはないだろうか、と考えてこんなものを。

    ☆引っ込み思案
    駒を引く合法着手が存在する場合はその手(のうち一つ)を選択する。大駒を二段以上引く手がある場合には最も多くの段数引ける手(のうち一つ)を選択する。前進する手と寄る手と打つ手の間に優劣は存在しない。

    例1:▲38銀△42金▲48金と進んだ場合、4手目は△41金と引く手が存在するのでこれを着手しなければならない。5手目は▲49金と▲49銀の2つ引く手が存在するため、このどちらを着手しても構わない。
    例2:▲76歩△52玉▲33角成と進んだ場合、4手目は玉を51に引くのは非合法着手であるので好きなように指してよい。仮にここで△44歩とした場合、5手目は駒を引く手が4つ存在するが、一段引く手より二段引く手が優先されるために15馬と着手しなければならない。

    問2
    ・10手で詰んだ
    ・双方引っ込み思案
    ・同と取る手が2回あった
    ・飛の手が5回あった

    普通の将棋に比べて攻め方が非常に難しくなります。たぶん8手では詰まず、9手もそう広くないんじゃないでしょうか。予想外の手筋で余詰むものも出そうですが……。
[34]
    清貧成り上がりが流行してますが、他にも推理将棋として面白くなりそうなルールはないだろうか、と考えてこんなものを。

    ☆引っ込み思案
    駒を引く合法着手が存在する場合はその手(のうち一つ)を選択する。大駒を二段以上引く手がある場合には最も多くの段数引ける手(のうち一つ)を選択する。前進する手と寄る手と打つ手の間に優劣は存在しない。

    例1:▲38銀△42金▲48金と進んだ場合、4手目は△41金と引く手が存在するのでこれを着手しなければならない。5手目は▲49金と▲49銀の2つ引く手が存在するため、このどちらを着手しても構わない。
    例2:▲76歩△52玉▲33角成と進んだ場合、4手目は玉を51に引くのは非合法着手であるので好きなように指してよい。仮にここで△44歩とした場合、5手目は駒を引く手が4つ存在するが、一段引く手より二段引く手が優先されるために15馬と着手しなければならない。

    問3
    ・10手で詰んだ
    ・双方引っ込み思案
    ・最終手は馬の手

    普通の将棋に比べて攻め方が非常に難しくなります。たぶん8手では詰まず、9手もそう広くないんじゃないでしょうか。予想外の手筋で余詰むものも出そうですが……。
[35]
    清貧成り上がりが流行してますが、他にも推理将棋として面白くなりそうなルールはないだろうか、と考えてこんなものを。

    ☆引っ込み思案
    駒を引く合法着手が存在する場合はその手(のうち一つ)を選択する。大駒を二段以上引く手がある場合には最も多くの段数引ける手(のうち一つ)を選択する。前進する手と寄る手と打つ手の間に優劣は存在しない。

    例1:▲38銀△42金▲48金と進んだ場合、4手目は△41金と引く手が存在するのでこれを着手しなければならない。5手目は▲49金と▲49銀の2つ引く手が存在するため、このどちらを着手しても構わない。
    例2:▲76歩△52玉▲33角成と進んだ場合、4手目は玉を51に引くのは非合法着手であるので好きなように指してよい。仮にここで△44歩とした場合、5手目は駒を引く手が4つ存在するが、一段引く手より二段引く手が優先されるために15馬と着手しなければならない。

    問4
    ・13手で詰んだ
    ・双方引っ込み思案
    ・先手が小駒を成る手が2回あった
    ・3筋の手が12手目を含めて5回あった


    普通の将棋に比べて攻め方が非常に難しくなります。たぶん8手では詰まず、9手もそう広くないんじゃないでしょうか。予想外の手筋で余詰むものも出そうですが……。
[36]
1135番から派生。

会話文は省略します。

・55手で55ヶ所に着手して55地点の手で詰んだ
・駒取りのない真似将棋
・着手された駒種(成生別)は5つだけで、最終手を除いて安い順に着手した
・歩は互いに自分から見て右側にあるものから順に着手した
・飛車の手は縦に動く手の方が横に動く手よりも4手多かった
・玉の手は歩の手より多かった

