その22 「小型水槽マジック!」
「小型水槽は難しい」いろんな文献でよく目にする文章ですが、その理由は、「水質の変動が大きいから」などと書かれていますね。
イメージ的には「そうそう、その通り!」と頷いてしまいますね。
では、どうして小型水槽は水質の変動が大きいのでしょうか?
水量と生体数のバランスを、標準とされている60cm水槽と小型水槽を同じにしたら水質の変動も同じなのでは・・・・?
理論的には同じように思いますが、人間が管理する水槽、そう簡単にはいきませんね。
水質を悪化させる最も大きな原因は、有機物の固まりのエサですね。
いつものようにエサを一つまみ。 その一つまみがいつもよりちょっと多かったら?
大きな水槽では、いつもよりちょっと多目の有機物も、その水量で薄められ、どうって事ない濃度になりますね。
反対に、小型水槽の場合にはいつもよりほんのちょっと多目のエサが即命取りに繋がる可能性が大きくなりますね。
水量が少ない分、もろに有機物濃度がUPしてしまいますからね。
これが小型水槽を難しいと言わしめている少水量の宿命ですね。
肥料、換水量、フィルターメンテ、いろんな場面でこの法則?が成り立ってしまいますね。
では、水量と生体数のバランス、水量に対する有機物投入量などの条件を完全に同じにしたら良いのかな・・・・?
ところがどっこい、それでも小型水槽は水質の変動が大きいんですねえ。
な〜〜〜んでか?!
その秘密の鍵を握るのが、水温の変動なんですねえ。
小型水槽は大型水槽に比べて水温の変動が激しいですね。
これは誰でも知っている常識。
バケツの水よりコップの水の方が早く室温に近づきますね。
では質問。
小型水槽はどうして大型水槽に比べて水温が変動しやすいんでしょうか?
誰でも知ってる“常識”ですが、答えられる?
それは、“表面積”の問題なんです。
小学生の算数のお時間!
ここに10cmキューブ水槽と、30cmキューブ水槽があります。
一辺の長さは3倍ですね。 30÷10=3
底面積(表面積)の広さは9倍ですね。(30×30)÷(10×10)=9
体積(水量)は・・・・・なんとなんと27倍になります。
長さが3倍になっただけで水量は27倍ですよ!
ここまで計算して気付きましたか?
体積(水量)がど〜〜んと多くなっても、表面積はちょっと大きくなるだけなんですねえ。
すなわち、水量に対する表面積は、水量が小さければ小さいほど広くなりますね。
水量に対して表面積が広いということは、外気に触れる面積が大きく、水温が外気に左右されやすくなりますね。
これが答えです。
これは水温だけの問題じゃないんですよ!
魚は、小さければ小さいほど体積に対する表面積比率が大きくなり、水温の変動によるダメージを受けやすくなりますね。
ミジンコ、インフゾリア、バクテリアなどは・・・・・ですね。
と言うことは・・・・水質変動が大きい=水槽内の生き物が調子を崩しやすい=水質が悪化しやすいって感じかな?
では、水量と生体数のバランス、水量に対する有機物投入量の条件を完全に同じにして、水温を一定にしたら良いのかな・・・・?
私の小さな脳味噌で考えた机上の理論では、ここまですれば小型水槽の方が水質が安定しやすいように思います。
なぜかって?
水量に対する表面積が広ければ、バクテリアの住みかが大邸宅になりますからね!
まさに小型水槽マジック!!
〜 おわり 〜