12.冷却ファン(最安値費用550円)

アクアリストなら誰でも頭を抱える問題が“夏場の高水温”ですね。
みなさんいろいろと工夫をされていると思いますが、PC用のファンを使ったDIYが結構メジャーとなっていますね。
そこで、今回のDIYは冷却ファンを取り上げましょう。
「幼稚園児でもわかる内容にしてね」と言う要望がありましたので、超文化系で、今まで一度もハンダゴテを持ったことの無い方にでも簡単に作れるように解説しましょう!
それではいきまっせ〜! Let’s DIY!

「基礎編」
材料
基本的な材料はこれだけです。。
左がACアダプター、右上がPC用ファン(6cm角)、右下がファンとアダプターを接続するプラグとジャックです。
アダプターとファンを直接繋げばプラグとジャックは別に無くても良いですね。

ファンのアップ画像です。読めるかな?
重要なポイントは、DC12V 0.065Aという部分です。
DC12ボルトの電圧で駆動して、0.065アンペアの電流を消費すると言う意味です。(DCとは直流の意味で、乾電池と同じです)
この数値に合ったACアダプターと組み合わせないといけません。
ちなみに、PC用のファンは通常DC12Vが規格になっているようです。
電流は、この写真のものは省電力(電力W=電圧V×電流I)タイプなので、0.065A(65mA)ですが、0.15A前後のものが多いようです。
通常消費電流値の高い物の方がハイパワーとなります。
私はこのファンを秋葉原で1個300円、2個で500円という破格値で買いましたが、秋葉原や日本橋あたりの電気街では500円程度で同じようなものを買えるんじゃないかな?
普通の街中にあるPCショップでは正規品が2000円前後します。
ジャンク品やバルク品を置いているようなPCのDIYパーツに強いお店でさがしましょう!
※AC100V仕様のファンもありますが、水面上で使用する物なので、DCファンのほうが安全だと思います。AC100Vファンがもし水槽にぽちゃんと落ちたら・・・・恐ろしい。
工作面でもACの配線はかなり気を使いますので、特にハンダゴテをあまり持ったことが無い初心者の方はDCファンとACアダプターの組み合わせの方をお奨めします。


ACアダプターとは家庭用のコンセント(AC100V)をDC(直流)に変換するものです。
この文字読めるかな?
左の白いタイプで言うと、INPUT:AC100V
OUTPUT:DC12V/200mAという部分と、その下の+と−が入った絵が重要です。
ジャンク品では稀にINPUT:AC120Vとか200Vとかいうようなものがあったりしますし、OUTPUTではDC5Vとか、9Vとかいうものが多いです。
ジャンク品でよく出まわっているのは携帯電話用のものが多いですが、携帯電話用はだいたいOUTPUT:DC9Vじゃないかな?
日本では家庭用のコンセントはAC100Vなので、AC120Vなどのようなものを使うと、OUTPUTではDC12Vを下まわってしまいます。
ファンで説明したように、PC用のファンの規格はDC12Vですから、DC12Vよりも低い数値のものではファンが回りませんし、DC12Vを超えるようなものではファンが壊れてしまいます。
電流値(この場合は200mA)はファンの消費電流以上あるかどうかというのがポイントになります。
今回使うファンは、上で説明したように65mAですから、十分対応できますね。
あと、+と−の絵が書いている部分は、ACアダプターから出ているプラグ(電気器具に突っ込む部分)の電極の説明です。
白いタイプは中が−、外側が+。
※普通は中が+、外側が−というのが一般的ですから、このACアダプターはかなり変わり者です。
これらをふまえて右側の黒いタイプの数値を読んでみて下さい。
また、家にころがっているACアダプターも見てみてはいかがですか?
ひょっとして使えるものがあるかもしれませんよ!
左側の白いタイプは完全なジャンク品で、250円で買いました。
黒いタイプの方は秋葉原では有名なお店のオリジナル品(正規品)で、850円で買いました。
このACアダプターって正規品は結構高いです。
ディスカウントストアーやホームセンターで普通に買うと1500円〜2000円ぐらいするんじゃないでしょうか。
ここまで書けばわかって頂けたと思いますが、冷却ファンDIYをする為にはPCファンとACアダプターをいかに安く買うかというところがみそですね。
この2つが安く買えないんだったら、普通にアクアショップでアクアな冷却ファンを買った方がお得かも。