最短でも最長でもない中途半端な手数が果たしてこれだけでちゃんと成立しているか。
[37]
1135番からの派生です。まずは短い方から。会話文は省略

1)12角まで12手詰。12箇所着手
2)初手と2手目は歩以外の着手
3)3手目は初手と別の筋
4)4手目は2手目と別の筋
5)9手目歩の着手
6)成る手なし
[38]
1135番からの派生。今度は最長手数です。会話文は省略

1)81手で81カ所に着手して81地点の手で詰んだ。
2)駒を取る手なし。不成の手4回。
3)78手目まではマネ将棋だったが、79手目に55に着手した。
※4)以下は先手の着手条件
4)初手から19手目迄は一つの駒を3回続けて動かす手を含め、歩以外の駒を
(自分から見て)左の筋の方から右の筋の方に着手(続けて同じ筋は可)
5)歩の着手の1回目は21手目、2回目が29手目、3回目が35手目。
以降(35手目〜47手目)左の方から右の方へ異なる7つの筋に連続して歩を着手した。
6)51手目から一つの駒を3回続けて動かし、その直後4回続けて一つの駒を動かした。
さらにその直後、5回続けて一つの駒を動かした。

かなり強引な条件付けだけど出しておきます。

[39]
動かす駒を盛大に増やす事で限定を試みている上に、全着手違う地点で55の手で詰ます29手型を伸ばした物ですのでかなり危ないと思いますが
・55×迄55手詰、55ヶ所着手
・駒取りなしのマネ将棋
・先手の歩の着手は3回だけ
・先手は一つの駒を4連続で2度だけ動かした以外に同じ駒を続けて動かす事はなかった
・先手は1筋→9筋の順で連続着手をした 時とその直後に玉の手を指した
[40]
1135番からの派生で、マネ将棋最長手数の79手。流石に駒取りなしは
不可能なので駒打ちなしとします。

1) 79手で79カ所に着手して79金で詰んだ
2) 駒打ちなしのマネ将棋

※以下3)〜8)は先手側の着手条件
3) 先手の駒取りは2回だけで、いずれも歩を取る手
4) 先手の空成りは2回だけで、1回目は41手目
5) 先手の金寄りは2回だけで、連続した着手だった
6) 初手から15手目迄は、歩以外の駒を(自分から見て)左の筋の方から
右の筋の方に着手(続けて同じ筋は可)
7) 17手目以降(17手目〜33手目)左の方から右の方へ異なる7つの筋に
9回連続して歩を着手した。このとき(自分から見て)玉も大駒も居な
い筋のうち二つの筋のみ2回づつ歩を進めた。
8) 先手は一つの駒を8回続けて動かした直後、端の手を指した。

※例によって強引な条件付けだけど出しておきます。

[41]
DD氏のWFP推理将棋が面白そうですね。あの発想は斬新過ぎます
出題というより探索系統。最長の結論は簡単に出ると思いますが。
1)着手地点は4箇所のみ
2)同一局面は許容しない
最長は何手?
焦点は60手台に乗るかどうかという所でしょうか。50超えは私の脳内では可能でした(見落としあるかも
コンピュータだと簡単でしょうが楽しみたいので暫くは自重でお願いします

[42]
1142番の派生で、制限付きです。

1) 同一局面はなく、詰んで終局した。
2) 着手地点は4箇所のみだった。
3) 終局時に21桂と22角が残っていた。
・終局まで最短は何手?
・終局まで最長は何手?
[43]
1142番の派生で、制限付きです。

1) 同一局面はなく、詰んで終局した。
2) 着手地点は4箇所のみだった。
3) 終局時に21桂と22角が残っていた。
・終局まで最短は何手?
・終局まで最長は何手?
[44]

1142番の派生出題。
前問1145番の出直しです。条件すっきりしましたがどうでしょうか

1) 25手で詰み
2) 着手地点は4箇所のみ
3) 不成の手なく、動いた成駒は馬だけ
[45]
1144番の派生です。ほとんど元祖と同じですが、シンプル条件になりましたので出しておきます。

