2006年01月の日記

岩海苔作り

2006年1月26日(木曜) 【旧暦十二月二十七日】 天候;晴れ 気温11℃

■朝6時半はもうずいぶん明るくなりました、犬と一緒に家を出ると、道沿いの薮(やぶ)の中で、「チッ…」と鳴いて小鳥の群が雑木林の中へ消えていくのが見えました。


わが宿の”バードアドバイザー”樋口さんに教えていただいたのですが、これはクロジという鳥だそうです。


鎌倉幕府を開いた源頼朝が、平家との最初の戦いに破れ、房総半島へ脱出した際の船出の場所が真鶴だとされます。
彼が隠れた場所を”しとどの岩屋”と地元では言い習わしてきました。
 起死回生、敗者復活の地として、少なくとも江戸時代のはじめ頃から”観光スポット”になっていたようです。
その「しとど」というのは、樋口さんによると、実は「クロジ」や「アオジ」の仲間の鳥の古い呼称だそうです。


さて、尾根の農道をのぼっていくと、6時40分頃、朝日が対岸に見える房総半島から顔を出し、おごそかにのぼっていくところに出会いました。





■風もなく、日溜まりはぬくぬくと暖か、穏やかな一日になりそうです。みなさまの地方はいかがですか。お変わりはありませんでしょうか。


昨日、海へ”岩海苔”をとりにいったおばあちゃんが、今日は海苔干しをしています。そろそろ80に手が届こうという年ですが、「おまえねぇ、都会ではこれ一枚で1500円もするんだってさ」といいながら作っていきます。


「それよか、足を滑らせて海へドボンしないでよ。心配で、心配で。いいかげんにしなよ」と、わたしは答えるのですが、この土地のおばあさんたちの楽しみ おもしろくてやめられないようです。



2006年01月26日(木)   No.40 (お天気日記)

雪・換毛…もうすぐ旧正月
2006年1月23日(月曜) 【旧暦十二月二十四日】 
天候:晴れ 気温:8℃(午後時30分頃)


■先週末、首都圏を襲った大雪、みなさまの地方はいかがでしたか?何か支障はなかったですか?お変わりはありませんか。


 湘南地方からも、子供が「いいなぁ、雪合戦してんだってさ」と平塚の友達から入るケータイ・メールを首までコタツに入って報告してくれたり、藤沢からは(例えばふじさわ自然通信)、「まるで別世界!」と雪景色の便りがとどきました。





■写真にあるように、こちらでは、ちょうど降雪・降雨の境界線になりました。
つまり、標高200メートルくらいを境にして、屏風のように取り囲む箱根の山並みの上部が雪の白に、


そのすそ野では木々の緑に、きれいに色分けされました。





■今日は朝から、久しぶりの青空が広がっています。早朝の最低気温は-1.7℃まで下がって、日中も空気はとても冷たいままです。
 でも、お日様の力は1ヶ月前の冬至の頃に比べるとずいぶんパワーが増しているように感じられます。日溜まりで直射日光に当たっていた温度計は18℃を示していました。


■今日は旧暦で言うと12月24日。
 日付が変わって夜中の1時を過ぎないとでてきませんが、夜空には下弦の半月。旧暦の元旦(今年は1月29日)まで約一週間となりました。


 日の光の力が増してくると、春もそう遠くはないと感じられます。
無意識のうちに真冬の弱った太陽を感じて、冬ごもり状態になっていた身体と心の中に、つぼみが膨らむように、活力が動きはじめるのを覚えます。


 東アジアの自然の巡りに合わせた旧暦でいうと、本来はこういうのが歳末の感覚だったのではないか? と想像されます。




 ■春を控えて、飼い犬のイモ(妹)ちゃんも、毛が抜け替わりはじめています。
 ほ乳類だって蛇が成長に合わせて「脱皮」するように、季節によって「換毛」します。
 鳥類も「換羽」をします。

