4.濾過システム

小型水槽によくセットされているろ過システムには、次のようなものがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

  1. 上部フィルター
  2. 底面フィルター
  3. 背面フィルター
  4. 外掛けフィルター
  5. 水中フィルター

ここでは、私が愛用しているコトブキ工芸“デビュー”(以下デビュー)にセットされている底面フィルター+上部フィルターのW濾過システムについて説明します。


底面フィルター

水槽内の水はまずこの底面フィルターを通ることになるため、第1濾過として「物理濾過」と「生物濾過」の両方こなすこととなります。
(物理濾過とは、文字通り目に見えるゴミをろ材で濾し取る物理的な濾過のこと)
(生物濾過とは、魚や枯れた水草が排出するアンモニアなどの有害物質をバクテリアが無害なものに分解するというもの)
したがって、どんどん濾材、底面フィルターの場合は底砂内にごみが蓄積していく為、そのまま掃除をせずにずっと放っておくと、底砂に繁殖しているバクテリアによる生物濾過能力では追いつかなくなり、濾材であるはずの底砂が汚れを撒き散らす原因となってしまいます。
底面フィルターは、底砂が濾材なんだというわかりきっているはずの基本を再認識し、他の濾過システムと同様濾材(底砂)の定期的な掃除を行いましょう。(私は水作が出しているプロ・ホースを愛用しています)

底面フィルターのパワーアップについては、仕組みが単純なだけになかなか工夫のしようがないのですが、やはり、濾過フィルターパワーアップの基本である、濾材量の増量という点を考え、底砂を通常よりも多目(通常3〜5cmの所を5〜7cm)に使用すれば、バクテリアの棲み家が増え、生物濾過のパワーアップが図れます。 ただし、あまり多く入れすぎると通水が悪くなり、第2濾過の上部フィルターまで水がまわりにくくなり、逆に濾過能力が低下することになりますのでほどほどに。
底面濾過では、底砂内を常に水が通っている状態なので底砂が腐ったりしにくく、底砂を多目に使用しても大丈夫ですが、底面フィルターを使用しない水槽での底砂の入れすぎには注意しましょう。

 

見にくいですが、写真の中心付近にある、底砂に突き刺さっている透明のパイプ内を底面フィルターから上部フィルターに水が上がっていきます。
また、その上部に見える黒くて四角い箱状のものが底面フィルターから上部フィルターへ水を吸い上げる水中ポンプです。

 

 

 

 

 

上部フィルター

第1濾過である底面フィルターを通過して濾過された水は、次に、第2濾過である上部フィルターでさらに濾過され、水槽内に戻ります。

デビューでは、この上部フィルターに、かなりパワーアップの余地があります。
以下、写真をもとにパワーアップ方法を考えていきます。

外観
左部分が蛍光灯で、右部分が上部フィルターです。

 

 

 

 

ノーマル
もともとセットについている濾材です。 ポンプで吸い上げられた水が、写真左側の黒いパイプの先(エルボー)から出てきて、濾材の役目もある流水ガイドで下のウールマットに水を導くシステムです。
この、流水ガイドが曲者で、これ自体若干の濾過能力はあるのですが、水が下まで通っていかない為、ポンプで吸い上げられた水が、ガイドのぎざぎざに沿って全て両サイドに逃げてしまい、下に敷いてあるウールマットの周囲だけが湿り、中心部分は乾燥した状態となってしまいます。
これでは、水が濾材(ウールマット)を通過しないため、全くフィルターの役目を果たさないまま水槽内に戻ってしまいます。(オーバーフロー状態)

NEW流水ガイド
私は流水ガイドをこのように自作変更して使っています。この流水ガイドは、とにかく下にある濾材にまんべんなく水を通し、ろ材をフルに活用しようとするものです。
(自作流水ガイドについてはDIYコーナーの
2.上部フィルター流水ガイド(コトブキデビュー用)をご覧下さい)  

 

 

 

 

 

 

 

1段目ウールマット
この新しい流水ガイドを使えば、ウールマットはご覧のとおりの汚れ具合です。この汚れ具合を見れば、水がまんべんなく濾材の中を通っているというのがおわかりいただけるかと思います。

 

 

 

2段目ウールマット
上部フィルター使用上の基本として、ウールマットは2枚ひき、上のウールマットが汚れて使えなくなったら捨ててしまい、2段目のウールマットを上に持ってきて、新しいウールマットを2段目にひくというものがあります。 こうすることにより、バクテリアを一気に捨ててしまうのが防げます。

 

 

濾材1
ウールマットの下に使っているメイン濾材です。 このメイン濾材は、市販されているあらゆる物が使用できます。 自分のお気に入りのものを使用してください。
ちなみに、写真に映っている私が使用しているものは、自作のもので、超低価格でかなりの濾過パワーを持っています。(約0.5リットル入ります)
(自作濾材については、次章と、DIYコーナーの
5.ろ材をご覧下さい)
まわりに見えているメッシュは、濾材の洗浄、交換時に一気に全て取り出せるようにという目的で下にひいているものです。

 

すのこ
実は、デビューには隠された濾材収納スペースがあるんです。
それがこの“すのこ”の下の部分です。(0.15リットルほど入ります)
ただし、高さがあまりないため、大きな濾材は入りません。

 

 

 

濾材2
すのこを取ったところです。私はここでも自作濾材を使用しています。

 

 

 

 

ノーマル濾材
もともとセットされている濾材は、左の2枚にプラス白いウールマット1枚だけで、しかも、流水ガイドにより、メイン濾材?の白と緑のウールマットにまんべんなく水が通らない為、本当に濾過効果があるのか?と思わざるをえません。

 

 

 

以上のように、現在私が使用している上部フィルターは、外見こそノーマルと同じですが、超パワーアップされており、さしずめ「羊の皮をかぶった狼」といったところでしょうか。(勝手に思いこんでいるだけです)
デビューにセットされている上部、底面濾過を併用し、2種の濾過システムが“うまく機能すれば”パワーフィルターとはいかないまでも、かなり高い濾過能力が実現できます。

    


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