1)22手で詰み
2)着手地点は4箇所のみ
3)不成1回

[46]
問1
1)同X迄の18手で詰んだ
2)終局時、後手の初形位置20ヶ所には先手の駒1枚、後手の駒19枚があった
3)終局時、後手の盤面の駒は19枚で全て生駒だった
4)王手は後手が3種類の駒で3回掛けた
[47]
問2
1)同X迄の19手で詰んだ
2)終局時、先手の初形位置20ヶ所には先手の駒19枚、後手の駒1枚があった
3)終局時、先手の盤面の駒は19枚だった
4)2手目は52玉
5)最終手は18手目に動いた小駒を取る手だった
[48]
「おい、さっき人だかりができてた将棋見てたか?」
「22手で詰んだやつ? 前の人が邪魔で先手陣しか見えなかったよ」
「俺の方は後手陣しか見えなかった。そっちはどんな様子だった?」
「初形で先手駒があった20地点全てに終局時にも先手駒があったのが印象的だったなあ。
 駒が入れ替わってたりはしたけどどうやって詰んでいたのかさっぱりわからなかったよ」
「これは驚いた。こっちも初形で後手駒があった20地点全てに終局時にも後手駒があったんだ。
 こっちもまさかあれが詰みになる1手だなんて思わなかったからびっくりしたぜ」
「先手の駒打ちは1筋側から順だったなあ」
「後手の駒打ちは1手おきだったぜ。ああ、後手の着手だけ見て1手おき、な」
「こっちは初手で歩をついて、8手目と10手目に王手をかけられて……。
 って、お互いが見たものを手順として並べれば完全再現できるんじゃないのかい?」
「いや、どうやら俺とお前が口にした内容だけでもちゃんと再現できそうだぜ」

条件
・22手で詰んだ
・初形で先手駒があった20地点全てに終局時にも先手駒があった
・初形で後手駒があった20地点全てに終局時にも後手駒があった
・先手の駒打ちは1筋側から順だった
・後手の駒打ちは1手おきだった
・初手は歩
・8手目と10手目は王手
[49]
・58手で指しかけ
・指しかけの局面で後手駒20枚はすべて初形位置で後手駒のいる場所に
 あったが、初形位置と同種駒のある地点はなかった。
・指しかけの局面で先手駒20枚もすべて初形位置にあり、成駒1枚以外は
 すべて初形と同じ配置。
・王手無し
・先手不成なし。後手成りなし。
・先手の自陣の駒打ちは(先手の手のみ見て)1手置きに4連続で1筋側から順番。
・先手の敵陣の駒打ちは(先手の手のみ見て)最初を除いて1手置きに4連続で、
 4連続の駒打ちは1筋側から順番。
・後手の最後は9連続駒打ちで1筋側から順番。それ以外の手は指しかけ時11に
 近いほう※にある駒の手を優先的に着手。
・3手目76。13手目13。55手目38。
※11に近いほう:1筋から9筋に向けて順に。同じ筋は上の段優先(1か所破調あり)

[50]

【問】
少年A「君の将棋早く終わったみたいだけど、どんな将棋だったのか教えてよ。」
少年B「どんなと言われても16手で詰ませて勝っただけだよ。」

少年A「それだけでは何も分からないよ。」
少年B「仕方がないなー、4手目以降、僕(後手)は相手(先手)が直前に指した駒の頭に着手し続けたよ。」

少年A「もう少しだけ詳しく教えてよ。」
少年B「僕の指し手の中では12手目の端歩が最初で最後の歩の着手だったよ。」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

※注1:駒の頭とは▲26歩なら25の地点、▲76歩なら75の地点の意味

≪条件整理≫
?16手で詰み
?4手目以降、後手は直前に指された先手の駒の頭に着手し続けた
?12手目の端歩が後手唯一の歩の着手
[51]

「第1局は先手を持ったよ。
 2手目を初手と同じ筋に指されたから3手目はその隣筋に着手したんだ。
 そして途中で不成があって25歩まで11手で敵玉を詰めた、いや、詰まさせられた」
「詰まさせられた?」
「続きの話を聞けば意味がわかるさ」

(条件)
・25歩まで11手で詰んだ
・初手と2手目は同じ筋で、3手目はその隣の筋
・不成があった
[52]
「第2局は後手だった。
 4手目から9手目までずっと同じ筋の手が続いてね。
 金を動かしたあたりで駒柱ができつつあることに気づいたんだよ。
 新年早々そんなもの作るわけにいかない、と思って次に銀を動かしたら25桂まで11手で詰められた」