 宿で営巣するイソヒヨドリの場合は夏と秋の変わり目に。その時、まるで「お籠もり」をするように姿を隠し、そして親鳥は一人前になった子供を残してどこかへ行ってしまいます。


 体毛をほとんど失ってしまった人間には、こういった「変身」の能力とライフスタイルの大きな転換の機会を失ってしまいました。


 でも、たぶん、その代わりに…。
 人間世界には季節ごとの「衣替え」や「暦」、「年中行事」があるのかもしれませんね。


 ■旧暦は原則として新月を一日、満月を十五日に当ててひと月を設定しますので、太陽暦の新暦から見ると毎年元旦の日にちが変わります。


 昨年は2月9日が元旦だったので、新暦1月29日になる今年は、旧暦の新年=春のはじまりが去年より10日以上も早いことになります。
寒い日が続きますが、今年は「春」がくるのが早いかも?
 期待しましょう。


 期待しましょう。
2006年01月23日(月)   No.39 (お天気日記)

阪神大震災から11年…

2006年11月17日(火曜) 【旧暦十二月十八日】 天候:曇り 気温12.5℃(午後0時40分)

■今日は朝からSoul Flawer Unionの「満月の夕(ゆうべ)」を聴いています。兵庫県西宮市出身のミュージシャン 中川敬(なかがわ たかし)さんが作った、阪神大震災のあの日をうたった歌です。

 これまで培ってきた人やものや心の繋がりが、一瞬のうちに揺すられ、断ち切られ、炎と寒風に巻き込まれながら瓦礫の山となったあの日。
人々はそこで、人間にとって何が一番大切なことなのか、ということに気づかされたのだと思われます。と同時に、それを回復し、維持することの困難さも…。

その大切なこととは?
「満月の夕」を聴いていると、「いのち」と「きずな」という言葉で表現されるものではないか? ということに気づかされます。

 いま私が聴いているヴァージョンはアイルランドのミュージシャンDonal Lunnyのバンドとともに録音された、「Marginal Moon」(1998 Kioon/Sony)というアルバムに収録されたものです。琉球とアイルランドのトラッド(伝統音楽)を基調に、ロックミュージック、さらに中川さんの(たぶん関西的な)こぶし回しの歌い方が見事に融合した名曲です。

D.Lunnyはアイルランドのトラッド(伝統音楽)や世界に広まったアイルランド移民の歌や音楽を、ロックミュージックなど同時代の音楽に結びつけることで、世界のミュージックシーンに大きな影響を与えた人です。いまメジャーな映画にサウンドトラックとして当たり前のようにアイルランド音楽が流れるのは彼のおかげかもしれません。
彼がプロデュースした代表作『BRINGING IT ALL BACK HOME-アイリッシュ・ソウルを求めて』のテーマ、つまり歌と音楽を支えるものとは、「いのち」と「きずな」であり、それは時間や空間を結んで繋がる「連続性」だったように思えます。

 11年前に阪神で起こった出来事。 「いのち」と「きずな」の連続性を断ち切ろうとする動きは、同時に日本の他の地域でも、さらにアフガニスタンやイラクなど…世界のあちこちでも、繰り返し繰り返し起こっています。自然災害としてだけでなく、人が権力や軍事力や財力などに関わって起こす社会経済的な出来事、そして人と人との関係の上にも。 
それは「よそごと」ではなく、いまここ、私たちが否応なく置かれる日常の生活の中でも起きています。

東京大学教授 松原隆一郎さんの新著『分断される経済…バブルと不況が共存する時代』(NHK出版)は、そのことを教えてくれます。
現在の小泉政権がおし進める経済政策は、これまで培ってきた人々の繋がりを裁ち切るばかりで、本当の意味での景気回復には結びつかない。むしろ、格差ばかりがどんどん広がり、「改革」のかけ声とは裏腹に、年金や様々な公共制度、家庭や企業、地域や国の秩序が崩壊していく可能性を指摘しています。

