■ 岩道祖神保存会 岩海岸どんど焼き実行委員会について

 どんど焼行事は小正月の年中行事=道祖神祭りの一環として行われてきました。
 昔は家々を祝い言を唱えながらまわって正月飾りを集める、山車をひく、太鼓をたたく、子供たちが合宿をする、そしてどんど焼をする、といった一連の行事がありました。

それらはすべて、年長の子供をリーダーとした子供たち自身で行われ、子供たちが合宿する「おんべ宿」を中心に、若衆や大人たちがまわりから応援していました。

 現在真鶴地区では、「東」、「西」、「丸山」の道祖神保存会があり、各子供会と連携しながら、それぞれ山車をひき、太鼓をたたくといった行事を行っています。しかし、正月飾りを燃やす場所がなくなったため、現在 どんど焼は行われていません。

 一方岩地区では、三つある子供会が輪番制で、お飾りを収集し、岩海岸で大きなどんど(=やぐら ※)を作って燃やし、子供たちと餅突きなどをやってきました。
しかし、昔は真鶴同様行われていた、山車をひく、太鼓をたたく等といった行事は、すでにだいぶ前から行われていません。

 ところで、その岩地区のどんど焼行事も、行事の意味が分からない、子供が主体の行事からいつしか子供会の親が行うものとなり、子供の減少、子供会行事に男親が出なくなる、代々の引継が十分に行われなくなった等の理由から、ついには子供会では担えないという状況になってしまいました。

 そこで、平成15年、岩地区の子供会、同育成者OB、自治会などの協力を得て有志が集まり、あらたに「岩道祖神保存会」を作りました。
そして育成者OBが中心になって「岩海岸どんど焼き実行委員会」を構成し、行事の計画や実施の世話役となって活動しています。

真鶴丸山道祖神保存会の山車

また、どんど焼(お正月飾りを燃やすこと)ができなくなった真鶴地区からも正月飾りが岩海岸に来るため、真鶴町自治会連合会、丸山道祖神保存会などとも協力。真鶴全体の小正月行事として取り組んでいこうという機運も生まれ、協力体制が組まれることになりました。



※岩海岸どんど焼実行委員会 
会長 加藤好一

  • 小正月行事どんど焼きを実施することを目的にしています。
  • 真鶴町岩地区子供会、同育成者OBと岩地区各自治会で構成。
  • 有志個人、岩地区子供会、丸山道祖神保存会、自治会連合会、真鶴町消防団、岩漁業協同組合、かながわ西湘農協真鶴支店など各個人・諸団体のご協力の元に実施。


どんど(=やぐら ※)…どんど焼きの作り物を岩地区では現在「やぐら」と呼び慣わしていますが、以前は「どんど」、「おんべ」と呼んでいたようです。
「どんど」は、アイヌ語の神謡(=神々の歌物語)の中で「柱」という意味があります。また世界各地で大きな柱を立てるお祭りがありますが、東南アジアでその「柱」をやはり「ドンド」と呼ぶ例があります。おそらく日本語でも「柱」という意味だったと思われます。
「おんべ」は「鬼火」という言葉から来ているかと思われます。
他に、「左義長(さぎちょう)」という言い方をする場合もあります。

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