5.藍藻の簡単なお勉強
02年02月19日
デビュー救出に見事成功し、2日経ちましたが・・・・藍藻の欠片も見つかりません! お〜〜〜!
これって完全勝利?
今日は藍藻の簡単なお勉強をしましょう!
藍藻はアクアリストにとって天敵のように扱われていますが、実は藍藻が無ければ今の地球が存在し得ないぐらい重要な存在なんです。
地球は今から約46億年前にその原型が誕生したとされています。
原始地球などと言われていますね。
そのころの大気には酸素が無かったんです。
それが、27億年ほど前に藍藻が生まれ、この藍藻が初めて光合成という仕組みを身につけて、地球上に酸素が出来たと言われています。
そのころの地球は、藍藻が台地を覆い尽くしていたそうです。
酸素が大気の上層に上昇し、太陽の輻射熱で酸素がオゾン層となり、太陽から降り注ぐ強烈な紫外線をカットすることが出来、地球上に生物が住みやすい温度変化の少ない温暖な環境が出来てきたんですね。
どうですか? 藍藻ってすごいでしょ?
このようなすさまじい環境を生き抜いてきた藍藻がちょっとやそっとの攻撃で撃退出来るわけないですね。
あらゆる物を栄養原として、光さえあれば増殖できてしまうんですね。
そんな藍藻君の特徴を極々簡単にお勉強しましょう!
「藍藻の特徴」
その1
藍藻の体の作りは、細菌に酷似しています。
なら光合成細菌とどう違うのって思う人もいるでしょうね。
最大の違いは光合成により酸素を生成するかしないかという所です。
体の作りが細菌に酷似しているので、細菌を退治する抗生物質系の薬品で撃滅できるんですね。
その2
藍藻は単細胞なので、(種類によっては単純な多細胞のものもあります)一つ一つの固体は極々微小です。
また、増殖方法は細胞分裂ですね。
その3
藍藻は光と水のある所ならかなりの確率で存在します。
かなりの低光量下でも生存でき、ある一定レベルまで光量の増加に連動して光合成による酸素生成量が増加します。
と言うことは、光量を落とせば酸素生成量が減りますね。
酸素生成量=成長量と捕らえると、光量を落とすことが藍藻のやる気を萎えさせる結果となります。
その4
藍藻は、温度にはあまり関係無く、水分のある所にならいろんな場所に存在します。
種類によっては熱い温泉の中でも生育していたりするんです。
ただし、藍藻が最も快適なのは30℃前後だそうです。
これも、温度と酸素生成量の関係で実証されています。
その5
藍藻は、中性〜弱アルカリ性の環境を好みます。
また、藍藻はミネラル(微量要素)のバランスがとれている環境で増殖が旺盛となるそうです。
これらの特徴をふまえて、今回のデビュー救出大作戦を決行したんですよ!
私が取った行動は・・・・
ここまでは藍藻のやる気を萎えさせる作戦です。
- まず、藍藻は分裂しまくって増殖していくので、藍藻の絶対数を減らさないと大変なことになりますね。
そこで、私の忍耐の許す限り吸出し吸出ししました。
- 次に換水換水攻撃。
藍藻は有機物、無機塩、微量要素、あらゆるものを栄養とすることが出来るので、まずは有機物と無機塩を排出することですね。
- ピートの導入。
藍藻は弱アルカリ性が好きですからね。
こんなことぐらいで藍藻は駆逐出来ません。
- で、最後に暗所恐怖症大作戦!
藍藻は光が無い所では生きていけません。
先に書いたように、藍藻は単細胞の微小な体なので、光を失えば、体内に蓄積された栄養だけで生きていける寿命は正確には知りませんが、かなり短いものだと思います。
その期間は暗所恐怖症大作戦をご提案頂いたエムさんが、長年にわたる藍藻との共同生活から経験的にはじき出された5日間程度なのでしょうか?
- それと、暗所恐怖症大作戦を決行する直前に木酢液を4cc程水槽に投入しました。
通常光のある環境では木酢液の少量投入は藍藻の勢いを促進してしまうのですが、光の無い環境ではそれはないですね。
木酢液の不思議な能力として、原液バリバリでは強い殺菌効果があるのですが、ウスウス溶液ではバクテリアを増殖させる力があったりするんです。
科学的に検証されたわけではないんですが、さまざまな所で実験的に検証されているようです。
これによって濾過バクテリアの勢い出るかな?などと思いましてね。
さてみなさんどうですか? 藍藻君ってなかなか興味深いでしょ?
長年水槽を維持していれば、いつかきっと皆さんの水槽にも藍藻君が発生するかと思います。
そんなときには焦らず騒がず、藍藻君のやる気を萎えさせ、間髪入れずに暗所恐怖症大作戦を決行しましょうね!