かつさんのお気楽管理水槽
今回、とある事情???でかつさん宅の水槽群の謎を解明すべく、私kasimaruがかつさん宅に参上し、各水槽の水質を調査しましたので、こっそりと皆さんにお教えする事に致します。
<調査の経緯>
この★かつワル★にやってくるようになってから、常々不思議に思っていた事が有ります。
1.こんなにアバウト管理なのになぜ魚たちは元気いっぱいなのだろう?
2.未処理の大磯で換水最低限、こんな環境でなぜ水草は元気に育つのだろう?
3.何か他に秘密が有るに違いない!!
そこでかつさんに提案し、かつさん宅にお邪魔して全水槽6本の水質調査を行いました。
調査項目は、次の6項目です。
1. pH(ペーハー)
:水中の水素イオン濃度を指標化したもの。pH=7で中性、7>で酸性、7<でアルカリ性
2. KH(炭酸塩硬度)
:水中の硬度物質(Ca、Mg)と対になっている炭酸塩イオン濃度を測定する指標。
炭酸水素イオン濃度とも言える。
3. CO2濃度(炭酸ガス濃度)
:pHとKHの測定値から計算できる。
CO2(ppm)=KHx(10^(−pH))x3.72x10^7
4. GH(総硬度)
:全硬度とも言い、水中のCa(カルシウム)Mg(マグネシウム)イオン濃度の合計を示す。この数値が高い水を硬水と呼び、軟水を好む魚の飼育や水草の育成に悪影響を及ぼすと言われる。
5. 導電率
:電気の通しやすさの指標。水中のイオン化物質、有機物等、電気を通しやすい物質が多く含まれると数値が高くなる。単位はμS(マイクロジーメンス)。
6. 硝酸塩濃度(硝酸イオン濃度)
:濾過バクテリアによって魚の出す老廃物や残餌が腐敗する事によって発生するアンモニアが濾過バクテリアによって酸化濾過されて出来る最終生成物。
アンモニア、亜硝酸ほど毒性はないが、蓄積すると大きくpHを降下させたり、一般に50ppm以上になると魚に悪影響を与える事があると言われている。
これら6項目に加え、元になる水道水(原水)の塩素濃度も測定しました。
<測定結果>
全測定結果とオマケに私kasimaruの自宅の水槽測定結果を一覧表にしました。(参考データ)
2001年11月4日現在
水槽の詳細は
こちらから。 |
原水塩素濃度(ppm) |
pH |
KH
(炭酸塩硬度) |
CO2濃度(ppm) |
GH
(総硬度) |
導電率
(μS) |
硝酸塩濃度(ppm) |
備考 |
| かつさん宅 原水 |
0.4 |
6.9 |
2 |
9.4 |
5 |
250 |
― |
|
| 第1水槽(デビュー) |
― |
7.5 |
3 |
3.5 |
8 |
550 |
40 |
10日前1/3換水 |
| 第2水槽(エビ水槽) |
― |
7.3 |
9 |
16.8 |
9 |
600 |
0 |
2ヶ月前1/2換水 |
| 第3水槽(ミニリウム) |
― |
8.2 |
9 |
2.1 |
9 |
720 |
5 |
3日前1/2換水 |
| 第4水槽(アピ水槽) |
― |
7.8 |
4 |
2.4 |
13 |
860 |
15 |
3ヶ月前1/2換水 |
| 第5水槽(18キューブ) |
― |
7.5 |
2 |
2.4 |
18 |
1600 |
100 |
1ヶ月前1/2換水 |
| 第6水槽(ペタンコ水槽) |
― |
7.6 |
9 |
8.4 |
7 |
690 |
10 |
2ヶ月前1/2換水 |
| <オマケ(参考)> |
| Kasimaru 原水 |
0.7 |
7.0 |
2 |
7.4 |
4 |
230 |
― |
|
| Kasimaruメイン60cm |
― |
6.8 |
2 |
11.8 |
4 |
350 |
20 |
20日前1/3換水 |
| KasimaruCRS35cm |
― |
6.9 |
1 |
4.7 |
3 |
330 |
5 |
7日前1/3換水 |
この結果を見てウソ〜〜!!