(条件)
・25桂まで11手で詰んだ
・4手目から9手目まで全て同じ筋の着手
・後手は金を動かした次に銀を動かした
[53]
「第3局はまた先手。
 結論から言うと25銀まで11手で詰めて勝ち。
 今度は早々に馬を作ってそれを3回も動かしたよ」
「それは活躍が1年フライングしてないか?」

(条件)
・25銀まで11手で詰んだ
・先手が馬を3回動かした
[54]
「第4局は後手だったね。
 初手26歩から始まって、2人とも4手続けて1枚の駒を1つの方向に動かしたよ。
 調子に乗ってたら25金まで11手で詰まされちゃった」
「ひどい大ポカをしたものだね」

(条件)
・25金まで11手で詰んだ
・初手は26歩
・2人とも4手続けて1枚の駒を1つの方向に動かした
[55]
「第5局は先手だったね。
 僕は全ての素数筋に不成を指したよ。
 10手目の歩の手に対して25角として11手で詰んで勝ち」
「素数筋っていうと、2筋3筋5筋7筋、か」

(条件)
・25角まで11手で詰んだ
・先手が全ての素数筋(2筋3筋5筋7筋)に不成を指した
・10手目は歩の手
[56]
「第6局は後手。
 2手目に5筋の手を指したんだけど、気づいたら25飛まで11手で詰められてた」
「25年1月1日だけに、全部25の手まで11手で決着ってことか。
 トドメの駒種は歩桂銀金角飛と来てるわけだな」

(条件)
・25飛まで11手で詰んだ
・2手目は5筋の手
[57]
「最終局は先手。
 5手目に歩の手、7手目に2筋の手を指してもちろん11手で詰んで勝たされた」
「最終手は25香か?」
「いや、25馬」
「え、香じゃなくて?」
「馬だよ。香は11手じゃ無理だし、せめて玉位置散らしたことで勘弁してくれってさ」

(条件)
・25馬まで11手で詰んだ
・5手目は歩の手
・7手目は2筋の手
[58]
実戦初形から
図の局面
(
先手;19角 61玉 持駒なし
後手;81玉 83歩 91香 92銀 93歩 持駒残り駒全部
手番;先手番
)
に至るまでのあいだに、
先手または後手が反則をしていたことを証明してください。
ただし、実戦初形から、その局面に至るあいだに、
先手も後手も、駒打ち及び成り、は、ありませんでした。
[59]
・17手目で詰み
・後手は4手目以降十字方向からの角取りが可能な局面を保ち続けたが最後まで角を取れる局面は現れなかった (※)
・成る手はなかった
・同の付く着手はなかった
・3筋の着手有り
[60]
4箇所着手問題の最長手順探索の過程で見つかった手順です。

・17手で詰み
・着手は5筋のあるマスを含め4箇所のみ
・不成4回

[61]
「金底の歩、岩よりも固し、って本当なんだね」
「どうした、そんなにしょんぼりして」
「さっきの将棋、格言を信じて金底に歩を打ったんだよ。
 そしたら確かにその固い歩が逃げる邪魔になって11手で詰まされちゃった」
「その格言はそういう意味じゃないと思うぞ……」
「不成も出ない普通の将棋だと思ってたんだけどなあ」

(条件)
・11手で詰み
・後手は金底に歩を打ったが、この歩がなければ詰まなかった(11手目に詰みになる手はなかった)
・不成なし
[62]
「アマ名人の君がプロ名人の彼に、角落ちで、10手で勝つとは思わなかったよ」
「そうかい、とどめは11香を取る手さ」

・角落ち
・10手で詰み
・とどめは11香を取る手

さて、どんな対局だったのだろうか?
[63]
「昨日の奨励会、香落ちの上手が10手で詰まされたんだって。初手の玉の着手はみてたけど」
「ああ、初王手は角成だったよ。それから2筋に金打ちがあったな」

・香落ち
・10手で詰み
・初手は玉の着手
・初王手は角成
・2筋に金打ちあり

さて、どんな対局だったのだろうか?