DCプラグとDCジャックです。
DC回路の配線で使うので、DCプラグ、DCジャックといいます。
左側の凸の方がプラグで右側の凹の方がジャックです。
一般的にACアダプターでは2.1mmφというサイズが使われていますが、ジャンク品では2.3mmφなどもあるので、ACアダプターを購入する時にどのプラグが合うのか聞いてみたり、実際に突っ込んで試してみる方が確実ですね。
秋葉原の安いお店で1個30円で買いましたが、普通は1個100円ぐらいです。
こういう部品は少し多めに買っておきましょう。
失敗して壊してしまった時に次の週末に部品買ってくるまで出来ないよ〜〜!っていう事になったらつらいですもんね。
そうして私のガラクタ箱にもガラクタが一杯・・・・。 ははは!


この写真は熱収縮チューブと言って、熱を加えれば収縮するという物です。
あれば便利な材料です。
3mmφと4mmφの2種類あればまずまず大丈夫でしょう。
使い方は後で出てきます。
1本1メートルで100円ぐらいでしょう。

道具
ハンダ付けをするのに必要な道具です。
左上は「ハンダ吸い取り線」です。
金属の繊維を編んだテープ状の物で、毛細管現象を利用してハンダを吸い取ります。
ハンダ付けを失敗したり、ハンダを盛りすぎた時に使います。
左下はハンダです。
今回のような配線するだけの簡単なDIYなら、ホームセンターで売っている一番安い物で十分です。
右がハンダゴテですね。
こちらも一番安い物で十分です。 一番安い物で揃えれば、ホームセンターで1000円ちょっとで買えるかな?
このハンダセットは一家に一台あれば結構便利なもんです。


ハンダゴテ用スタンドです。
黄色い部分は水を含ませたスポンジで、小手先にたまったハンダをコンコンと落としたり、ふき取ったりします。
高熱になるハンダゴテは置き場所に困ったりするので、こんなスタンドあれば便利です。
300円ぐらいかな?

加工
ACアダプターのプラグが一般的な2.1mmφサイズで中が+のタイプなら全然問題無いですが、今回購入したジャンク品は中がマイナスのへんてこりんなタイプなので、後々汎用性がきくようにプラグを付け替えてしまいましょう。
まずはプラグを切断して、線を剥きます。
線を剥くのはカッターナイフの刃を剥きたい所に押しあてて、線をくるくるっとまわせばうまく剥けます。
線のどちらがプラスでどちらが−かわからないときには普通はテスターを使うんですが、ここではファンを仮に繋いでみて、回る方が正解ということにしましょう。(ファンは+−逆に繋ぐと回りません)
電気製品はだいたい赤などの色の付いている線がプラスで、黒い線がマイナスという決まりになっています。
ファンから出ている線は赤い方がプラスです。


プラグとジャックは写真のように頭の部分がネジ式になっているので、頭の部分を持ってねじれば分解できます。
黒い部品は単なるカバーです。
金具の脚の部分に穴が空いているでしょう?その穴に剥いた線を通してハンダ付けします。
ちなみに、足が短い方がプラス端子、長い方が−端子です。
現物を良く見ると短い方の端子が中側、長いほうの端子が外側につながっているのがわかりますよ!
ACアダプターにはプラグ(凸)のほうを接続します。

端子をハンダ付けする前に、必ず黒いカバーを先に線に通しておいてくださいね。
あっ忘れてた!っていうこと結構ありますよ!
線に巻き付いている黒いテープのような物が先に出てきた便利物の熱収縮チューブです。
ここでは線が少々細い為、黒いカバーとの間に隙間が出来てしまうのを防ぐ為に使いました。(3mmφ使用)
適当な長さに切って、ドライヤーの熱やライターの熱を加えればきゅきゅっと縮みます。
銅線の先がちょっと銀色してるのわかるかな?
ハンダ付けする前に銅線にちょっとハンダを染み込ませておけば、細い銅線がバラケルことも無いですし、ハンダ付けする時にハンダの馴染みが良くなり、うまく付ける事が出来ます。
私はじゃまくさがりなのでこんなことはほとんどしませんが、一応ここでは気取ってこんなことしてみました。 一応これが基本なんで・・・。

