◇ リレーエッセイ 第9回

   命名の由来           -山葉桂-


 作品の題名はそれなりの考えがあって付けているのだが、投稿時に由来を
書かなかった作品が多い。(面倒臭くて)
そこで今更だが、いくつかの作品について命名の由来を述べてみる。

[サボテンの花]
初期の頃は音楽の分野から引用した題名が多い。「サボテンの花」は
チューリップの名曲で、私の大好きな曲。歌詞の中に
・・たえまなくふりそそぐこの雪のように・・
・・春はもうすぐそこまで・・
とあり、煙詰のイメージに合うと思って命名した。


パラ1982.01、修正図パラ1984.04、さらに改良

[恋する二人]
発表時「恋愛する二人」と誤植され、結果稿でも誤ったままだったので
「恋愛する二人」が題名だと思っている人が多いと思う。この場を借りて
訂正しておく。もちろんビートルズのナンバーより。


パラ1982.09

[埠頭を渡る風]
ユーミンのナンバーより。歩頭=埠頭のシャレのつもり。


近将1983.12、改良

[春告鳥]
馬ノコの馬を春告鳥に見立ててみた。最終手22馬で全ての雪が解け、
春を告げるという訳。


近将1986.09、修正図パラ1988.10

[五丈原]
42で死んだはずの龍が再び玉を走らせるので。


めいと1986.12

[せせらぎ]
ある夏の日の情景である。
手順は小川のせせらぎのようにさらさらと進む。
そして突然夕立が起こり、雷が2度落ちて収束する。


近将1987.02

[山津浪]
斜面が崩れていく様から「雪崩」にしたかったのだが、前例があった
ためこの題名にした。


パラ1987.05

[標的]
47歩が標的。(安直)


めいと1987.06

[サーカス]
1)収束の綱渡りのような趣向手順。
2)序盤の、玉乗りのような玉の動き。
3)初形97玉→終形17玉から、空中ブランコをイメージ。
4)馬が主役→曲馬団→サーカス。


近将1987.08

[小熊座]
都煙なので、玉を北極星に見立てた。また、小駒と小熊をかけている。


めいと1988.09、修正

[高天原]
新型の収束と中盤の中空追いが特徴の作品で、この中空追いのイメージ
から命名。私の小駒煙の中では最も格調が高く、相応しい題名になって
いると思う。


近将1989.10

[安曇野]
当時信州に住んでいたので・・。


めいと1990.11、修正

●余談
話は変わるが、私は大矢数タイプの馬ノコで手数延ばしの歩中合をするのは
無駄合とは考えておらず、中合をしたら早く詰むように作るか、中合を避ける
ため玉方の歩を配置すべきだと思っている。
創作初期の頃からこれは守っており、私の「妖精」で27馬の瞬間に歩の中合を
すれば変長になるとの指摘を見かけたが、1歩多いと右辺に追わずに左上で
早く詰むように出来ている。お確かめを。