その22 「ランプ屋のおやじ」

わしは一生懸命じゃったよ。
本当に使えるものを作ることに熱くなったもんじゃ。
あの時はうれしかったのう。
たった数個じゃったが、それが売れたんじゃからのう。
それからは夜も寝ずに作りつづけたもんよ。
それがある時期から売れんようになったんじゃ。
電気っちゅう便利なものを誰かが作ってのう。
それがよう売れるんじゃ。
君らはわしのランプを使ってくれる人を一生懸命探してくれたのう。
その時にファミリーキャンプっちゅうハイカラな遊びをしている人を見つけてくれたんじゃのう。
あの時はようがんばってくれたのう。
また新しい笑顔をわしのランプで照らせることになったからのう。
本当にうれしかったのう。
だけどのう、
なぜかその時からわしはゆっくりやすめんようになってしもうたんじゃ。
そう、のんびりと安らかにのう。
〜おわり〜