ハンダ付けされた部分見えるかな?
ハンダが玉状にならずにうまく馴染んでいるでしょう?
ハンダを玉状にせずにうまく馴染ませるコツは、ハンダ付けする相手(この場合はプラグの端子ですね)にコテ先を当てて熱しておくんです。
コテ先を端子に当てたままハンダを持っていって溶かすと、熱せられた端子にジワーッと馴染んで広がっていきます。
端子が冷たいままだったら溶けたハンダがうまく馴染まずに玉状になってしまいます。
写真に写っているオレンジ色のもの気になるでしょ?
これはバイスといって、工作する時にいろんな物をはさんで固定しておく為の物です。
ハンダ付けする時は部品がかなり高温になるので手に持っておけないので、こんな物があれば便利です。
ちなみに写真に写っているものは100円ショップで買いました。
無ければ金属製の洗濯バサミやクリップなんかでも代用できますね。
線にプラグをハンダ付けし、カバーをネジってつければ終了です。

ここでもう一度材料登場。
ファンに付いている線は赤と黒のが二本ばらばらになってるでしょ?
別にこのままでも支障無いんですが、すっきりとさせる為にここでも熱収縮チューブを使います。

熱収縮チューブを使ったらこんなにスマートになりました。
ここでは3mmφを使用しました。

上の写真が熱収縮チューブに線を通した所です。
下の写真は熱を加えて縮んだ所です。
きゅきゅっと綺麗になったでしょ。

もし、ファンにはじめから付いている線が短いなあとお考えの方は、ここで線を継ぎ足しましょう。
下の画像が線を剥いてねじった所です。
ここにもハンダ付けし、線がすっぽ抜けないようにします。
ハンダ付けしたら、線2本ともにショート防止のために熱収縮チューブをかぶせましょう。
私は2mmφのものを使いましたが、3mmφのものでも大丈夫でしょう。
上の写真が熱収縮チューブをかぶせた所です。
その上から4mmφのものをもう一発かぶせれば、綺麗に仕上がります。
ジャックとプラグを使わずにファンとACアダプターを直接繋げて最安値で作ろう!という方はこの方法でつなぎましょうね。

ACアダプターにDCプラグをハンダ付けして接続したように、ファンの方にもDCジャックを接続すれば完成です!
どうですか?簡単でしょう?
さてこの次にここで完成したファンを水槽にどう付けるかというのが問題になりますね。
実はこれがDIYの腕の見せ所というか、冷却ファンDIYの一番難しい難関ですね。
みなさんそれぞれ水槽の状況違いますからいろんな付け方ができると思いますが、ここでは私が実際に付けた方法をご紹介しましょうね。

設置
PCファンには必ず四隅にネジ穴が空いています。
そこに事務用のクリップをネジ止めしました。
事務用のクリップは金属製の物を使いましょう!
ペンチでグニーッと曲げればファンの角度調節できますからね。(100円ショップでいっぱい売っているでしょう)
PCファンは結構振動少ないんですが、それでも振動が全くないわけではないです。
ちょっとの振動で徐々にクリップをつけているネジのナットが緩んで・・・・ということにならないように、私はロックナットを使いました。
ロックナットとは、ラジコンなどでは必須になっていますが、ネジと接する部分に樹脂がついていて、ネジとの間に摩擦が出来て振動で緩まないようになっています。
少々高いかもしれませんので、ホームセンターで普通のネジとナットを買って、ネジロック剤(接着剤のような物)を使っても良いですね。
ここは絶対に手抜きしないでおきましょうね。

ネジとナットとワッシャの写真です。
なんと汚いネジでしょう。左側のはちょっと曲がってるし・・・・。
まあ細かいことは気にしないでおきましょう。 ははは!
ネジはファンとクリップの厚みを考えて長さを決めましょう。
鉄製よりは少しだけ高いですが、ステンレス製のが錆びなくて良いですね。
アルミ製のは強くねじ込むとネジ山が潰れやすいのでやめておきましょうね。
右上のナットがロックナットです。水色の部分が樹脂ですね。
その下のナットが通常の物です。
その下の平べったいのがワッシャです。
ファンはプラスチックですから、ネジと直接接した状態で強くねじ込んだらプラスチックが割れてしまうこともあります。
ネジとファンの間にこのワッシャを入れればそんな心配も無くなります。
また、事務用クリップの穴が大きすぎてネジがすっぽ抜けてしまうのも防止できます。
ナットとファンの間にもこのワッシャをかませましょう。
ワッシャもネジと同じでステンレス製の物が良いですね。
当然ワッシャの外径はクリップの穴より大きい物、内径は使うネジよりも小さい物を選びましょうね。

アピ水槽(36cm)の背面を初公開! ははは!
ちょうど私が使っているニッソーのスライドライト360には背面部分にクリップをはさむような場所があったので、このような設置方法となりました。どうですか?結構スッキリして違和感全然無いでしょ?

