2006年10月の日記

ガーデン・クレス

(この記事は、BBSハーブフォーラムへの投稿記事と同じ内容です)

■畑に直播(じかまき)する野菜類は多めにまき、芽が出てから混んだところを間引いていく。この作業が結構やっかい。

面倒だからと、最初から少なくまくと育ちが極端に悪くなり、収穫できないことも。

■写真の野菜は「サラダ用芥子菜」(という名で売られていたのですが)、つまり「ガーデンクレス」です。

「クレス」というのはピリッと辛いアブラナ科の野菜をさします。畑で作られる辛い菜っ葉、というわけです。

 「辛味」やあるいは「薬用成分」というものは、もともと植物にとって、動物に食べられないために発達させた化学的なバリアー(防御装置)だったわけです。しかし、動物はそれを逆手にとって、好きな食べ物の目印にしたり、病気を治す手段にしたりしました。

モンシロチョウはこの「辛味成分」を手がかりに、他の動物が嫌う、つまりあまり競争相手のないキャベツや菜の花の仲間を食べ物として容易に手に入れることができました。

そんな感じで、ある動物はある特定の植物を食べるというように、それぞれ「かたい絆(きずな=依存関係)」で結ばれている例の方が多いのです。

でも人間はさらにその上手をいって、「料理」や「薬法」などのアート(技術)を用いることにより、いろいろな植物の特徴(くせ)に応じた利用の仕方を発展させることで、何でも食べられるようにしました。それこそ、地球上のあらゆるものを独占できるようになったのです。

果たしてそれがよかったのか? どうか?は、わかりません。たぶん、生態系の視点から見たらよくなかったのでしょう。

そう反省しながらも、ピリッと辛い新鮮なクレスを食べられることは、この地球に生命(いのち)を得たものとして、うれしい体験です。

感謝しましょう。「いただきます」は、与えてくれたその生き物へのお詫びと感謝の言葉ですものね。

2006年10月19日(木)   No.74 (ハーブ・野菜)

フルムーン
2006年10月7日 【旧暦八月十六日】 晴れ 

■ただいま午後9時半。
真鶴でもきれいな満月が見えています。


暦の上では昨日が中秋(西洋ではハーベストムーン)でしたが、月齢でいうと今日(14.7)がフルムーン。

みなさまの地方はいかがですか?



何ごとも かはりのみゆく世の中に
おなじ影にて すめる月哉(かな)




【私訳】…あらゆることが変わりゆく人の世の中で
 いつも変わらぬ光で 月は 輝いている 
 ああ、そうなんだよ)
 

西行 山家集 上巻 秋 より 



■こちらは、午後5時過ぎの夕映えです。初島、大島、利島、新島、式根島、三宅島まで見えました。
2006年10月07日(土)   No.73 (お天気日記)

またまた焼きトマトと今度はオクラ

2006年10月6日(金) 【旧暦八月十五日】 雨 強風 

◇北上する台風に刺激された秋雨前線とその上を通過する低気圧によって、強い雨が降っています。

横風に流された雨が、銀色の糸で織られたレースのカーテンのように、正面の谷を西から東へと揺れるように流れているのが見えます。

みなさまの地方は今日のお天気いかがでしょうか。
お元気ですか?


◇今日もまた、トマトの保存食を作りながら、週末・連休にお客様を迎える仕度をしています。

ようやく、熟した赤トマトの始末が終わって、今度は青トマトの始末です。
赤トマトと同じくやはりドライトマトにしています。

いま、オーブンが「チーン!」と鳴ったので、出来上がりを試してみました。

「おいしい!」 
おつまみにするには、カリカリより、その一歩手前のジューシーさが残っているほうがよいみたいだなぁ。

青トマトはライムグリーンがなかなかきれいでしょ?。

NHK教育TVの「今日の料理」で、ある講師の方が「青トマトも香りがよくておいしいんですよ」と使われていたのを見て(この時は煮込み料理だったかな?)、わたしも使ってみることにしました。

これまではピクルスにする他は、食べられないのかと思って捨てていたんです。いや、もったいない話でした。

生のものを細かく刻んで、カレーやシチュー、野菜スープなどに入れてもおいしいです。

特にミネストローネには、缶詰の赤トマトだけではでない香りが加えられるようです。
きのう初めて作ったものを、息子が「うまい、うまい」と食べてくれました。

■右の花は島オクラの花です。
オクラはハイビスカスに近いアオイ科の植物。クリーム色または淡い黄色の美しい花を咲かせます。

古代エジプト時代にはすでに野菜として利用されており、そこで従来アフリカ起源とされていましたが、現在ではインド北部の野生種が起源ではないか?という説が有力になっているそうです。(※)

ことし種から育てたのは沖縄の風土の中ではぐくまれた「島オクラ」と名づけられた品種で、実が大きくなっても柔らかいのが特徴です。

ただし、生育初期の5月に天候不順にたたられ、ちゃんと育ったのは数株。

そこで、オクラの好きなじいちゃんとばあちゃんが普通のオクラの苗も買ってきて、こちらは上出来。

たくさん成りすぎて、トマトの次はこんどはオクラの始末に追われそうです。
(ヤレヤレ)

(※)参考文献:
『朝日百科 植物の世界』(朝日新聞社)


2006年10月06日(金)   No.72 (お料理)

