コケって何?
森林や日本庭園を始めとして、庭先、道端など全国至る所で見ることの出来る「コケ」。
この「コケ」っていったいどんな植物なんでしょうか?植物は、花を咲かせて種子によって増える“顕花植物”(=種子植物)と、逆に花を咲かせない“隠花植物”の2種に大別されます。
私達が一般的に目にするほとんどの植物は顕花植物ですが、コケは隠花植物に分類されます。
隠花植物は、シダ植物、コケ植物、菌類、藻類、細菌類などに分類されます。また、植物のもう一つの大分類として、高等植物と下等植物に分けるという分類方法もあります。
根、茎、葉の中に「維管束」という、水分や養分が移動する通路のある植物を高等植物、それ以外の植物を下等植物というように分類し、隠花植物の中ではシダ植物が唯一維管束を持った高等植物に入ります。
コケを含めたその他の隠花植物は全て下等植物という不名誉?な名称で呼ばれます。すなわち、コケは進化の波に乗り遅れてしまい、大昔から変わらない構造を持ち続けている植物の代表選手です。コケ植物の種類は、日本では2千数百種類確認されています。
コケは塩分には弱いため、波しぶきのかかるような海辺や海水中では生きていくことが出来ませんが、富士山の山頂付近や南極大陸のような高等植物が一切生きていけないような過酷な環境でも生きていくことが出来ます。コケには、水分をたまにしか得ることが出来ず、強烈な日差しにさらされて、長い間カラカラに干からびた状態が続くような場所でも生きていくことが出来る種類もあり、非常に強い生命力を持っているのですが、大気汚染など環境の悪化には大変弱く、コケの分布を元にした大気汚染度の研究も行われています。このように、自然環境下では非常に忍耐強く、頑強な生命力を持っているにもかかわらず、人間の手による大気汚染には非常にもろいというコケ、なぜか気になる存在です。
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