こちらはエビ水槽(60cmランチュウ水槽)への設置例です。
こちらのファンは今回DIYで使用した物よりも少々大き目の物です(8cm角0.07A)。
水槽が大きい分パワーの強いのを使いましたが、実は同じ値段なんです。
こちらは大きめの事務用クリップを1個だけ使って水槽の枠をはさんでいます。
クリップが1個しか付いていないのは、私のガラクタ箱に1個しかなかったからです。 ははは!
1個のクリップはガチガチに付けていて、なおかつクリップが付いていないほうは水槽の枠にもたれかけさせているので大丈夫でしょう。
みなさんはクリップを2つ使ってね。
といってもクリップが大きすぎて2つ並ばないという事が無いように大きさ選んでくださいね。

「応用編」
ここまで作ってもう少しがんばろうという意欲のある方は次のステップに進みましょう!
基礎編ではファン1個に対してアダプターが1個必要になりましたが、アダプター1個で複数のファンを動かすことができるようにするDIYです。
もう少しがんばれ! Let’s DIY!

グッドデザインでしょ! ははは!
このミニタッパは100円ショップで2個入りで売っていたものです。
次のステップではこの箱を作ります。
左側面に付いているジャックがACアダプターを繋ぐ電源用のジャックです。
前面に三つ並んだジャックがファンを接続するジャックです。
アダプターとファンの容量が許す限り、まだまだファンを繋ぐことが出来ますが、今回はとりあえず3個繋ぐことができるようにしました。
今回使ったACアダプターは200mAでしたね。 ファンは65mA。
ということは、ファン3個分なら65+65+65=195mAでACアダプターの供給電流量よりも少ないのでOKすね。
ACアダプターの電流供給量よりもファンの消費電流量の方が大きければファンの回転数が落ちて風量がしょぼしょぼになります。
上についているのがスイッチですね。

今回使ったジャックです。
やっぱり2.1mmφのプラグが入るものを買いましょうね。
ミニタッパにピンバイスやリーマーを使って穴を空け、そこに右の写真のナットを外した状態の物を突っ込みます。
裏からナットを締めてミニタッパの側壁に固定します。
これは1個70円で買いました。
そうそう、スイッチは50円でした。

実際に配線をつないだ所です。
ファンは2個だけ繋ぎました。
前面のジャックの一番左端に突っ込んでいるプラグは埃よけの為の物です。

秘密のベールに包まれた箱の中を公開! ははは!
なんと雑な作り方でしょう。 まあ気にしない気にしない。
小学生の時に豆電球を使って直列、並列に繋ぐって実験したでしょ?
これは並列の配線です。
黒い線が+側、赤い線が−側です。(普通とは逆ですね。しかも電源からは両方赤い線が・・・・。これも気にしない気にしない。 ははは!)
ようは、+の端子は全部線で繋いでしまい、マイナスの端子も全部線で繋いでしまいます。
で、配線の途中の好きなところにスイッチを接続すれば完成です。 簡単簡単。
この写真をじっくり見て、同じ様に作って見て下さいね。


完成!
ファンを2個繋いだ状態です。
どうでしたか? 思ったよりも簡単でしょ?
私はこれにファンをもう1個足したセットで費用1550円で作りました。
水槽3本分でこの値段は超破格値でしょ?
といっても線とかネジとかクリップとかはガラクタ箱から引っ張り出してきましたので・・・。

今回のDIYを安く上げるポイントは、先にも書きましたがACアダプターとPCファンをいかに安く買うかにかかっています。
東京方面の方には、今回私が材料を揃えた秋葉原のお店をお教えしましょう!
このページにお店の情報書くのは気がひけますので、「アクアなQ&A」掲示板に書きますので、そちらで見て下さいね!
大阪の方は日本橋をブラブラしたら結構な掘り出し物見つかるかもしれませんね。
また、東京、大阪以外の方についてはここで安く買えるよ!っていう情報お待ちしてます!


       


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