いもちゃんモテモテ

■2005年10月13日 旧暦五月十一日 天候:晴れ 気温26℃(午後1時50分現在)

■ まだ日の出前の5時前後のこと。建物の裏手で「ドカドカドカ…」という音がしました。 洗濯機のある場所を軒先からビニルトタンの屋根をのばして雨があたらないようにしてあります。その上を何かが「ドカドカドカ…」と踏みならしているのです。下の洗濯機の横には犬のいもちゃんが寝ています。入り口はふさがれています。

 いもちゃん、今が秋の発情期。

どこかのオス犬がやってきて、「あわせろ!」と、屋根にのぼって「ドカドカ…」やっていたのです。「こらー」!とやったら、「ピュー」と尻尾を丸めて逃げていきました。

 「やれやれ、根性ナシ」

若くてピチピチした雌犬が近所にいないので、いもちゃんモテモテです。散歩に行くと、いつもは「うるさい小娘だなぁ」なんて顔をするおじいさん犬まで、目が輝き、鼻息を荒くさせながら、よたよた寄ってきます。おかげですっかり目が覚め、いもちゃんを連れて近くの山に朝の「鳥見」にでかけました。

■ 今日は快晴で、畑仕事をしています。お昼過ぎてから「雲がでる」と天気予報が言っていましたが、1時過ぎ現在、気持ちの良い秋晴れが続いています。

みなさまの地方はいかがでしょう。お元気ですか。

■ 上の写真は、「鳥見」に出かけた大猿山という、箱根から相模湾へ連なる尾根沿いにある山のひとつです。その山麓から撮った朝の真鶴です。写真左手の尾根の上が私たちひるさいどはうすの位置になります。


大猿山山麓から見たひるさいどはうすの位置。
2005年10月11日(火)   No.7 (犬)

顔の表情

2005年7月13日 (水) 【旧暦六月八日 月齢6.0】 天候;雨 気温21℃(午前9時25分 現在)

■朝、学校へ行く息子が、「このくらいなら大丈夫だよ」と飛び出して行ったのですが、「あいつ、風邪ひいているのに」と、女房は追いかけて傘を持たせました。

霧雨というのか、糠雨(ぬかあめ)というのか、空気中を漂う細かい水滴に包まれるような雨になっています。
この雨の帳(とばり)に音が遮断されるのか、周囲はとても静かです。
軒下の寒暖計は20度前後、朝からほとんど変わっていません。半袖だと少し寒いくらいです。

みなさまの地方は、いかがでしょう。お変わりはありませんか?
ヒグラシなどのセミの鳴き声が聞かれはじめ、夜になると夏祭りの準備の太鼓の音が響くようになりました。
梅雨から盛夏へと季節の変わり目となりますが、その分寒暖の差が大きく、風邪がはやっているようです。
みなさまどうぞ、ご自愛ください。



■このあと、車の下に潜り込んでしまった。
■こちらは、1メートル10センチ以上もありました。巣立ちしたイソヒヨドリ(Blue thrush)の幼鳥を襲う可能性があったので、遠くに追放しました。
■尻尾を洗濯バサミに挟んでのばしてみました。
■右の写真、思わずぞっとしちゃいますか? 驚かせてすいません。アオダイショウという蛇です。マムシのように毒は持ちませんが、大きくなります。2メートル近くのものを捕獲したことがあります。

一番上の写真のものはまだまだ小さく、太さは小指か薬指くらい、でも長さは40センチくらいありました。

畑仕事をしていて見つけました。大きくなると鳥やその卵を食べてしますが(事実飼っていたチャボ[小型のニワトリ] が襲われてしまいました)、ネズミなどを駆除する有益な動物として、農家では昔から大切にされていたそうです。

 わたしたちは、「こいつでちょっと遊んでやろう」とつかまえて、尻尾をぎゅう、ぎゅう引っ張って長さを測ったり、腕に巻き付けて、その締め付ける力を試してみたりします。(トカゲとの違いは、どんなに乱暴に扱っても尻尾が切れないこと)