 私たちの宿を気に入ってくださり、新著が出るとわざわざ送って下さいます。

 現在の経済政策は、生産性の低い仕事や人をカットし、規制を緩和して市場の自由な競争にまかせれば経済は活性化するという考え方です。
しかし、自由な競争が公平な競争となる保障などどこにもありません。
「ルール」と「信頼」という「きずな(繋がり・連続性)」に支えられなければ、「競争」さえも実は成り立たないのです。

 また、生産性の低い・高いという評価ほど曖昧なものもありません。
短いサイクルでは利潤(貨幣価値)が低い、あるいはマイナスであったとしても、長期的な視点では社会の根本を支える価値あるものはたくさんあります。
子育てや教育、農業など、「いのち」を育てることが必要な分野はここに該当します。この分野は何よりも時間と連続性が不可欠です。
これらを切り捨ててしまうことは、将来をひどく不安定にしてしまいます。

 いま私たちが抱く不安感の根底に、社会経済分野で進む、この「連続性」の分断があるように思えてなりません。
それは人と人との関係にも反映され、治安の悪化や自殺、理由の分からない殺人を日常の風景にさせています。
これらの事態は、構造改革が本格化し年間の自殺者が3万を突破した頃から、「あたりまえ」のようになりました。
「改革」されるどころか、ますます「加速」されています。

松原さんの、現政権の経済政策に対する批判は、アダム・スミスの「道徳感情論」と「国富論」のふたつの著書、つまり「道徳」と「自由」が両輪になって出発したはずの近代の経済学が、いつしか「道徳」を切り捨ててしまったことに対する、経済学からの根本的な批判から出発しています。

 と同時に、松原さんが私に「連続性が大事なんだよ」という言い方で話して下さったこと、11年前の大震災で肉親を失った経験のある氏は、「いのち」と「きずな」の大切さを「実践知」として、専門とする社会経済学の根本に置いているように思えてなりません。

 ■ 「連続性」を断ち切ろうとする動きは、私たちの日々の暮らしの中に常に押し寄せています。ついつい、その流れに流されてしまいそうになります。
不安と絶望、不信や疑惑、猜疑や(自他への)中傷や攻撃などとして、私たちの心や行為の中に忍び込もうとします。そこに引き込まれないように、今日は朝からSoul Flawerの「満月の夕」を聴いています。

2006年01月17日(火)   No.38 (思想)

フキノトウ

2006年1月16日(月曜)【旧暦 十二月十七日】天候;曇り 気温:13℃(午後1時50分現在)

■曇り空の雲が、時々薄くなって日差しがさしたかと思うと、再び厚くなって、今度は泣き出しそうな空になったり。
なんだか今日はそんな繰り返しのはっきりしない空模様です。
みなさまの地方はいかがでしょうか。風邪がはやっているようです。お変わりはありませんか? [^-^]

■畑に菜の花を摘みに行ってきました。
「はーるよ来い、はーやく来い!」とまるで歌っているような”元気な香り”がしています。

そうそう、フキノトウも探して見ました。ハッサクみかんの木の下に、ひとつだけ見つかりました。「ツーン」と”春の香り”がしました。

■昨日15日、当地でも小正月行事である どんど焼きが行われ、息子と一緒に世話役として行ってきました。
この行事はお正月にお飾りを通して招いた年神やご先祖様の霊を、火で燃やして再び空の彼方へ返し、この一年の豊穣や安全を祈るという意味があります。

ほら、お正月にごちそうを食べるでしょ? あれは訪れた神様たちにお供えをするのが第一の目的です。
神様たちを主賓に、家族や親族など親しい人たちが集まっておいしいものを食べ、楽しいひとときを過ごすことで、神様たちは満足します。
そして、お返しに新しい年の幸いを約束してくれる(だろう)、という訳です。

人間とはおもしろいものです。目に見えない世界を空の上に描き、それとの交流によって自分たちの世界が影響を受けると考えてきたんですね。

さて、小正月の行事が終わると、いよいよ新しい年がはじまります。新暦を採用している現在ではぴんときませんが、いよいよ春のはじまりです。


岩海岸 どんど焼き のHP

2006年01月16日(月)   No.37 (お天気日記)

