11.底砂


オールインワン小型水槽で、底砂を何にしようかと迷った場合には、私は大磯をお進めします。
以下その理由について検証します。
まず、底砂を選択する上でのポイントには次の4点が判断基準として考えられます。
1.粒の大きさ
2.材質
3.色
4.比重
それでは、この4点について考えてみましょう。
1)粒の大きさ
粒の大きさは、砂状の小さな物から小石状の大き目の物までさまざまあります。
オールインワン小型水槽では、濾過効率の良い底床フィルターを使用しているものが多いようですが、この底床フィルターの使用を前提とすると、スノコ状になったフィルターの隙間から砂粒が落ちてしまうと濾過機能しなくなります。
ということは、粒の大きさはフィルターの隙間よりも大きいサイズでないといけませんね。
ただし、底砂中には多くのバクテリアが住み付いて濾過機能を担っていますので、バクテリアが少しでも多く住み付ける条件である“表面積“を大きくする為、あまり粒が大きすぎるのも濾過機能を低下させてしまいます。
こう考えると、底床フィルターのスノコの隙間をぎりぎり通らない程度のサイズが最適であると考えられます。
粒サイズ小 粒サイズ大
メリット 表面積が大きくなり濾過効率がUPする。
餌が底砂中に入り込みにくく、餌の食べ残しによる水の汚れが防げる。
通水性が良い為底床が腐りにくい。
メンテナンスしやすい。
デメリット 底床フィルターが機能しなくなる。
使っているうちに堅く締まってきて通水性が悪くなる。
(底床が腐りやすくなる。 水草の根張りが悪くなる)
表面積が小さい為濾過能力が低くなる。
通水性が良すぎて水草の根に栄養分が行きにくい。
水草の根張りが悪く抜けやすい。

2)材質
基本的に材質は何でも良いのですが、材質の成分が溶け出して水質に影響を及ぼすものは避けましょう。
珊瑚系の物は水質をアルカリ性に傾けます。
また、ソイル(泥)系のものもオールインワン小型水槽にはあまりお進めできません。
理由としては、ちょっと水草のトリミングや流木などのレイアウト変更をしたりすると、たちまち泥の粒子が舞い上がり、水草の表面に積もってしまい、汚らしく見えます。
オールインワン小型水槽は、そのサイズの小ささにより、水槽の隅々まで手を突っ込んでメンテナンスする事が難しいので、一度水草の上に積もった泥の粒子をうまく払い落とすのは結構難しいものです。
また、底床フィルターと上部フィルター併用のシステムなら、底床フィルターのスノコの隙間からどんどん泥の粒子が吸い込まれ、上部フィルターのウールマットがすぐに泥で詰まってしまいます。
トニナ等の難しい水草ではPHを弱酸性にしたり、根張りの良さなど大きなメリットがありますが、オールインワン小型水槽では、システム構成から考えて丈夫な水草を選んでいるはずですから、ソイル系の物は必要ないでしょう。
3)色
白っぽい物や赤っぽい物、黒っぽい物など色もさまざまありますが、白っぽく明るいものと黒っぽく暗いものとの比較をしてみると、
白っぽく明るいもの 黒っぽく暗いもの
メリット 光が底砂に反射し、光量がUPする。 苔が付くにくい。
生体が落ち付いてストレス無く生活できる。
デメリット 苔が付きやすい。
底床が明るく生体が落ち付かない。
特に無し。
これらを考えると、生体が落ち着いてゆったりとした気分で生活でき、苔が付きにくい黒っぽく暗い色に軍配が上がります。
4)比重
これは材質とも関係するのですが、ソイル系の物は比重が軽く、砂状の物や小石状の物は比重が重いです。
比重については好みの問題もあり、一概にこれが良いとは言えないのですが、比重が軽いと水草の根張りが良い反面水草が浮き上がりやすく、トリミング時や新規投入時の植え付けに苦労します。
私が今まで育てた水草の中では、パロットフェザーの水上葉がずば抜けて浮力があった為、恐らくソイル系等の比重の軽い材質では重り無しには植え付けられないと思います。
以上4点について考えてみた結果、大磯が良いというよりも、むしろ大磯が悪くないといった感じでしょうか。

    


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