レモングラス

2006年10月5日【旧暦八月十四日】 (木) 天候:雨 

■台風の北上にともない朝から雨です。風は北よりで冷たく、激しいものではありませんが、ゆっくりと渦をまくような不気味さが感じられます。

みなさまの地方はいかがですか。
お変わりはありませんか。

■今日も、トマトの保存食作りをしながらウチ仕事をしています。
キーボードをたたく両手はトマトの匂いでいっぱいです。

■昨日4日、レモングラスを堀りあげました。

もうすぐ旧暦の十五夜(秋分点後はじめての満月…中国の中秋節・西洋のハーベストムーン)ですが、お月様に団子と一緒に供えるススキの葉にそっくり。
でも、レモンの香りがします。
インドや東南アジア料理には欠かせない熱帯・亜熱帯を代表するハーブ。

一時は畑にいっぱい作っていたのですが、冬の防寒の手間がたいへんで、いまではほどほど…越冬させるのはこの一鉢にして…栽培しています。

レモングラスというと、息子が幼稚園の頃一番仲のよかった同級生のことを思い出します。

お母さんはタイから日本にお嫁に来た方で、レモングラスの大株をプレゼントしたら、懐かしがってとても喜んで下さいました。

そのお母さんがうちの女房に、「どうして日本人のお母さんたちは私を避けるようにするの? わたしがタイ人だから?」と悩みを打ち明けていました。

「それはあなたがタイ人だからではなく、日本人でも同じなのよ。
わたしも同じ経験をした。
よそから来た人、習慣や考え方が違う人は、はっきりした理由も教えてくれないまま、なかなか受け入れてくれないのよ」と慰めていました。

困った人がいたら遠慮なく声をかけて助け合う習慣のあったタイ、しかも上流階級出身だった彼女には耐えられなかったようです。

子供たちが小学校へ入学する前、ご主人が亡くなられたのを機会に故郷へ戻られました。

■レモングラスは株元の太った茎(タマネギのように葉が重なったもの)を料理の香りつけに使います。
レモンの香り成分はかんきつ類のレモンと同じだとされます。
ただし酸味はありません。

肉や魚介類の臭みを、さわやかなレモンの香りでマスキングすると同時に、唐辛子と相性がよく、その辛味を緩和する働きがあります。
写真ではわかりにくいですが、新しい根はレモンのようなみずみずしい黄色をしています。

また、ススキのように伸びた長い葉はお茶にすればレモンの香りが楽しめ、お風呂にいれれば体が温まり疲れがとれます。

ところがタイではこの葉っぱは捨ててしまうのだそうです。
「いや、もったいない」といったら、そもそもタイの人はあまりお茶を飲まないのだという話でした。
日中たびたび飲み物を口にする、という習慣は、緊張感や不安感を紛らわすものでもあります。
タイの生活にはそういうものがなかったのかもしれません。

もう10年も前のお話です。
経済発展によって、もしかしたらタイの暮らしも変わっているかもしれません。
息子の同級生のS君は、まだ日本のことを覚えているでしょうか?

※レモングラスについて→もっと詳しく。(「ハーブを暮らしに活かすコーナ」より)

2006年10月05日(木)   No.71 (ハーブ・野菜)

焼きトマト

2006年10月3日(火) 天候;曇り 【旧暦 八月十二日】

◇トータルすると予報の通り曇りの一日でしたが、時にいまにも雨が降りそうになったり、時に雲がきれて青空がのぞいたり。なんだか今日は、変わりやすい天気の一日でした。

みなさまの地方は、いかがでしょう、お変わりはありませんか。
庭を見まわると、菊のつぼみが大きくなっていましたよ。

◇今週は合間をみては、トマトの保存食を作っています。

畑は夏野菜から秋・冬野菜へ切り替わりました。トマトはまだ実がたくさんついていたのですが、次の野菜たちのために、早めにお役ご免とさせてもらいました。

今年は生育初期の5月〜7月に日照不足が続いたため生育が遅れぎみでした。8月に結果のピークになるところが、9月も中旬以降にずれてしまいました。

というわけで、青いまま収穫しなければならないトマトがたくさん出てしまいました。このまま置いても、温度が低くなり日も短くなっているため、あまり赤くはなりません。


◇思い切って青いままとってしまいました。

そのトマトをオーブンで焼いて「焼きトマト」にしています。

◇左の写真は、イタリアン・トマトを薄切りにして、塩と胡椒とバジリコ、オレガノを加えてカリカリになるまで焼いたもの。

見た目は悪いですが、トマトの味が凝縮されていて、とてもおいしいです。

◇こちらは青トマトを焼いたもの。

これもおいしいです。言葉でうまく表現できないのですが、若いトマトの香りがして、赤トマトとはまた違った味わい。

たぶんオイルサーディンと合わせると、ワインや黒ビールのおつまみに最高!

◇オリーブオイルを加えて、フリーザーバックに詰め、保存します。

◇さて、畑に目を転じると植え付けた秋・冬野菜がひとまわり大きくなっていました。

今年はじめて栽培する「ブライダルケール」という、非結球メキャベツ。

このあと、幹の部分が太ってそこに小さなキャベツがつきます。普通は丸まる訳ですが、それがそうではない。どんな風になるか、そしてどのようにお料理しようか…楽しみです。 「ブライダル」という名前がついているくらい、草姿はなかなか美しい姿をしています。

◇こちらは定番。 「オータムポエム(秋の詩)」と名付けられた秋咲き系菜の花の若い株です。

柔らかい花茎がアスパラのような味と香りがして、おいしい野菜です。

この先よい天気が続けば来月下旬には収穫ができるでしょう。

◇こちらはディルの苗。 葉は繊細で美しいです。 もちろん香りもよい。

イタリアンパセリとともに、冬の料理用ハーブの主力です。

たくさんできたので、ご希望のお客様にプレゼントします(10月下旬頃まで)

2006年10月03日(火)   No.70 (お天気日記)

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