5.ろ材

濾材には大きく分けて次のように2つの役割があります。

  1. 水槽内を漂う目に見えるゴミを濾し取るフィルターの役割(物理濾過)
  2. 見に見えない、アンモニアや亜硝酸等の、魚や水草にとって有害な物質を分解し、無害化するバクテリアを寄生させる。(生物濾過)

前者だけを見ると、最も安価なウールマットだけでも十分に機能するのですが、後者を考えると、やはり、バクテリアがより多く寄生できる構造を持ったものが優秀な濾材ということになります。(こちらのほうが大事です)
では、バクテリアがより多く寄生できる構造とはどういったものなのでしょうか。

バクテリアは、人間の目では確認できないほど非常に小さな生き物で、物の表面にへばり付いて生活しています。 ということは、より表面積の大きいろ材が優秀ということになります。
すなわち、多孔質構造をもったものが、より多くの表面積を有し、多くのバクテリアを寄生させることが出来ます。 ただし、表面積をかせごうとするあまりに濾材内の空洞を小さく(狭く)しすぎると、空洞が目詰まりしやすくなり、濾材の内部まで水が通らなくなって、濾材の目に見える表面だけがバクテリアの住みかとなってしまいます。
また、仮に目詰まりしなかったとしても、空洞があまりに小さければ、そこに住めるバクテリアの種類が限られ、ある特定の物質のみ分解し、他の物質はどんどん水槽内に蓄積されていくというまずい結果になってしまうこともあります。
逆に、空洞が広すぎても濾材の表面積が小さくなってしまう為、大きすぎず、小さすぎない適度な空洞サイズでなければ、表面積が大きく、多孔質構造を持っていても濾材としては適さなくなってしまいます。(この辺のバランスが重要なポイントになります)

ようは、より小さな空洞を持つ多孔質の構造を持ち、それ自体バクテリアに分解されてしまうような天然素材などではなく、水につけると一瞬にして内部まで十分に水が通るというものが、ろ材として最も優秀なものであるといえます。

各アクアリウム用品メーカーから出されているろ材は確かに上記のような条件を全て満たしていますが(中には濾材と呼べないようなものもあるようですが・・・)、とにかく高い!(こう思うのは貧乏性の私だけでしょうか?)

そこで、上記のような条件を全て満たし、とにかく安いものは無いかとホームセンターやスーパーなどをくまなく見て歩き、たどり着いたのが、ここで紹介させていただく“スーパー濾材”です。
(ただの洗車用スポンジです)

私が購入したオールインワン小型水槽に付いていたウールマットのみの濾材から、一度ロ材を麦飯石に替えたことがあるのですが、その途端、数種類の苔が大発生した経験があります。
そのうちバクテリアが繁殖したらある程度苔がおさまるだろうと思い、様子を見ていたのですが、1週間経ち、2週間経ち、1ヶ月たっても苔がどんどん増殖し、その勢いはとどまるところを知らない状態だったので(その際の水質を試験薬で調べたところ、PHはほぼ中性ですが、亜硝酸濃度が驚きの高濃度を示していました)、思いきって麦飯石を捨ててしまい、このスーパーロ材に変えました。 すると、1週間程度で苔の勢いが止まり、10日ほどすると挂藻が消え、2週間ほどで黒髭を残してほぼ苔が全滅状態となりました。(その間、換水、ガラス面の苔ふき取り退治などはまめにしました)
なんと立ち上がりの早い濾材なんだと感動を覚えました。

その後、このロ材を使いだして3ヶ月程度経ちますが、苔に悩まされることが無くなり、ロ材のメンテナンスも全くしておりません。
(PHほぼ中性,亜硝酸はほとんど検出されず,換水1回/2週間
私が使用した結果としては、市販されている高価な濾材に遜色の無い効果を得ることが出来ましたので、「スーパーロ材」と呼んでやりたいです。

※このスーパー濾材にも欠点が全く無いというわけではなく、ポリウレタンという素材の性質上、紫外線に弱く、光に長く当てていると、だんだんと茶ばんできて、弾力が無くなり、ぽろぽろと崩れてしましいます。(濾材として使用するには、光が当たらないところでの使用が前提となるでしょうから、まず問題は無いと思いますが・・・。実際に私が3ヶ月使用しても全く劣化はありません)

この濾材については、DIYコーナー5.ろ材でも使用方法などについて取り上げているので、そちらもご覧下さい。 

    


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