 でも、これが突然目の前に「ぬっ」とあらわれると、やはり一瞬、「ぎょっ」とします。

 息子も「おいら蛇平気だよ」といいますが、「ほんとかぁ」と目の前に持っていくと、その分後ずさりします。

 そこで飼い犬のイモ(妹)ちゃんたちはどうか?、と試したみたところ…。

まず、くんくんと匂いをかいだ後、「あっ、これは!」と気づいたような顔をして、まわれ右するように逃げ出します。
それでも、無理矢理顔の前に近づけると、視線をそらせ、耳をたれ、鼻先をひくひく引きつらせて、あきらかに「恐怖」の表情をします。蛇にかまれた経験はないはずで、これは生まれながらの反応のようです。

 もう一頭いる飼い犬ウシちゃん(今年15才のおばあちゃん犬)にも試してみたところ、同じ反応でした。

動物を扱うTV番組で、蛇を見たチンパンジーが反射的に恐慌状態になるのを見たことがありますが、犬も、どうやら同じようです。

人間が属するサルの仲間は長いこと樹上生活をしてきました、その際の重要な天敵が蛇でした。遺伝子のどこかに、蛇を見たら反射的に避ける、というプログラムが施されていても不思議ではありません。

一方、犬が属する「食肉目」には、マングースなど蛇を食べる仲間もいますが、恐竜を避けて生きていた頃のご先祖様までさかのぼれば、森の下草などで暮らす小さな夜行性の動物で、やはり蛇は恐ろしい天敵だったことでしょう。

約6500万年前に恐竜が滅んで、脇役だったほ乳類は夜の世界から、支配者のいなくなった昼の世界にも進出できるようになりました。しかし、いまでもサル類をのぞく、ほ乳類の多くは夜行性の動物です。犬もそういう性質を残しています。「反射的に蛇を避ける」という遺伝的な記憶が残っていても不思議ではありません。他に食べるものがなければ別ですが、イヤな感じがして避けたいのでしょう。

(※ ほ乳類の歴史に関しては、J.C.マクローリン 『消えた竜…哺乳類の先祖についての新しい考え』岩波書店 などを参照)

この蛇と犬の一件で、は虫類や鳥類に対して、ほ乳類は顔に表情を作ることができるということに、あらためて気がつきました。

蛇はどんなにいじめても、顔の表情はまったく変わりません。鳩やニワトリを飼っていたときも、様々な仕草はしますが、顔の表情自体はほとんど変化していなかったことを思い出します。
一方、犬は非常に豊かで、どういう心理状態にあるのか表情から伝わってきます。

表情というのは、耳や目、鼻、口、頬、あるいは頭全体を細かく動かすことで作られます。
以前に、小田原にある神奈川県立自然史博物館=生命の星・地球博物館で教えてもらったのですが、顔の表情というのは、そこにある様々な筋肉を動かすことによって可能なのだそうです。
ほ乳類、特に周囲のものごとを認識するのに、視覚に頼る割合の多い霊長類が一番発達しているそうです。

表情を作ることで、細やかな感情表現ができ、より複雑なコミュニケーションをかわすことができると考えられます。

犬なんかも、テーブルの上に置いてあったケーキをたいらげ、飼い主が帰ってきたら素知らぬ顔をして逃げていく、つまり嘘をつく表情までしますものね。

■ところで、犬は耳を様々に動かして表情を作りますが、人間は耳を動かせない、…と思っていたら、「えっ?、動かせるよ!」と女房と息子が見せてくれました。私はどうしても動かせません。

みなさんは、いかがですか?

PS. 蛇は人前に出てくるのを嫌いますからご安心ください。お客様の前にあらわれることは、まずないでしょう。

2005年07月13日(水)   No.46 (犬)

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