レコードコレクションは
コレクターからコレクターの手へ!

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 突然ですが、人間は必ず死ぬものです。

生者必滅と云いますが、残念ながら致し方が無いことですね。ところで皆さんが亡くなられた後、自分の丹精込めて集めたコレクションの行方は気になりませんか?

★ 遺品となったSPレコードはどうなるのか?

さて、遺品となったレコードの運命はどうなるのでしょう。想定できる運命として。。。

 ● 主としてSPレコードを扱うレコード店や骨董店、レコードオークション・ヤフーオークション等を利用して現金に換金する。

 ● 故人の懇意にしていた友人コレクター等に贈呈・販売する。

 ● 家人が故人のコレクションを軽視し、全てゴミとして焼却するか資源ゴミ等に出してしまう。

 ● 市や県の施設や博物館、国の施設や外郭団体などの公の施設に寄贈し、広く市民の為に開放してもらう。

皆さんはこれらを見てどの方法が一番有意義だと思われますか???

一般的には最後の「寄贈」という方法が一番が有意義に思われがちですが、実はそうではないのです。もう一度よく考えて見ましょう。

★ 自治体はレコードの専門家ではありません。

遺品となった際に家人が自治体などに寄付を申し出る事がありますが、自治体はそもそもレコードを欲している訳ではありませんし、管理・活用する術も知りません。

こちらとしては好意で寄付しているつもりで、自治体としては確かにありがたいのでしょうけれど、こと活用となると話は別です。大概の収まったレコードは倉庫の肥やしになるだけで、扱う人間もレコードの専門家ではありませんし、扱う気概というのも自ずと低いもの。また研究家が資料として閲覧しようとしても大変時間が掛かったり、最悪未整理を理由に閲覧を拒否されてしまう事もしばしば。。。
それと、管理の面で言えば矢鱈な展示で盗難に遭ったと言う話もよく聞きますし、最悪何十年後に「倉庫から発見」等とお粗末な見出しで地元紙の紙面にてコレクターの名を汚すこともよくあることです。

★ 博物館には重複盤の山・山・山・・・

では、レコードを収蔵品の目玉として扱っている博物館・資料館に寄付しては?と皆さん思われるでしょう。
確かに一部には系統立ててレコードを蒐集している優秀な場所もあります。ただ、博物館というものは「未収蔵のものの収蔵に努める」というのが第一義であり、遺品の処分には適していません。

これはどういうことかと言うと、レコードのような工業製品は同一のものが多量に重複するという事です。ある程度の活動をしている博物館には相当のレコードの蓄積があり、未収蔵というレコードは大変集めにくい所謂「珍盤」という類が多いです。本来の姿勢としては学芸員なり担当者がレコード店やオークションにて未収蔵盤を一枚一枚吟味した上で予算にて購入するというのがあるべき姿です。

寄付という形にしてしまうと、実際に生きた形で活用されるのはほんの一部です。集めている方ならご存知だと思いますが、ヒット曲やそこそこの盤は皆さん縦断しても相当量お持ちの筈です。コレクションのなかで人に自慢できる珍盤と言うのは全体量の一割あれば上等で、その他の盤は大概の方がお持ちのレコードでしょう。となれば寄付をした場合9割はゴミという扱いになるのは必至です。

こうして寄贈によって募って集められた重複レコードは倉庫の肥やしとなり、その性質上「絶対に市場に流れません」。資料館としても重複した盤は民間に下げ渡す事はしませんので、倉庫に積むか他所の団体に押し付けるしかその活路はありません。尤も資料館側としてもこういった事態を防ぐ為に矢鱈に寄付を募ることは避けていると思います。
また、重複しているという所は管理がどうしてもずさんになりがちで、内部の人間が未整理品を持出して横流しする事も多いに考えられます。自分のコレクションが没後に横流しの具にされるなんて悲しいですね。。。。。

もっとも、博物館としてもこういった誤解を防ぐ為に、資料収集としてコレクション全部の寄付を募る話はまず考えられません。もしそういう話があればマユツバなのかもしれません。。

★ 適切な処分方法

さて、お勧めの処分方法としてはSPレコードの専門店や日本音盤倶楽部にて処分する方法が安易且つ安心であると思われます。専門店やコレクターの交換会にて陽の目を見れば、いつの日か必ずや専門の研究家が救出してくれる事でしょう。

★ 結論(レコードは鮭のようにまた市場に戻ってくる)

コレクションは専門家たるコレクターの手に渡るのが一番安心できるし、また「活きた」コレクションとなる事は間違いないです。
コレクションを後進に譲るということはコレクター・研究家としてごく自然の摂理、かつ義務であり、これが盤の活性化・市場性の保護を生むのです。破棄したり、 博物館での重複の山は全くの無意味だという事はここをご覧になってご理解頂けたと思います。是非皆さんも一度コレクションを見つめながら考えてみては如何でしょうか???

 


管理:ポリドール狂時代