お寒い夏休み
エコーバレースキー場の入り口にオートキャンプ場があったのだけど、人気がなかったのか車は一台も停まっていなかった。
しかし今年もまた「鳥になるんだ!」と大風呂敷を広げている人間たちがいた。
そんなことはできないはずだ。なにか仕掛けがあるはずだと調査したが、なにもなかった。

登り始めて30分も経たないうちに、「もうやだ。帰ろう」と何度か抵抗した。
若いころならいざ知らず、なにもこんな斜面を汗をかきかき登りたくもない。それに何となくやな予感もしていた。
「ほら、小オニユリがきれいじゃないか」とか言われて騙されながら渋々歩いた。
「ぼくはここで待っているから勝手に登ってくれ」と言いつつも、オフリードにされたりすると、つい走り回ってしまうのは哀しい犬の性というものだろう。
![]() 途中で花を盗んだ。 しかし思わぬところでアシが付いてバレてしまった。 |
予感は的中した。
尾根までもう少しというとこで、10センチ先も見えないジャングルのような草むらに踏み込んでしまった。ルートを間違えたのだ。
引き返すのもままならず、しかたがないのでケモノ道をラッセルしてふたりを引き上げてやった。蛇の道は蛇、ケモノ道は犬だ。
この最後の10分間で、それまで快調だったお母さんもあごを上げてしまった。
尾根にやっとの思いで辿り着いた。
カンカン照りだったらたまらなかったが、雨が降りそうで降らない、いい案配の曇りで助かった。
雲が低く湿気はあったが、やはり高地。水筒の水もおいしかった。

記念撮影にお座りポーズをしている間も、眠くてうつらうつら。
朝5時前に起きて一睡もしていないのだから当たり前だ。

乱れ咲くマツムシソウに囲まれて英気を養った。
ニッコウキスゲがまだ咲いているのには驚いた。


アザミや河原ナデシコは寒い夏をかえって喜んでいるようだった。
暑ければ「きょうも暑いですねえ。やんなっちゃいますねえ」というくせに、涼しければ「今年の夏はおかしい。カッとした太陽がなければお米も不作になるし、商売も…」と愚痴をこぼす。まったく人間はわがままな動物だ。そこへいくと自然は黙ってそれなりに順応している。大したもんだ。
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たっぷり山の空気を堪能して、4時半ごろワレモコウに別れを告げ下山した。 |
![]() この夏イチの画像だそうだ。 クリックして大きい画像も見てやってほしい。 アンダー露出で幻想的寒い夏をイメージしたというが。 |
あんただれ?
「ペンキ屋のハスキーだい」
先月女の子を噛んじゃったという? でかい図体して弱い者いじめなんかするなってんだ。
「じっちゃんは米国チャンピオンだぞ」
あーあーそういうのいるんだよねえ。自分に取り柄がないもんだから、ぼくの父さんは社長だぞ!とか、お母さんはデベソだぞ!って、えばる奴。
それにしても、その太い足はちょっとうらやましいぞ。