その30 「僕の大阪弁」

「ぱぱぁ」
「なんやぁ」
「パパはどうして大阪弁なの?」
「生まれたときからずっと大阪弁やからやで」
「僕はどうして大阪弁じゃないの?」
「お前は生まれたときからずっと大阪弁ちゃうからや」
「どうしたらパパみたいに大阪弁しゃべれるようになるの?」
「ずっとパパと一緒におったらええんちゃうか?」
「じゃあずっとパパと一緒にいる」
「パパは昼間は会社行ってるからあかんやろ」
「じゃあ僕も会社行く」
「お前は昼間幼稚園行かなあかんやろ」
「うん、僕幼稚園行かなあかん」
「お前今、あかんって大阪弁しゃべったで」
「あ、ほんとだ 今大阪弁しゃべれた」
「どうして僕大阪弁しゃべれたの?」
「今パパと一緒にいてるからやろ」

「人間ってそんなもんやで」
「ふーん、そっか」

〜おわり〜