No118 安達康二『夢の車輪』69手 詰パラ2000年10月


16成桂、同玉、19香、17桂、25龍、同歩、15と、同玉、14と、26玉、
36と上、16玉、15と、27玉、26と、同歩、28歩、37玉、48金、46玉、
57と、同金、37金打、45玉、46歩、54玉、43銀生、同玉、41飛成、54玉、
64と、同と、44龍、65玉、57桂、76玉、68桂、同と、66金、85玉、
86歩、同玉、64角成、75桂、同馬、同香、98桂、96玉、97歩、95玉、
94銀成、同金、96歩、85玉、97桂、96玉、94龍、95飛、86金、97玉、
95龍、同馬、87金、同玉、88飛、96玉、97歩、同玉、86桂まで69手

     詰上がり


安達氏は大型曲詰の第一人者で、特に市松模様は十数作も発表している。
単に形を作るだけでなく、手順も凝ったものが多い。本作も変化、紛れが
多く、解図には苦労する。それだけに詰上げた時の爽快感は特別のものがある。

【解図】
16成桂、同玉、19香、17桂、25龍、同歩、15と、同玉、14と、(A図)

2手目27玉は17成桂、同玉、19香、26玉、35角成、同馬、同龍、同と、
  36と寄、同と、同と、27玉、16角まで
この変化は玉方に桂しかないので19香に合駒が出来ない。
2手目同とは24龍、25桂、35龍、17玉、19香、27玉、25龍まで
この変化も合駒切れで簡単だ。
19香で桂を合駒させ、25龍から15とする。さらに14とには同玉とは出来ない。
31飛が睨みを利かしている。
      A図


26玉、36と上、16玉、15と、27玉、26と、同歩、28歩、(B図)

同歩で同玉は25と、27玉、26と、同玉、36と、16玉、11飛成、15歩、
      17香、同玉、29桂以下。
26玉に36と上で手を続ける。打歩模様になるが、26との好手で打開する。
      B図


37玉、48金、46玉、57と、同金、37金打、45玉、46歩、(C図)

20手目同とは36金、同歩、同と、同玉、43銀、46玉、35飛成まで
舞台を左へと移していく。46歩で4筋までは完成した。
     C図


54玉、43銀、同玉、41飛成、54玉、64と、同と、44龍、65玉、57桂、76玉、68桂、(D図)

26手目56玉は47金寄、66玉、57金寄、76玉、71飛成、同馬、67金、同玉、68金、
   76玉、77金、75玉、76歩、84玉、86香、85金、同香以下。
30手目63玉は62角成、同玉、32飛成、63玉、41角、53玉、52角成以下。
41飛成とされると、右には行けなくなる。これからは左での展開だ。
     D図


同と、66金、85玉、86歩、同玉、64角成、75桂、同馬、同香、98桂、(E図)

66金は取れず、8筋へ逃げる。75での合駒は飛銀桂のみだ。この変化は分かり
易いだろう。このあたりでは局面も絞られて、着手も限られてくる。
     E図


96玉、97歩、95玉、94銀成、同金、96歩、85玉、97桂、96玉、94龍、(F図)

93金を呼び出し、龍で取る。細かい手順だが紛れる所はない。
     F図


95飛、86金、97玉、95龍、同馬、87金、同玉、88飛、(G図)

95の合駒は金は品切れなので飛車だ。88飛をセットし、ゴールはまもなくだ。
     G図


96玉、97歩、同玉、86桂まで(詰上がり)

86桂と時が瞬間、停止したような詰上がりだ。見事、盤面半分の市松模様が
出現した。
     詰上がり


【作者:受賞のコメント】
看寿賞ありがとうございます。特別賞とは曲詰作家のためにあるような賞です
ね。私は曲詰を解くのも作るのも好きですが、作る方では市松が12局を超えて
最多です。どうやら市松は体質に合っているからと思いますが、数多く作った
ので現在はかなりネタ切れ状態で、「夢の車輪」が最後の作品となりそうです。
 私はあぶり出し曲詰には緊張感の持続と山場の設定を心がけて創作していま
す。これからもあっといわれるような理想の曲詰を追っていきたいと考えてい
ます。


      【解説:近藤真一】