[64]
大橋光一:
[65]
「昨日の指導将棋、飛落ち8手で上手が詰まされたって?」
「ああ、とどめは馬で金取りだったよ」

・飛落ち
・8手で詰み
・とどめは馬で金取り

さて、どんな対局だったのだろうか?
[66]
「昨日の奨励会、香落ち10手で上手が詰まされたって?」
「ああ、とどめは32金だったよ」

・香落ち
・10手で詰み
・とどめは32金

さて、どんな対局だったのだろうか?
[67]
「初手と2手目が同じ筋で始まったさっきの将棋、どうなった?」
「後手が駒を成ったとき、先手は成駒で駒を取る手で応じていたね。そして後手が成駒で駒を取ったとき、先手は駒を取らない不成の手で応じたよ」
「まるで禅問答のような応手だね」」
「なにしろ先手は一休さんだからね。先手の歩の手に対して後手が玉の手で応じたら、今度は続けて王手をかけて詰ましちゃった。19手目で19カ所着手して19地点の手で詰ますとはさすがだね」

条件
1) 19手目で19カ所着手して19地点の手で詰んだ
2) 初手と2手目は同じ筋の着手
3) 後手が駒を成ったとき、先手は成駒で駒を取る手で応じた
4) 後手が成駒で駒を取ったとき、先手は駒を取らない不成の手で応じた
5) 先手歩の手に対し後手が玉の手で応じたが、先手はその次の手から続けて王手をかけて詰ませた
[68]
「さっきの将棋、歩の手で始まって、3手目と4手目に同じ種類の駒を動かしていたけどその後どうなった?」
「驚いたよ。一つの筋に9連続着手があって駒柱ができたんだ。このとき、先手も後手も自陣から見て上段側から下段側の順に異なる駒を着手していたよ」
「へえ、勝負はどうなったの?」
「駒を取る手もなく、21手目の初王手で詰ませて先手の勝ちだったよ。止めの一手は21カ所めの着手で21地点の手だった」

条件
1) 21手で21カ所着手して21地点の初王手で詰んだ
2) 一つの筋に9連続着手があり駒柱ができた。
このとき、※各々自陣から見て上段側から下段側の順に異なる駒を着手した
3) 初手は歩。3手目と4手目は同種の駒
4) 駒を取る手はなかった

※先手は、一段目側から九段目側の順に異なる4〜5種の駒を連続着手
※後手は、九段目側から一段目側の順に異なる4〜5種の駒を連続着手
[69]
「昨日の指導将棋、飛香落ち、10手で上手が詰まされたんだって」「ああ、初手は玉じゃなくて、とどめは12歩成だったよ」

・飛香落ち
・10手で詰み
・初手は玉以外の着手
・とどめは12歩成

さて、どんな対局だったのだろうか?
[70]
先手が3手目から連続王手の駒取りを行った直後、その駒を全て打ち切るというテーマの作品です。個人的に「一粒の麦」のテーマと呼称しています。これ自体が其処からの着想なので。
連続王手による駒取り自体は14枚迄可能ですが打ち切りは不可能なはずです。
@10枚以上打ち切れる形はあるのでしょうか?
A4手目から後手が同様にした場合も同じか?
というのが問題です。1時間ほど考えて見ましたが見つからず。現行最大の9枚のものも今の所1通りの取り方しか発見しておりません。
[71]
某所を見ていたら昔やっていた事があったのでとりあえず投下しておきます。主にアンチキルケと組み合わせていたようです。

テーマ「実戦初形からn手掛けて初形から駒が1枚持駒になった局面を作る。持ち駒を含めた駒数は両者20枚ずつ」
初形から初形の29桂→先手の持駒 という感じです。当時は2種類の組み合わせ等もやっていたようです。面白い何かがある可能性もありますが何も無い可能性もあります。昔にこのコミュとかでもやってそうですね

[72]
「完敗だ。駒をぼろぼろ取られて66手で負かされたよ」
「何枚ぐらい駒を取られたの?」
「連続王手で16枚も取られたよ。16回目の王手は初手に動かした駒を取られる手だった。このとき玉は5段目にいたんだけど王手に対する応手は5筋の手だったね。途中、大駒を2枚取られたとき先手陣には未だ小駒が5種類残っているから勝負はこれからと思ったんだけど・・・」
「そんなに駒を取られて未だ投げずに粘ったのかい?」
「そうなんだ。でも、取る駒がなくなった後、今度は16回続けて駒を打つ連続王手をかけられた。金を続けて打たれたし、銀頭に駒を打たれた手が3回もあった。最後は詰まされたよ」
「それは残念だった。人生いろいろ、王手もいろいろあるね」

