しばらく店番を手伝ったり、赤ん坊の見張りをしたり、鳩を眺めたりしてたが、飽きたので神宮球場を一周した。小春日和の日差しが気持ちがいい。


ぼくじゃなくて、うちのごみ買って。

この布欲しい?だめ、売らない。
ぼくのマット代わりだから。
ぼくが引きちぎったシャツならあるよ。
\1000でお姉ちゃんが売ってる。詐欺かも。

お〜い、この子の飼い主はおらんのか〜?

外苑の鳩やすずめはのんきなもんだ。
すぐそばにぼくがいても平気。

どこも悩みは同じらしい。
恥ずかしい話だ。

 野球場がこんなに広いとは思わなかった。
 歩き疲れたのでちょっと店先で昼寝をした。知らない間に売られると困るので、値札は外しておいた。

 いい気持ちで寝ているのに、やれ売り物に毛が付くとか、邪魔だとかお母さんがうるさいので、車の中に移動。読書中と思っていたお父さんが先に寝ていた。

 ひと寝入りし終わったら4時になっていた。売上は2万円弱しかなかったらしい。そりゃそうだろう。お父さんがお土産に買ってきたオーストラリアオパールのコアラ指輪も¥100で売るんだから。
「でもね、買い手はさらにすごくて、それを¥50だ¥10だって値切るのよ。業者よきっと。買い叩いて後で自分の店で売るのよ」と、ぶつぶつ言ってる。
 有料で処分するはずのごみがお金に変わったと思えば、儲けものじゃないか。
 帰宅途中、麻布十番のジョナサンで3人して食べている間、車の中で待たされたぼくの方がぶつぶつ文句を言いたい。

 芝公園で途中下車させてもらって、ぼくだけ歩いて帰った。
 ボクサーに初めて出会った。でかい!女なのに顔もごつい。犬のアジャコングか和田アキ子か。こういうのは無視するに限る。
 と、柴の姫が来た。ひさしぶり〜♪って挨拶していたら、犬アキ子が戻ってきた。恐がる姫の手前こんどは無視するわけにもいかず、仕方なく「あっちへ行ってろ!」と吠えてやった。なにさ!って顔をしていたが、意外とぼくに気があるような感じだった。色男はつらい。

 帰ったら「北条時宗」をつけっぱなしでお母さんは寝ていた。さすがに疲れたのだろう。ぼくも疲れたので、さっさとベッドに乗った。全然働かなかったお父さんだけ元気で、蚤の市で買ってきた古本を、お風呂で1時間も読んでいた。

 来週はしし座流星群の観測か。忙しいなあ。


追記 2001/11/15
 世間は狭いと実感。
 このページをアップしてすぐ、「この子はぼくの友だちのデージーちゃん!びっくりした」と、このサイトによく遊びに来てくれるフリッキー君のbbs書き込みがあった。「この子」とはナンパを仕掛けたゴールデンの女の子だ(前ページ参照)。いつかどっかでまた会うかもしれない。そこで、もう一枚ちょっと大きい画像も載せることにした。
 純血種ワンたちは、種が同じだとよく似ていて見分けが難しい。それでも茶色と白の区別ぐらいは分かる。白系ゴールデンはマイタイプだけど、茶系は興味ない。このデージーちゃんは巻き毛といい優しげな目といい、初恋ランちゃんによく似ていた。


「ぼく55億円だけど君んとこで買わない?」
「値段の割りに値札がダンボールだなんて、うそっぽいなあ」
「急に決まったもんだから…」(あたふた)
「うちの手作り首輪が全部売れたら考えるけど。その前に匂いを嗅がせて」
「いいよ」(きのうシャンプーしておいてよかった)