もうすぐフキノトウが…
2005年1月10日 (火曜) 【旧暦 十二月十一日】天候:晴れ 気温11℃(午後2時頃現在)



■写真は雨上がりの朝9時頃。
雲に覆われていた空が開けて、日の光が降ってきたところです。


 年末年始から成人の日の連休と続いた仕事を終え、今日は久しぶりに犬のイモちゃんと散歩することができました。その時の写真です。


いまは日の光が溢れる昼下がり。このところ雪や雨、曇りのぐずついた天候が続いていましたが、お日様が戻ってきました。水平線はかすんで、心なしか春めいて見えます。
みなさまの地方はいかがでしょう。お変わりはありませんか。



■年末年始、ダイニングでお客様をお出迎えした鉢植えの植物達も、久しぶりに日光浴。



■畑を見まわったら、落ち葉の中にフキの花芽がのぞいていました。はちきれんばかりに膨らんでいます。もう、ニ、三日もすればフキの蕾…つまりフキノトウが顔をのぞかせることでしょう。
2006年01月10日(火)   No.36 (お天気日記)

雪景色
2006年1月6日(金曜) 【旧暦12月7日】天候:雪のち霙(みぞれ)



◇5日、6日と二日続きの雪になりました。
箱根山のすそ野が海へ連なる急傾斜の地形ですから、道路に雪が積もると車が動かせなくなります。日中は閉じこめられてしまいました。
 幸い水分を多く含む重たい雪で、午後遅くには霙(みぞれ)に変わったので道路の冠雪はとけてくれました。


おもしろいことに、標高約130メートルの私たちのところでは積雪となったのですが、真鶴半島などその半分くらいの標高のところでは雪が積もっている様子は見られませんでした。


さて、みなさまの地方ではいかがでしたか。
お変わりはありませんか。



今朝の最低気温は-08℃。日中でも3℃くらいしか上がりませんでした。
当地の一月の最低気温の平均は5℃前後ですから、「猛烈」な寒さです。


でも、飼い犬のイモ(妹)ちゃんはへいちゃらで雪の中をとびまわっていました。一見「柴ちゃん」ですが、彼女にはシベリアン・ハスキーの血が流れているそうです。
雪の中に口を突っ込んでモグモグやっているので、「何をしているの?」と聞いたら、雪を食べていました。
2006年01月06日(金)   No.35 (お天気日記)

A Happy New Year

2006年1月1日 (元旦 日曜) 【旧暦十二月二日】 天候;曇り後晴れ 気温6℃(午前11時半)

■毎年元旦はお客様の朝食の準備をしながら初日の出を迎えます。
残念ながら、今年は曇り空で拝めませんでした。


午前中はいまにも雨が降り出しそう。
お昼前の気温は6℃台で冷え冷え。
午後になってようやくお日様が顔を出してくれました。
みなさまの地方はいかがでしたか。


さぁ、新しい年がはじまりました。
みなさまにとって幸い多き年でありますように!
お祈りいたします。


今年もよろしくお願いいたします。


■写真はおせち料理です。


  • レンコンとハスと牛肉のきんぴら
  • 里芋、こんにゃく、椎茸、タケノコの煮物
  • 栗きんとん
  • 丹波黒豆
  • 小田原蒲鉾
  • 伊達巻き
  • ハイビスカスとヨーグツトの紅白寒天





特に、かみさん特製の「栗きんとん」と「きんぴら」が今年もおいしかったです。

2006年01月01日(日)   No.34 (お料理)

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2006年01月26日(木)
岩海苔作り
2006年01月23日(月)
雪・換毛…もうすぐ旧正月
2006年01月17日(火)
阪神大震災から11年…
2006年01月16日(月)
フキノトウ
2006年01月10日(火)
もうすぐフキノトウが…
2006年01月06日(金)
雪景色
2006年01月01日(日)
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