条件
1) 66手で詰み。
2) 後手は16回連続して駒を取りながら王手をかけた。
3) 16回目の王手は、初手に先手が動かした駒を取る手だった。
そのとき、先手玉は5段目にいたが、王手に対する先手の応手は5筋の手だった。
4) 2枚目の大駒を取られたとき、先手陣には5種類の小駒が残っていた。
5) 後手は16回連続して駒を打って王手をかけた。
6) 後手は金を続けて打った。
7) 後手は3回銀頭に駒を打った。
[73]
「今そっちの将棋どうなってる?」
「ああ、今後手が指したところだよ」
「なるほど……って、何この局面?
 21の桂が後手の持ち駒になってる以外初形のままじゃないか」
「これでも14手指してるんだけどね」
「一体どんな手順でこんなことになったんだ」
「4手目は桂跳ね、11手目は端の手で、不成の手があったよ。
 ここまで着手された駒は3種類だけだね」

さて、ここまでどんな将棋だったのだろうか?

(条件)
・14手で指定局面になった
 ・21桂以外の39枚は初形のまま(同種駒同士で入れ替わってもよい)
 ・21にあった桂は後手駒台にある
・4手目は桂跳ね
・11手目は端の手
・不成があった
・ここまで着手された駒は3種類だけ
[74]
・22手で詰んだ
・初手は68の地点への着手
・後手は1つの筋による歩の着手のみ(例:2手目に△34歩と指せば、最後まで3筋の歩の着手)
・王手は2回だけで同一地点の歩不成
・駒打ちは2回だけで同一地点
[75]
「推理棋神戦の決勝戦、見たかい?凄い熱戦だったね」
「王手王手の応酬がすさまじい将棋だった。なにしろ、着手の9割は王手だったからね」

条件
1) 実戦初形からはじめて、王手率が90%以上に達して詰んだ。
※王手率:全着手中の王手の割合
2) 同一局面なし

※手順発見型、最短手数探索型の問題になります。非限定は許容します。
[76]
「駒をぼろぼろ取られた後ぺたぺた打たれて70手で負かされたよ」
「何枚ぐらい駒を取られたの?」
「連続王手で17枚も取られたよ」
「そんなに駒を取られて未だ投げずに粘ったのかい?」
「そうなんだ。でも、取る駒がなくなった後、今度は17回続けて駒を打つ連続王手をかけられたんだ。初手の着手地点に飛車を打たれる手もあった。最後詰まされたとき一つの筋には駒が8枚もあった」
「残念な一局だったね。でも、駒柱詰を免れたのがせめてもの救いだ。明日があるさ」

条件
1) 70手で詰んだ。
2) 後手は17回連続して駒を取りながら王手をかけた後、17回連続して駒を打って王手をかけた。
3) 終図では一つの筋に駒が8枚あった。
4) 初手の着手地点に飛車を打った。

※「1170番 一粒の麦」の派生です。
[77]
「全駒で勝ったよ。たったの56手で詰ましちゃった」
「ホントかい?どんな将棋だったんだい」
「序盤は先手ペースで進んだ。後手の角が動き出す前に先手の駒打ちが3回もあったからね。なんとか、打たれた駒は全部『同X』で取ったけどね」
「相手は抵抗しただろ」
「ああ、いろいろな手で対抗されたね。先手は指し手の順番に不思議なこだわりがあって、先手の大駒着手は必ず歩突きと歩突きの間だった。『歩を突く手、大駒の手、歩を突く手』の順番で指したってことだ。癪に障ったから、全部『同X』で取ったけどね」
「相変わらず君は意地悪いな。それから?」
「もう一つ、先手の金の着手は必ず『歩を突く手、香の手、金の手』の順番に指してきたんだ。全部『同X』で取ったけどね」
「全く強欲な奴だな。まだあるんだろ?」
「まあ、この将棋、動いた金は全て大駒に取られたし、不成の手は1回だけだった。他に強いていえば、4手目以降、後手は全て『同X』と相手が直前に着手した駒を取り続けたってことかな」

