★2006年6月★

☆6/1(木)
『笑壺(えつぼ)―SFバカ本ナンセンス集』、小学館文庫より絶賛発売中です。

☆6/20(火)
 堀江氏がライブドアの社長だった頃、広島で衆議院選挙に出馬したときのこと。

 「北朝鮮に拉致された人たちについてはどう考えていますか?」という記者の質問にたいして、「そんなもの、いくらでも金出せばいいじゃないですか」というようなことを答えていて、ビックリ仰天したことがある。

 自分の出した大金がテポドンに代わるかもしれない、という考えはこの人の頭にないらしい。大金を持たない一般人の妄想としてはおもしろいかもしれないが、あれだけの大会社のトップの器ではないな、とはっきり感じたのを覚えている。

 さて、本日、日銀総裁の福井氏の発言。
 村上ファンドに投資した利益について。「どっかの慈善団体にでも寄付しようと思っています」
 って、どこの慈善団体ですか? 1000万をこえるお金だと思うけど、その行き先について熟考しているようには思えない。

 先頃、慈善事業に本腰を入れるべく、2年後には本業の一線から引退する声明を出したビル・ゲイツ氏をみてもわかるとおり、慈善って本気でやらないと、どこの誰に金が流れてゆくかわからない。

 自分が出したお金がどこへ流れて、どういう風に使われ、どういう風に作用するか、ということを考える才能をもっているのが経営者。経営感覚のない人は、大金を動かす地位に昇るべきじゃない。

☆6/27(火)
 米投資家ウォーレン・バフェット氏が25日、ビル・ゲイツ・マイクロソフト会長の夫妻による慈善財団などに合計で約370億ドル(約4兆3000億円)分の株式を寄付すると発表した。個人資産の約85%にあたるそうだ。
 慈善事業家としてのゲイツ夫妻の才能を高く買っているのだろう。

 ビル・ゲイツといえば、昔はどっからどうみてもオタクだったけど、あるとき、あれ、この人、顔が変わったなあ、ビジネスマンらしくなったな、と思ってたら結婚した。人の顔って変わるんだなー、とびっくりしたのを覚えている。