と叫ばれた方も多いと思いますが、私も正直驚きました。
その訳は、アクアリウムの一般論として語られている"弱酸性の軟水がよい"とは正反対の環境だったからです。
また、KHとGHの値がおかしいぞっ!と気付かれた方は実に鋭い方です。
理論的にKH<GHという関係があるのですが、第6水槽(ペタンコ水槽)はGH=7に対し、KH=9と理屈に合わないからです。
しかし、KHの測定方法はNa(ナトリウム)等と結びついている炭酸水素イオンも検出してしまうのでこのような測定結果が出てくる事が有り、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)以外にもNa等の+イオンが多く含まれている事を示しています。
また、pH計、導電率計は検査前に校正作業を済ませてあり、測定値は信頼できるものと考えています。
<私が気付いた3つの疑問>
(疑問1)
すべての水槽がpH7.3〜8.2という弱アルカリ〜アルカリ環境であるにも関わらず、エビ達ががんがん繁殖しており、苔もほとんど出ていない事。
(疑問2)
すべての水槽が総硬度7〜18という中〜高硬度環境にも関わらず、水草が元気に育っている事。
(疑問3)
すべての水槽が導電率550〜1600(μS)という高導電率にも関わらず、魚が病気等障害を起こしていない事。
とにかく、不思議な水槽です。
一般論から判定すると、グッピーかアフリカンシクリッド、はたまた汽水魚に近い仲間の飼育ぐらいしか適さない環境と判定されるでしょう。しかし、この環境のおかげでマッドスキッパーが元気なのかも知れません。
全体的に原水より総硬度が高いのは、やはり未処理の大磯の影響だと思われますが、18キューブの総硬度GHが飛び抜けて高いのは投入してあるトルマリン石の影響のようです。
この環境には、さすがにトニナは耐えられなかったものの、他の水草は極めて元気で絶好調に見受けられました。
結局、好調の原因は推測しかできませんが、豊富なバクテリアや微生物のおかげで水槽の状態が保たれていると考える事ぐらいしか出来ませんでした。
いずれにしてもとてもミステリアスな体験でした。
<kasimaruの結論>
1.水槽の状態は、pH、硬度、導電率等のデータのみでは計り知れない。
@ エビの繁殖は低pH、低硬度という常識は絶対条件ではない。
A 水草水槽には、低pH、低硬度という常識は絶対条件ではない。
B 導電率が高くなったら(有機物等の増加)、換水必要というのは絶対条件ではない。
2.生体飼育の為にデータ(pH、硬度等の数値)に振り回される必要はない。
むしろ濾過バクテリア、微生物の増えやすい環境を構築して水槽を安定させる事が最重要課題である。
※特にデータにとらわれがちになりやすい水槽立上げ間も無い方々に是非お伝えしたいと思いました。
<測定機器、測定キット>
1. pHメーター :KS−701 (新電元 製)
2. KH(炭酸塩硬度)測定キット :炭酸塩硬度試薬KH
(テトラ製)
3. GH(総硬度)測定キット :総硬度テスター
(ドギーマン 製)
4. 導電率計 :マイクロTDSメーター(マーフィード
製)
5. 硝酸塩濃度測定キット :硝酸塩テスター
(ドギーマン 製)
かつのコメント
kasimaru調査隊隊長さま、お疲れ様でした。
こころゆくまで調査できましたでしょうか?
kasimaru隊長が水質調査している間中、やんちゃ坊主達がいろいろ邪魔してごめんね〜〜〜!
試薬を入れて水の色が変わるところを見て、kasimaru隊長がマジシャンにでも見えていたんでしょうね。
しかし・・・・冒頭部分の「こんなにアバウトな管理なのに」って・・・・・
これでも私は精一杯・・・・・・嘘です。 かなりアバウトですね。 トホホ。
これからますますアクアリスト精神にのっとり、精進していきたいと思います。
アピ水槽はすごい結果ですねえ。
pH7.8の硬度13????
カカトゥ君はみんな元気一杯なんですが・・・・・。
こうなればアフリカン混泳させて「アピスト対ムブナ、どっちが喧嘩強い!?」ってコーナーでも作りましょか! ははは! って笑ってごまかすしかない・・・・。

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