条件
1) 56手で詰んだ
2) 4手目以降、後手は『同X』(相手が直前に着手した駒を取る手)を連続して指し続けた
3) 後手の角が初めて動く前に駒を打つ手が3回あった
4) 先手が大駒を着手するときは必ず『歩を突く手、大駒の手、歩を突く手』の順番で指した
5) 先手が金を着手するときは必ず『歩を突く手、香の手、金の手』の順番で指した
6) 動いた金は全て大駒に取られた
7) 不成は1回だけ
なお、4)5)は先手のみの手順であり、後手も含めると次の手順になります。
 4)『歩、同X、大駒、同X、歩、同X』
 5)『歩、同X、香、同X、金、同X』
[78]
「流行の量子将棋を指したんだって」
「初手1筋、2手め3筋、3手目3筋で始まり、5手連続の1筋攻防も含め1筋2筋3筋の着手だけの局地戦だった。先手玉は11手目迄に確定したから12手目に詰ませてやった」
「端攻めの勝利ってことだね?」
「ところが驚いたよ。13手目にいきなり玉を取られて負けちゃった。12手目迄は後手玉はどれだか解らなかったのに。成る手は1回だけだった」

条件
1) 量子将棋。13手目に玉を取り先手勝ち
2) 12手目を指し終えた局面で、先手玉は確定駒で詰まされているが、後手玉は未確定
3) 5手連続1筋着手を含め、着手は1〜3筋だけ
4) 初手1筋、2手目3筋、3手目3筋
5) 成る手は1回

※詰みの有無は確定した効きで判定(通常ルールと同様)
※確定玉が相手の未確定の効きに入る逃れを主張できる
※初形で40枚の配置は未確定。二歩許容
※成るときは「成」を宣言、不成は宣言しない(明示できない)
[79]
推理将棋名人戦を見損ねたN君。
棋友数名に内容を尋ねてみました。

「駒取りが一度もなく、79手で詰んだよ。」
「3手目から先手はずっと王手をかけ続けたのはすごいね。」
「飛は後手しか動かさなかったね。」
「一段目の着手は1回だけだったよ」
「先手の3段目への着手は全て33の地点1か所だけだったな。」
「先手が最終手に歩を突いた場所には、それ以前にも先手が桂を動かしたことがあったよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?

<条件>
〈1〉79手で詰み
(2)駒を取る手はなかった。
(3)先手は3手目から王手をかけ続けた。
(4)飛は後手が動かしただけ。
(5)一段目の着手は1回だけ。
(6)先手の三段目の着手は33の地点だけ。
(7)最終手に歩を突いた場所には、先手の桂が動いたことがあった。

[80]
#1 
1) 12手で詰み
2) 最初の3手と最後の3手(1,2,3,10,11,12手目)は端の筋の全て異なる段への着手
[81]
#2
1) 12手で詰み
2) 先手の初手と後手の最後の3手(1,8,10,12手目)は1筋への着手
3) 3手目は68玉
[82]
会話
A「この手順を指してみて、どんな印象を受けるか聞かせてよ」
B「どれどれ、初手はこれでと。何だ、これ。7手目以降、角の移動は1筋側から9筋側へひと筋ずつだし、振り返ってみると、3手目以降、2枚の角を交互に指しているね」
A「そうだよ」
B「成りは1回で、4連続王手があったんだね。玉は5連続着手で17手詰みか」
A「で、印象は?」
B「角移動がひと筋ずつで、まどろっこしいね。取った駒を使えばもっと早く詰むのに、何か意図があるの?」
A「うん、イメージ通りできているみたいだ。上陸したペンギンが陸地をヨチヨチ歩いて巣へ戻る様子を表現したかったんだ」
B「そう言われると、角という字は左を向いているペンギンに見えてきたよ」

条件
(1)17手で詰んだ
(2)3手目以降、2枚の角を最後まで交互に指した
(3)7手目以降、角の移動方向は1筋側から9筋側へ1筋ずつ
(4)4回連続王手があった
(5)成りは1回
(6)玉の着手は5連続のみ
[83]
条件
1)16手で詰んだ
2)2手目以外は長寿地点への着手もしくは長寿地点(69,77,79,88,89,99)の初期配置の駒の着手のみ
(古希、傘寿、卒寿は満年齢を使ってそれぞれ69、79、89とします)
3)白寿地点(99)に大駒の着手4回
4)米寿地点(88)に大駒の着手2回
5)喜寿地点(77)に大駒の着手2回
6)傘寿地点(満で79)に大駒の着手1回
7)15手目は古希(満で69)の駒の着手
8)卒寿(満で89)の駒を打つ手があった
9)成る手なし
[84]
(条件)
1) 53手目で詰んだ
2) 9手目以降、先手は「同飛」(相手が直前に着手した駒を飛で取る手)を連続して指し続けた
3) 先手は打った飛を20回連続して動かした
4) 後手は、1筋から6筋まで順番に指す手を含め10回連続して歩を突いた
5) 後手は、6種の駒を各々二連続ずつ続けて着手した
6) 金頭への着手があった
7) 駒打ちの場所は5カ所だけだった
8) 成る手はなかった
[85]
(条件)
1) 54手目に4回目の王手で詰んだ
2) 10手目以降、後手は1枚の飛車で棋譜に「同飛」が付く着手を連続して指し続けた
3) 先手は、7連続の歩突きをした
4) 先手の初期配置の3筋と7筋以外の歩については、後手は1筋側から順に取った
5) 棋譜表記の駒種に続く表記で、不成、成の他は1種類だけだった
6) 駒成りは最終手のみ
7) 5手目は5筋、6手目は5段目、7手目は7筋、8手目は8筋

[86]
(条件)
1) 56手で詰んだ
2) 10手目以降、後手は1枚の飛車で「同飛」(相手が直前に着手した駒を飛で取る手)を連続して指し続けた
3) 先手は9、1、2、3筋の順番に続けて歩を突いた
4) 先手は4、6筋の順番に続けて歩を突いた
5) 先手は9段目の同じ地点に2回駒を打った
6) 成る手は4回目の王手の1回だけだった
7) 4段目には着手されなかった 

[87]
(条件)
1) 4回連続王手の62手目に玉は4筋で詰んだ
2) 後手は8手目以降、26連続の同飛を含む飛の着手を続けた
3) 先手は、3、1、2、4、6筋の歩を連続して突いた
4) 4段目への着手はなく、先手の2段目への着手もなかった
5) 先手の初期配置9段目の玉の左右の駒は、片側ずつ、金銀桂香の順で取られた
6) 先手が敵陣に打った駒は歩ではなかった
7) 駒成りはなかった

[88]
「10手で詰んだ将棋を並べてみるんだよ」

「金や銀は動かないんだね」
「それに、6手目に打った駒も動かなかったよ」

「あと、九九になってる着手があつたね」
「そうだね、先手も後手も、先に指した地点の筋と段の数字を掛けた答えの地点へあとで指しているから2つの九九だね」
「違うよ、九九は3つあって、九九の尻取りになってるよ」
「本当だ、片方の九九の答えの地点の筋と段の数字を掛けた答えが、相手の九九の問題になる地点の数字だから九九の尻取り3つになるね」※

条件
1) 10手で詰んだ
2) 先後ともに九九の問題と答えの順で着手があり、3組の九九の尻取りになる ※
3) 金気の駒と6手目に打った駒の移動なし

※注釈を詳しくしました。(2015/3/4)
a×b=cd が成り立つ先手の着手地点▲ab、▲cdで▲abは▲cdよりも先の着手、
e×f=gh が成り立つ後手の着手地点△ef、△ghで△ef は△ghよりも先の着手のとき、
a×b=cd
c×d=ef
e×f=gh
または
e×f=gh
g×h=ab
a×b=cd
が成り立つ。
尻取りの着手地点ですので、棋譜上では同になっていても構いません。

[89]
1) 55手で詰んだ
2) 9手目以降、先手は「同飛」(相手が直前に着手した駒を飛で取る手、補助記号が付いても可)を異なる24地点に連続で指した
3) 2)の該当地点が左右非対称配置になっている段は2つだけだった(そこで取った駒種は不問として)
4) 25手目に初めて右へ動く「同飛」があった
5) 5、6、7手目は全て同じ筋
6) 不成は5回だけ